「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

大月被告の反省 (3) -- 光市母子殺害事件、 最高裁判決 (7)

2012年02月25日 23時23分42秒 | 光市母子殺害事件
 
(前の記事からの続き)

 最高裁判決の多数意見は、

 被告の反省の不充分さを 死刑とした理由のひとつに 挙げました。

 「犯行時少年で、 更生の可能性がないとは言えない ことなどを考慮しても、

 責任はあまりに重大で 死刑を認めざるを得ない」  とも言っています。

 しかし 反対意見を述べた宮川裁判官は、 こう指摘します。

 「人は 人の関係の中でしか 成長しない。

 人間的成熟度が 12歳程度で停滞しているのであれば、

 (そのまま拘置所で) 8年、 9年過ごしたとして、

 反省・ 悔悟する力は生まれない」

 実際 拘置所には、 人間的に成長させる態勢や プログラムが全くありません。

 被告は 13年近く独居房で過ごし、 職員を除くと、

 話をするのは 弁護士とわずかな支援者、 そして教誨師だけです。

 被告自身、  「自分の考えが 必ずしも正しくないと 教えてくれるのは本」

 ぐらいだと話していました。

 罪の重さを感じていくためにも、

 裁判中から 成長させるためのプログラムが必要です。

 本村さんも、

 「反省の情があれば、 死刑の判決は 下らなかったと思う」 と語っています。

〔朝日新聞より〕
 

 アメリカでは 加害者の更生プログラムとして、

 「アミティ」が 非常に有効だとされています。

 加害者同士で 自分の生い立ちなどを 吐露し合い、 自分の内面と向き合うものです。

 多くの加害者は 虐待や悲惨な生育歴のなかで 育ってきました。

 「アミティ」 は 暴力の連鎖ではなく、

 「命のつながり」 を 実感していくプログラムです。

 下記のURLから 記事を連載しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/geg07531/30977301.html
 

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