ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

高円寺「純情商店街」

2010年03月30日 | まち歩き
Kohenji1
 
 全国的に有名な商店街の名前は?と問われ、東京の人間ならほとんどが高円寺「純情商店街」をあげるだろう。
 この商店街の有名な理由は、ねじめ正一の直木賞受賞作『高円寺純情商店街』に由来する。
 
 しかしこの商店街の名は、ねじめ正一が直木賞を受賞した後でつけられた。
 ねじめ正一の描く純情商店街と、実際の商店街はだいぶおもむきを異にする。
 商店街そのものは、ねじめ正一の創作だと聞いたことがある。
 
Kohenji2
 
 有名なわりには小さな商店街で、とくに気を引く店舗があるわけでもない。
 小説の挿絵に描かれた商店街の地図を見ると、位置はここだが、町並みは一本阿佐ヶ谷よりの中通商店街がモデルのような気もする。
 
Kohenji3
 
 ねじめ正一は、少年時代を過ごした乾物屋を営む実家での出来事を小説に書き、1989年に直木賞を受賞した。
 現在は阿佐ヶ谷で民芸品店を経営。
 

Kohenji4jpg
 
 並行する中通商店街の方が、商店街としては充実している。
 高円寺は駅周辺にいくつもの商店街があって、どの通りのどこからどこまでが何という商店街なのかよくわからない。
 ちゃんと調べればいいのだが、どうでもいいとも思っている。
 
 純情商店街を抜けて左に曲がり、その並行する商店街に入ったところには、「庚辛通り商店街」と「中通商店街」の二つの表示がある。
 途中立ち寄ったパン屋で聞いてみると、縦に走っているのが庚辛通り商店街で、横の道が中通りだという。
 しかし、中通りという表示はいたるところにある。
 わからない。結局どうでも良くなった。
 
Kohenji5
 
 茶箱を売り台にしたお茶屋があった。最近のお茶屋は気取っていてこぎれいなところが多いので、こんな素朴な店は懐かしい。
 そもそも、茶箱なるものをとんと見かけなくなった。
 子供の頃わが家では、茶箱を米びつ代わりに使っていたことを記憶している。
 オフィスのがらくたを片付けるのに茶箱が欲しいと思ったのだが、いざ入手しようと思うと、これがけっこう高価だったりする。
 昔はただでくれたものだが。
 
Kohenji6
 
 「阿波踊りサブレ」という幟が気になってヒロセというパン屋に入った。
 中にいた若い女店員に「阿波踊りサブレ」ってどんなもの? と聞いたが、返事がなく、無言で年配の店員の方を見る。
 せめて、「少々お待ち下さい」とでも言えばいいものを、〈私に聞いたって知らないわよ、教わってないから〉とでも言いたげな態度だ。
 どうやら、年配の女性がこの店の店長らしい。見回すと一見(どうにも頭のよくなさそうな)女子高校生のアルバイトらしいのが数名いて、こまごまと指示を受けていた。
 試食用をもらって食べた「阿波踊りサブレ」はあまり美味いものではなかった。しかも5枚入で420円と、駄菓子に毛が生えたようなものにしては高い。
 冷やかしでは気が引けるので、食パンを一斤買うことにした。
 その食パンが大当たりですこぶる美味い。オフィスに持って帰ったら、アシのYが大喜びだった。
 
Kohenji7
 
 高円寺には古書店が多い。早稲田通りには、『佃島ふたり書房』で直木賞を受賞した出久根達郎の古書店「芳雅堂」もある。
 写真の都丸書店は父親の代から世話になっている大型古書店で、社会科学書に強い。今でも大量に処分する時は買い取りにきてもらっている。
 二階は洋書になっていて、マルクスやレーニンの原書が並んでいたりする。
 
 都丸書店を裏口から出ると中央線の高架下になり、ここも商店街になっている。
 その先に都丸書店の支店があり、こちらでは文学書と人文、理系の本が置かれている。
 ようするに、専門の社会科学からはずれた本をすべてこちらに集めた、という形だ。
 
Kohenji8
 
 ここで、ハンナ・アーレントの「ラーエル・ファルンハーゲン」を見つけた。
 手が出かかったが、3,800円(定価6,300円)でこの本のランクからすれば妥当なところだが、今月はいささか買い過ぎているのでやめることにした。
 決して入手が難しい本ではないので。
 
Kohenji9jpg
 
 都丸書店の近くにある球陽書房は沖縄系の書店で、高架下の都丸書店の支店の先に、沖縄関係書を中心に置いた支店があるのだが、この日、なぜか閉まっていた。
 閉店してしまったのだろうか。
 
 高円寺の古書店は駅の反対側、南口の商店街にも何軒かあったはずだが、やめてしまった店もある。
 古書店が新たに開店するというのはあまり見かけない。反面閉店してしまう店の方はちょくちょく見かけるので、あきらかに古書店の数は減っていると思う。
 荻窪の竹中書店のおばさんは、あまり出版不況は関係ないと言っていたが、そんなことはないと思う。
 ブックオフのような新古書点ばかりがはびこって、プロフェッショナルを擁する古書店がなくなっていくのは何とも淋しい。
 
 
 話は変わるが、ジャズシンガーのしばたはつみさんが亡くなった。
 心筋梗塞だそうだ。
 57歳。まだまだこれからのところだったと思うのだが、実に残念。
 
 「マイ・ラグジュアリー・ナイト」の入ったアルバムを持っていたはずなのでレコード棚を探したのだが見つからず。
 以前は一応分類してあったのだが、引っ越しの時に混ざってしまったのがあり、そうなると見つからないものはどうにも見つからない。
 ある日偶然見つかるのを期待するしかない。
 
 ネットで聞いて合掌。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



ビキニ被爆から56年を語る

2010年03月28日 | 昭和史
元「第五福龍丸」乗組員

大石又七さん講演
 
 「戦争体験者100人の会」主催で、ビキニ事件被害者、大石又七さんの講演会が行われた。
 大石さんとは昨年、広島の原爆記念日に大久野島を訪れた際、ご一緒させていただいた。
 

Ohishi1
 
 大石さんの乗るマグロはえ縄漁船第五福龍丸は、魚群を追って中部太平洋のビキニ環礁付近で操業をはじめた。
 1954年3月1日未明、アメリカは世界に警告を発することなく、強大な水爆実験をビキニ環礁で行い、強い放射能を帯びた大量の原始灰が第五福龍丸の甲板に降り注いだ。
 14歳から漁師になった大石さんは、そのときまだ20歳。
 事件は大石さんの人生の方向を、大きく変えることになった。
 
