ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

2010 杉総祭 ウォーターボーイズ

2010年09月11日 | 受験・学校
 娘の通う杉並総合高校の文化祭に行って来た。
 
 娘は演劇部なのだが、来るなと言ってプログラムも何も見せないので、上演時間が分からず、結局見損なったが、それよりも目的はウォーターボーイズなのだ。
 
Sugiso1
 
 ディズニーランドではない。
 
Sugiso2
 
 中庭で、和太鼓部が演奏していた。和太鼓にサックスのコラボとは面白い。しかもバリトンサックスなど女子にはかなりきついと思うのだが、難なく吹いていた。
 和太鼓の女子はなかなかの美形だ。だものでかっこいい。三年生だろうか。
 へたくそなプロよりも上手な演奏だ。
 
 
 生物学部は白衣を着た生徒がいろいろ説明していた。「プラナリアはじめました」って、なんだか「冷やし中華始めました」みたいだけど、水槽で再生力をためしているだけ。
 
Sugiso3
 
 「豚の心臓です。お肉屋さんからもらってきました。脂がのっていて美味しいです」
 って、食うのか!
 二人の生徒が「楽しそうに」、心臓の周りについた脂肪を剥がしていた。人間だったら内臓脂肪でメタボだ。
 しかし、なんか異様な風景だ。
 
 
Sugiso4
 
 ウォーターボーイズは杉総祭最大の売り物で、プールサイドが満員になるだけでなくて、周囲の校舎の窓がすずなりになる。
 
Sugiso5
 
 美しさよりもひょうきんさ。
 
Sugiso6
 
 タワーは三度チャレンジして成功。万雷の拍手。
 
 来年もがんばれよ!
 
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天沼小学校2009年運動会

2009年10月10日 | 受験・学校
 10月10日は晴の特異日である。
 45年前の今日、東京オリンピックの開会式が行われ、それを記念してこの日を体育の日とした。
 午前中ぱらついて、お約束を反古にされそうになったが、昼前にはすっかり上がって暑ささえ感じた。
 
 この日は天沼小学校が開校して2回目の運動会だ。6年生としては、小学校生活最後の運動会になる。

Amasho1
 
 120メートル走では、ゴール直前に抜かれて2位。
 「あいつ、リレセンだから、しょうがない」
 「リレセン?」
 「リレーの選手」
 〈略すな!〉
 
Amasho2
 
 騎馬戦は、団体戦、個人戦、大将戦がある。
 下級生に馬をやらせたものだから、よたよたですぐ負けた。
 
Amasho3
 
 応援と太鼓ができるから運動会は大好きなのだ。
 
Amasho5
 
 3年連続で、応援団の太鼓担当。ゲームセンターの太鼓の達人で鍛えた腕はたしかである?!
 
Amasho4
 
 天沼小学校は来年末には現在建設中の新校舎に移転する。
 屋上では新校舎に植えるための芝生を生育中なのだが、この日は昼食用に開放。
 しかし、生育中にふんずけていいのか?
 インフルエンザ対策で、子どもたちと家族は別々に食事をした。
 
Amasho6
 
 PTAの競技で、「おさるのかごや」というコミカルなゲームがあった。
 カミさんはとにかく出っ張るのがすきなもので、喜び勇んで参加する。
 男性教師が猿の着ぐるみを着て篭を担ぎ、逃げ回るのをめがけて玉を篭に入れる。
 「イデッ! テテッ!」
 玉がお猿の顔にびしばし当たる。ちょっと気の毒である。
 
Amasho7
 
 クライマックスの組体操も、楽しみの一つである。最も自分を表現できると思っているからだ。
 上に立てて良かった良かった。
 
Amasho8
 
 今年は組体操の中に和太鼓が組み込まれた。しかも腕を見込まれていいポジションを与えられている。
 「カッコイイ」と言われたそうで、嬉しそうだった。
 小学校最後の運動会としては、満足感いっぱいだったろう。
 
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杉総ウォーター・ボーイズ

2009年09月13日 | 受験・学校
Sugiso_01
 
 長女の通っている杉並総合高校の文化祭「杉総祭」に行って来た。
 カミさんがPTAの手伝いにいっていて、昼過ぎに終わるというので、それにあわせた。
 長女は来させたくないらしく、「つまらない」「時間の無駄だ」と言っていたが、親としてはそういうものではない。
 面白いかどうかでなく、どんなことをやっているのか見たいのだ。
 
Sugiso_02
 
 仕事の都合でそう長くはいられないので、とりあえず、メインステージともいうべき体育館に行ってみた。
 ここでは、演劇やダンス、大規模のライブ演奏が行われる。
 ちょうど、SSWE(杉総ウィンド・アンサンブル)の演奏が始まったところだった。
 なかなかうまい。
 聞けば、コンクールでも常に上位にいるとのこと。
 『ハリー・ポッター』『崖の上のポニョ』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などの映画音楽を演奏した。
 演出も全体の構成もいい。(高校生にしては、だが)
 
Sugiso_03
 
 視聴覚室では一日「軽音楽部」の演奏をやっているという。
 長女はとりあえず「軽音楽部」なのだが、どうもメンバーシップがうまくいってないようで、不満なようだ。
 午前中に1曲やっただけだという。
 長女のグループの演奏は聴けなかったが、部員が50人もいるというだけあって、ちょうど演奏中のグループは実にうまい。(これも、高校生にしてはだ)
 ドラム担当の女子がなかなか上手だ。ちゃんとした先生につけばプロになれるかもしれない。
 もう少し筋肉を強くした方がいいけれど、女子はいやがるだろう。
 「パンチの効いたブルース」のグレースみたいなわけにはいかないな。
 しかし、長女に言わせると、もっと、とんでもなくうまいグループがあるという。
 
Sugiso_04
 
 表題の「杉総ウォーター・ボーイズ」はこの学校の名物。
 練習中から見ていると、映画の「ウォーター・ボーイズ」そのもののドラマがあるそうだ。
 教室の窓まではみ出した満員の観衆を前に、つい涙ぐむプレーヤーも。
 観客の中にもらい泣きしている女子もいた。
 
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 セオリーどおり、プールサイドのパフーマンスから。
 美しさより“ひょうきん”さ。
 
