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ひまわり博士のウンチク

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日本学術会議が否定する「ホメオパシー」とは

2010年08月25日 | 健康・病気
 今朝の朝日新聞の1面トップは、日本学術会議がホメオパシーの効果を否定したという談話についてだった。
 自分はホメオパシーを信奉する立場にはないが、いささかヒステリックな談話が気になった。
 
 まず、ホメオパシーとはどういうものか、簡単に説明しよう。
 一言でいえば、毒を極限まで水で薄めて直径2~3ミリほどの砂糖玉に染み込ませたものを使用する民間療法だ。
 患者の症状にあわせて、植物、昆虫、鉱物などから抽出した成分から調合するとされている。
 特定の人のために作られ、他の人が触れたものを服用してはならないと言われている。
 ガンなどの重大な病気を含め、あらゆる疾患に効果があるとされる。
 ヨーロッパでは200年以上の歴史があり、医療保険が適用されていた国もある。
 
 日本学術会議は、先頃新生児死亡事故(提訴中)が起きたことを受け、「科学的な根拠は明確に否定され、荒唐無稽」であるとして、医療従事者が治療に使わないように求める会長談話を発表した。
 このまま放置すれば、通常の医療から患者を遠ざける懸念があり、同様の事故が再発することを防ぎたいというのが、表向きの理由である。
 新生児の死亡事故とは助産婦が、一般に新生児に投与されるビタミンK2の代わりにホメオパシー療法を行い、死亡させてしまった件である。
 この他にも、通常医療を拒否した結果、悪化したり死亡した例が相次いでいるという。
 
 ちなみに、ぼく自身もかつて薦められて花粉症の治療に使ったことがあるが、好転も悪化もしなかった。
 ようするに、なんの効果もなかったのである。まあ、花粉症なので、悪化したからといってどうということはないが。
 
 最近、医療・健康関係の実用書を手がけていて感じるのだが、通常医療の組織(日本医師会など)の経済優先主義が大変目につく。
 ようするに、医者にとって患者は売上げのための「客」なのだ。
 これまでの医師会のありようから察するに、会長談話でいう「患者を遠ざける懸念」というのが、まるでデパートが客離れを恐れているかのように聞こえる。
 これまで、不快に思いつつも手を下せないでいた民間医療・代替医療を排除するいいチャンスと思ったのではないか。
 
 断っておくが、自分はこれまで、代替医療ではっきりとした効果があったという体験はない。したがって、自分には効かないと思っている。
 しかし、効果がある人もいるのだから、全否定は出来ない。病気というのは、いくら良い薬を使っても、自分に治りたいという強い気持がなければ直らない。逆に、強い意志があれば、治療がどうあれ治ることもある。
 ホメオパシーが、そうした治りたいという気持をサポートするものであるのなら、それも一種の薬なのだから否定することは適当でないと思う。
 プラシーボ(偽薬)ということもあるのだから。
 
 問題は、民間療法や代替医療を行っているグループに排他的な人々が多いということだ。通常医療で扱う医薬品はすべて毒だと言って排除し、手術もまったくするべきでないと言う。
 優れた代替医療の研究者は、通常医療も受け入れている。
 たとえば「痛みがひどくて耐えられないなら、痛み止めを使いなさい。代替医療に即効性はありませんから」という。
 
 つまり、何事も共存である。一方に偏り過ぎればバランスが崩れる。
 日本学術会議もヒステリックに全否定するのでなく、民間医療・代替医療の正しい使い方を教えるくらいの懐の大きさが欲しいものだと思うが、どうだろうか。
 
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頭を輪切り!?

2010年05月02日 | 健康・病気
 頭を輪切りにしてもらった。
 といっても、本当に切ったわけではない。生まれてはじめて、CTスキャンで映像を撮ったのだ。
 
 こんな機械だ。
 
Ct2
 
 仰向けになってただじっとしていれば、寝台部分が前後に動いて、頭を後方の輪の中を通過させる。
 
 「眼鏡をはずすだけでいいですよ」
 「はい」
 「台の上に寝てください」
 「はい」
 「頭は出来るだけ動かさないでください」
 「はい」
 「台が勝手に動きますから。頭だけなのですぐ終わります。あ、返事はしなくていいです」
 「……」
 「頷かなくてもいいです。眼はつぶってていいですよ」
 
 本当に数分で終わった。
 
 じつは、ここ一ヵ月ほど、頭が圧迫されるような感じが続いていて、偏頭痛というほどではないが、後頭部にかすかな痛みを感じていた。目まいもするし肩こりもひどい。
 巨人軍の木村拓也コーチの例もあるし、年齢的にも脳梗塞を疑っておかしくない。
 先月医者に相談したところ、眼精疲労だろうといわれていたが、いっこうに改善しないので、思い過ごしならそれはそれでいいと、精密検査をしてもらうことにした。
 
 土曜日、いつも自分の医院で診察している行きつけのN先生が、近所の総合病院に出張しているので、予約を取って出かけていったのだ。
 
 「データ、送っときます」
 と、レントゲン技師にいわれて、N先生の診察室に移動して待つことしばし。
 呼ばれて診察室に入ると、大型画面に「輪切り」が映し出されていた。
 不気味だ。
 
 Ct1

 この写真は自分のではないが、ほぼこんな具合である。見たい画像をクリックすると、拡大されて映し出される。
 「脳梗塞の所見はないわねえ。念のためにこのデータを専門の先生に見てもらうけど、たぶんだいじょぶだと思う」
 
