ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

明日のことですが

2007年06月30日 | おしらせ
Shukai

 もっと早くアップするべきでした。
 明日のことで急ですが、時間のある方は参加しましょう。

 「沖縄と結ぶ杉並集会」
 7月1日(日)午後2時~4時30分
 杉並産業商工会館 3階
 (中央線阿佐ヶ谷駅より、中杉通りを南へ徒歩5分) 
 問合せ:03-5376-3678(新城)

Map

 沖縄は今、教科書への検定意見で、集団自決と軍の関与を否定されたために大揺れです。検定意見を撤回して教科書を元通りに戻すことを求めています。
 また、全国にある米軍基地のうち70パーセントがある基地の沖縄の辺野古では、武装した軍用艦が導入され自衛隊の特殊部隊による米軍基地建設の作業を始めています。
 沖縄の人々は、これは住民に銃口を突き付けて力づくで基地を建設しようとする暴挙だと怒りの声を上げています。
 平和のためには基地も軍隊も必要ありません。

 お誘い合わせの上ご参加下さい。

◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆~~~~◆

 久間章生防衛大臣がとんでもない発言をしました。

Fumio_kyuma

 「原爆投下はしょうがないことだ」
 気でも狂ったんでしょうか。「原爆が落とされたおかげで、早く戦争が終って、北海道をソ連に侵略されずにすんだ」と。
 原爆投下は多くの非戦闘員の命を無差別に奪う、大量虐殺以外のなにものでもありません。否定され廃絶されるべきもので、どんなことがあろうと肯定されるものではありません。まして、世界唯一の被爆国の大臣が言うことでしょうか。
 原爆で肉親をなくしたり、62年たった今でも原爆症で悩んでいる人々の気持ちなどおかまいなしですね。
 つまりは、国を守るためなら庶民の犠牲はやむを得ないという考えです。その先には、国に命を捧げることを誉れとする、軍国主義があります。
 戦後62年も経つと、原爆の悲惨な記憶も薄れていくということなのでしょうか。

 しかし、安倍内閣の大臣はとんでもないやつばかりです。今さら言うまでもありませんが。


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ターミネーター3

2007年06月29日 | 映画
 アクション映画、けっこう好きなんです。
 今日、テレビで『ターミネーター3』をやっていたもので、仕事をほっぽらかして見ちゃいました。
 主演のアーノルド・シュワルツェネッガーは、カリフォルニア州知事になっても、たいした実績を上げられず、調子に乗って無免許運転はするは女性議員はからかうはで、顰蹙の山。
 政治家になる前はけっこう聡明なイメージがあったのですが、何のことはない、政治家シュワちゃんはバカ丸出しでしたね。

 しかし、映画はおもしろかった。コンピュータに頼り過ぎた人類が、逆にコンピュータに反乱を起こされ滅亡します。
 ターミネーターの役割は、第二のアダムとイブを残すこと。

 過去の2作とはちがって、核兵器やコンピュータ依存の現代社会にチクリと批判を表現しています。

 しかしまあ、アメリカ映画ですから、ナショナリズムのにおいはぷんぷんです。
 難しいことは抜きにして、ヒヤヒヤドキドキ、カーアクションあり大爆発あり、ストレスの解消にはぴったりです。
 仇役の女ターミネーターがもっとイロイロみせてくれたらよかったのに。

 ただ、小型の水爆みたいなのが登場するのは、ちょっと抵抗あるなあ。

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すぎなみ知る区ロード

2007年06月28日 | おしらせ
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 もうこんな季節なんですね。早いなあ。
 ついこのあいだ年賀状を出したと思ったのに、もう今年も半分過ぎてしまいました。
 すると、恒例の「すぎなみ知る区ロード」のお知らせが舞い込んできました。
 これは、毎年夏に行われるウォーキングプロジェクトです。
 今年は20周年ということで、例年よりもイベント企画が豊富でプレゼントも充実しているとか。
 
