「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

大震災で 「共感疲労」

2011年07月30日 20時39分14秒 | 東日本大震災
 
 東日本大震災では、 新聞やテレビで 深刻な被害を見て、

 眠りが浅くなったり、 涙もろくなったりする人が 多く見られました。

 4ヶ月経った今でも、 ニュースなどをきっかけに、

 つらい気持ちがよみがえる というという人もいます。

 被災者への同情がストレスになり、 自分の心を傷つけてしまう、

 「共感疲労」 と言われるものです。

 被災を我が身のことのように 考えすぎてしまい、

 仕事に支障が出るほど 心的ストレスが高まった状態になります。

 時間の経過とともに 自然に癒えていくので、 治療が必要なわけではありません。

 自分の心の揺れが、  「共感疲労」 だと分かるだけで 落ち着く面があります。

 本来、 他人への共感は 大切な能力です。

 一般に、 医療・福祉職の人が、

 患者や利用者に 過度に共感して、 この状態に 陥ることがあります。

 それを避けるため、 医療・福祉職では新人時代に、

 感情を抑制する 訓練を受けるといいます。

 被災地で 医療救護活動を行なった 医療従事者に、

 臨床心理士が面談を行なっています。

 慢性化して PTSDに進行するのを 防ぐのが狙いですが、

 現時点で 治療が必要な人は ほとんどいません。

 ストレスに対しては、 休息が第一です。

 不眠などがある場合は、 抗うつ剤を使うこともあります。

 心と体を 充分に休めることが 大切なのです。

〔 読売新聞より 〕
 

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