 画像を見ていた先生が、突然「アレッ?」。
 「な、なんですか」
 すると、脳と頭蓋骨の間を指差して「ここ、50歳ぐらいにならないとこういう隙間は出来ないのよ」。
 
 N先生は、ぼくのことを何歳だと思っているのだろうか。いつだったか「今治療しておかないと、これから30年、40年後に面倒なことになるわよ」なんていってたこともある。
 「30年、40年後って、オレいくつヨ」といったら、センセイ、カルテを見て慌ててた。
 50歳ぐらいだったら、脳が若いってことじゃん、といおうと思ったけど、また恥をかかせると悪いのでやめた。
 
 たしかに、若い脳と比較すると、脳が萎縮しているのがわかる。それがいわゆる老化現象、物忘れの原因であることが眼で見てわかるから恐ろしい。
 
 物忘れなら若い人でもあるだろうが、おかしな物の忘れ方をすることがある。
 先日、中学時代の友人の名前を思い出せなくて、名簿を調べようと書庫に入った。そこで、以前探して見つからなかった本を見つけ、ページを繰り、必要個所を確認して付箋を貼り、それを小脇に抱えた。その間十数分。
 
 で、何をしに書庫に入って来たのか忘れた。何を忘れたのか忘れたのだ。
 
 一旦書庫を出て、古い写真が机の上においてあるのを見て、「あ、こいつの名前を調べようとしていたんじゃないか」と思い出し、書庫に戻ろうとしたとたん、そいつの名前を思い出した。
 
 思い出すのだから、認知症ではないだろう。
 
 しかし、仕事上で困ることもある。原稿を書いていて、次はこのことについて書こうと思っていても、それを何処かにメモしておかないと忘れる。
 食事中、突然閃いたアイデアを食事が終わったとたん忘れるので、そこにもメモが必要だ。
 『博士の愛した数式』の、先生のスーツにたくさん貼付けられたメモ用紙を笑えない。
 
 そういえば、カミさんの物忘れもすごい。
 ぼくは若い頃から元々忘れっぽくて、出掛けにポストに入れようと思っていた郵便物を、何日も持ったままだったりするし、いくつも買い物があると、たいてい一つ二つ忘れていたが、カミさんの若い頃は絶対に忘れなかった。
 ぼくが忘れるからと言うと、「忘れないから預かっとく」といって投函する郵便物を間違いなくポストに放り込んでくれていた。
 今はそれどころではない。
 
 買い物に行くからと、ついでに頼んだ物を、三回に一回は忘れる。おでん材料を買って芥子を忘れる。刺身を買ってわさびを忘れる。だから、出かけてから頃合いを見計らって電話することにしている。
 
 ドラマを見ていて居眠りをするのはいいが、自分が居眠りをしていたという自覚がない。だから、筋がわからなくなる。
 「この人、さっき殺されてたよね」
 「これは、懐古シーン」
 ………
 「この人誰だろう」
 「○○署の刑事だよ。さっき現場に来て挨拶したでしょう」
 「そうだっけ……」
 ………
 「あ、この人が犯人だったんだ」
 「サスペンスだから、最初から犯人はわかってるよ」
 「ふーん。なんか、よくわかんない」
 そりゃそうだ。
 
 カミさんも、一度頭を輪切りにしてもらった方がいいかもしれない。
 
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「うちじゃないわよ」

2010年03月20日 | 健康・病気
 このところ仕事が重なって、今月いっぱいは6冊同時進行になっている。
 少しずつ締切はずれているのだが、それにしても6冊はきつい。
 請負業の悲しさで、仕事がある時にやっておかないと、突然ヒマになって慌てることがあるから、依頼があったらよほどのことがない限り断れない。
 
 そんな状況の中、頭痛・肩こり・脳の圧迫感に襲われた。
 立ち上がるとクラクラすることがある。
 
 まずい!
 
 くも膜下出血の前兆か、それとも脳梗塞の危険信号か、といささか慌てた。
 血圧を測ってみると、異常を来すほど高くはない。
 なんなんだ。ますます不安になる。
 
 で、行きつけのN医院に痛風の薬を貰いに行ったついでに、そのことをタナカ・マキコ先生に聞いてみた。
 
 「眼は? 圧迫感感じない?」
 「それもあります。でも、頭が締め付けられるような感じで」
 「頭痛って、いろいろ原因があるから何とも言えないけど」
 「もし、くも膜下出血とか脳梗塞だったらヤバいと思って」
 「ああ、その心配はないわよ。明日それがあったとしても、関係ないから。だって予兆なんてないもん。よく『そう言えば前兆らしいのがあった』という人もいるけど、それは別のことよ」
 「え?」
 
 何とも無責任な話だ。
 で、血圧を測った。異常なし。
 
 「忙しいの? いま」
 「はあ、滅茶苦茶。10分とか15分とか寝ると回復します」
 「そりゃ、眼精疲労だ。眼科だわ、うちじゃないわよ。市販の目薬でもいいけどね」
 
 安心していいのか悪いのか、よくわからない診断だった。
 
 「心配だったら、血圧に気をつけて、太り過ぎに注意すること」
 
 結局、いつもの薬だけ受け取って帰って来た。もっとも、これ以上薬を増やされても困る。
 
 とりあえず、緊急性はなさそうだけど、仕事が落ち着いたら総合病院で検査してもらうことにする。
 この年になると、若い頃と違ってちょっとしたことにも気をつけないと大事になりかねない。
 もうしばらくは死ぬわけに行かないので、大事を取っておこうと思う。
 
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オールセーフ!