 【実施日】8月5日(日)10:00~16:00(雨天決行)
 【スタート】コース内の6か所のポイントのどこからでも。
 【参加資格】ありません。杉並区民でなくてもOK。
 【参加費】無料。

 【問い合わせ・事前申込】杉並区役所まちづくり推進課 03-3312-2111(内線)3363
 *詳しくはホームページで。
  http://www.suginami-siruku.org/

 事前に申し込むと、以下のような参加グッズが送られてきます。

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 道々ゲームをやったり、

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 カードを交換したり、

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 カードの揃い方で、いろいろな商品がもらえます。

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 去年は、ブックカバー、置き時計、ドリンクポット、小銭入れ、万能栓抜き、その他いろいろ。
 家族全員で参加するので、商品がいっぱい。写真は一部です。

 普段見られないところが見られたり、遊びながらお散歩ムードでのんびり行きます。

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 ただとっても暑いので、帽子と冷たい飲み物は必需品。途中何か所か「オアシス」があって、飲み物やお菓子をサービスしてくれます。

 お誘い合わせの上、ご参加下さい。
 当日、ひまわり博士を見つけたら声をかけてください。プレゼントがあります。


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米下院委、「慰安婦決議案」可決

2007年06月27日 | 国際・政治
 アメリカの下院外交委員会は、日本時間の今日(27日)未明、旧日本軍の「従軍慰安婦問題」で日本政府に公式の謝罪を求める決議案を、賛成39、反対2の大差で可決しました。

 この問題は、今年1月に、アメリカの議会で民主党のマイク・ホンダ議員が提出。2月には韓国とオランダ出身の元「慰安婦」の女性が、はじめてアメリカの議会で証言しました。
 ところが、安倍首相が3月に「(慰安婦問題で)軍の強制を裏付ける証拠がない」と発言したために国際的な批判が高まり、アメリカのメディアがこぞって安倍首相を批判、さらに自民、民主の「靖国」派議員が、「慰安婦」強制はなかったとする意見広告をワシントンポストに掲載して、それが火に油をそそぐ結果となりました。
 そのため、当初6人だった共同提案議員は、145人にもなりました。

 日本は「何度も謝っている」という意見がありますが、国の長たる総理大臣が、まったく反対の行動を取っていれば誰からも信用されません。
 安倍首相は、1993年の「慰安婦」問題の軍の関与を認めた河野官房長官(当時)の談話を、撤回しようとさえしています。

 この安倍総理の行動は、過去の戦争を正当化し、日本軍は一切悪いことをしていない、とする歴史歪曲以外の何ものでもありません。

 実は、アメリカをはじめとした欧米諸国には、アジア太平洋戦争中から日本軍の行動が実に詳細に伝えられていました。

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 エドガー・スノー(米)
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 アグネス・スメドレー(米)
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 ジョン・ラーベ(独)
 などの著名な記者をはじめ、多くの報道陣が日本軍や中国軍の行動を取材して、それぞれの本国に記事を送っていました。
 特にジョン・ラーベはナチス党員でしたが、ナンキンのシンドラーといわれ、多くの中国人を日本人の虐殺行為から救っています。

 それにたいして日本も、新聞各社が従軍記者を派遣していましたが、送る記事には軍の検閲がかかり、さらに日本に送られてからも、「大本営」が日本軍にとって都合よく取捨選択改編していましたから、国民に真実は知らされません。
 大本営とは、後に嘘つきの代名詞となる旧日本軍の中枢です。

 したがって、欧米人が日中戦争の実態を知っていたのに比べ、日本人は戦争が終るまで、ほとんど何も知らされていなかったわけです。
 後の為政者にとって都合よく歴史を歪曲する土壌は、そんな背景からできていたわけです。リアルタイムで知らされていませんから、「後から創作した」とか「反日派の陰謀」だとか言うことにためらいがありませんし、戦争を知らない人が増えるに従い、そうした間違った歴史を、心底真実であると信じてしまう人が多くなっています。

