「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

光市母子殺害事件 差し戻し審判決 (5)

2008年04月25日 00時09分18秒 | 光市母子殺害事件
 
( http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/53906338.html からの続き)

 昨年の 第2回集中審理の記事で、殺害の状況についての 鑑定証言を書きました。

http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/49154711.html

 弥生さんの 首を絞めたのは逆手、夕夏ちゃんを 床に叩きつけてはいない、

 とされており、僕もこれが 納得できると思いました。

 しかし 今回の判決では、逆手ではない、叩きつけた事実は 動かしがたい、

 と断じています。

 新聞やTVの報道だけでは 納得できないことが多く、

 ネットで 詳しい判決文を検索して 読んでみました。

(http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/080422/trl0804221753029-n1.htm

 このページの 「関連ニュース」 から

 判決要旨 (1)~(9) を 読むことができます。)

 遺体所見や 少年の体勢など、裁判所は 非常に細部にわたって 検証しています。

 かなり説得力があり、弁護側の主張を退けるのに 充分であるとも思えます。

 得心できなかった部分が、大分 解消されました。

 “母体回帰ストーリー” についても然りです。

 やはり、裁判官は周到な審理を しているものだし、

 我々もマスコミ報道だけで 判断するのではなく、

 詳細に調べてみなければ 分からないものです。

 しかし、それでもまだ、疑問が残る 部分はあります。

 何が真実なのか 厳正に解き明かすことは、それほど難しいのだと思います。

 裁判員制度が 開始されたとき、

 短時間に 一般人が、ここまで精緻な究明は できないのではないでしょうか。

 事実認定は 有罪無罪を分けることもあるわけですし、

 量刑の元になるものですから、妥当な量刑判断が できるのかも心配です。

 下手をすれば 冤罪を生みかねないという懸念は、僕は前から抱いています。

 しかし、一般国民の 常識的な感覚を 取り入れるというのが

 裁判員制度の趣旨ですから、

 とにかく我々は 真剣に向き合っていかなければならないでしょう。
 


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2 コメント

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まったく (マックス)
2008-04-25 02:51:21
そのとうり、マスコミの報道だけじゃ、少年は死刑だよってニュースをみて思った、この前深夜に少年からみた事件の真相を放送してた。それをみてそうじゃないって思った。簡単に決めつけるのは良くないと、同時に裁判員制度も頭によぎった。自分には無理だと思う
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コメントありがとうございます。 (イナモト)
2008-04-25 11:01:08
 少年側から見た番組を僕は見なかったのですが、納得できるものではなかったでしょうか。
 裁判員制度、まだまだ問題は山積していると思いますが、とにかく全力を尽くしていくしかないでしょうね。
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