日曜日は久しぶりに家族で映画のはしごをした。
子どもたちが大きくなると、なかなか意見が合わずスケジュールも調整が難しくなる。行けるときに行っておかないとたいてい見逃すし、一人で行けばなんで連れて行かないと恨まれる。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』と『ROBO-G』の娯楽映画2本。前日から長女がネットで新宿ピカデリーを予約していた。
「チケット代どうした?」
「もう払ったよ」
「お、偉いぞ」
「ママのカード」
「オイ!」
いささか宣伝にのせられた感の否めない2本だけれど、共に満席で予約は正解だった。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』は長女が劇団にいたときの仲間が出演している関係で、第一作からずっと観に行っている。
時代は1964年、高度経済成長真っ盛り、第一作のときには工事中だった東京タワーは完成し、東海道新幹線が走り巷は東京オリンピックで沸き立つ。家庭の三種の神器はクーラー、自家用車、そしてカラーテレビ。東京オリンピックを目前に、鈴木モータースにもカラーテレビがやってくる。
売れない作家、茶川竜之介(吉岡秀隆)の家はヒロミ(小雪)が臨月間近。
竜之介は、唯一の仕事である少年誌の連載小説を、新人作家に人気を奪われて打ち切りの危機にさらされている。
その新人作家が、なんと!
そして、六子(堀北真希)には恋人ができ、周囲のおせっかいですったもんだの末、結婚。
茶川家の養子古行淳之介(須賀健太)も夢を叶えるために新しい環境を求めて家を出る。
ずいぶん設定が変わっていくが、それが次回作への布石に見えるのは考え過ぎか。
この時代、今思えばみんながのんきだった。原水爆実験や安保闘争などで騒がしいところはあったけれども、金がなくても何とかなったし、なんと言っても近所付き合いがあった。コンビニなどない時代なので、みそ・醤油を貸し借りしていたものだった。カラーテレビがある家に子どもたちがに集まり、それが町内の団結を生んだ。
時代考証は実に厳密だ。町並みなどの大きな部分は当然のこと、テレビの段ボールにまで気を配っている。銀座の並木や、山間部を走る急行列車を当時を再現して走らせているのはすごい。もちろんCGだが、たいした技術だと思う。映画の世界なら何でもできてしまいそうだ。
この映画は3D版がある。見たのは通常版だが3Dで見ると、街に入り込んだような感覚になるという。
◆
『ROBO-G』は、わざわざ映画館に足を運んでみるほどのものではないと思ったが、メイキングを見て見たくなった。
監督の矢口史靖は、年寄りをロボットの中に入れることで、撮影途中いくつもの発見(おしっこ、放屁など)があってその度にシナリオを書き換えたという。ロボットの中に入る老人は、当初一般公募だったが、オーディション当日になって痛いのかゆいのとドタキャンする人が多数あり、「やっぱり素人はダメだ」となったそうだ。もっとも映画を観る限り、素人には無理である。
結局、白羽の矢が立ったのがミッキー・カーチスで、本名の五十嵐信次郎で出演している。主題歌まで歌っている。ロカビリー歌手だから当然だが。
物語はロボットコンテストに出す予定のロボットが、当日までに完成せず、やむを得ず(?)中に人を入れてごまかすことになった。オーディションで合格したのが、五十嵐信次郎演じる鈴木さんである。
これが、想像を絶する好評を博し、日本中の人気者になってしまう。制作者は調子に乗って各所でイベントを開くのだが、それが大変なことに……。
吉高由里子がいい。あれほどぶっ壊れることができる女優も珍しい。『蛇にピアス』であっけらかんとオールヌードを披露する性格からして、怖いもの知らずなのかもしれないけれど、この映画でもアドリブ出しまくりだったそうだ。気取りとかかっこ良く見せようなどという気張ったところがない。女優としてはたいへん貴重な存在で、好きな女優の一人だが、彼女のような女性を恋人や(最近噂されている)結婚相手に考える人は、相当覚悟が必要だろう。
この映画、『三丁目の夕日』と同じ映画館でやっていたので勢いではしごした。言っておくが、何の風刺もない、だからなんだという映画である。まあ、家族で結構笑えたし、固いことは言わず、それはそれでいい。
◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆
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*編集から流通まで、責任持ってすべて引き受けます。
■ご相談は無料です。まずはメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで。