 しかし、欧米諸国を含む大多数の世界の国々は、安倍首相をはじめとした「靖国」派が間違っていることを、安倍首相本人以上に知っています。
 「あんた、何寝ぼけたこと言ってんの」というわけです。

 つまり、アジア太平洋戦争の時代から、欧米諸国の方が「正しい日本歴史」を知っているわけです。

 日本がほんとうの意味で「美しい国」になるためには、過去の過ちをきちんと認め、その上で新しい国作りをするのが基本ではないでしょうか。
 「やってない」と頬かぶりすれば、「反省していないからきっとまた繰り返す」と諸外国は不安に思います。

 今回の米議会の決定で、日本国内の「靖国」派は、ますます鮮明に孤立化することでしょう。


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ZARD坂井泉水さん音楽葬

2007年06月26日 | おしらせ
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 「ZARD坂井泉水さん音楽葬」のお知らせ
 親戚でも、特に知り合いというわけでもありませんが、間違えられ続けているうちに何となく他人という気がしなくなって…。
 あいかわらずこちらのサイトにアクセスしてくるファンの皆さんのためにお知らせします。

 日時:6月27日(明日です)午前10時より午後7時まで
 場所:東京都青山葬儀所
    東京都港区南青山2-33-20

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*地下鉄千代田線「乃木坂」駅5番出口を出て階段をのぼり、目の前の道路を渡って右に進むとすぐです。駐車場はありますが、恐らく満杯でしょう。路上駐車は特に取締が厳しい場所ですから、電車バスで出かけることをお薦めします。

 我が家のお墓は青山墓地。この葬儀所のすぐ近くですが万一見つけてもまったく関係ありませんのでご注意。また、彼女の本名は蒲池幸子で、坂井ではありません。さらに、青山葬儀所で葬儀が行われるからといって、必ずしも青山墓地に埋葬されるとも限りませんので念のため。


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転送が危ない!

2007年06月25日 | 社会・経済
 最近、メール便がずいぶん多くなりました。
 郵便に比べて料金が安い、ということなのでしょう。
 ところがです、一つ困ったことが起きています。

 転送されない!んです。

 まあ、当然といえば当然ですが、一時代前までの引っ越しの基本、「電気、ガス、電話、郵便」だけじゃダメなんですね、これが。
 他にも運転免許や住民票、銀行、保険、クレジットのたぐいなど、住所変更をしなければいけないところは多々ありますが、これらはそれほど慌てる必要はありません。
 「電気、ガス、電話、郵便」は引っ越しと同時にしなけれが、さまざまな支障が出てきます。

 その中で、郵便局。転送依頼は局備え付けの専用はがきに記入して、ポストに投函すれば一安心、だったんです今までは。

 今年、いくら待っても同窓会の知らせが来ない。おかしいと思ったら、今年から郵便ではなくて黒猫ヤマトのメール便だった。

 で、ちょっと調べてみると、ヤマトも佐川も転送に関する規約がないようです。電話すれば一応受け付けてくれるようですが、郵便局のように確実に転送してくれるものかどうか、保証の限りではありません。

 先日、かみさん宛の荷物が宙に浮きかけたことがありました。
 引っ越し先が近所だったので、ヤマトの配達のオニイさんとかみさんが道ばたでばったり。
 「あ、引っ越されたんですね。ここで会えてよかった」
 と、荷物を渡してくれたとか。

 普通の荷物なら送り主に返されるでしょうけれど、メール便の場合はそのままポストに投函されて、次の居住者に渡ってしまうことも考えられます。

 これって、なんとかならないものでしょうかね。

 以前、やはり転居した時に同窓会の知らせが届かないことがありました。その時はなんと、死んだことになっていたんです。
 「生きておられたんですか!」ってそりゃないだろう。
 これからメール便で何度殺されることやら。

