「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自己愛性パーソナリティ障害と 自己愛性パーソナリティ・スタイル

2006年12月26日 12時23分02秒 | 「パーソナリティ障害がわかる本」 より
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43577077.html からの続き)

 自己愛性パーソナリティ障害の人は、

 自分は人から尊敬され 有名になれる人間だと信じています。

 自我が肥大していると言えます。

 自分は偉大であり、しかるべき成功をすると 夢見ており、

 傲慢で 人の立場を考えません。

 「自分は賞賛され、特別な扱いを受けなけれならない」

 というのが基本信念です。

 自分のために 他人を利用することしか考えません。

 ナルシストとも言われ、このような人は多くなっています。

 しかし、それらの特性を 良い方向へ向けて、

 社会や仕事に 適応させることができれば、

 それは 「自己愛性パーソナリティ・スタイル」 になります。

 
 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、

 健全な自信を持ち、目的のために努力することができます。

 それを誇示したり 不遜な言動を取ることはありません。

 逆に 人に媚びることもしません。

 相手の心や事情にも 注意します。

 それが結果的には 自分に有益になって戻ってくると、

 長い目で見ることができるのです。

 夢と現実を区別するよう 気を付けています。

 誉められれば喜びますが、自惚れることなく 批判にもしっかり耳を傾けます。

 良薬は口に苦いということを 知っているのです。

 思うがままに うまくいかなくても、感情的にならないよう 心がけています。

 取り乱しては 自分の品位に関わり、自尊心を傷つけることになるからです。

 また、他人の幸せや出世などにも 敬意を払います。

 ジェラシーや悔しさを 向上心に転化し、ポジティブに努力していこうとします。

 自己愛性パーソナリティ・スタイルの人は、利得にも敏感です。

 ただし その場の損得でなく、長期的な立場で 物事を冷静に見ることができます。

 自分のために 周りのものを役立てることもしますが、

 相手を活かすことによって 結局 自分もより多くの利益が得られることを、

 理解して 実行することができるのです。

〔 岡田尊司 「パーソナリティ障害がわかる本」 (法研) より 〕

(続く)
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43643478.html
 


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