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*1ヵ月2回コース~12ヵ月24回コース。(1回60~90分)
●出張講座承り(1日4~5時間)
■ご相談・詳細はメールで galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで。
子どもたちが大きくなると、なかなか意見が合わずスケジュールも調整が難しくなる。行けるときに行っておかないとたいてい見逃すし、一人で行けばなんで連れて行かないと恨まれる。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』と『ROBO-G』の娯楽映画2本。前日から長女がネットで新宿ピカデリーを予約していた。
「チケット代どうした?」
「もう払ったよ」
「お、偉いぞ」
「ママのカード」
「オイ!」
いささか宣伝にのせられた感の否めない2本だけれど、共に満席で予約は正解だった。
『ALWAYS 三丁目の夕日’64』は長女が劇団にいたときの仲間が出演している関係で、第一作からずっと観に行っている。
時代は1964年、高度経済成長真っ盛り、第一作のときには工事中だった東京タワーは完成し、東海道新幹線が走り巷は東京オリンピックで沸き立つ。家庭の三種の神器はクーラー、自家用車、そしてカラーテレビ。東京オリンピックを目前に、鈴木モータースにもカラーテレビがやってくる。
売れない作家、茶川竜之介(吉岡秀隆)の家はヒロミ(小雪)が臨月間近。
竜之介は、唯一の仕事である少年誌の連載小説を、新人作家に人気を奪われて打ち切りの危機にさらされている。
その新人作家が、なんと!
そして、六子(堀北真希)には恋人ができ、周囲のおせっかいですったもんだの末、結婚。
茶川家の養子古行淳之介(須賀健太)も夢を叶えるために新しい環境を求めて家を出る。
ずいぶん設定が変わっていくが、それが次回作への布石に見えるのは考え過ぎか。
この時代、今思えばみんながのんきだった。原水爆実験や安保闘争などで騒がしいところはあったけれども、金がなくても何とかなったし、なんと言っても近所付き合いがあった。コンビニなどない時代なので、みそ・醤油を貸し借りしていたものだった。カラーテレビがある家に子どもたちがに集まり、それが町内の団結を生んだ。
時代考証は実に厳密だ。町並みなどの大きな部分は当然のこと、テレビの段ボールにまで気を配っている。銀座の並木や、山間部を走る急行列車を当時を再現して走らせているのはすごい。もちろんCGだが、たいした技術だと思う。映画の世界なら何でもできてしまいそうだ。
この映画は3D版がある。見たのは通常版だが3Dで見ると、街に入り込んだような感覚になるという。
◆
『ROBO-G』は、わざわざ映画館に足を運んでみるほどのものではないと思ったが、メイキングを見て見たくなった。
監督の矢口史靖は、年寄りをロボットの中に入れることで、撮影途中いくつもの発見(おしっこ、放屁など)があってその度にシナリオを書き換えたという。ロボットの中に入る老人は、当初一般公募だったが、オーディション当日になって痛いのかゆいのとドタキャンする人が多数あり、「やっぱり素人はダメだ」となったそうだ。もっとも映画を観る限り、素人には無理である。
結局、白羽の矢が立ったのがミッキー・カーチスで、本名の五十嵐信次郎で出演している。主題歌まで歌っている。ロカビリー歌手だから当然だが。
物語はロボットコンテストに出す予定のロボットが、当日までに完成せず、やむを得ず(?)中に人を入れてごまかすことになった。オーディションで合格したのが、五十嵐信次郎演じる鈴木さんである。
これが、想像を絶する好評を博し、日本中の人気者になってしまう。制作者は調子に乗って各所でイベントを開くのだが、それが大変なことに……。
吉高由里子がいい。あれほどぶっ壊れることができる女優も珍しい。『蛇にピアス』であっけらかんとオールヌードを披露する性格からして、怖いもの知らずなのかもしれないけれど、この映画でもアドリブ出しまくりだったそうだ。気取りとかかっこ良く見せようなどという気張ったところがない。女優としてはたいへん貴重な存在で、好きな女優の一人だが、彼女のような女性を恋人や(最近噂されている)結婚相手に考える人は、相当覚悟が必要だろう。
この映画、『三丁目の夕日』と同じ映画館でやっていたので勢いではしごした。言っておくが、何の風刺もない、だからなんだという映画である。まあ、家族で結構笑えたし、固いことは言わず、それはそれでいい。
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