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久我山杯体操競技会

2007年06月24日 | スポーツ
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 井之頭線の久我山駅から徒歩20分のところに、朝日生命久我山体育館があり、そこにはオリンピックの体操で五つの金メダルを獲得した、月面宙返りの塚原光男氏が代表を勤める塚原体操センターがあります。
 オリンピックをはじめとした国際大会に、多くの選手を排出している朝日生命体操クラブもここにあります。
 ちなみに、テレビでおなじみの「SASUKE」の女性版「KUNOICHI」で3大会連続制覇をした三宅綾子さんは、ここでインストラクターを務めていたとか。

 下の子がこの体操教室(塚原体操センター朝日生命体操教室)に通い始めて、2年になります。交通が不便なために送り迎えが大変なのに、よく続いています。

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 今日、その塚原体操教室が主催する競技会がありました。
 うちの子はまだ参加できるレベルではないので見学だけですが、モチベーションを高めるためにと連れていきました。

 小学生は五つの班に別れていて、初心者は第五班。上達するに従って四班、三班と上がっていって、一班になるとその中から素質のありそうな子どもが選ばれて、専科に行きます。
 しかし、専科に上がったからといって必ずしも代表選手になれるわけではなく、さらに厳しい練習をこなさなければなりません。

 今日の競技会は、専科の子どもたちです。
 うちの子は今年の2月に一班に上がったばかりなので、専科に上がるのはまだまだこれからです。

 競技会といっても、まあ、発表会みたいなものですが、それでもみんな一生懸命。

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 女子はちびのくせに所作がいちいち優雅です。

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 決まった! みんなけっこう高得点を出します。

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 男子はなかなか力強い演技を見せてくれました。

 しかし、みんなちびだなあ。うちの子は小学校ではクラス一番のちびだけれど、それよりちっちゃいのがゾロゾロいました。やっぱり体操選手は大きくなれないのでしょうかね。

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「ライアー・ゲーム」最終回

2007年06月23日 | テレビ番組
●資本主義社会の中の共産主義者
 資本主義社会の中の少数派、「共産主義者」。
 神崎直はまさにそれ。
 共産主義というと旧ソ連や中国を思い浮かべる人が多いと思います。重苦しく、秘密主義で、自由のない国が共産主義の国だと信じている人は少なくありません。

 事実、過去に共産主義国として存在した国のほとんどがそんなマイナスイメージの国々でした。

 あの国々は、本当に共産主義の国だったのでしょうか。今の時代から見ると、どうも違うような気がします。カール・マルクスの言う共産主義とは、どうも違う気がするのです。

 神崎直は言います。
 「自分だけが儲けようと思わなければ、みんなが幸せになれるじゃありませんか」

 しかし、欲にかられた参加者たちは、億単位のカネを奪い合い、結局破滅していきます。
 ところが、ゲームに勝って莫大な賞金を手にしたとしても、それはなんら幸せを保証するものではありませんでした。

●小金持は大金持ちの手の内
 そんな参加者たち、億単位のカネを奪いあっている人間たちを高いところから見ている人間がいます。
 一億や二億などはした金という超大物が、実際この世の中には存在します。
 何億か手にして勝ち組になったと浮かれていても、しょせんはそんな大物の手の内から逃れることはできません。
 ホリエモンや村上ファンドを見ればわかりますね。調子に乗ると、簡単につぶされます。

 超大物になるような人間は、一瞬たりとも決して他人を、家族さえも信じない、すべてが自分の利益最優先で生きている人間です。
 『華麗なる一族』万俵大介のような。いみじくも、万俵大介もライアー・ゲームのオーナーも北大路欣哉でした。

●「成功者」が恐れること
 その、まるで地球さえも手玉に取っているかのような「成功者」でも恐れていることがあります。

 「あなたは、神崎直が勝つことを恐れているんじゃありませんか」

 すべての人が、「自分だけが儲けること」をやめてしまうと、それまで培ってきた地位や財産を否定されることになるからです。それはそのまま、資本主義の崩壊を意味しています。