2009年12月23日 | 健康・病気
Kenshin2
 
 先日の健康診断の結果を聞きに行った。
 
 診察室に入ったとたん、医者が言った。
 「肝炎のことですが」
 「えっえええ! 何か」
 「前に肝炎やったことは」
 「い、いえ、ありませんが」
 「わざわざ調べてるから、前にやったことがあるのかと思って」
 「いえ、ずっと以前に十二指腸潰瘍の手術をして、そのとき大量に輸血をしたのですが、肝炎の検査をしたことがなかったんで、やっといた方がいいかと思って。何か異常ありましたか」
 「いえ、異常ありません。問題ないです」
 
 脅かすな! 何かあるのかと思ったじゃないか。
 と言う前説があって説明を聞く。
 
 「え~と。これもだいじょぶで、これも正常で、問題ないですね」
 「あの、痛風があるんで、尿酸値はどうでしょう」
 「正常と言うか、むしろ低すぎますね」
 「そうですか。下がり過ぎちゃいましたか。そうそう、内痔があって、いつも検便で血液反応が出るんですが、今回はどうでしょう」
 「ああ、内痔があると直腸がんが見つけにくいですよね、紛らわしくて。でも、陰性です。血液反応ありません」
 
 ここ数年ずっと血液反応があって、毎年内視鏡検査をオプションで受けていた。不思議なことに、いつのまにか内痔が治ったのか。
 
 「痛風のせいか、腎臓がいくぶん弱っていますが、安定していますから問題ありません。病気と判断するものはありません」
 
 というわけで、オールセーフ。めでたしめでたし。
 
 この日、カミさんも結果を聞いた。
 呼ばれて診察室に入ったと思ったら,1分もしないで出てきた。
 
 「どうしたの?」
 「異常ありません、てそれだけ」
 「それだけしか言ってくれなかったの?」
 「うん」
 「うん、て。なんか聞いて来いよ,あっちが痛いとかこっちが痛いとか言ってたじゃない」
 「だって、異常ありませんて、これ(検査用紙)渡されちゃったんだもん」
 
 しかしまあ、すべてオッケーでなによりだった。
 尿酸値が下がり過ぎているそうだから,薬を減らしてもらおう。
 
 誰だったか,健康診断を受けて結果を聞くまでの間が,死刑執行を待つ死刑囚の気分だと言っていた。どこかに不安を持っている人にとってはそうなんだろう。
 そう思って何もなかったらほっとするが、自信を持って大丈夫だと思っていた人に異常が見つかったら,その時のショックは並大抵ではないだろう。
 健康診断の後は,健康のためにも多少の不安は必要かもしれない。
 
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メタボリック

2009年12月11日 | 健康・病気
 健康診断に行って来た。
 詳細な診断は2週間後だが、検査中に看護師さんから「メタボリック」だと言われた。
 「20歳の頃はどのくらいでしたか?」
 「は?」
 「身長、体重、ウェスト周りです」
 「身長は172センチ、体重60キロ、ウェストは70センチくらいで、痩せ形でしたね」
 「そのころの体形が維持できていれば理想なんです」
 今はほど遠い。
 体重73キロ、ウエスト90センチだ。
 「女性ならまだ大丈夫なんですけど。体脂肪の関係でね」
 
 おそらくそう言われると予測していたので、さほどショックではない。
 しかし、まずい。
 
 「まずいですねえ」
 「まずいですよ」
 「食べ物は減らしているつもりなんですが、運動不足なんで減量できません」
 「運動してください」
 
 というわけで、
 
Training
 
 だいぶ前に買って埃をかぶっていたこんな器具を引っぱりだして来た。
 ハンドルを握って腹這いになり、つま先で支えながら膝を伸ばし、腹筋を使って腰を直角くらいまで上げる。
 腰を上げると車がグイ~ンと引きつけられ、体を伸ばすと前に行く。
 それを何度か繰返す。
 
Training2
 
 けっこうきつくて、久しぶりにやったら5回が限度だった。
 これを毎日10回~20回くらいできるようにして、続けようと思う。
 
 ちなみに、カミさんが「わたしもやる」と言って挑戦したら、1回は完璧にできた。
 普通、女性の場合、いきなりチャレンジして、1回もできないのが普通だ。
 アシのYはスプリングのアシストがついたものを自宅に持っていて、それでも膝をついた状態から体を伸ばしたら、ヘチョッとつぶれて、起き上がれなくなったそうだ。
 
 さて、カミさん、1回はできたものの、それだけであくる日腹筋が筋肉痛になった。
 「1回で筋肉痛?!」
 「ははは、ひひひ、いたたたた」
 「1回でかよ!」
 「ハハハハ、ヘッヘッヘ、イタタタタ」
 
 ぼくの方は、今のところ腹筋は無事である。
 準備運動を兼ねた、普通の腹筋運動を、20回から始めて、毎日10回ずつ増やし、最終的に100回にして、そのあと器具を使って20回ぐらいなら、無理せずに続けられると思う。
 しかし、運動不足の場合、筋肉痛が忘れた頃にやってくることがある。