 「大きいマグロを捕ろうと思ったら、大きな水爆をとってしまった」
 
Fukuryu
 
 焼津港に帰港した第五福龍丸の乗組員23名は全員急性放射能症で東京の病院に入院。無線長だった久保山愛吉さんはその年の9月に亡くなった。
 
 第五福龍丸のマグロはすべて廃棄されたが、他の漁船から水揚げされたマグロからも放射能が検出され、一部は市場に出回ったため「原子マグロ」と国民から恐れられた。
 寿司屋の店頭からも、一時はすべてのマグロが姿を消した。
 
忘れられつつある「ビキニ事件」
 年々ビキニ事件を知らない人が増えているという。事件の名前は知っていても、それがどういう事件だったのか知らない人はさらに多いという。
 その理由は、日米政府の密約によって早期決着が計られ、また暗黙の規制によって一切の報道がされなくなったことが最大原因だという。
 
 小中学校の教育者は、ビキニ事件を積極的に子供たちに教えることは政府の意向に反することとなり、教室では口をつむぐしかなかった。
 
 「真実は表に見えているところにはありません。権力者に都合のいいことばかりです。真実は裏にあります。子供たちには真実を伝える教育が大切なのです」
 
 敗戦間もない日本は、対米関係で不利な状態にあり、米国の望む「見舞金のみで保証はなし。それでこの事件はすべて決着を付ける」という一方的な条件をのまざるをえなかったと、大石さんは話す。
 
 しかも、この見舞金は「第五福龍丸」乗組員に限られ、他の船での被爆者には適用されなかった。そのために見舞金の配分を巡って保証されなかった被災者の怒りの眼が日米政府ではなく、第五福龍丸の乗組員に向けられることになった。
 その結果、被災者は事件の真実に口をつぐんだまま、半数がこの世を去っている。
 
日米政府間の密約
 この事件を長引かせることは、高まる反核運動によって米国の核開発に支障を来すと、当時の鳩山一郎(鳩山由紀夫首相の祖父)内閣は判断した。日本は米軍の軍事力に守られているという立場上、米国の核兵器の開発を支持しており、理不尽な提案に反対できなかったのである。
 
 大石さんは、ビキニ事件の本質をわかりやすく解説した本を2007年に出版している。
 
 この本には「ビキニ事件」のいきさつから、その後の補償問題や、乗組員の動向、核廃絶に向かうメッセージなどが、わかりやすく述べられている。
 「ビキニ事件」になじみのない人の入門編としては最適だろう。
 
Ohishi3
 
『ビキニ事件の表と裏』
大石又七 著
かもがわ出版 刊
 
 さらに詳細な資料を望む人には、2003年に発行された以下の本が良い。
 
Ohishi2
 
『ビキニ事件の真実』
大石又七 著
みすず書房 刊
 
 「1946年から(第五福龍丸が被爆した年の)1654年までの間に、67回もの原爆実験が大気圏で行われています。その威力は広島型原爆を19年間にわたって毎日落としていたのに匹敵すると言います」
 
 「そして、ガンなどを引き起こす27種もの恐ろしい放射能が地球上にふりまかれていました。その事実を世界中に知らせたのが、私達の「第五福龍丸」が持ち帰った「死の灰」だったのです」
 
関連記事→尾鹿和雄絵画展
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


鈴木清順『ツィゴイネルワイゼン』

2010年03月25日 | 映画
 今月、日本映画専門チャンネルで何度か『ツィゴイネルワイゼン』を放映している。
 1980年公開のこの映画は、すでに地上波で見かけることはないが、ぼくの最も好きな日本映画のうちの1本だ。
 
 当時、日本映画のビデオはえらく高価で、このビデオも25000円などという今思えば実にばかばかしい値段がついている。
 よくぞまあこんなものを買ったと思うが、独身貴族の上に当時は高収入だった。
 
Zigeunerweisen1
 
 鈴木清順監督の映画は、日活時代の『けんかえれじい』や『殺しの烙印』あたりから見始めたが、監督は日活を辞めたあと12年間も映画を作れないでいた。
 「シネマプラセット」はそうした状況の中で、鈴木監督の発表の場を作ることを目的に設立され、東京タワーの下や渋谷の桑沢デザイン近くの空き地などに、ドーム型の仮説映画館を立てて上映した。
 
 当初どこも配給を受け入れてくれなかった『ツィゴイネルワイゼン』は、仮設ドームの映画館で大ヒットし、そのためATG(アートシアターギルド)が日劇文化で上映することを引き受けた。
 
Zigeunerweisen3
 
 「う?……君、なにか言ったかね」
 「いや……」
 「変だな。……君には聞こえなかったかね。何処かで人の声がしたんだが」
 「サラサーテが喋ってるんだよ」
 
 
 「なんて言ったんだろ」
 「君にも分からないか」
 
 古いSPレコードからサラサーテの演奏するチゴイネルワイゼンが流れ、その合間にぼそぼそと人の声がする。
 
 「レコードとしては出来損ないなんだがね、それがかえって貴重になった」
 
Zigeunerweisen2
 
 この映画には原作がある。
 内田百閒の『サラサーテの盤』という短編で、シナリオは原作からはみ出して縦横無尽の広がりを見せる。
 
 生きているひとは死んでいて、
 死んだひとこそ生きているような
 むかし、
 男の旁には
 そこはかとない女の匂いがあった。
 男にはいろ気があった。

 
 これまでの清純作品とまったく違う印象を受けた。
 松竹、日活と、利益優先の娯楽映画を作らされ、少なからずそれに抵抗をかさねてクビになった鈴木清順監督は、企業という枷がはずれてまさに水を得た魚だった。
 この成功をきっかけに、『陽炎座』『夢二』と、「清順美学」と呼ばれる映像美学を確立したかに見えた。
 
 しかし、その後作られた『カポネ大いに泣く』は、他の人はどうか知らないが、ぼくをがっかりさせ、それから後の映画はみなくなってしまった。
 
 『ツィゴイネルワイゼン』は、オールロケで、おもに鎌倉で撮影されている。それも、鶴岡八幡宮を中心としたその近辺で映画の大半が撮られている。
 中でも「釈迦堂切り通し」は、「あの世」と「この世」をつなぐ、異次元の扉のような象徴的な役割を持って、度々登場する。
 映画ではよくわからないが、切り通しの内側の壁には、天然の岩から切り出した小さな仏像がいくつか彫られている。
 いかにも怪しげな、ある意味不気味な洞窟である。
 この切り通しは鶴岡八幡宮の裏手から徒歩で十数分のところにあって、そこをくぐり抜けるとたしかに世界が変わった印象を受ける神秘的な場所だ。
 
