「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

介護施設での身体拘束 (3)

2011年04月27日 18時26分55秒 | 介護帳
 
(前の記事からの続き)

 それから 大事なことは、

 身体は拘束しているけれど、 心までは拘束していない という意識です。

 拘束しながらも、 利用者さんの気持ちを配慮し、

 心のこもった声かけをしたり、 少しでも優しいケアを 心がけます。

 そして、 拘束が終わったら 気分を変えて、

 利用者さんに いい気分を味わってもらうことが 必要です。

 また 拘束をしなければならないかどうかは、

 介護者の技術のレベルや 信頼関係の問題でもあります。

 スキルが高ければ、 拘束をしないケアが できるかもしれません。

 利用者さんとの信頼関係があれば、 利用者さんは 暴力や抵抗を見せないでしょう。

 実際 入浴中のBさんに対しても、

 当初は全面的に 手を押さえていなければなりませんでしたが、

 だんだん押さえる回数や 時間が少なくなってきました。

 Bさんが 我々に心を許してきて、 介助をさせてくれるようになり、

 今まで拘束しなければならなかったものが、 しなくても済むようになってきたのです。

 それが一番 大切なことです。
 

 ちなみに、 他の利用者さんや職員が 暴力を受けそうになったとき、

 飛んできた手を押さえたりするのは 拘束にならないということです。

 また、以前Cさんが 他の施設でショートステイ中、

 夜中に外に出て 亡くなってしまった際、

 鍵をかけて 利用者さんが出られないようにするのは 拘束だと書きました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/61281496.html

 しかし 火事などのとき、 スタッフが必ず 鍵を開ける体制ができていれば、

 拘束にならないそうです。

 利用者さんが 内側から開けられる鍵が 拘束かどうかは、

 議論になっているところだといいます。
 


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