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 見事に揃った、良いチームワークだ。
 
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 男子らしく、力強くダイナミックに。
 
Sugiso_08
 
 締めは組体操並みのピラミッド。
 水中なので滑りやすく、地上のピラミッドとは比較にならないくらい、難易度が高い。
 
 満員の観客から万雷の拍手で、感動、また感動。
 アンコールの途中で突然音楽が途切れるハプニングがあったが、観客の手拍子とコーラスで演技を続けた。
 そこでまた拍手。
 
 毎年一番人気の「ウォーター・ボーイズ」だが、出演者がなかなか集まらないらしい。
 今年は3年生と1年生で、2年生がいない。
 来年もぜひやって欲しいけど、大丈夫だろうか。
 たしかに、人気者にはなれるだろうけど、モテるかといわれると、それは……。
 
 水泳部が主催で、部員には女子もいるのだが、なぜか女子のシンクロはない。
 
 クラスごとの催しは(たしかに、時間の無駄の)まるで子どもの遊びだったけれど、この学校の特色である専門技能にかかわる種目はさすがだ。
 したがって、それだけを見に行けばいい。
 長女は1年なので、あと2回楽しめる。
 
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「つくる会」歴史教科書、検定通過

2009年04月10日 | 受験・学校
 内紛で分裂した「新しい歴史教科書をつくる会」(藤岡信勝会長)による自由社版、中学歴史教科書が検定を合格しました。
 「つくる会」の分裂にともない、これまで「つくる会」の教科書を発行してきた扶桑社は、「つくる会」と絶縁状態になり、藤岡信勝会長は扶桑社に対し絶版を勧告していましたが、「一執筆者である藤岡信勝氏にはその権限がない」と発行を継続して来ました。
 今回検定を合格した自由社版は、扶桑社版とほとんど同一内容で、それに加え戦艦大和を巻頭で大きく扱うなど、いっそう戦争の美化が増長されています。

 「つくる会」の分裂は、双方が権益の主導権を争っているもので、子どものことも教育のこともまったく考慮されていません。

 そうした状況の中で作られた自由社版の教科書がどういうものか、また何がどういけないのか、簡単にわかりやすく説明すると以下のようになります。
(歴史教科書の記述は『しんぶん赤旗』を参考にし、【正しい理解】は筆者が加えました)


●韓国併合
 【教科書の記述】
 日本政府は、この先、日本の安全と満州の権益を守るためには、韓国の併合が必要であると考えた。
 
 【正しい理解】
 韓国併合は、異なる民族である朝鮮・韓国の人々を日本人として扱い、氏名を日本風に無理矢理変えさせたり(創氏改名)、日本の天皇を崇拝させるために、日本独自の宗教である国家神道への信仰を強制したりしました。
 日本は満州だけでなく、中国のより広い地域や、蒙古(モンゴル)を侵略するために、朝鮮半島を領有することが大変好都合だったのです。
 
 
●満州事変
 【教科書の記述】
 満州で日本人が受けていた不法行為の被害を解決できない政府の外交方針に不満をつのらせていた国民の中には、関東軍の行動を支持するものが多く……
 
 【正しい理解】
 満州事変は、日本本土の総司令部の意向を無視して謀略を重ねた関東軍によって引き起こされたものです。
 関東軍は日本が満州(現・中国東北地方)の豊富な資源(鉄・石炭)を確保するために占領を維持することを目的に送り込んだ日本陸軍です。
 当時中国は、国民党(蒋介石・張学良)と共産党(毛沢東)の間で内戦が起きていましたが、日本の侵略に対してはともに激しく抵抗していました。
 「不法行為」というならば、それは日本側に対していわれることで、中国のそれはレジスタンスです。
 
 
●南京事件
 【教科書の記述】
 ……日本軍によって、中国の軍民に多数の死傷者が出た(南京事件)。なお、この事件の犠牲者数などの実態については資料の上で疑問点が出され、今日でも研究が続いている。
 
 【正しい理解】
 南京事件の犠牲者の多くは、一般住民です。南京を占領した日本軍が、虐殺、暴行、掠奪を行なった事実は、日中両国の当事者による証言や記録だけでなく、東京裁判で絞首刑の判決を受けた総司令官の松井石根も、南京事件を周知していた事実を獄中日記に残しています。
 したがって、一部の歴史改竄派が「南京事件はなかった」とするのは、まったくの誤りです。
 犠牲者数については、敗戦時における証拠書類の隠滅などで正確な数字が分かり難くなっています。中国側の主張する30万人という数字は、研究者の間でもいささか多すぎるといわれていますが、状況から約15万(秦郁彦)から約20万(笠原十九司)が有力となっています。
 いずれにしろ、大虐殺であることに変わりありません。
 

●大東亜戦争
 【教科書の記述】
 日本は米英に宣戦布告し、この戦争は「自存自衛」のための戦争であると宣言した。日本政府は、この戦争を「大東亜戦争」と命名した。
 日本の緒戦の勝利は、東南アジアやインドの人々に独立への夢と勇気を育てた。東南アジアにおける日本軍の破竹の進撃も、現地の人々の協力があってこそ可能だった。
 日本の南方進出は、「アジアの解放」という名目をかかげながらも、自国のための資源の獲得を目的としたものだったが、のちに日本が敗戦で撤退したあと、これらの植民地は、ほぽ十数年の間に次々と自力で独立国となった。
 
 【正しい理解】
 「大東亜戦争」という名称は、日本がアジアをすべて支配し、「大東亜共栄圏」を作るという、侵略行為を正当化した名称で、現在使うべき言葉ではありません。
 国際連盟を脱退してまで中国侵略をすすめる日本に対し、米英は経済制裁を行ないます。とくにアメリカからの石油が停止されたことは日本にとって致命的ともいえる措置でした。
 そこで日本は、東南アジアの国々を占領することで石油を確保し、そのうえで、米英との戦争をはじめました。言ってみれば「逆切れ」です。
 占領された東南アジアの人々が心から協力するはずはなく、逆らえば殺されるから止むなく従ったことにほかなりません。事実、東南アジアでは基地建設や鉄道の敷設に現地住民が日本軍によって強制的に狩り出され、多大な犠牲者を出しています(泰緬鉄道)。
 日本の敗戦後、東南アジア各国が次々に独立したのは、それぞれの国民による努力の結果であって、日本軍が独立に関与した事実はありません。