Photo
 
 原田芳雄演ずる「中砂」の、女房と愛人の二役を演ずる大谷直子が美しい。おそらくこの頃が最盛期であったのではなかろうか。
 中砂の友人の大学教授、藤田敏八もいい味を出し、その妻の大楠道代は「腐りかけの果物」のような妖艶な雰囲気を実に上手く出している。
 
 ストーリーはあるようなないような、かなりシュールな映像で、「これはいったいどういう意味なのだろうか」などと理屈で考えようとするとど壷にはまる。
 頭を空っぽにして清順ワールドに入っていくと、まるで異次元の世界に迷い込んだような、不思議な雰囲気を味わうことが出来る。
 『ツィゴイネルワイゼン』とは、そう言う映画だ。
 
Zigeunerweisen5
 
 ところで、「何かの手違いで」サラサーテ本人の声が入ってしまったこのレコードも、復刻で発売された。もちろん今は入手不能だ。……と思う。
 
 こんなものまで買い込んでいるのだから、映画公開当時はそうとうご執心だったと見える、まるで人ごとだが事実だ。
 しかし、何度観ても飽きないから不思議な映画である。
 
 清順映画お約束の桜吹雪もちゃんと入っている。
 
 関連リンク→鈴木清順『陽炎座』パンフ
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


風速30メートル!

2010年03月22日 | ニュース
Tohboku
 
 石原裕次郎の「風速40メートル」とまではいかなかったようだが、都内でも瞬間最大風速30メートル超を記録した春の嵐が去った後、そのすさまじさが各所で見られた。
 
 近所の家では、庭に並べられた盆栽が片端からひっくり返り、お爺さん(といっても、ぼくより若そうだが)が残念そうに直していた。
 
 春のイメージは、のどかでのんびりしているように思われているが、実際はまったく逆でけっこう騒がしく忙しい。
 冬から夏への移り変わりで、寒暖の差が激しく、大荒れになることの方が多いのだ。
 夏かと思えるほど暑くなったり、冬の逆戻りしたかと勘違いするほど寒かったりする。風の強い日は他の季節よりも多い。天候も不安定だ。大陸から黄砂が飛んでくるし、杉花粉も舞う。
 何が、「春のうららの隅田川」だ、何が「ひねもすのたりのたりかな」だ、「歩き始めたミーちゃん」なんか強風で吹き飛ばされるぞ。
 だれかがどこかで、春のイメージを間違って伝えている。
 断じて言う、「春はのどかなんかじゃない」
 
 屋根が飛んできて亡くなった方も居られたようだが、写真の天沼八幡神社では、神殿の屋根が倒木につぶされた。
 昨日一日家にいたもので、カミさんから「天沼八幡で大きな木が倒れたんだって」と話を聞いた時にはそれほどと思わなかった。しかし、今日出勤して来たアシのYが、「クレーンが来て大変だよ、みんな写メ撮ってる」というので、カメラ片手に野次馬をしにいった。
 
 ケヤキの大木が倒れて、すでに枝は払われていたが、幹の部分は神殿の屋根に乗ったままだった。
 クレーンで降ろそうとしているのだが、どこから手を付けたらよいものか思案中の体だ。
 他の木が邪魔をしていて、クレーン操作もままならない。
 
Tohboku1
 
 それにしても、度重なる台風にも持ちこたえてきた大木を倒すのだから、風速30メートルどころではなかったのではないか。
 場所によってはそうとうな風が吹いたのだと思う。
 
 ところで、倒れたケヤキはどうするのだろうか。
 上手く役立てる方法を考えて欲しいところだが、ただ廃棄されたり、薪にされてはもったいない。
 神社の境内にあった木だ、ご神木ということにして、お守りでも作ったら高く売れるかもしれないが、どうだろうか。
 
 今日、都内の桜が開花した。平年より6日早いとか。
 予想では24日だったが、それよりも2日早い。
 咲いた後で先日のような嵐が来たら、それは悲惨だ。花見が出来ない。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



荻窪散策(15)天沼小学校~東京衛生病院

2010年03月21日 | まち歩き
Sansaku1
 
 道端の椿。
 失敬して書斎に飾る。
 
 庭にあった古い竹竿をぶった切って、急造の花生けを作った。
 仕上げをしてないので見栄えは悪いが、花を生けたら様になった。
 
Sansaku5
 
 忙中閑有というが、忙中むりやり閑を作った。いささか体が悲鳴を上あげているので、思い切って一日だけ活字から離れることにした。
 家にいても手持ち無沙汰なので、「ブラタモリ」ならぬ「ブラひまわり」をきめこんだ。
 
Sansaku2
 
 旧杉並第五小学校の跡地は、若杉小学校と統合した天沼小学校の建設工事中である。
 杉並第五小学校は、1926年に開校した80年以上の歴史を持つ小学校だが、近年の少子化の流れに逆らえず、学校統合の嵐に巻き込まれた体である。
 
 校庭には大きな桜の木があって、工事の障害になる。しかし、伐採するには惜しい名樹だった。
 それに、桜のない小学校はあまりない。
 そこで、正門になる予定の交差点角に移植された。
 移植にあたってすべての枝が切り落とされたので、何とも情けない姿に変わり果ててしまった。この樹が満開の花をつけるようになるのは何年後か。
 
 
 
Sansaku3
 
 荻窪駅の阿佐ヶ谷寄り、南北をつなぐ地下道の入り口前に「月光社」という古いレコード店がある。
 店も古いが扱っている商品も古い。
 CDではなくレコードである。
 
 こどもの頃、まだ新星堂が駅前に小さな店を構える以前からあったので、50年以上続いていることになる。
 店は、兄弟で経営していて、弟の方が気さくに客と対応していた。当時は新しいレコードも扱っていて、それなりに繁盛していた記憶がある。
 しかし、今は客が入っているのをめったに見ない。商売としては成り立っていないだろう。
 手前にある200円均一のワゴンの中には、昔のアイドルや映画のサントラ盤などが詰め込まれている。
 たまに覗くが、まあ、掘り出し物はない。店内に入っても、食指の動く盤はめったに見かけない。
 唯一、数年前に、吉田拓郎の『ともだち』を見つけて買ったのが最後。
 ジャズやロックの珍しいものが紛れ込んでいることは、たまにはあるが思いつきで出かけて出会うものではない。
 商売にはならないから、今では道楽だろう。
 兄の方は(だろうと思う。70歳を超え80近いはずだ)が店番をしているようだが、弟は見かけない。元気なのだろうか。
 
