「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

無意識の 「操作」 との関連 …… ボーダーラインの子どもの子育て (5)

2009年04月08日 21時08分11秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/58352032.html からの続き)

原則4: 無意識の 「操作」 と 自己評価の関連

 BPDの人は 本質的に羞恥心を持ち、 自己評価も低い 傾向にあります。

 自己評価とは、 困難なことから逃げずに

 挑戦したときに得られるものです。 (結果はどうあれ)

 操作的な行動は、 最初は子どもにとって 気分よく感じられるかも知れません。

 けれども それを許してしまうと、 自己評価と自立を 打ち砕いてしまいます。

 子どもに いくらでもお金を与えたり、

 暴力を大目に見たりするのも その例です。


原則5: 無意識の 「操作」 と 現実喪失の関連

 操作によって世渡りすることを 覚えた子どもは、

 現実をかなり脚色して 見るようになります。

 目下の操作にとって 都合がよいように 現実を見るのです。

 ほとんどの子は 操作を自覚しておらず、

 自分の見方を 正当化するといいます。

 それを認めさせることにかけては 天才的です。

 操作は、 スプリッティング (親は支持者か敵対者),

 甚だしい一般化, ステレオタイプ的な批判に つながることもあります。

 操作が失敗すると 腹を立てて 辛辣なことを言い、

 成功すると 愛情に満ちた 態度を取ります。

 そういう事態を変えるには、 親が自ら進んで 変わらなければなりません。

 以下の 原則6~8が参考になります。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より

(次の記事に続く)
 


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