 
●GHQの思想政策
 【教科書の記述】
 GHQは……戦争をおこした日本は悪い国家で、連合国が正義である、とマスメディアを通じて宣伝した。こうした宣伝は、東京裁判と並んで、戦後の日本人の自国に対する見方にさまざまな影響を与えた。
 
 【教科書の記述】
 GHQは、軍国主義教育に侵された日本国民にラジオをはじめとしたマスメディアを使って、民主主義を宣伝しました。そのなかで、他国を侵略するような行為が誤りであることも伝えられました。
 軍国主義が、これからの国のあり方として間違いであることを伝えたのです。
 東京裁判(極東国際軍事裁判)は、勝者の裁判であって公平でないという意見もあり、事実そうした意味ではいささか乱暴であったことは否めません。しかし、東京裁判によって、それまで報道管制で知らされていなかった日本の戦争犯罪が国民に広く知らされ、軍国主義日本の実態が明らかにされたのです。
 そして、東京裁判は、後の戦争裁判を発展させるモデルとなりました。
 戦争中の日本は、実際「悪い国家」でした。国体(天皇を中心とした国家体制)さえ守ることができたなら、国民の命など鴻毛(こうもう=鳥の羽)より軽いといわれ、人々の命がないがしろにされていたのです。
 つまりアジア太平洋戦争中の日本は、天皇と一部の支配者の保身に終始していたといえます。
 けっしてアジア太平洋戦争を正当化したり美化したりせず、過去の清算と反省のもとに、平和で豊かな国家を作ることが、これからの日本の正しい道ではないでしょうか。
 
 
 アジア太平洋戦争を正当化するような内容の教科書の検定を合格にした文部科学省は、その責任の重大さを重々認識しなければなりません。

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【緊急】大藏雄之助氏の再任を阻止

2008年11月22日 | 受験・学校
田母神前空幕長と同じ思想をもつ人物の

杉並区教育委員再任を止めましょう!


11月21日 杉並区議会無所属区民派
区議会議員 けしば誠一・前区議会議員 新城せつこ
?
11月26日杉並区議会本会議で、午後1時から教育委員の人事案件が提案される予定です。今の段階でまだ正式な議案としては提案されていませんが、これまで2回にわたり「つくる会」歴史教科書の採択を求めてきた2人の委員の再任が提案される見込みです。2人とも、田母神前航空幕僚長と同じ思想をもつ人物です。今日の段階でまだ議案として出せない理由は、与党会派の中にも一部異論があるためです。任命権者である山田区長に対し、全国から再任反対の声を寄せて下さい。そのうちの一人大蔵雄之助氏は、教育委員に任期中の言動からも、再任は法律に違反するものです。以下は、本日区庁舎でまいた私ども無所属区民派のビラの原稿です。多くの方々に転送願います。
?
「杉並区教育委員」の肩書きで

「教育再生機構」の役員に加わる

大藏雄之助氏は教育委員不適格

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「日本教育再生機構」の会合で発言する大藏雄之助氏。
(「日本教育再生機構」ホームページより)


●「つくる会」教科書採択を2度にわたり要求
?山田区長は、8年前区立中学校に「つくる会」教科書を採用するために、議会の少なくない反対を押しきって、教育委員に大藏雄之助氏と宮坂公夫氏を選任しました。2人は「新しい歴史教科書をつくる会」の会員と賛同者です。
?特に大藏氏は、統一教会と深い関係を持つ国際勝共連合の機関紙にコラムを持ち、「つくる会」の論客としても積極的活動を展開していました。モンタナ大学の国際会議での「従軍慰安婦は売春婦であった」発言は、韓国はもとよりアジア各国から強い批判を浴びました。大藏・宮坂氏は、山田区長の期待に添い、2度にわたり扶桑社版歴史教科書を積極的に推奨し、2005年の採択の推進力となったのです。
 