 
 
Sansaku4
 
 東京衛生病院と四日目の月。
 東京衛生病院は、教会通りのはずれにあるカトリック系の病院である。最近改築されてきれいになった。
 この病院は、産科の評判がいい。しかし反面、その他の科はあまりいい評判を聞かない。
 何年か前、痛風の発作に悩まされて、とりあえずと駆け込んだが、手当の段取りが悪く、もうどこの医者も扱わなくなった古くさい「痛風食」のパンフレットを持ち出して説明をはじめた。
 これよりさらに数年前、虎ノ門病院の痛風内科で「こんな食生活をしていたら、今度は栄養失調で体がだめになるよ」といわれたパンフレットだ。
 〈痛風のことはあんたより詳しいんだよ〉と言ってやりたくなった。
 
 という、評判通りの病院である。
 名誉のために再度言っておく。
 産科はなかなかいい(らしい)。
 
 彼岸である。日がだいぶ長くなった。
 
 
 
 
 昨夜は春の嵐で強風が吹き捲くり、各地で被害があった模様だ。
 わが家ではベランダにまとめてかけてあった洗濯用のハンガーが、全部吹っ飛んだ。
 夜中、探しまわって拾い集めたが、何本か見つかっていない。
 どこまで飛んだのか。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


「うちじゃないわよ」

2010年03月20日 | 健康・病気
 このところ仕事が重なって、今月いっぱいは6冊同時進行になっている。
 少しずつ締切はずれているのだが、それにしても6冊はきつい。
 請負業の悲しさで、仕事がある時にやっておかないと、突然ヒマになって慌てることがあるから、依頼があったらよほどのことがない限り断れない。
 
 そんな状況の中、頭痛・肩こり・脳の圧迫感に襲われた。
 立ち上がるとクラクラすることがある。
 
 まずい!
 
 くも膜下出血の前兆か、それとも脳梗塞の危険信号か、といささか慌てた。
 血圧を測ってみると、異常を来すほど高くはない。
 なんなんだ。ますます不安になる。
 
 で、行きつけのN医院に痛風の薬を貰いに行ったついでに、そのことをタナカ・マキコ先生に聞いてみた。
 
 「眼は? 圧迫感感じない?」
 「それもあります。でも、頭が締め付けられるような感じで」
 「頭痛って、いろいろ原因があるから何とも言えないけど」
 「もし、くも膜下出血とか脳梗塞だったらヤバいと思って」
 「ああ、その心配はないわよ。明日それがあったとしても、関係ないから。だって予兆なんてないもん。よく『そう言えば前兆らしいのがあった』という人もいるけど、それは別のことよ」
 「え?」
 
 何とも無責任な話だ。
 で、血圧を測った。異常なし。
 
 「忙しいの? いま」
 「はあ、滅茶苦茶。10分とか15分とか寝ると回復します」
 「そりゃ、眼精疲労だ。眼科だわ、うちじゃないわよ。市販の目薬でもいいけどね」
 
 安心していいのか悪いのか、よくわからない診断だった。
 
 「心配だったら、血圧に気をつけて、太り過ぎに注意すること」
 
 結局、いつもの薬だけ受け取って帰って来た。もっとも、これ以上薬を増やされても困る。
 
 とりあえず、緊急性はなさそうだけど、仕事が落ち着いたら総合病院で検査してもらうことにする。
 この年になると、若い頃と違ってちょっとしたことにも気をつけないと大事になりかねない。
 もうしばらくは死ぬわけに行かないので、大事を取っておこうと思う。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



春のしるし

2010年03月17日 | 日記・エッセイ・コラム
Anzu2
 
 ここ一両日の暖かさで、膨らんでいた隣家の杏の花が一気に開花した。
 この杏はかなりの古木で、すでに実はならないが、毎年春になるといっぱいの花を着ける。
 花が開くと鳥たちが集まり、わが家のまわりはさえずり声でにぎやかになる。
 
 春の訪れだ。
 
Anzu1
 
 花の季節は花粉の季節でもある。
 わが家では、ぼくもカミさんも花粉症だ。
 カミさんの方が重症で、朝窓を開けただけでくしゃみをする。
 もっとも、毎日デスクワークのぼくはあまり外に出ない。特にこのところ多忙で座りっぱなしだ。花粉症になっている暇もない。
 
 しかし、明日は打ち合わせで出かける。
 アシのYはぼくが帽子をかぶりマスクをすると怪しいと言うが、完全装備は必須だ。
 
 様々な体の不調を改善し、花粉症なども緩和することが売りの健康食品を作っている某氏が、花粉症でひどいと言う。
 とんだ笑い話である。効果がないことの証明だ。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



書籍の分類について

2010年03月16日 | インポート
 打ち合わせで神田の出版社に行った帰り、荻窪駅に着くと自動反応で古書店まわりが始まる。
 最も阿佐ヶ谷よりの「ささま書店」まで行って、南口前の「岩森書店」まで戻り、時間がある時は、商店街に入って「竹中書店」まで行き、おばちゃんと世間話をして、それから北口に出て「ブックオフ」に寄り、帰宅する。
 
 さしたる収穫はなし。ささま書店に丸山眞男篇の「回想南原繁」と「南原繁書簡集」が格安に出ていて、手が出かかったが思いとどまる。
 なんとなく、書棚の肥やしになりそうだったからだ。
 
 「岩森書店」で以前フリーマン・ダイソンの『叛逆としての科学』を見かけたが、すでに見あたらない。売れてしまったのだろう。新本で買うとけっこう高価なので、緊急性のない本は、出来れば格安で手に入れたい。
 
 「ブックオフ」にミシェル・フーコーの『狂気の歴史』が出ていた。
 驚いた。
 売る方も売る方だ。
 新品に近い美本で、竹中あたりに持っていけば、最低でも1000円で引き取ってくれるしろものだ。
 ブックオフの、それも買い取り値がバカ安い荻窪店に出してしまってはドブに捨てるようなものだ。80円とか100円とかで買い取られてしまったのだろう。もったいない。
 
 おそらく、購入者が売ったわけではないのだと思う。持ち主が亡くなったかなにかで、本の価値がわからない家人が蔵書をまとめて売りさばいたに違いない。
 興味がなければ、書物などただの紙くずにしか見えないだろうから。
 
