「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

アダルトチルドレンからのアドバイス (6)

2012年05月11日 20時19分16秒 | 「愛した人がBPDだった場合のアドバイス
 
・ イーザーの話

 私の父は、 母のボーダーの行動に 全く気付いていませんでした。

 父と母は離婚し、 母のもとに 私と姉を置き去りにしました。

 「私がひどいから、 母は私のことを愛してくれないんだ」

 そういう声が 私に中に組み込まれてしまっているんです。

 それを克服するのが どれほど大変か、

 それを考えると、 もう生きることをやめたくなってしまいます。

 私は今でも 感情のジェットコースターに 乗っているようなものです。

 出口を探して 激しく揺れ動いています。

 私は今、 充分なお金も、 家も仕事もあります。

 でも子供はいません。

 私には 親になることは無理なんです。

 どうしたら親になれるのか、 一度も教えてもらったことがないからです。

 私は このダメージの克服に努めながら、 残りの人生を生きていくでしょう。

 自分は愛されているのか、 人のことを試していくと思います。

 私の心の底には、 今でもあの子がいるんです。

 私が一度も手にすることができなかった、 無条件の愛を 探し続けている子供です。

 もう私には遅すぎます。

 でも ボーダーの親を持つ 他の子供たちには 出口を見つけてほしい、

 それに間に合ってほしい、 そう願っているんです。

〔「愛した人がBPDだった場合のアドバイス」 星和書店(ランディ・クリーガー)より〕
 


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