杉並中央図書館の脇にある「読書の森公園」は、図書館で借りた本をここで読書するというコンセプトで作られた。しかし、残念ながらめったに読書をしている人を見かけない。
映画やドラマなどでは、美しい女性が公園でさりげなくページ繰っているシーンがあるけれど、実際には、公園は読書に適していない。
風が吹けばページがめくられ、ぽつりと来れば本が濡れる。冬は寒いし夏は暑い。つまり、そんな危険を冒してまでわざわざ公園で読書をすることはないからだ。
中央図書館の建物を背にして立つガンジー像。プレートにはガンジーの言葉が掲げられている。
「七つの大罪」
汗なしに得た財産
良心を忘れた快楽
人格が不足の知識
道徳心を欠いた商売
人間性を尊ばない科学
自己犠牲をともなわない信心
理念なき政治
池に面して立派な四阿がある。子どもが小さい頃に絵本を持ってここで遊ばせたことがあるけれど、すぐに飽きてしまった。
せっかくの四阿だが、読書をしている人もあまり見かけない。
区民からこの土地を寄付され、結構な予算を消費して作られた公園である。ちょっとコンセプトを間違えたかな?