 しかも、驚いたことに歴史書の中に混じっていた。
 武田信玄や織田信長に混じって「ミシェル・フーコー」だ。
 ミシェル・フーコーの名前も知らないのか、ブックオフの店員の無知さ、ここに極まれり!
 たしかに、「歴史」とあるからそこに入れたのだろうが、ミシェル・フーコーは哲学書のコーナーに置いて欲しい。ディズニーランドの着ぐるみの群に、ロダンの「考える人」が紛れ込んだような違和感がある。
 素人なら仕方ないとしても、本を売っているのなら本のプロであるべきだ。
 花屋が花の名前を知らなかったら商売にならないのと同じだ。
 
 そういえば、ブックオフの哲学書のコーナーは、実に貧弱だ。
 理由は、そこに入れるべき本が、各所に散らばっているからなのだ。
 おそらく店員の頭の中に「哲学」という言葉がないのだろう。
 だから、著者が外国人なら、たとえば、メルロ・ポンティとかウィトゲンシュタインなどは、外国人作家の文学書に分類されてしまう。
 中村雄二郎や廣松渉は、日本人作家のエッセーに入る。
 「哲学」と言うコーナーがあるのにだ。
 表題に「哲学」とはっきり書かれていないと哲学書にならない。
 だから、哲学書はブックオフでは極めて少ない。
 アリストテレスやソクラテスは、文庫と全集以外にはないので、それらの棚に収めておけば、まあ違和感はないが。
 ただし、彼らを文学者だと思っていたら世も末だ。 
 ブックオフの店員にとって、同じことが心理学書などにも言えるかもしれない。
 そもそも、本に対する「哲学」がちがう。彼らに、正しい書籍の分類を求める方が無理なのだ。
 
 しかし、書籍の分類というのは、大型書店のベテラン書店員でもどこに入れたら良いか迷うことがある。
 たとえば、ジョン・レノン暗殺に関する本は、音楽のコーナーとドキュメンタリーのコーナーの両方に入れておきたくなる。
 昨年亡くなったレヴィ・ストロースは、科学者だが哲学者としても優れていて、分類に困る本がいくつもある。
 エドワード・W・サイードも著作の幅が広い。ノーム・チョムスキーもそうだ。
 大手書店では、そうした場合、内容ではなく、基本的に著者でまとめる。たとえば大江健三郎が評論を書いても、批評のコーナーではなく文学書の「大江健三郎」という耳のついた棚に並べられるのが普通だ。
 
 ブックオフも大型新刊書店の分類方法を踏襲すれば読者に親切でわかりやすい思うのだが、それをするには、その前に本を知らなければ話にならない。
 以前、神保町の三省堂書店に「資本論」の全1冊本を買いに行った時に、店員から「著者は誰ですか?」ときかれてひっくり返りそうになった。
 まあ、それといい勝負だ。
 
 書店員は、とにかく本を覚えることが最初の仕事だ。まして古書店の店員は、書物の知識がなければ買い取り判断や値付けを間違える。
 ブックオフは本を内容ではなく、外見がきれいかどうかで判断するシステムをもうけ、素人でも店員が出来るようにしたわけなのだが、しかし、中には印刷の色なのか日焼けしたのかさえも判別できないお粗末な店員もいる。
 本を知的資産(とてもそう呼べない内容の本が少なくないが)とすれば、本を家電や家具の中古と同じ感覚で判別するのはいかがなものかと思う。

 たまに、とんでもない掘り出し物に欣喜雀躍することもあるが、反面、いい本が粗末に扱われていると腹が立つ。
 リサイクルと資産保全のバランスをとった経営手段はないものなのか。
 しかし、一瞬で入れるべき棚を判別できるようになれば、それこそ一人前の書店員としてどこでも通用する。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


「模索舍」存続の危機

2010年03月10日 | ニュース
Mosakusha1
 
【予告】模索舍40周年記念イベント
 
40年目の、シコシコ・模索舍
 
 「模索舍よお前もか!」
 
 『DAYS japan』が存続キャンペーンで、とりあえず一息ついたと思ったら、「模索舍」もだった。
 
 模索舍とは、新宿御苑にほど近い、甲州街道と新宿通りにはさまれた露地にある、小さな書店である。
 よくぞまあ40年間も続けられたと感心する。
 
 もともとは、全共闘華やかなりし頃、新左翼系のミニコミ出版物を中心に扱う、神保町のウニタとコンセプトを同じくする書店として発足した。
 そのウニタはすでに閉店して久しい。
 「シコシコ」は模索舍の前身であり、隣にあったスナック喫茶だ。その名前は、表面は軟らかいが、芯があるところを表したと言う。
 
 持ち込まれた出版物は、原則無審査で基本的に断らず、店頭に陳列する。
 そのために、ある有名な事件の舞台となった。
 
 月刊誌『面白半分』の編集長をしていた作家野坂昭如は、永井荷風の作とされる戯作『四畳半襖の下張』を同誌1972年7月号に掲載した。これについて、刑法175条のわいせつ文書販売の罪に当たるとされ、野坂と同誌の社長・佐藤嘉尚が起訴された。被告人側は丸谷才一を特別弁護人に選任し、五木寛之、井上ひさし、吉行淳之介、開高健、有吉佐和子ら著名作家を次々と証人申請して争い、マスコミの話題を集めたが、第一審、第二審とも有罪(野坂に罰金10万円、社長に罰金15万円)としたため、被告人側が上告したが、最高裁はこれを棄却した。(Wikipedia)
 
 1972年、「四畳半襖の下張事件」として有名になったこの事件で、模索舍は販売した廉で警視庁に摘発される。
 しかしこれも、勲章である、と僕は思っている。
 
 新左翼が挫折して久しいにもかかわらず、模索舍が40年間も存続できたのは、たゆまぬ経営努力の結果だろう。
 模索舍は、メジャーな流通に乗らない出版物のための最後の砦だ。
 なんとか存続して欲しいと思う。


 以下は、チラシより転載。
 
 
 模索舎は今年で創立40周年を迎えました。
 1970年に「情報センターヘのシコシコ・模索舎」として設立され、これまで存続してこられたのも、皆様の温かいご支援の賜物です。謹んで感謝申し上げます。

 しかしながら現在、模索舎の経営は逼迫しています。
 オンライン通販や大型書店による寡占化、未曾有の出版不況が加速度的に進むなか、売り上げの落ち込みは深刻であり、40年にあたる今年の10月に果たして存続できているか、確約できない状況です。