●特定の政治的団体に関わる大藏氏は教育委員の資格なし
?地方教育行政の組織及び運営に関する法律第4条は、教育委員の過半数が同一政党に属さず、委員は政党その他の政治団体の役員となりあるいは積極的な政治運動を行うことを禁じています。ところが大藏雄之助氏は、教育委員としての立場をわきまえず、選任後も「つくる会」分裂後の新組織立ち上げに積極的に関わるなどの政治的活動を続けてきました。百科事典『ウィキペディア』で、「勝共連合」(資料1)を検索すると、「賛同的な人たち」の筆頭に大藏雄之助氏の名があり、杉並区教育委員の肩書を載せています。
?
「つくる会」は、扶桑社版歴史教科書の採択が、全国で0.4%に満たなかった責任をめぐり分裂し、会長の八木秀次氏は、新たな歴史教科書の編纂を目指して「日本教育再生機構」(資料2)を立ち上げました。大藏氏は、いち早くこれに賛同し積極的に活動しています。これは、教育委員の資質を定めた地方教育行政法に違反します。
?
●教科書作成関係者が採択に加わること自体が違法
?「つくる会」から分裂した八木秀次氏は、「扶桑社版があまりに偏りすぎている」と非難し、「教科書改善の会」を新たに立ち上げました。当時の安倍首相の口利きで、フジ産経グループから3億円の資金援助を得て、扶桑社の子会社である育鵬社から新しい歴史教科書を準備中です。大藏委員はこの「教科書改善の会」の役員として、特定の教科書の採択を求める運動に関わっています。教育委員会の場で、教科書作成関係者である大藏氏が、他社の教科書を批判し、自分の教科書の採用を求めるのは、独占禁止法に違反するものです。区長は再任をやめるべきです。
?
●田母神前幕僚長論文の入賞は「つくる会」の組織的活動
?前航空幕僚長田母神俊雄氏が、「我が国が侵略国家だったなどというのはまさに濡れ衣」と主張し、侵略と植民地支配を認めた1995年の村山談話や、政府見解を否定したことは重大です。
?田母神論文では、第1に、「日本は朝鮮半島や中国大陸で一方的に軍をすすめたことはない」、第2に、「蒋介石に日中戦争に引きずり込まれた被害者」、第3に、「多くのアジア諸国人民が大東亜戦争を肯定的に評価している」と述べ、侵略国家ではないと主張しています。例えば、1895年、日本の支配に強く反対した閔妃を日本公使ら暗殺団が惨殺し、武力を背景に韓国併合を強制したことは歴史の通説です。田母神氏の見解こそ、「新しい歴史教科書をつくる会」が、現憲法を改定する目的で組織してきた独自の歴史観です。田母神氏の統合幕僚学校長時代、独自のカリキュラムの講師陣は、ことごとく「つくる会」系知識人であることが防衛省の公表でわかりました。懸賞論文の審査員も「つくる会」世話人の渡辺昇一氏と賛同人の産経新聞客員編集委員花岡伸昭氏です。まさに「つくる会」の出来レースだったのです。
?
●「つくる会」が分裂し「扶桑社」版は絶版、「育鵬社」と「自由社」の争いに、区教委はどう責任を取るのか
「つくる会」の内紛が、「自由」2月号の藤岡信勝氏・西尾幹二氏らの対談や、11月15日付、朝日新聞報道で明らかになっています。これによると、2007年5月に藤岡氏が、八木氏を名誉棄損で提訴し、さらに今年6月には藤岡氏・西尾氏らが、扶桑社を相手に出版差し止めを求める裁判を起こしています。八木氏が主宰する「教科書改善の会」は、扶桑社の子会社・育鵬社から新たな教科書を2012年に向けて出す予定、藤岡氏らは2010年使用をめざして、これまでの内容を「一部改訂」し、自由社から出版するものを今年の4月に検定申請しています。来年の採択に向けて、田母神論文と同じの内容をもつ「つくる会」教科書が、杉並の中学生に渡されることはもう見過ごせません。それを強制した教育委員、とりわけて教育委員の資質を欠く、大藏委員の再任は絶対反対です。25・26日の本会議で追及します。
?
?
(資料1)
【国際勝共連合】
国際勝共連合(こくさいしょうきょうれんごう、International Federation for Victory Over Commuinism)は反共主義の政治団体・右翼団体。世界基督教統一神霊協会(統一教会)の教祖、文鮮明が1968年1月13日に韓国で、同年4月、日本で創設した。関連会社が「世界日報社」が日刊新聞、『世界日報』を発行。
?
〈国際勝共連合賛同的な人たち〉
大蔵雄之助
 元TBS記者・東洋大学教授、杉並区教育委員、「異文化研究所」代表
 杉並区教育委員会で「新しい歴史教科書をつくる会の歴史教科書の採択に中心的な役割を果たした。
 世界日報に主筆格でたびたび執筆。

・戸澤眞
 明治神宮崇敬会理事長。「国際勝共連合」元顧問 。

・安藤豊禄
 元小野田セメント社長、「日韓経済協会」初代福会長。「勝共運動」をよい運動と評価。

・井上順理
 鳥取大学名誉教授、兵庫教育大学名誉教授。
  「共産主義者に対して真正面から立ち向かい、反撃できる理論は、この勝共理論しかないだろう」と「勝共理論」を評価。
(出典: 『ウィキペディア』)
?
(資料2)
「日本教育再生機構」の結成に向けた集い(8/7産経)
≪主な発起人・参加者≫
教育界からの主な発起人と参加者は次の通り。(50音順、敬称略)
阿部孝(廣池学園常務理事)▽石井公一郎(元臨教審専門委員、元東京都教育委員)▽伊藤隆(東大名誉教授)▽岩田啓成(モラロジー研究所顧問)▽江部満(明治図書相談役)▽大蔵雄之助(東京都杉並区教育委員)▽大多和聡宏(開成中高校長)▽小田村四郎(前拓殖大総長)▽小林正(新しい歴史教科書をつくる会会長)


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天沼小学校最初の学芸会

2008年11月15日 | 受験・学校
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 今日、天沼小学校としては最初の学芸会の日。
 無量たち5年生は「魔法を捨てたマジョリン」という劇をやりました。
 悪さばかりする魔女たちが、にんげんの優しい心によって悪さをやめていく芝居です。
 まあ、ストーリーはなんてことありません。

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 無量の役は、なぜだか旅をしている家族のお父さん。とにかく「旅人」です。
 パパの古い帽子と麻で編んだ、これも古い頭陀袋を小道具に使いました。
 紐を調節すればいいのに、ひきずりそう。

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 総勢76名! 大劇団の本公演並みの出演者数です。
 しかも全員何かしら台詞がある。
 大きな役はダブルキャストにするにしても、それだけでは限界があります。
 さあどうするか。

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 そこで、使用台本を検証。
 左の黄色いのは参観者用パンフレットで、出演者名などが紹介されています。

Gakugei5

 ご覧の通り、短い台詞の連続です。冒頭に主役のやや長めの台詞がありますが、それも5行程度のもの。
 基本的に長い台詞は作らない。長い台詞は何人にも分けてしゃべらせる。
 ひとつの台詞を、村人1、2、3、という具合。
 脚本家は、一旦物語を通常の脚本として執筆し、そのあと長い台詞をいくつかに分けて振り分け、そうやって出演者数に応じ、登場人物を増やしていく、というやりかたでしょうか。
 だとすると、学校側の注文によって、さまざまに台本を構成できる。
 いくつか基本的な脚本を用意しておけばいい。
 上演が決まったら、学校の注文通りに書き直していく。
 うん、これはいい商売かもしれない。
 やろうかな……。

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天沼小学校最初の運動会

2008年10月04日 | 受験・学校
 晴天に恵まれた今日は、学校統合で今年開校した天沼小学校として最初の運動会です。
 騎馬戦に組体操と、出番がいっぱいの無量は普通なら楽しみなところ。
 しかしこの日、体操教室の検定が3時からあって、運動会を早退して駆けつける予定です。

 「坂井君頼みなんですから、組体操まではなんとかいて下さい」と先生に頼み込まれて、それまで参加すると終了は3時過ぎ。
 体操教室にもお願いして、検定会が終わるまでに駆けつければいいことになりました。
 この日の無量は売れっ子タレントなみの忙しさです。

