「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

「キング・コング」(2)

2005年12月25日 20時48分03秒 | 映画

 また、前作ではコングはアンを初めから人形を愛でるように扱っていましたが、本作では最初は本当に食べるための生贄でした。
 でも女優のアンがコングの前で奇妙な動きを演じたりするうちに、コングはアンに興味を持ちはじめるのです。
 その辺りのコングの感情や表情の変化も、とてもよく表現されていたと思います。

 コングの動きを演じているのは、「ロード・オブ・ザ・リング」でゴラムを演じたアンディ・サーキス。
 モーション・キャプチャーで見事な身体演技を見せてくれます。
 動物園でゴリラの動きを熱心に観察しているうちに雌のゴリラに惚れられ、隣にいたアンディの奥さんは雌ゴリラに嫉妬されて物を投げられたとか。
(アンディは今回、素顔でも船のコックの役をこなしています。)

 コングの動きは非常にスピーディーでした。
 巨大な体を持った動物はあんなに早く動けないのではと思うのですが、やはりそれが迫力を出していたのかもしれません。

 キング・コングは日本の怪獣映画の主役でもありましたし、連載マンガにもなっていました。
 巨大なゴリラというモチーフは、何故か人のイメージをすこぶる刺激するのですね。
 また、生け捕りにして都会で見せ物にするという設定も、「ジュラシックパーク」に引き継がれています。
 オリジナル版「キング・コング」の発想と威力は絶大で、ピーター・ジャクソンが最大の影響を受けて、この作品のために全勢力を注いだのも頷けます。

 とにかく、一見の価値ありの上等な娯楽作品です。



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