「境界に生きた心子」

境界性パーソナリティ障害の彼女と過ごした千変万化の日々を綴った、ノンフィクションのラブストーリー[星和書店・刊]

リラクセーションを誘発する キューワードの活用 (2)

2016年04月14日 20時59分54秒 | 「DBT実践トレーニングブック」より
 
(前の記事からの続き)
 
● 指示
 
 心地よい椅子に座り、 腹式呼吸で息を止めるのを 3回繰り返すのは、
 
 「安全な場所を視覚化する」 と同じです。
 
 次に、 目を閉じたまま、 レーザーのような白い光が、
 
 空から あなたの頭頂部に降りているのを 想像してください。
 
 その光が あなたを心地よい気持ちにしてくれます。
 
 これは 神や宇宙からの光かもしれません。
 
 ゆっくりと呼吸し、 光があなたの頭頂部で光り続け、
 
 リラックスさせてくれるのを感じましょう。
 
 温かな白い光は、 ゆっくりと、 頭頂部で広がり始め、
 
 筋肉の緊張をほぐし始めるのを 想像してください。
 
 光はゆっくりと あなたの身体に滑り落ちていき、
 
 額にかかると、 そこの筋肉の緊張が 全て解き放たれます。
 
 光は、 耳, 後頭部, 目, 鼻, 口, 顎へと降りていき、
 
 緊張を解き放ってくれます。
 
 今度はゆっくりと、 首や肩一面に降りていき、 緊張を解き放ちます。
 
 光は両腕, 胴体の前と後へと 進んでいきます。
 
 背中の上部と腰の緊張が 解かれるのを感じましょう。
 
 光が胸とお腹にかかるときの、 心地よい感覚に注意してください。
 
 光は腕の前面を通り、 手の平の両面から指先へとかかり、
 
 筋肉がほぐれるのを感じましょう。
 
 今度は、 光が 骨盤とお尻を通るのに注意し、 緊張が解かれるのを感じてください。
 
 光は 脚の上部と下部へ移行し、 脚の甲と裏に広がるまで 感じてください。
 
 白い光が 身体を温かくし、 リラックスさせ、
 
 身体の筋肉から 全ての緊張が離れているのを 感じましょう。
 
 深呼吸を続けながら、 いかに穏やかに、
 
 落ち着いた気持ちになっているか 注意し続けてください。
 
 息を吸い込むとき お腹が膨らむのを感じ、 吐くときにへこむを感じましょう。
 
 息を吸うとき 心の中で 「吸って」 と言い、
 
 吐くときは 心の中でキューワードを思ってください。
 
 同時に、 身体全体がリラックスしていることに 注意しましょう。
 
 数分間、 呼吸を続け、 自分のペースでキューを言いましょう。
 
 身体がどう感じるか 注意してください。
 
 気が散ったら、 「吸って」 とキューワードに 焦点を当て直しましょう。
 
〔「弁証法的行動療法 実践トレーニングブック」星和書店
(マシュー・マッケイ,ジェフリー・C・ウッド,ジェフリー・ブラントリー)
 訳/遊佐安一郎,荒井まゆみ〕より
 [星和書店の許可のうえ掲載]