「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

自己愛性パーソナリティ障害に関して (2)

2009年05月08日 19時42分43秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
(前の記事からの続き)

 自己愛性パーソナリティ障害の人と 接するときの秘訣は、

 相手の嫌な側面は いったん問題にせず、 賞賛する側に回ることです。

 王様か天才のように 扱うことに徹します。

 そうすると彼は 自分の中の 素晴らしい部分を あなたに投影して、

 自分の素晴らしさが 分かる人物として あなたを格付けされます。

 次第にあなたの言葉は 彼にとって特別な重みを 持つようになり、

 あなたの進言に 耳を傾けるようになるでしょう。

 ただし 義務や道理を説くより、 不安や嫉妬心、 功名心を刺激することです。

 自己愛性パーソナリティ障害の人は 基本的に小心で 負けず嫌いなので、

 不利益な事態に触れたり 競争心を突つくだけで、 有効な動機付けになります。

 自己愛性パーソナリティ障害の人は、

 実際に優れた才能を 持っていることが多いのです。

 欠点を補ってくれる 優秀なマネージャー的 パートナーと出会うと、

 彼は非常に 能力を発揮します。

 自己愛性パーソナリティ障害の人が 最も苦手なのは、

 人の言葉や教えを 謙虚に聞くということです。

 もしそれができるようなれば、 彼は本来の 有能な力を活かし、

 現実の中で成功したり、 破綻から免れることができます。

 因みに 「風と共に去りぬ」 の スカーレット・オハラは、

 精神医学的にも 自己愛性パーソナリティ障害の 見事な描写として、

 注目されたキャラクターでした。

 スカーレットは レッド・バトラーと結婚して 破綻しますが、

 本命のアシュレーと 結ばれていれば、 幸せになれたのかもしれません。

 最後に、 自己愛性パーソナリティ・スタイルについて書いた

 記事のURLを紹介しておきます。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/43613894.html

〔 「パーソナリティ障害」 岡田尊司 (PHP新書) より 〕
 


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