 3人の舎員で話し合いを重ねましたが、もはや舎員だけの経営努力では存続は困難であり、抜本的な改革が必要だ、という結論にいたりました。そこで舎外にも協力を求め、有志により再建実行委員会を立ち上げ、組織運営や活動のあり方に関して、この間、何度も協議を重ねて参りました。

 模索舎は通常の書店とは具なり、取次(卸業者)を経由せず、出版社や制作者の方々と直接取引し、一般書店では置かれない少部数の出版物やミニコミを、原則無審査で店頭に置いています。小流通と無審査にこだわるのは、商業的な流通システムから弾かれる出版物も貴重な民衆の財産であり、表現の自由を保障する場であることを、その理念に掲げているからです。

 出版の世界は激動期にあり、創立40周年は模索舎にとって非常に厳しい試練の年となると思われます。そこで、まずは40周年を乗り切り、再出発を図るため、当イベントを開催することとしました。第一部では、世の中や暮らしのあり方を捉え返す場としての模索舎の実践を振り返り、第二部では現下の時代・社会状況のなか、模索舎がいかなる場=メディアであり得るのか、率直に討議できる場にできれぱと思います。

 またイベント開催後も、運営のあり方を見直し、より多くの方々の参加を得ながら、再生のための動きを作り出していく所存ですが、そのためにも皆様の後押しがどうしても欠かせません。カンパのお願い、サポーターズクラブの開設、イベントの開催など、追ってご案内させていただきたいと思います。


模索舍40周年ブログ
模索舍ホームページ
 
 ■模索舍40周年記念イベント
 と き:3月22日(月・祝)
     12:30開場 13:00開始
 ところ:大久保地域センター
 資料代:500円/カンパ歓迎!
 主 催:模索舍・模索舍再建実行委員会
 
 〈アクセス〉
Mosakusha2
 
 参考リンク→模索舍
 
■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇■◇
 
東京大空襲から65年目
 
 今日は、1945年3月10日の「東京大空襲」から65年目になる。
 アジア太平洋戦争の末期、65年前のこの日、東京の下町はアメリカ軍のB29の大編隊に襲われ、わずか2時間あまりの間に約10万人の命が失われた。
 
 参考リンク→証言 早乙女勝元さん
       東京大空襲64th.
       石川光陽『東京大空襲の全記録』
       東京大空襲
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



DAYS 6周年記念イベント

2010年03月09日 | ニュース
Days
 
 唯一の良心的なフォトグラフ紙『DAYS』の創刊6周年記念イベントが、3月9日、文京シビックホールで開催された。
 長引く出版不況と、読者の活字離れ、ネット情報の台頭などが相まって、優れた雑誌が次々に廃刊・休刊されることは実に残念なことである。
 朝日新聞が発行する『論座』(2008年10月号で休刊)、講談社の『月刊現代』(2009年1月号で休刊)は、出版界に衝撃が走った。
 『DAYS』も例外ではなく、書店売りは年々下降の一途をたどっていた。
 
 昨年9月の決算で、ついに赤字に転落、このままでは6周年記念イベントはさよならイベントになってしまうと、編集長の広河隆一氏自ら戦陣を切って、「DAYS存続キャンペーン」を張った。
 
 この日のイベントで、存続できるか否かを報告することになっていた。
 
 「存続が決定しました!」
 
 広河氏の宣言で会場は拍手に包まれた。
 存続キャンペーンで、定期購読の申し込みがすさまじい勢いで増え、さらに増え続けているという。
 
 「これで、1年間は生き延びることが出来ました。しかし、毎月500人の年間購読が切れます。ですから増やし続けなければなりません」
 
 さらなる支持が求められた。
 
 演壇に立ったゲストスピーカーは、以下の通り。
    ・斎藤貴男さん(フリージャーナリスト)
    ・田沼武能さん(日本写真家協会会長)
    ・樋口健二さん(フォトジャーナリスト、日本写真芸術専門学校副校長)
    ・江成常夫さん(写真家)
 
 共通して語られることは、大手ジャーナリズムの変質である。権力に迎合して、真実を伝えることを放棄しているという。
 
 「フォトジャーナリズムには絶望を灯火に変える役割がある。日本にはそのための受け皿がない。それはジャーナリズム自体にも責任がある。そうした中で『DAYS』は、絶望を希望に変える」(江成常夫氏)
 
 毎年行われる「DAYS国際フォトジャーナリズム大賞受賞作品」の第6回目がこの日発表された。
 世界中から集まった作品の中から各賞が選ばれる。
 
 受賞作の数々は、ドジなことに記録しそこなった。
 大賞は「ケニアの干ばつ」を捉えた壮絶な写真だったが、聞き慣れないカタカナ名前のメモは不正確で、転記できない。
 
 これらの作品は、『DAYS』5月号(4月20日発売予定)と6月号(5月20日発売予定)に掲載されるということなので、それまで楽しみに待つことにする。
 
 フォトジャーナリストが命を賭してカメラに収めた作品は、どれも強烈なメッセージを持って迫ってくる。
 しかし、彼らの鋭い視線が生かされるのには、それを支持する人々が絶対になくてはならない。
 広河隆一氏は言う。
 
 「最近は雑誌を買う人が少なくなった。かつては、たいていの人が何かしらの雑誌を一つは買っていた。とくに、世の中の真実を見せる雑誌は、読まれなくなってしまった。
 人々はコインの表だけを見てウラを見なくなったのだ。つらいことや厳しいことから目を背け、楽しいことや無難なことばかりが注目されるようになってしまった。しかしそのために、フォトジャーナリズムがなくなるとしたら、それは世の中を見る目がなくなるということです」
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


水質検査

2010年03月06日 | 日記・エッセイ・コラム
 水質検査の結果が出た。
 ちょっと長いけど、終わりの方に衝撃の事実があるから、嫌がらずに最後まで読んで欲しい。
 
 結論からいえば、想像していたことだが、「異常なし」だ。
 
 検査というのは、つまり、「○○が存在するかどうか」というテストをする。
 ○○というのは、水質が悪くなっているときに存在することが想定される、たとえばトリハロメタンとかカドミウムとか不純物の名前だ。
 それらを「電気伝導率」「アルカリ度」「濁度」などという検査項目で調べる。
 逆に言えば、それらの検査でひっかからなければ見つからない。
 