Undokai1jpg

 無量は応援団。身体は小さいのに声の大きさは人一倍。だから選ばれたのかな。

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 騎馬戦は上に乗れました。「ウォーッ」。格闘技には燃えます。

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 1級上の6年生と一騎打ち。思い切っていきましたが……負けました。ケンカなら何とかなったのに。

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 組体操は活躍の場がたくさんあります。得意の転回で登場。
 「バクテンはやらないの?」「ムリムリ」、だそうです。

Undokai5

 最後のクラス別ピラミッドは残念ながら頂上は女子。無量は上から2段目でした。

 太鼓を叩き続けの応援団、徒競走、騎馬戦、全体競技、そして組体操が終わってくたくたですが、退場門で待ってるカミさんと、久我山の朝日生命体操クラブに自転車を飛ばして行きました。

 4時過ぎ、カミさんから電話。
 「終わったよ」
 「ちゃんとできた?」
 「うん、大丈夫みたい。でもケガした」
 「なんで」
 「行く途中自転車で転んでおでこすりむいてる」
 「慌てて行ったからね」
 「今日はやめとこうか、って言ったんだけど、せっかく来たんだからやるって、血出しながらやった」
 「……。ま、とにかくたいしたことなくて良かった」

Undokai6

 あわただしい一日でしたが、お疲れさま。

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子どもの家「折り紙展」

2008年09月06日 | 受験・学校
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 わが家の子どもたちが通っていた、「チェレギーノ子どもの家」はモンテッソーリ教育の幼稚園で、毎年二回、展示会が行われます。
 一度目は二月に行われる「作品展」で、こちらは園児が在園中に作ったさまざまな工芸品が展示されます。
 ぼくは「作品展」を初めて見たとき、そのレベルの高さに目をむきました。未就学児童が作るものなどどうせ見られたものではないと、タカを括っていたからです。

 九月に行われるのは「折り紙展」で、園児たちの折り紙や切り紙に加えて、園を卒業した小中学生が、夏休み中の数日間子どもの家に通って作った作品が展示されます。

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 玄関に飾られた巨大な恐竜の折り紙は、園児たちがみんなで作ったそうです。

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 会場には壁面いっぱいに作品が展示されていて、園児や卒業生のお父さんお母さんたちが三々五々訪れます。

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 今年のテーマは「恐竜」です。
 ティラノザウルスやステゴザウルス、トリケラトプス、三葉虫などが折り紙で出来るんですね。

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 切り絵の原画の多くは中国の剪紙、本物には遠くおよびませんが、子どもが作ったと考えると、たいしたものです。
 なかにはオリジナルの図柄や和風のものもありました。

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 無量が一日で作った切り絵。もう少し丁寧に作ってほしかったのですが……。

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 切り絵で作った灯籠は園児の作品。こちらの絵柄は和風です。

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 こんな建築折り紙も作ります。正確さと根気が必要です。

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 この日、飛び入り参加の小学生を指導する松村園長。

 三、四歳の園児がどうしてこんな作品が作れるのかと言うと、その第一は時間の制限を作らないことです。飽きて放り出せば、目につくところにおいておきます。すると子どもは気になってまた作りはじめます。
 そうやって、必ず完成させるそうです。
 もうひとつは、さまざまなメニューから子ども自身でやりたいことを選ばせます。みんなが同じことをいっせいにやるというシステムではありません。同じ部屋の中で、そこにあるものを使ってそれぞれが勝手に何かをはじめます。
 すると子どもたちは、ほかの子がやっているのを見て興味を持ち、自分もやりたくなり、そして出来ることが一つずつ増えていきます。
 いやがることを無理にやらせない、やりたいことは制限を設けずにいくらでもやらせる、それが「チェレギーノ子どもの家」のやりかたです。

◆参考◆
『モンテッソーリ教育で子どもの才能が見つかった』
坂井泉 著  松村禎三 監修 中央アート出版社
 子どもの家の日常が詳しく書かれいて、多少資料が古いですが、全国のモンテッソーリ幼稚園の一覧が掲載されています。


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 『原爆詩集 八月』朗読You TUbe

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井荻中学体育祭

2008年06月07日 | 受験・学校
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 梅雨の晴れ間の今日は、那由の通う井荻中学の体育祭でした。

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 会場には、ベルマーク、インクカートリッジ、ペットボトルキャップの回収ボックスが設置されています。

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 校舎のベランダに展示されている、各クラスの応援旗。
 これも腕を競い合ってクラスで製作します。いずれもなかなかの傑作ぞろい。

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 これが那由のクラスの旗。なかなかよくできていますが、「武始組」ってなんだ? 「ムシグミ」?かと思ったら、「たけし組」。担任の先生の名前だそうです。

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 「勝ったー!」。二人三脚。

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 1年生全員でやる学年種目。次々にブリッジを前に作りながら渡っていく難しいゲームです。

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 二年生全員の学年種目は大縄跳び。時間内で何回飛べるかを競います。
 最高は46回。
 なかなかうまくいかないものですね。

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 校庭では熱戦が繰り広げられていますが、小学生には「そんなのカンケーネエ!」。こちらはDSで熱戦中。

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 「ラーメン、ツケメン、ボクイケメン!」とかけ声にあわせてムカデ競走。那由たち三年生の学年種目です。とてもユーモラスで楽しい!

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 今年、那由は放送係。噛まずに上手にできました。

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 最後の競技は選抜選手によるクラス対抗リレー。さすがにみんな早いですね。

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 表彰式。各学年ごとに優勝したクラスに、校長先生から賞状と優勝カップが贈呈されます。
 残念ながら、というか、毎度と言うか、那由のクラスは今年もびり。
 でも、楽しかったから、ま、いいか。

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首位北海道、最下位宮崎県

2008年05月02日 | 受験・学校
 最近、小学生5年生の無量がかみさんからしきりに日本地図を指差されて「ここはどこ?」と聞かれていると思ったら、これだった。
 学校の白地図テストで、北海道と青森と沖縄しかわからなかったらしい。
 今朝の朝日新聞の記事によると、この三つは知名度ランクベスト3。
 やれやれ。

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 宮崎県が知名度最下位だそうで、なんたること。
 「そのまんま」宮崎県知事が自分ばっかり売り込んで、肝心の宮崎県は認知されなかった、ということ。
 これは一昔前の、ミノルタカメラのコマーシャルと同じですね。
 ♪キラキラに光って~♪で宮崎美子はスターになったけれど、それが何のコマーシャルか分からなくなってしまったと言う、有名な話。
 あ、これ、「宮崎」つながりだ! ワオッ!

