ひまわり博士のウンチク

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蛇革のブックカバー

2012年04月23日 | まち歩き
Bookcover
 
 『けーし風』の読者の集いが行われた神保町のひまわり館のならびに、革製品を作って売っている小さな店がある。店頭のワゴンに携帯ポシェットだの小銭入れだの、比較的安価な製品を並べていて、中には変わったデザインのものがあったりして、以前から面白い店だと思っていた。
 革製のブックカバーもあって、以前新書判のものを買ったことがある。ふちが切りっぱなしで決して丁寧な造りとはいえないのだが、すこぶる安い。
 この日、予定より少しばかり早く着いたので、何となく店をのぞいてみると、やたら目を引くブックカバーがあった。それを手に取ろうと近づいたとたん、店の奥から親父さんが電光石火現れる。
 「それ、蛇革です。とてもそんな値段では買えませんよ」
 蛇革は表面がウロコになっているから、曲げた部分がはがれてきそうで心もとない。
 「なんかはがれてきそうだね」
 「はがれたら接着剤でくっつければいい話よ」
 前のときもそうだったが、調子がいい。
 四六上製判用が1200円で、もしほんとうの蛇革ならかなりお買い得だ。もしはがれてきて使い物にならなくなっても、まああきらめがつく。
 「もう一つ買ってくれたら、100円ずつ引きますけど」
 まるでアメ横の叩き売りだ。しかし、手持ちの文庫用カバーがどれも汚れてきているので、買っておいてもいいかと思い、同じ素材のものを選んだ。
 文庫用は700円なので、それぞれ100円ずつ合計200円引いてもらって、二つで1700円で買った。
 
 少々派手かと思ったけれど、結構気に入った。やはりふちは切りっぱなしでいかにも雑だ。素材がもったいない。もう少し丁寧に作ってくれていたらと思うのだけれど、値段が値段だけに欲は言うまい。
 
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懇親会だけの乱入で大変失礼しました。 (齊藤)
2012-04-24 00:16:09
懇親会だけの乱入で大変失礼しました。
しかし、そのブックカバーは安いですね。あの親父さんの調子いいトークを思い出すと笑ってしまいます。
返信する
齊藤さん (ひまわり博士)
2012-04-24 02:21:15
齊藤さん

あの親父、外から見えないから奥に引っ込んでいるのかと思ってワゴンの物をいじってると、突然ヌッと現れますね。あのトークに乗せられてつい買っちゃいます。
懇親会は風邪気味で早々に退出、失礼しました。こんどまたゆっくり。
返信する

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