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リレンザ

2009年11月10日 | 健康・病気
Relenza
 
 ついに、小学6年生のムリョーがインフルエンザにかかった。
 
 一昨日から咳が出始め、37度前後の微熱があった。今朝も咳がひどく、熱が37.6度あったので、学校を休ませて行きつけの成瀬医院に連れて行くことにした。
 普通この程度ならもう少し様子を見るところだが、幼児期に喘息の気があったので、こじらせると怖い。
 
 ネットで予約を取ったところ、なんと2時間半待ち。おそらくインフルラッシュなのだろう。
 
 昼過ぎにようやく家を出て、成瀬医院に向かう。
 受付で微熱があることと、咳がひどいことを伝えて待合室で待つことしばし。
 やはり待合室の中はマスクだらけである。
 
 「咳がひどくて。熱はたいしたことないんですけど」
 「いつから?」
 「一昨日からです」
 「検査しても、インフルエンザって出るかどうか微妙だわね。検査する?」
 「わからないんだったら、やっても仕方ないですね」
 「もう一度熱計ってみようか」
 
 熱を計りながら聴診器で診察。
 
 「雑音はないわ。丈夫になったわね」
 
 小さいころは気管支が弱くて、風邪を引くとすぐに呼吸困難になり、何度も救急車で運ばれた。
 体温計を見ると、39度!
 
 「あ、これは検査してもしなくてもインフルエンザ。一応検査しとくわね、ここに鼻かんでくれる」
 
 ティッシュにラップを重ねて鼻をかむ。なにやら検査用の器具に鼻水を塗り付けた。
 
 「かかりはじめだと出ないことがあるのよ。でもインフルエンザは間違いないから、奥の小部屋で待ってて」
 
 数分待つと看護婦さんが呼びにきた。

 「一発でA型って出たわ。タミフルかリレンザ、どうする?」
 「そうですね。こじらせると面倒なので、お願いします。リレンザで」
 「だいたいみんなリレンザっていうのよ。同じようなものなんだけどね」
 
 この先生は以前からタミフルびいきで、なにげにタミフルを薦めたがる。
 
 「じゃあ、クスリの使い方説明するから、さっきの部屋で待ってて」
 
 10分ほど待つと、看護婦さんがリレンザのセットが入った箱と、他に2種類のクスリを持ってきた。
 リレンザのセットには上の写真のようなものが入っている。
 手前の器具が吸入器で、青い蓋を外した状態。
 円筒形のケースに、その手前にあるUFOのような円盤が5枚入っている。
 円盤には4つのふくらみがあり、その中に白い粉が入っている。円盤ごと吸入器にセットして、中の粉末を吸い込むわけだ。
 白い粉を吸い込むなんて、なんかアブナそうな感じがするが、“チャーリー”ではないぞ。
 
 子どもの場合、一回分がふくらみ二つ。円盤1枚で2回分だ。
 リレンザもタミフルも、ウィルスの増殖を抑えるクスリなので、増殖が進んでしまってからでは効果がない。
 だから、インフルエンザの初期段階で使用する。
 
 できるならこうしたクスリは使いたくないのだが、ムリョーの場合は仕方がない。
 ほんとうなら今日は校外授業で裁判所に見学に行く予定だった。
 予定の東京地裁ではノリピー裁判の判決が行われていて、それが傍聴できるわけではないが、マスコミが押し寄せてくるシーンは体験できたかもしれない。
 また夜は、渋谷のマッスルミュージアムのマッスルスクールで、佐藤弘道お兄さんの特別トレーニングを受ける予定だった。
 ともに、欠席しなければならず、残念がっていた。
 
 リレンザ使用で、1日か2日で熱が下がり、それから2日後には登校できるそうだ。
 杉並区では医師の意見書は不要になった。学校で用意した欠席届(学校によっては登校届)に必要事項を記入し、登校時に担任に提出すればよい。
 
1_2
 
 以前、治癒証明書(意見書)なるものがまったく不合理だと書いたことがある。自己申告で医者に書いてもらって、それが500円なんていったい何なんだ、と思っていた。完治したことを診断するのは医者ではなく親なのだ。
 
 リンク→インフルエンザ「治癒証明書」

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いただきもの

2008年09月18日 | 健康・病気
Banbrian

 著者との打ち合わせのために、東神田にあるC出版社に出かけました。
 実はかなり前から「あーでもない、こーでもない」と何度か打ち合わせはするもののいっこうに進展しない本の打ち合わせで、今回もきっとまた半年くらいは間が空くことが十分予想されます。
 なんとか年内にはまとめようという話になりましたが、はたして……まったく当てにできません。

 実はこの著者、孟宗竹の研究をしている先生で、孟宗竹の中に人間の自然治癒力を劇的に高める成分が含まれることを発見して、長年にわたり臨床実験を重ねています。
 ところが、ご存知のように日本という国では、大企業によって開発された薬品以外はなかなか認めてもらえません。どんなに論証を重ねても、丸山ワクチンのように下手物扱いされるのが落ちです。

 そこでこの先生は、アメリカやヨーロッパで特許申請して、その上で敷居の高い日本の薬事法にチャレンジしようという考えです。

 大きなボトルは、孟宗竹のエキスを水に抽出したものです。
 薄い茶褐色で、そのまま飲みます。ややクセはありますがほとんど味はしません。
 胡椒のビンのようなものは、ヒマラヤ岩塩に、孟宗竹エキス、赤紫蘇エキス、マジョラムエキスを調合したもの。
 普通の塩よりもソフトでやや甘みを感じます。
 これは食卓において調味料として振りかけます。