 朝日新聞のこの調査は小学生を対象としたものですが、高校生、大学生でも同じような結果だそうです。
 しかし、首都東京がどこか分からない小学生が、2割以上いるというのも驚きです。
 首都がこんなに小さいわけない、と思っている子がいるという話をかつて聞いたことがありますから、それか。

 しかし、高校生、大学生で分からないのがいたとしたら、これはもう事件です。

 このテスト,国会議員もやってほしいですね。ものすごく興味があります。
 東京都が分からない議員がいたらどうしよう……いそうだからこわい。
 国会議員はこれに加えて,世界地図もやってもらいましょう、どうせなら。アフリカはおろか,中東だって分からない議員がぞろぞろいそう。

 しかし、正直、ソ連崩壊後のヨーロッパや中央アジアは僕もよくわかりません。とくに○○スタンという国々が、どうも区別つかないんです。
 まあ、国会議員にはなりませんから。

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和田中改革をどうみる

2008年03月25日 | 受験・学校
 「東京都杉並区の区立和田中学校(藤原和博校長)が、大手進学塾と連携して今年1月からスタートさせた有料授業「夜スペシャル(夜スペ)」を巡り、区民49人が24日、「校舎の目的外使用にあたる」として、区教委などに、夜スペの実施の差し止めを求める仮処分を東京地裁に申し立てた。」(gooニュース)

 「数々の教育改革で知られる東京都杉並区の区立和田中学校は22日、PTAの役職を簡素化し、区のPTA協議会(P協)から脱退することを決めた。4月以降、PTAは地域の協力者で作る「和田中地域本部」の一部門となる。文部科学省は新年度から、和田中をモデルに「学校支援地域本部」を全国1800カ所に置く方針。都市部を中心にPTAの担い手は減っており、保護者だけに頼らない和田中方式は広がる可能性がある。」(gooニュース)

■弱者切り捨ての「夜スペ」
 ご存知のように、「夜スペ」は教育格差を助長することから、杉並区内では反対の声が少なくありません。この「夜スペ」に参加できるのは誰でもというわけではなく、一定以上の学力が条件とされています。しかも有料。
 つまり、生徒の学力を底上げするのではなく、上位の生徒を一層レベルアップさせようというもの。すなわち、国に貢献させるためのエリートを作ることが、この「夜スペ」にはあるわけです。
 学業成績の良くない生徒を「弱者」と決めつけ、あえて「勝ち組」を作り出すために、公立中学の教室を利用していることになります。
 ご存知のように、学校の勉強ができないことイコール無能な人間ではありません。このようなシステムが進められれば、テレビドラマの「エジソンの母」に出てくるケンタ君のような存在は落ちこぼれにされてしまうわけで、優れた才能がむざむざ失われることになるのです。
 すなわち、この学校でいう優れた才能とは、国家がコントロールする教育に従順に従い、成績を上げていくことなのです。

■組織を分断するファシズムのやりかた
 その和田中は、P協を脱退し「地域の協力者」による「和田中地域本部」によって運営されるそうです。
「(1)PTAは地域本部の一部門の現役保護者部会とする(2)各クラスの保護者から役員を選ぶ仕組みは変えないが、会長は選出せず役職も少なくする(3)区内のPTA役員が集まる会合には今後参加しない??が主な内容。」(gooニュース)
 つまり、全国レベルはおろか、地域レベルでの横の連絡も分断しようとしています。PTAという大きな力を、学校単位の小さな集団に分断してコントロールしやすくしようというものです。
 歴史上でも、遠くは封建社会の農民に対し、近くはアジア太平洋戦争中の国民に対し、為政者は人が集まることを極端に嫌いました。戦後も、安保闘争が活発だった頃には、広場で数人が集まって集会などを開いていると、警官が飛んできて解散を命じたものです。イスラエルではパレスチナ人の勢力を分散させるために、パレスチナ人居住区を分断しています。
 国が教育を思い通りに運営するためには、PTAが大きな組織として機能していては都合が悪いのです。
 和田中学の藤原和博校長は、P協から脱退する理由について、「役職を簡素化して無駄を減らし、PTAの負担を軽減する」ためだと言っていますが、それが脱退の理由とはどうしても信じられません。P協には小さな組織ではできない協力体制が存在し、改革はP協の中でもできるからです。それをやらずに、なぜいきなり「脱退」なのでしょうか。
 文科省は新年度から和田中方式を推進すると言っています。和田中学のPTAはむざむざと、組織を分断する国の策略にはまってしまったというわけです。
 おいしそうな話にはたいてい裏があることをくれぐれも知っておくことです。

■目的はネオリベラリズム(新自由主義)の推進
 ネオリベラリズム(新自由主義)とは、民営化、規制の緩和、市場の自由化などによって、企業間の競争を活発にし、大企業がより多くの利益を得、中小企業は淘汰されるメカニズムです。これは1970年以降アメリカやイギリスで始まり、短期間で金融政策に大変革を実行させました。これは、社会主義国の中国でも実施され、資本主義化の推進力になりました。
 急激な金融経済の発展とは裏腹に、反面、労働組合の力は押さえ込まれ、格差を生み出す元凶にもなっていったのです。
 日本では小泉内閣が郵政民営化を実施したことが記憶に新しいですが、かつて「三公社五現業」といわれた公営企業がことごとく民営化されたことで利益が優先され、国民に公平なサービスが行き届かない状態を生んでいます。
 政治家や大企業の経営者が莫大な利益を庶民から吸い上げることを目論み、格差社会を推進するためには、国民の「反乱」はあらかじめ押さえ込んでおく必要があります。それが組織の分断であり、政治家や大企業の経営者の味方になってくれる「勝ち組」エリート集団を作る教育なのです。
 すなわち、そのモデルが和田中学。もし全国の学校がこうなったら、未来はどんなことになるか想像するのも恐ろしいことです。