 つまり、資本主義というのは、人々が「自分だけが儲けること」をやり続けることで成り立っているわけです。

 したがって、ブッシュ大統領がゴア氏を評して「経済より環境が大事だという、まったくいかれている」という言葉は、資本主義の中では「正論」なのです。環境や福祉を最優先にしていては、資本主義は成り立ちません。

 いくら自分が正直であっても、きっと誰かに裏切られ、自分はだまされる。だから、一生他人は信じず、だまし続ける。資本主義というライアー・ゲームに終わりはありません。

●共産主義に最も近い国
 共産主義国と名乗らなくても、共産主義の理想に近い国は存在します。デンマークやスウェーデンなどがそうです。
 税金は非常に高い国です。しかし、病気になっても年をとって働けなくなっても、すべて国が保証してくれます。

 「万人は能力に応じて、万人には必要に応じて」(カール・マルクス『ゴータ綱領批判』)

 しかし、この日本では、神崎直(共産主義者)の味方になるには大変な勇気がいるようです。
 そして、秋山のような助けはほとんど期待できません。

 でも、この国に住むほとんどの人々の心には、神崎直が住んでいると信じています。

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検定意見撤回を要求

2007年06月22日 | 昭和史
 今日22日、沖縄県議会は、検定意見の撤回と、教科書の記述を元に戻すことを求める意見書案を、全会一致で可決したそうです。自民党も含めてです。

 意見書は、集団自決が「日本軍による関与なしでは起こりえなかった」としています。すなわち、直接的な命令があったかどうかではなく、軍が関与していたという点で、与野党が一致して認めたそうです。

 昨日の記事に、「自由主義史観研究会」というところから、ホームページを見てくれというコメントが入りました。
 「両方の意見を放送すると言って取材に来たのに、ほとんど放送されなかった。団体名すら紹介されない」とグチッてました。マスコミの取材ではよくあることです。べつにどこからか圧力があった訳ではないでしょう。
 
 ようするに、彼らが言っているのは、梅沢、赤松の二人の将校は住民に直接自決命令を出してはいない、だから軍は集団自決に関与していない、ということです。
 集団自決そのものがねつ造だ、などという、沖縄の人々の神経を逆撫でするような身勝手なコメントまでありました。
 名を連ねるのは、藤岡、曽野、桜井、小林などなど、おなじみ軍国主義者の顔ぶれです。

 一部でいわれているような、沖縄の人たちが、天皇のためお国のために自決するわけがありません。元々沖縄は琉球王国といって、日本とは別の国でした。ですから、日本の天皇は沖縄の天皇ではありません。

 沖縄は昔から日本の盾にされてきた歴史を持ち、いまでも米軍基地に囲まれ、「基地の中に沖縄がある」とさえいわれています。
 今でも、内地の人間を「ヤマトンチュ」、沖縄の人は自分たちを「ウチナンチュ」といって区別し、本土の人間に対して批判的な人が少なくありません。

 沖縄は「皇民化教育」が行われていたから、忠君愛国が行き渡っていた、「死して虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓も学んでいた、だから、軍が関与しなくても住民は自ら命を絶った、という意見もあります。
 ところが、「皇民化教育」を受けていたのは中学生以下です。一般の沖縄住民は「お国と天皇のために命を捧げる」なんて思っちゃいません。

 もう一つ自決の引き金になったのは、「鬼畜米英」に対する恐怖心からであるが、それと日本軍は無関係だという意見です。しかし、「ひどい目にあうくらいなら自決した方がいい」と「日本兵から諭された」という証言が多数あります。
 日本軍が宣伝しなければ、米兵に対する恐怖心は植え付けられませんでした。

 沖縄住民は、狭い島で壕を掘ったり物資を運んだり、軍とともに行動しました。そのため、捕虜になった住民から情報が漏洩することを極端に恐れた日本軍は、住民に捕虜になることよりも死を選ばせたのです。