 現段階ではどんな病気のどんな場合に効くなどと語ると、たちまちお上から御用となりますので申し上げられません。
 これはあくまでぼくの場合であって、他に当てはまるかどうかはわかりませんが、ボトルの液体を飲み続けていると、持病の痛風の原因である尿酸値が、劇的に下がります。
 ところが、やめてしまうと早晩元に戻ります。
 これまでもサービスでいただいたものを使っていて、買えばべらぼうに高いので、そうそう続けられません。

 この先生のレポートを書くためにずっと取材を続けているHさんは、自分のアレルギーや爪水虫などの治療に使って経過を記録していますが、あきらかに効果が上がっています。

 先生は、臨床実験を続けながらも、成分の分析と効能についての綿密な研究をさらに深めなければならないと言っています。そうしないと、「とんでも薬品」だとか「にせ科学」などと言われてしまいますから。

 「宗教団体が売っている水と一緒にされたらかないませんから」と笑っていました。
 日本医師会や厚生労働省は、自分たちの利益を危うくする薬品や治療法は、それがどんなに優れたものでも、ナンクセを付けてインチキにしてしまいます。ですから、それらの薬品や治療法によって万一事故が起きた場合、施術者も患者もまったく保障されないばかりか処罰されます。
 ここでも、国民の命よりも企業の利益が優先されるおなじみの現象が起きているのです。

 今回もいただきましたので、少しですがまた試してみます。

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内視鏡大腸検査

2008年04月21日 | 健康・病気
 内視鏡の体験のある人って、全人口の何割くらいなんでしょうか。
 最近は内視鏡の機械も技術も発達して、ずいぶん楽にできるので、けっこうたくさんいるかもしれません。


 ぼくがはじめて内視鏡の検査を受けたのは、十二指腸潰瘍で入院していた20代の頃の胃カメラ。
 そのころの胃カメラと来たら苦しいのなんの!
 空気で胃をパンパンに膨らませて、親指くらいの太さのカメラを喉から突っ込まれます。
 オエッとするし、カメラを飲みながらゲーゲーするし、お腹は痛いし呼吸も苦しい。

 「どうだ、これが潰瘍だ、よく見といた方がいい」

 そう言って直径3センチほどのファインダーをぼくの目に近づけてきます。
 今みたいに、テレビじゃないんです。
 こっちは苦しくて目に涙をいっぱい溜めていますから、見えたもんじゃありません。

 医者はそんなことにおかまいなく、
「ほら、こんなでっかいやつができてるんだ、血い吐いたんだって、あたりまえだ」
 なんて言いたいことを言いますが、でっかいもちっちゃいも見えてませんから!

 膨らませた胃が今にも破裂しそうだし、呼吸はできないし、
 こんなこともう一生やらないぞ! と心に決めました。(そのときは)


 城西病院の外科のS先生は内視鏡の名人で、テレビの画面に映し出される内蔵を見ながら、いろいろと説明してくれます。痛くも苦しくもない普通にしていて大丈夫、けっこう楽しめます。ホントに。
 胃カメラも小指より細い。ぜんぜん「オエッ」としません。

 今日ぼくが受けたのは胃カメラではなく大腸検査ですから、もっと楽です。

 しかし、検査前に腸の中を全部洗い出すので、ものすごく時間がかかります。

Naishikyo1

 前日の夜8時から一切固形物をとらない状態で、朝9時過ぎからポリ容器に入った2リットルの洗浄液を、2時間かけて飲みます。

 半分飲み終わった頃になると、便意をもようしてきて、ジャージャー。
 気持ちいいくらい、シャーシャー出ます。

 最初は黄色い色がついていたのが、やがて薄いレモンイエローに変わってくれば、お腹の中がきれいになった証拠。

 これって、断食よりも手軽でいいかも。宿弁もきれいさっぱりです。

Naishikyo2

 こうして、11時過ぎに飲み終わります。

 たっぷり時間があるからと、『沖縄基地問題の歴史』を持ち込んだのですが、しょっちゅうトイレに立たなければならず、集中できないので思いのほか読み進めませんでした。


 「検査は1時からですから、いったんお家にお帰りになってけっこうですよ。お茶は飲んでいいです。1時5分前くらいにここに戻ってきてください。

 というわけで、いったん事務所に戻り、電話を何本かかけて、アシスタントに指示を出して、再び病院へ。


 検査は紙製のお尻に穴のあいたパンツにはきかえてやります。
 穴と言っても、お尻が見えるようにあいているわけではなく、普通は合わさっていて見えません。

 先生と一緒にテレビを見ながら、あーだこーだ。
 「きれいなもんだ、大丈夫だね」
 「検便の潜血って、やっぱり内痔だったんでしょうかね」
 「見たい?」
 「はあ…」
 「今ね、カメラを反転させて中から外側を見てるとこ。わかる?」
 「あ、あの黒ずんだとこ?」
 「そう」
 「……」


 「はい、おわり。ここまでどうやってきたの?」
 「自転車で」
 「そうかあ。安定剤でふらつくから、覚めてから帰って。それで自転車のったら、酔っぱらい運転みたいになって危ないから」