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杉五お別れパーティ

2008年03月23日 | 受験・学校
 学校統合で、杉並第五小学校は今年度で閉校になり、児童はみんなお隣の若杉小学校の校舎に転校します。
 若杉小学校の校舎は統合された天沼小学校の校舎として使われますから、若杉小学校も今年度で終りです。
 杉五の校舎はすぐに解体されて、2年後には杉五の跡地には新校舎が完成。そこが新しい天沼小学校になります。

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 これが、新校舎の完成予想図です。屋上が緑で、なんとなく表参道ヒルズみたいですが、なんじゃらもんじゃらショコラティエ、なんかが入る予定はありません。

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 今日は、杉五のお別れパーティーです。
 今度5年生になる無量は、天沼小学校の新校舎が完成する2年後はもう卒業ですから、残念ながら新校舎で勉強する機会はありません。

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 今中学生の那由は、小学校が大嫌いでしたが無量は大好き。二人が通った学校がなくなるのには感無量です。
 若杉小学校の人数が極端に少なくて、まるで過疎地の分教場並み。むやみやたらな統廃合には反対ですが、この児童数では存続しろとも言えないかも。

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 体育館では新旧職員から卒業生、在校生など500人以上が集まって立食パーティが開かれます。
 結構な御馳走に、みんな知らん顔していますが、心はそわそわ。

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 これが最後の校長先生のはなしも、みんなのおしゃべりで聞き取れません。

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 待ってました! 乾杯が終わるか終わらないうちに、ドドドッと子どもたちが押し寄せます。

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 杉五が創立したのは大正10年(1921年)で、小学校としてはけっこう伝統があります。スライドで、創立当時から現在までを振り返りました。

 ちなみに、ぼくは最初杉並第二小学校に入学して、戦後の生めよ増やせよの時代で子どもの数が急増。三年生になる時に、新しくできた浜田山小学校に転校になりました。
 しかしその浜田山小学校も教室の数が児童の増加に追いつかず、校舎が増築されるまで午前と午後の二部授業だったことがありました。
 給食のミルクが脱脂粉乳だった時代です。
 今では浜田山小学校は「名門」のうわさがありますが…。

 ステージでは、新旧職員が一人30秒ずつの挨拶をして、ダンスや合奏ななどのパフォーマンスが行われました。
 盛況のうちにあっけなく閉会です。

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 校庭に小さな池があって、メダカがたくさんいます。
 今やメダカは天然記念物レベルですから、池のある家庭や公園の池に放すなど、延命手段に苦慮しています。

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 さて、杉五の正門前の交差点の信号とバス停は「杉並第五小学校」になっています。
 どうするのでしょうか。

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東京オリンピック招致反対

2007年11月27日 | 受験・学校
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 こんなものを杉並第五小学校で配布していました。
 パンフレットはA4判4ページで右上には「オリンピック理解促進資料」とあり、明らかな宣伝材料です。
 これは反則行為。無理矢理にでも盛り上げようという魂胆です。まるでルール無視、亀田兄弟だ。
 配布する学校も学校です。
 各クラスごとに分けて担任が配布したようです。
 弱い立場の担任教師を責めても仕方がありません。こういうものを持ち帰らないよう子どもたちに指導しましょう。
 何枚印刷したのかわかりませんが、このチラシの制作費だって相当な金額がかかっているはずです。それも税金。
 
 商店街の街路灯には「オリンピックを東京に」という旗がくくり付けられました。
 これも税金で作ったのでしょう。商店街が旗を寄付したのなら、どこからも文句がでないはずがありません。
 知花昌一さんのように引きずり降ろして燃やしてやろうかとも思いましたが、いまは警察を相手にしている暇がないので思いとどまりました。
 
 オリンピックは民意が得られなければ実施できません。したがって、反対する人間もいるということを広く知らせて、国際オリンピック委員会に開催について意見が分かれていることを気づかせましょう。
 事実、都民が一丸となってオリンピックを望んでいるわけではありませんから。

【反対理由】
 ゼネコンや大手広告代理店を儲けさせるだけ。
 *寄付や協賛金を募ると言っていますが、お金を出したら倍にして帰ってこなければ納得しないのが企業。
 開催経費は直接間接に都民の税金。
 *都民の税金が迂回して大企業の懐に入るしくみ。
 開催後はよりいっそう格差が拡大する。
 *利益を得た大企業と、税負担に苦しむ中小零細企業の差が拡大します。
 現在の東京都の財政状態から考えて、負担が大きすぎる。
 *石原知事は性懲りもなく海外豪遊をしていながら、教育や福祉の予算を削っています。優先順位が違うのでは。
 オリンピックに莫大な経費を使うよりも、福祉、教育、医療、環境を充実させるべき。
 *オリンピックを開催する資金が集められるのならば、その金を福祉、教育、医療のまわすのが正当でしょう。

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■荻窪地下道

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 荻窪駅の東側(阿佐ヶ谷寄り)にJR中央線の東西を結ぶ地下道があります。
 この地下道の中はギャラリーになっていて、杉並区が「アニメの街」をアピールするためにアニメキャラクターや原画を公募して展示しています。
 先頃まで、代々木アニメ学院の派手な絵が展示されていましたが、やがてそれが盗まれたり破られたりして悲惨な状態になりました。
 そういう心ない人間がいることはたいへん残念です。
 しばらく何もない状態だったのですが、最近新しい作品が展示されました。
 今度はいたずらすれば防犯ベルが鳴ったり、監視カメラに写されたり……しないと思いますが、大切にしてほしいものです。

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杉五「学芸会」

2007年11月18日 | 受験・学校
今日は杉並第五小学校としては最後の学芸会でした。
 来年からは若杉小学校と統合されて「天沼小学校」になり、新しい校歌を谷川俊太郎(作詞)・賢作(作曲)親子に発注しているそうです。

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 無量が前方転回で登場することはわかっていたのですが、ソデからいきなり登場してあっという間に。
 慌ててシャッターを切ったらこんな写真になってしまいました。
 まるで「マトリックス」。(お腹出てるし)
 自分では足が曲ってしまって不満足の様子でしたが、それでも客席からは「ウォ~!」。

