今までの記事でも書いたように、心子が最期を迎えたホテルには
何回か問い合わせをしたり 足を運んだりしています。
心子が旅立った翌日、まずホテルへ赴いて 大体の話を聞き、
彼女が舞い降りた位置に 白い花を供えました。
心子が泊まった部屋の前まで 案内してもらいましたが、
その日は 別の人が予約しているということで、
中には 入れてもらえませんでした。
その数日後、僕は 心子が最後の夜を 過ごした部屋で、
彼女が居合わせた空間を 共有したくなり、
彼女が窓の外から 臨んだ光景も この目で実感したいと 思ったりしました。
ホテルに電話をかけ、部屋に入れてくれないか 願い出ると、
電話を受けた人は 承知してくれ、日時も約束しました。
ところが その2~3日後、ホテルの上司から 電話がかかってきて、
部屋に入るという約束は 勘弁してもらえないかと 切り出しました。
部屋の窓も 開けられないように修繕したと。
その代わり、電話で話せることは できるだけお話しするので、
それで終わりにしてほしいと 申し出てきたのです。
やむを得ず それに従い、当夜の心子の行動などを 詳しく聞かせてもらいました。
(レストランで フランス料理のフルコースを注文したとか、
ルームサービスで ジンのカクテルを頼んだとか。)
ところで、後になって ふと思ったのですが (^^; )、
ホテル側は 僕が後追い自殺をするのを 恐れたのではないかと。
電話を受けた人は そのことを認識していなくて、
あとで上司から 咎められたのかもしれません。
(続く)
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