 看護婦さんに促されて立ち上がったら、やっぱりふらふら。
 前の時はこんなことなかったけどなあ。

 車椅子で回復室へ。

 「水分補給の点滴しますから、それが終わる頃にはふらふらしなくなると思います」

Naishikyo3

 いつの間にか寝ていて、気がついたら点滴はあと少し。

 結局事務所に戻ったのは4時過ぎ。
 しかし、今日一日、何となく頭がはっきりしません。


 でも、なんの異常もなく、一安心でした。

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もう、遅いです

2008年01月28日 | 健康・病気
 きのう、一旦下がった熱が、朝起きたらまた上昇。
 ずっと上がったり下がったりで、これではらちがあかないと医者に行くことに。
 かみさんも、同じような状態なので、この際一緒に。
 もう一人、おそらく治りかけているだろう無量も、治癒証明書をもらいに、ゾロゾロ3人で“タナカマキコ”先生のところへ。

 僕「熱が上がったり下がったり、タウンセブンのエレベーターじゃあるまいし、きりがないんで、この際特効薬でも」
 先生「ああ、タミフルね。あれ、いろいろ言われてるけど、それなりにいいい薬よ。すぐ使ってれば今ごろピンピンしてるわね。でももう遅い」
 僕「へ、せっかく決心してきたのに。絶対飛び降りないって心に決めて」
 先生「発熱して48時間以内にのまないと効き目がないの。ウィルスの増殖を抑える薬だから、治ろうとしている人にはなんの効果もないから」
 僕「僕が熱を出したの金曜日の午後だから、結局だめじゃないですか。土日は先生休みだし」
 先生「そうね、残念だったわね。でも、もう時間の問題でほっといても治るから。もし治らなかったら肺炎とかの合併症を起こしててたいへんよ、ははははは!」

 次は無量とかみさん。
 先生「無量君熱下がった?」
 かみさん「ハイ、証明書の用紙を持ってきました」
 先生「体温の記録は?」
 かみさん「??????」
 僕「ほら、きのうこれ全然書いてないねって言ったじゃない」
 かみさん「ああ、あれ、いるんですか?」
 先生「あれがないと証明書書けないわよ」
 かみさん「へへ、私が熱出しちゃったんで、へへへ」
 先生「ま、しょうがないか。無量君の熱、いつ下がったの?」
 かみさん「ど、どようび、かな」(ホントは昨日)
 先生「書いて上げるわ。でもね、熱が下がったことイコール完治したことじゃないのよ。他人にうつすことがなくなっただけだから。だから、もう何日かは激しい運動や集中的に頭を使うテレビゲームなんかはやらないようにね。だから『治癒証明書』っていうのおかしいのよ。治癒したわけじゃないから」

 ゲーム禁止と聞いて、一瞬無量の顔が曇りました。

 先生「お母さんはどう?」
 かみさん「もう熱は下がったみたいですけど、昨日一日上がったり下がったり」
 先生「ああ、じゃあお母さんも自力で治してね」

 家族全員インフルエンザにかかったのに、ここに那由だけいません。今日は元気で学校に行きました。
 明日から中学校のスキー旅行で、それが楽しみで、何としても行くんだと、“根性”で治しちゃいました。
 野生児です。

 今日は事務所にアシのYも出勤。僕が気分が優れなくてぶらぶらしている中、明後日までの仕事をさっさと半分ほど片付けました。
 金曜日に腹痛を起こして、インフルエンザでなければカキに含まれるノロウィルスじゃないかと言われたようですが、「どっちも違う。ただの消化不良」だと言っています。
 こっちも野生児か。

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もう少しなんだけど

2008年01月26日 | 健康・病気
 一晩経ったら37度台まで熱が下がったけれど、そこから先がなかなか。
 もう一日辛抱かな。
 一番先にインフルエンザにかかった無量は、もうすっかり元気。
 今はかみさんがいちばんひどい。
 しかしまあ、これももう一日というところでしょうか。

 原稿がすすまないので、明日は少し仕事をしようと思います。

 そうそう、修理に出していた万年筆が直ったという連絡が入ったので、それもとりに行かなくちゃ。


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全員玉砕

2008年01月25日 | 健康・病気
無量のインフルエンザが家族全員にうつりました。
随分気を付けていたのですが、今朝から喉が痛くて、昼過ぎまで原稿を書いていたら気分が悪くなり、ダウン。
なんと熱が38度5分。
今日は休んで明日頑張ります。
なんとなくヤバそうな予感がして、アシのYを休ませて正解でした。


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ホルター心電図

2007年12月05日 | 健康・病気
 先日、不整脈で診察に行った際、「24時間診ましょうか」といわれて「ホルター心電図」を予約してきました。
 その取り付けが、今日。(外すのは明日)

 以前よりもずいぶん機械が小さくなっているので驚きました。
 これも、携帯電話と同じでどんどん小さくなるんですね。

Keisoku

 あんまり美しくない写真で恐縮ですが、まんなかのブルーの袋の中に機械が入っています。
 右上のボタンのついたスイッチのような物は、常に服の外に出ていて、動悸、息切れなどの症状が出た時にボタンを押します。
 するとすぐ看護婦さんが飛んできてくれる……、わけではありません。
 異常が生じたところをマークするだけです。
 左上の端子から5本の細いケーブルが出ていて、身体の5カ所に先端が貼付けられています。
 煩わしいことこの上ありませんが、明日の3時までの辛抱です。

Card1

 同時に「行動記録カード」に症状や行動を記録します。
 行動とは、服薬、大便、階段上り、運動、睡眠、歩行、飲食、飲酒、喫煙のことで、すでに印刷してあって、時間を記録し該当欄にチェックを入れるようになっています。
 症状は、目まい、意識不明、吐き気、どうき、息切れ、胸の圧迫感、疲労感、胸の痛み、首顔の痛み、その他の痛み、という項目があります。
 これは該当する欄に「P」の文字を記入して、これも時間を記入します。
 しかし、診察を受けた時に比べるとかなり回復してしまっていて、なかなかはっきりした症状は現れません。
 これは良いのか悪いのか。

