自殺傾向には、 慢性的なものと急性のものがあります。
慢性的な場合、 自殺思考から安堵感を得ており、 多数回の自殺企図をします。
急性の自殺傾向は、 圧倒的なストレスへの反応で、 リスクが高くなります。
慢性的な自殺傾向にある人は、 急性の自殺傾向が 出る可能性があります。
慢性的な自殺傾向に 非承認的になるのは、 効果的ではありません。
○ 意味と希望を促進する
人間関係や有意義な活動を 失ったり、 手に入れられなかった人が 自殺を図ります。
BPが自殺に繋がらない 生活を創造できるように、 力を貸すのが最善策です。
BPが希望を持っていなくても、 その人への希望を持つことは 有効です。
「そのうちいいことがある」 と 言う代わりに、
「あなたが希望を持てないのは分かる。 私があなたへの希望を持ってもいい?」
と言いましょう。
痛みと絶望感を承認し、 希望に満ちた言葉を述べましょう。
○ その人を失った場合の 衝撃を伝達する
自殺傾向にある人は、 自分はいないほうがいいのだと 思い込んでいます。
BPDの人に子供がいるなら、
親が自殺すると 子供が自殺する危険が高くなる と伝えるのは有効です。
自殺があなたにとって 何を意味するかを話すのが、 役に立つでしょう。
婉曲的でなく 明白な言葉 (自殺,死など) を使います。
けれども BPが極度に怒っていたら、 やめてください。
いかに怒っているかを示すために、 自殺するかもしれないからです。
〔「境界性パーソナリティ障害をもつ人と良い関係を築くコツ」
(星和書店) 〈シャーリ・Y・マニング著〉 より〕
[星和書店の許可のうえ掲載]
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