 健康診断と同じである。
 
 体中調べたつもりでも、かかる可能性の少ない病気の検査はしない。
 だから、そういう病気にかかっていても、見つからない。
 あまり例のない難病にかかった人が、どこの医者にも「異常なし」といわれて発見が遅れるのはそのためだ。
 水質検査も同じである。
 
 で、2回水質検査をやった。
 2月25日に採水した、最初の報告書はこれだ。
 
Suishitsu1
 
 10項目だ。
 とりあえず、最初はこれだけ調べて、「検水は、水質基準に関する省令に適合する」という結果がでる。
 
 異常が見つからなかったといっても、なぜ食器を洗うとべたべたするのか、その理由がわからなければ安心できないと言ったので、3月3日に2回目の採水が行われた。
 
 今日、その結果が出た。その書類がこれだ。
 
Suishitsu2
 
 前回の検査から3倍以上も増えて、32項目になっている。
 その結果も、「検水は、水質基準に関する省令に適合する」だ。
 
 不思議なことに、「飲み水として安全である」とはどこにも書いていない。
 検査した項目がいくつに増えようと、それは100パーセントではない。だから、検査した項目の中では異常が見つからなかった、ということだ。
 検査していない「何か」があっても、それは「省令」にないから責任の範疇ではない、ということでもある。
 だから、水質検査とは「省令に適合する」かどうかで、「絶対安全」かどうかではない。
 せいぜい「たぶん安全」程度なのだ。
 
 まとめるとこうなる。
 
「決められた項目について検査しました。その結果、それらの項目については基準値を満たしています。しかしこれは、安全を保障するものではありません。ただし、これだけ調べたのですから、たぶん飲料水として適しているでしょう」
 
 担当してくれた係員の人たちは、皆親切で熱心だった。
 「べたべたの原因が知りたい」という要望に応えて、いろいろ調べてくれた。
 その結果、もっとも原因として近いのが、わが家でも使っている「石けん洗剤」ではないかという。
 
 ネット上に、こんな投稿があったと、プリントアウトを持って来てくれた。
 
 (前略)台所洗剤の件です。
 ストックしてあった合成洗剤も使い終わり、やっと石けん系の洗剤を使い始めました。○○の洗濯用液体洗剤(4リットル)を倍に薄めて使っていたのですが、洗い上りがべたべたして、油っぽいのです。
 今では原液のまま使用していて、少しましになったなったのですが、洗剤をたくさん排出するのも気がひけます。(後略)

 
 石けんで食器を洗うにはちょっとしたコツが必要です。ベタベタ油っぽくなるのは、酸性石けんが原因です。特に、薄い石けん液だと酸性石けんが発生しやすくなるようです。
 
 合成洗剤を使っていれば、ベタベタはないと言う。
 しかし合成洗剤は分解しないので、河川そして果ては海を汚染する。
 手荒れもするし、使用したくない。
 そこで、ある一定期間ずつ、合成、石けん、そして水だけの3パターンで実験してみることにした。
 それでも変化がなければ、また別な理由がある、ということになる。
 
 ただ、1~2度だが、水だけで洗った時にもベタついたと記憶している。あれはいったいなんだったのか。
 井戸水だとベタつかない、その理由もわからない。
 やはり、水道水独特の何かがあるとは思うのだ。
 
 ま、とりあえず、わが家の水だけに問題があったわけではなさそうなので、その点は安心できた。
 
 
 ところで、ついでにわが家の水はどこから来ているのか聞いてみた。
 「東村山浄水場と朝霞浄水場の両方ですね」
 「混ざってる? ブレンドということですか」
 「まあ、そういうことです」
 「金町浄水場という噂があったもので、参ったなあ、と思っていたのですが、良かった。金町の水はまずいから」
 「今はずいぶん良くなってますよ。でも、悪かった時のイメージはなかなか消えません」
 
 「善福寺の杉並井戸はどうしてやめちゃったんですか」
 「汚染が発見されましてね。杉並浄水場の老朽化もあって、使用しなくなったんです」
 「むかし、このあたりはその井戸水だったもので、水道水なのに美味いと有名でしたが。もったいないですねえ」
 「おいしい水だったので、惜しいですね。飲めないことはないのですが、基準を満たさなくなったということなんです」
 
 ちょっと待て。やっぱりその基準というのはあやしいぞ。
 飲めるのに「基準を満たしてない」から飲めないことにする。
 反対に、かつての金町浄水場の水のように、飲めたものではなくても、「基準を満たして」いれば飲料水になるのだ。

 
 いまでこそ、水道局は水のおいしさにも目を向けるようになったが、しかしそれはあくまで2の次で、やっぱり基準値優先なのだ。
 
 秋葉原の凸版印刷で出されるお茶は、それはひどいものだった。台東区はあの悪名高い金町浄水場の水なのだ。
 
 
 金町浄水場の水がどういうものかというと、それは驚く。
 15年ほど前のこと、水道水の水質が取りざたされていた当時、ある仕事で金町浄水場とその近くを取材したことがある。
 
 金町浄水場の水源は、寅さんでおなじみの葛飾柴又にほど近い江戸川の下流だ。
 すでに、川の水そのものが汚水である。
 さらに、取水口近くの上流には、坂川というドブ川が合流していて、その川には近隣の住宅排水が流れ込んでいるし、生ゴミも捨てられていたりする。
 坂川が、江戸川に合流する手前にフェンスがあって、流れてくるゴミをせき止めている。せき止められたゴミは、週に一回清掃車が来て回収していく。
 そのゴミの中には、犬猫の死骸なども混じっているという。
 
 さらに、浄水場近くにある「矢切の渡し」の船頭さんに取材してひっくり返りそうになった。
 
 「ほら、あれが金町浄水場の取水口です。
 以前、江戸川に土左衛門が流れて来たことがあったんですよ」
 
 川の中に塔のような建物が建っていて、その下部に鉄柵が取り付けられた取水口がある。
 
 「取水口の水を引き入れる勢いって、けっこう強いんですね。
 その土左衛門が引き寄せられて、あの鉄の柵にビタってくっついちゃったんです。わたしゃこういう仕事してるもんですから、通りすがりについ見ちゃったんですよ。
 警察の人が来て、熊手みたいなもので引きはがそうとするんですけど、吸い込む勢いが強くてはがれないんです。
 そのうち、ずるりって肉が崩れて、一部が取水口の中に入っていっちゃったんですよ」
 
 その水が、家庭に送られて飲まれているわけだ。ゲッ!
 
