「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

効果のない方法 …… ボーダーラインの子どもの子育て (7)

2009年04月10日 21時57分33秒 | BPD,パーソナリティ障害の書籍から
 
(前の記事からの続き)

原則7: 効果のない方法で 子どもをコントロールするのはやめる

 以下のような方法は 効果がありません。

・一貫性なく 規則を守ることを強要する。

 子どもは それを親の非と捉えることは ほとんどありません。

 子どもは親に依存しており、

 自分が悪い子なんだという メッセージを受け取ってしまいます。

・子どものするべきことを 肩代わりする。

 すぐに手を出すのは 賢い親のすることではありません。

 我が子を導き、 励ます方法を 心得ている親こそが、 賢明な親です。

・子どもが何かをすると かばう。

 現実を避けることに 手を貸す。

 でも 子どもが暴力的なときには、

 他の家族から 引き離さなければなりません。

 ただし 復讐するかのようではなく、

 全ての家族の 安全を守る必要があると 強調してください。

・ 「どうしてそんなことをするの?」 と質問する。

 ほとんどの子どもは 衝動的に行動してしまい、

 なぜ自分がそうするのか 分かっていません。

 尋ねても 子どもに嘘を付かせるだけになります。

・子どもの上を行って 操作しようとする。

 報酬を与えたり 罰したり、

 手を変え品を変えて 子どもをコントロールしようとすると、

 子どもからの 逆操作に遭うだけでしょう。

 子どもは 「相手と競い合う」 ことは 覚えますが、

 本当の自立にはなりません。

 二人の人間が 互いを操作しようとすると、

 どちらか一方が 負けることになります。

 愛情ではなく 敵意に満ちた環境を 作り出してしまうのです。

〔 「BPDをもつ子どもの 親へのアドバイス」
  ランディ・クリーガー (星和書店) 〕 より

(次の記事に続く)
 


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