Card2

 しかしこの項目のなかで、どうにも納得できないのがあります。
 「意識不明」?
 自分でボタン(イベントキー)を押して自分で記入するわけですけど、意識不明でどうすればいいのか……。
 「疲労感」というのもねえ。
 疲労感って瞬間的なものじゃないですから、それが何時っていわれても。

 診断は12日です。おそらく、「なんの治療も必要ありません」ていわれるでしょうけれど、まあ、身体検査です。

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塩分控えめ

2007年11月29日 | 健康・病気
Ketsuatsu1

 ぼくは生まれつき心臓に「右脚ブロック」というのがあって、心電図を取ると、普通の人は上に向かって針が触れるのに、下にもスコンスコンと落ちるのです。
 不整脈の一種ですが、病気ではなく治療の必要はないと言われています。
 しかし、たまにこれが原因で脈が飛ぶ状態になります。
 トッ、トッ、トッ、トッ、ト~~~~~ッ、トッ、トッ、トッ
 というぐあいです。
 数年に一度のわりであって、数日間から数週間続きます。

 数日前からこの不整脈がひどくなっていました。おかげで、火曜日には古い友人たちと一杯やる予定だったのをキャンセル。
 毎度のこととは思いつつ、念のために専門医に見て貰うことにしました。
 例のタナカ・マキコ先生は入院中なので、近くの総合病院です。

 診察室前の待合室で、大江健三郎の『臈たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』を読みながら診察の順番を待っていると、やがて看護師さんに「サカイ・イズミさ~ん」と呼ばれました。
 一瞬チクリと周囲の視線が。
 坂井泉水さんがなくなる前は普通のことでしたが、今でも銀行や病院などで反応する人がちらほらいます。今日は患者さんに若い人が多く混じっていたので、いつもより強い視線が。
 「はい」とぼくが返事をしたとたん、スーッと雰囲気がさめる感じがします。
 〈残念だったね、だいいち彼女、もう亡くなってるし〉

 「どうなさいましたか」
 「何日か前から不整脈がひどくて、ちょっと気になるものですから」
 「じゃあ、とりあえず心電図を取りましょう」

 別室に移動して両胸と両手両足に電極を付けてしばし。

 「ああ、この部分ね。ここで収縮が起きてますから飛ぶんですね」

 ジグザグの線がプリントアウトされた長細い紙を見ると、普段なら規則正しく下に落ちている右脚ブロックが、いくつかおきにグチャグチャになっています。
 いかにもヤバそう。

 「これ、治療の必要ないですよ」と医者。
 「え? 薬とかいらないんですか」
 「副作用の方が大きいですからね、なくていいです」
 「血圧がこのところ高いみたいなんで、それもあるかも」
 「ああ、そうなんですか。高血圧は心臓に負担がかかりますからね。ちょっと計りましょう」

Ketsustsu2

 上が14×で、下が8×。
 「ちょっと高いですね。塩分控えめかな」
 「それだけでいいんですか?」
 「とくに治療の必要はありません。心臓病でもあれば別ですが、そんな感じはないし」

 しかし、不整脈の経験がない人にはわからないでしょうけれど、これってけっこうきついんです。身体がだるくて重くなるんですよ。治療の必要ありませんですまされるのは、いいことなのか悪いことなのか。
 帰り支度をはじめると、医者がちょっと待って、と引き止めます。

 「万が一ということもありますから、24時間心電図をとりましょうか。心臓病があればわかりますから」

 おそらくぼくを安心させようと思ってのことでしょう。
 これは以前にもやったことがありますが、腰に小さい弁当箱みたいなのを付けて、そこから伸びてくる電極を24時間貼付けます。

 「お風呂は1日だけ我慢してください」
 
 そりゃそうでしょう。
 来週、それを取り付けにいきます。その頃には治ってたりして。

 「都合が悪くなったらご連絡ください。急ぎませんからいつでもいいです」
 「はいはい」

 結局、本人が感じているほどにはたいしたことないようで……でも、不整脈って気分悪いんだよね、ホントに。

 ちなみに、これを書いてるこの時間は、まったく問題ないですね。そういえば、夜になると調子が良くなるみたいです。なんだかなあ。

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トカゲの尻尾切りか?

Moriya

 守屋前防衛次官が次の国会喚問を受ける前に逮捕されました。
 なんか変ですね。口封じじゃないですかこれは。
 守屋前次官が逮捕されて喜ぶのは灰色官僚の防衛族です。
 もう一度国会喚問があれば何をしゃべるかわかりませんからね。権力の手のうちである警察での取り調べは密室、自白の内容を選択できるわけで、都合が悪いことは公表せず、芋ずる式とはいかない可能性があります。
 上の方の圧力で守屋どまりで操作打ち切り。ほんとうの黒幕までは届きません。
 額賀や石破は胸を撫で下ろしているでしょう。
 いや、それよりホッとしているのは、福田総理だったりして。
 額賀が辞職したら内閣解散ですから。
 さあ、この後どうなるかが問題ですね。

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2週間延長…だそうで

2007年11月06日 | 健康・病気
 かかりつけの“タナカ・マキコ”先生が8日から入院ということで、万一の緊急事態用の薬を貰っておこうとN医院に行きました。
 ここは携帯のネットで診察を受け付けてくれて、待ち時間もわかります。
 受付番号26番。
 休診が間近なので大盛況。現在17人が待っていて102分待ち! 一人6分の計算なのですが、だいたいいつも遅れるので、さばを読んで2時間。
 家で2時間待機して、「まだかな」というところを検索すると、「間もなくです、すぐいらしてください」というメッセージ。
 自転車で2分ほどのところにあるN医院の玄関のドアを開けると、顔を見ただけで待ち構えたように「26」という番号札が差し出されました。

 常連か!