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 「本当の宝物」を競い合う「世界宝物コンクール」という芝居。
 でも、「コソクール」?
 架空の国の住民がそれぞれ自分達の宝物を持ち寄って審査を受けます。盗んだりごまかして奪ったり、他人の迷惑になるようなものは却下。

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 無量の国は「イクサマニア連邦」。爆弾が宝物だと言ってもって来ます。モデルはアメリカか? 当然却下されます。それならばと爆発させようとしますが不発。

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 でもまあ、女子に「カッコイイ」と言われただけあって、見てくれだけは決まってました。
 タートルネックの襟が決まってなかったけど。

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 最後の6年生の「ユートピア学園」は素晴らしかった。封建的で暴力的な学校を、ある博士がつくった女の子のアンドロイドが改革していく話で、実によくできていました。

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 主役のアンドロイドは、3人が演じわけていたのですが、不覚にも最後まで気付かず。
 そういえば、瞬時にして上手から下手に、まるでマジックのように移動していたのを、ただ「ふしぎだなあ」とぼんやり見ていました。
 「マルッとお見通し」じゃなかった。
 最後の出演者紹介で3人並んだのでびっくり。

 杉五小学校は、運動会の組体操もそうですが、学芸会もなかなかレベルの高いものを作ります。たまに他の小学校のイベントも見に行きますが、なかなかここまでは作り切れないようです。
 先生が変わっても、次の先生に引き継がれていくようです。
 しかしそれも、学校の統廃合でどうなることかわかりません。
 統廃合で通学がずいぶん遠くなる児童が少なくないと聞きます。
 何もかも経済優先の石原都知事とそれに従う山田区長の体制を変えない限り、子どもたちの悲劇は続きます。

         ◆◆◆

「キムチ鍋」です。

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 子どもたちの要望で、今日はキムチ鍋。
 テレビで見て食べたくなったのでしょうが、誰も作り方がわかりません。
 で、ネットでレシピを検索してつくったのがこちら。
 初めてにしてはなかなかいけてます。

 レシピはここhttp://hama.way-nifty.com/usa/2005/11/post_b70a.htmlから拝借しました。

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子どもの家「折り紙展」

2007年09月08日 | 受験・学校
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 今日8日と明日9日、モンテッソーリの幼稚園「チェレギーノ子どもの家」で折り紙展が行われています。
 この折り紙展は、夏休みに園児たちと卒業した子どもたちが園で製作した作品を展示して、毎年行われます。

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 今日明日と下の子は学校でキャンプなので、送り届けて午後から子どもの家に行きました。
 久しぶりの夏日とあって、この時間の見学者はなし。記名簿を見ると、ほとんどみんな午前中に来ています。写真の右から二人目が松村禎三先生。

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 今年のテーマは「折り鶴」。
 「最近は、小学生でも鶴が折れんのがおるんや」というわけで、折り鶴を教えながら作品を作っていきました。
 これらの作品はすべて、子どもたちの手で作られたものです。小学校の夏休みの宿題みたいに、お父さんお母さんが作ったものではありません。

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 これはうちの下の子(小4)の作品です。鶴を四つ折ってつないだのではありません。この4羽の鶴は1枚の紙でできています。
 「これは和紙でないとできんのや」と松村先生。

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 しかし、上には上がいます。1学年上の五年生が作ったのは1枚の紙で9羽。

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 ところが、これで驚いてはいけません。中学生になるとこんなのを作ります。
 下の大きな鶴は別の紙ですが、鎖のように連なった鶴は、2枚の紙を使い、下から折り上げて上部は2枚を重ね合わせて1本にしています。

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 こんな作品も。花の中に小さな鶴が並んでいます。

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 これは、うちの下の子がどれだけ小さい鶴を折ることができるかチャレンジしたもの。チャレンジ精神は認めますが、ちょっときびしかったかな。

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 これは、1学年上の5年生の女の子が作った小さい鶴。このくらいが限界では。

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 これらは、現役の園児たちの作品群。2歳から5歳の子どもたちの作品です。「子どもの家」では折り紙が日常的に行われています。

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 こんな建築折り紙も作ります。

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 未就学児童の作品とはとても思えませんね。

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 小学生も参加して、夏休み中の製作風景。指導するのは松村先生の奥さん和子さん。

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 うちの子も一生懸命折り紙を作ってます。(中央)

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 中学生以下の作品で1等賞(判定はひまわり博士)はこれでしょうか。中国の剪紙に匹敵します。
 作ったのは右上の中学1年の女子です。

 いつもながら、みごとな「折り紙展」です。子どもたちは簡単に1~2日で作ってしまいますが、これを一般の小中学生に作らせてもまずできません。
 子どもたちはだれでも想像以上の能力を持っているもので、それを大人が「子どもには無理だ、できない」と決めつけて、やらせていないことで成長を妨げている、と松村先生はかつて言っていました。

          ◆

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 今日は台風一過。真夏日が戻って来ました。
 「台風一家って、何人家族なのかしらって、思ってましたよ~」
 「写真の焼き増しって、みんなにまわすから焼き回しって言うんじゃないんですか」
 「ラジオのAMって、午前中の意味のAMじゃないんですね」
 昔関係していた会社のOLの言葉です。

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「たったひとつの命だから」朗読会in東京
久留米のコミュニティーFMの番組に寄せられた「たったひとつの命だから」という言葉に続けて書かれたたくさんのメッセージ。番組パーソナリティの岩坂浩子さんの朗読と堤朱美さんによるオリジナルのピアノ伴奏の絶妙なコラボレーションで、心洗われるステージをお届けします。
日時:2007年9月30日 (日) PM7:00~9:00
場所:なかのZERO小ホール(JR中央線中野駅徒歩10分)
定員:500人  
会費:当日2000円
お申し込み:お申し込み:地湧社まで電話またはFAX、e-mailにてお申し込みください。
主催:地湧社&ワンライフプロジェクト

東京都千代田区神田北乗物町16
Tel.03-3258-1251 Fax.03-3258-7564
E-mail jiyusha@jiyusha.co.jp

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