「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

グループホームは避難場所

2010年02月03日 19時03分05秒 | 介護帳
 
 今の介護の職場は、 新規オープンに当たって 準備に時間がかかり、

 まだ デイサービスの利用者さんを 迎え入れていません。

 でも 併設のグループホームは、

 すでに利用者さんが入居し サービスを始めています。

 時々本部から 施設長夫妻がやって来て、 準備や話をしていきます。

 先日の グループホームの申し送りでは、 印象深い話がありました。

 「スタッフの皆さんは 新人も多く、 ケアの技術も未熟で、

 不安に思っている人も 多いと思う。

 でも スタッフが不安を感じると、 それが利用者さんにも伝わって、

 利用者さんも不安になってしまう。

 ケアは 技術ではなく心。

 不安を感じなくてもいい。

 グループホームは 利用者さんにとって避難場所である。

 利用者さんは 家庭では何らかの 虐待を受けていることが多い。

 家族は高齢者を 何とか追い出したいと思っている。

 利用者さんは ここにいる限り、 虐待を受けることはない。

 皆さんがいれば 虐待はない。

 それに 自信を持ってほしい。

 スタッフが落ち着けば、 利用者さんも落ち着く。

 あれができなかった、 これができなかったと 下を向くより、

 利用者さんが 安心していられるということが 何よりも大事。

 利用者さんから、

 グループホームが 『こんな所だと思わなかった』 という 文句が出ていない。

 それだけで充分。 」

 僕も完璧主義的なので、 今の施設の不完全さに 疑問を感じていましたが、

 そういう考え方もあるのかと、 ちょっと 感銘を受けた次第です。
 


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