  診察中が25番で、時間ぴったり。
 ピンコーンとチャイムが鳴って、表示板の番号が「26」になりました。

 診察室のドアを開けると、タナカ・マキコ先生は机に向かって背を向けたまま、振り返りもせずに、
 「今日、検査するわね」
 「え?」

 後ろに目か!

 「ちょっと早いけど追っかけとかないといけないから」
 「はあ、今日は念のために痛み止めをいただいとこうと思って。先生が休んでる間に救急車はいやですから」
 「あたしね、来月の4日から戻るはずだったんだけど、2週間くらい延びそうなのよ」
 
 全然人の話を聞いていません。勝手にしゃべってる。

 「手術してから2、3日休んだら大丈夫だと思ったら、2週間ぐらい入院しないとだめだって」

 普通そうでしょう。子宮を手術して2、3日で仕事に戻れるはずがありません。

 あんた医者だろ!

 「ええと、薬はまだ10日分残ってるのかな」
 「いえ、この前50日分出してもらってますから」
 「ああそう。でも足んないわ。2週間延びるから。あと20日分出しとくから」

 ようするに、代診の医者には見せたくない、と。
 わかった、代診の医者には出来高払いなんだな。

 「先生、どこの病院に入院するんですか」
 「それはまあ…ヘヘ」
 「秘密ですか?」
 「お見舞いとかで押し掛けられても困るから…フフフ」

 芸能人か! 

 誰も押し掛けたりしないですよ、ホンモノの田中眞紀子ならべつだけど。

 「有名人が入院する都内の某病院と言えば慶応病院ですけどね」
 「女子医大ってことも考えたんだけど、あそこもねえ…」

 なんだ、慶応病院か。しかし、「あそこもねえ」って検査してもらえってぼくに紹介しようとしてたぞ、女子医大。

 「他の患者さんには来年からって言ってあるんだけど、出てきたら特別に連絡するから」

 って、ぼくは上客か! 

 医者の上客にはなりたくない。

 「じゃあ、採血と尿検査して帰ってね」
 「はい、ども。あ、痛み止め入れといてくださいね」
 「はいはい」

 わかってんだかなんだか。
 ということで、処置室で看護師さんに採血してもらいました。初めて会った年配の看護師さんで、この医院にはめずらしく血を抜くのがオジョーズ。一発でプスッ。

 「初めてですね、いつからですか」
 「今日からなんです。ここのシステムが難しくて、覚えられないわ」

 愚痴られてもなあ。そういえば、事務の女性はずいぶん長いこといるのですが、看護師さんはなぜだか居着かないのです。しょっちゅう代わってる。
 人使いが荒いんでしょうか。なんとなく、この人も長持ちしなそうな。

 この日もまた、どっさり薬を貰って帰りました。
 薬の賞味期限て、どのくらいなんですかね。
 痛み止めもちゃんと入ってました。よほどでない限り使わないようにしているので、まあ、保険みたいなものです。
 
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ごっそり!

2007年10月19日 | 健康・病気
Drug

 かかりつけのN医院の「タナカ・マキコ」先生が来月手術入院。
 なんだなんだ、医者のクセしやがって「医者の不養生」もいいとこだ。
 「なに? どうしちゃったんですか」
 「う、うん。(急にか細い声で)卵巣が腫れちゃったのよね。取っちゃわないと…」
 まあそれ以上詳しいことは聞かなかったのですが、11月8日から12月4日まで、他の医者に頼んで代診だとか。
 すぐ職場復帰できるのですから、たいした手術じゃないのでしょう。
 「でも、子どもを診られる人がいないのよ」
 N医院は子どもの扱いがうまいことでも人気があるので、頼りにしているお母さんたちはいささかショックかも。

 「薬出せる人には最大限出しとくから」と出された薬が「どんだけ~」って「こんだけ~」。
 50日分あります。全部痛風の薬で、ぼくの症状に会わせて組み合わせてあります。
 左端が「ザイロリック」で、尿酸の生産を抑える薬。その右が「ユリノーム」という尿酸を排泄する薬。
 以前これのおかげで尿酸結石になったいきさつがあるため、量を減らして「ザイロリック」と併用することになったのです。
 石が出るときそれはそれは痛いんです。特に、尿管を通って膀胱におりてくるときがキツイ。ズキンズキンと鈍くて重い痛みが通過する間中しています。
 今から5年ほど前のことで、その猛烈に痛い時期にアメリカ出張と重なって、ユナイトの機内のトイレに何度もコロリンコロリンと石を転がしてきました。
 高高度の空気が薄い状態でもやっぱり痛かった。
 右端が「ウラリット」という排尿作用を高める薬、この薬だけ朝昼晩三食後で、他のは朝2錠ずつ。
 これと似たような薬を、もう何十年ものみ続けています。

 しかし、50日分は豪快だなあ。

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