「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

親身になってくれた 区役所の人 -- 脱法行為の介護会社 (10)

2011年07月16日 22時34分15秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 ある人の助言で、 区役所にも問い合わせてみました。

 介護保険管理係・ 保険福祉部・ 指導担当課という所に 回されました。

 ことの成り行きを話すと、 女性の担当者は、

 それはひどい話だと、 親身になって聞いてくれました。

 うちは区内の、 デイサービスとグループホームが 併設されている施設だと言うと、

 担当の人は 即座にそれがどこか 特定できました。

 昨年 実地指導に入ったとき、 職員数が規定に満たず、

 指導をしたが 無視されたままだとのこと。

 ただし ここの課は、 介護保険法に則って、

 施設の介護サービスや業務が 適切に行なわれているかなど、 監査をする所です。

 労働者の労働条件やトラブルを 扱う部署ではなく、

 雇い止めに関しては 何もできません。

 でも うちのデイサービスは、 今年になってからも 職員数が規定以下の期間があり、

 それを苦情処理票で報告すると、 改善の指導を 入れてくれると言いました。

 何ヶ月かかかるそうですが、 そういうことが重なれば、

 会社としても評判が悪くなり プレッシャーになるかもしれません。

 担当の人は、 新しい職場を探すときの 助言などもくれ、

 労働局などと比べると、 とても人間的な対応でした。

 (労働局その他でも、 人によって 対応の姿勢は異なりますが。)

 考えるに、 労働問題ではない部署の人は、

 経営者の 理不尽な振る舞いを聞くと、 驚いて素直に 人間的な反応をするけれど、

 労働問題の部署は、 常にそういうことに 関わっているので、

 慣れきって無味乾燥になり、

 自分の仕事を増やさないため 適当にあしらうではないでしょうか。

 “お役所仕事” が蔓延し、 救済されるべき被害者を 殊更に苦しめているのですね。

 もっとも この区役所の人は 元々いい人であり、

 そうでなければ 自分の仕事と 関係のない話などに、

 時間を割いて 耳を傾けてくれることはなかったでしょう。

(次の記事に続く)
 


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