 汚れた水を強引に飲料水にするので、大量の薬品が投入される。
 セメント袋ほどの大きな袋に入った塩素やらなんやらを、貯水池に何袋もぶちまける。だから臭い。
 金町浄水場の水が悪い理由だ。
 
 今はどうなのかわからないけれど、江戸川の水が当時とくらべてきれいになっているかというと、それほど変わっていないだろうと思う。
 
 
 
 いずれにしろ、飲料水は水道から取るしかないので、まあ、信じて使うしかない、というのが現実だ。
 
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028


井戸水

2010年03月02日 | 日記・エッセイ・コラム
Idomizu
 
 アシのYが事務所に出勤して、まずやることは、「コーヒーをいれる」こと。
 必ずしも、僕のためではない。
 コーヒーを飲んでからでないと、エンジンがかからないようなのだ。
 
 コーヒーをいれるための水は、これまでは麦岩石を一晩浸した水道水だった。
 豆は特別なものではない、どこにでも売っている大量生産品なのだが、まろやかで美味い。
 
 それが、先だっての水騒動で、飲み水はお向かいからいただくことになった。
 それが、深井戸の天然水だ。
 井戸水は塩素を入れなければ、規則で水道水としては使えないのだが、水質検査で全く雑菌のない井戸水に塩素を入れてしまっては台無しだと、お向かいのKさんは自宅で使うのだから自己責任ということでそのまま使っている。
 
 それを、いただいた。
 
 かつて、子供の頃に住んでいた杉並区成宗(現、成田西)ではずっと井戸だった。
 井戸水は温度が変わらないので、夏は冷たく冬温かい。
 今はすっかり見かけなくなった、肉屋、魚屋、食料品屋、酒屋の御用聞きが、夏には必ず水をせびりに寄ったものだ。
 
 「っアー、美味いですねえ、ここの水は」
 
 杉並区は昔から水質のいい地域で、どこの家でも井戸水が使われ、水道が普及したのは都内でもだいぶ遅れて、1964年の東京オリンピックの後くらいからだった。
 昔、杉並区の善福寺には水道局が管理する杉並井戸というのがあって、それが杉並区の北半分をカバーしていたこともあった。
 
 当たり前のことだが、水道水には塩素が入っていないので、カルキ臭がまったくない。
 コーヒーやお茶が美味い一番の理由だが、水道水に比べてミネラル分が多いのも重要な美味さの要素だ。
 
 しかし、美味い井戸水にも欠点がある。
 
 美味さのポイントであるミネラル分が、料理にはいいのだが、洗濯には困る。
 ミネラル分が多いと石鹸が溶けないのだ。
 
 成宗に住んでいた子供の頃、母親はこれに閉口して、洗濯のときいつもお湯をわかして盥に入れていた。
 
 しかし、それにしても、この美味さは捨てがたい。
 水割りも、飯も抜群だ。
 
 井戸の持ち主から「どうぞご遠慮なく」と言われているので、お言葉に甘えようと思う。
 この井戸水が枯れるまでは。
 
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ご案内◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
3月7日(日)ひまわり博士の「文章力アップセミナー」
詳細は【こちら】。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028



書けない悩み、解決します

2010年03月01日 | おしらせ
ひまわり博士の「文章力アップセミナー」

 
 
 
◆クリエイティブリーダー養成講座

Kohza
 
クリエイティブリーダー養成講座 第3回
「なりたい自分になれる、文章力」

 
3月3日現在、満席まであと数名!
詳細と参加申し込みは、
電話03-5474-0574 
「コズミックダンス・カンパニー」まで。
 
企画書、報告書、社内連絡、ビジネスレター、あるいは始末書。
上司から書けと命令されたものの、たったA4用紙一枚埋めるのに丸一日かかってしまった……
という経験がある人は少なくないはず。
「ああ、もっとすらすら書くことができたらなあ」と悩むことしきり。
 
近頃は、猫も杓子もホームページにブログ、ツィッターにミクシーと、直接会って話すよりもデジタル通信の方が高頻度の時代。
そこにも文章作成は必須だ。
 
たったの一文で、好感度がアップすることもあれば、誤解のどん底に突き落とされることもある。
句読点の打ち方一つで、まったく意味が違ってくる。
それが文章の恐ろしさ。
 
「私が持っているのは、
おこし、につけ、たきび、だんご」
 
ナヌ!?
 
「私が持っているのは、
おこしにつけた、きびだんご」
 
これほど極端ではなくても、句読点で誤解されることは、実は少なくない。
 
 
この養成講座、先月から行われていて、
第一回の講師は、編集者歴30余年、1千冊を超える出版物にたずさわった「ひまわり博士」。
第二回は、ホームページコンサルタントの玉井昇氏。(写真)
そして、3月7日に行われる第3回は、再び「ひまわり博士」が担当する。
 
第一回は、文章作成初歩入門、という内容だったが、
「いまさら聞けない」参加者のニーズを満たしたようで、「文章を書くのが楽しくなった」という感想を多数いただいた。
 
第二回は「売れる」WEBの作り方で、ネットビジネスのための表現技術で、その世界では実績のある玉井氏が実にわかりやすく講義をしてくれた。
 
第三回は、文章の幅を広げる。
自己表現で言えば、「なりたい自分になれる」。
知的な自分、頼れる自分、親しみやすい自分、などなどを、ちょっとした文章表現の違いで表す方法を伝授する。
 
もちろんそのために必要な虎の巻も紹介する。
 
そして、時間があれば、「出版界の闇をえぐる」、極秘情報も知らせたい。
本を出版するには、どうすれば費用をかけずにすむか、かかったとしても、どうすれば良い本を最小限の費用で出版ことが出来るか。
 
それには、ウラがある、ということを知ってもらう予定である。
 
「素人を食い物にする、○○社の営業方法」
 
もちろんオフレコだ。
 
3月3日現在、満席まであと数名!
詳細と参加申し込みは、
電話03-5474-0574 
「コズミックダンス・カンパニー」まで。
 
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
◆本を出版したいが、どうすれば…◆
・『全国お郷ことば・憲法9条』『原爆詩集 八月』
『ひまわりの種は誰が食べた?』
坂井泉が主宰する編集プロダクション“GALLAP”が、編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
・納得の費用で最高の仕上り。
・自費出版、企画出版、書店流通。
・個別コンサルティング承り。
■ご相談はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
*上のメールアドレスをコピーするか、右下の「□メール送信」をクリックしてください。

*大変恐縮ですが、いたずら防止のため、住所・電話番号はメールをいただいた方に、必要に応じてお知らせいたします。
Skype Name himawari091028