 「これで死ね」と幼児を含む家族全員の分の青酸カリを、日本軍に渡されたという証言があります。
 また、手榴弾を手渡されたという人は無数にいます。
 当時、軍でなければ持ち得なかった青酸カリや手榴弾が、多数の住民に渡されたということは、軍の関与なしではありえないことです。

 日本軍人は、白旗を掲げて投降を勧めにきた沖縄住民の首を切り落とし、米軍に投降しようとする人を後ろから銃殺しました。
 このような事実があるにもかかわらず、軍の関与をぼかそうとする文科省および検定委員会のやりかたは、軍国主義の道を歩もうとする政府与党の方針に沿ったものといって間違いないでしょう。

 沖縄をトカゲのしっぽとしか思っていない文科省が、沖縄県議会から意見書が出たからといって「はいそうですか」と検定意見を撤回するとは思えませんが、「つくる会」だけでなく、様々なところから歴史の改変が行われ始めていることに、危機感を覚えざるをえません。

 文科省、さすがに「靖国DVD」は引っ込めたようですが。

 ちなみに、軍国主義者というのは実際に戦闘行為を好む人のことだけではありません。戦争をする、あるいは戦争をしやすくすることによって私腹を肥やそうとする人や、過去の加害行為を否定したり、過去の戦争を正当化するような人々のことをいいます。


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『沖縄戦“集団自決”の真実は』

2007年06月21日 | テレビ番組
 G出版社から連絡が入って、NHKで『沖縄戦“集団自決”の真実は』という番組があることを知りました。
 今年、教科書検定で、沖縄戦の集団自決に軍が関与していたという内容に「検定意見」がつき、来年から使われる高校教科書が修正を余儀無くされました。
 これに対して、沖縄住民が「沖縄戦の意味を曖昧にさせる」と猛反発。
 番組は、沖縄戦を体験した人々から多数の証言を得ています。

 「直接隊長が命令した事実はない」「命令書が残っていない」だから軍は関与していない、というのはあまりにも乱暴な意見です。
 沖縄住民は狭い島の中で3カ月間にわたる地上戦でそのほとんどを軍と行動を共にしています。
 「米軍につかまれば、男は八つ裂きにされたり戦車でひき殺され、女は犯されて殺される。そんな目にあいたくなければ自決しろ」と日本軍から教え込まれていました。そして、戦況が思わしくなくなった時、手榴弾や青酸カリを軍から配付されたといいます。
 言葉でいわれなくとも、それはもう、命令に等しいものです。
 ひめゆり学徒の生き残り、上江田千代さんは、手榴弾の使い方まで指導されたそうです。

 「ピンを抜き、石にたたき付けて、胸に抱け」

 猛烈な艦砲射撃の下で、「今ここで死ね」という命令はなかったかもしれませんが、日ごろから「捕まりそうになったら自決すべきだ」といわれていれば、当時の軍と民衆の関係からして命令以外の何ものでもありません。

 なぜ、今になって、過去60年以上ものあいだ通説になっていた軍の関与を否定するのでしょうか。

 これは、将来憲法を改定して自衛隊を自衛軍にしたとき、日本の軍隊が過去に印象の悪い行為をしたということはとても都合が悪いからです。
 ですから、沖縄の集団自決は「殉国美談」にしておきたいわけです。

 「死にたくて死んだ人間はいませんよ。自分から進んで死を選んだ人間もいません。米軍は怖いとおどされ、日本軍には逆らえない、止むに止まれず死んだんです」

 しかし、NHKがこれほど意図を明確にした番組を作るとは意外でした。
 「女性国際戦犯法定」の特集番組を改編して社会問題になったことの名誉挽回というところでしょうか。

 番組中、僕が最も信頼できる最新資料として参考にしていた、林博史さんの『沖縄戦と民衆』(大月書店)が、教科書検定の根拠とされていたことが紹介されました。文科省は著書の一部だけを引き合いにして、まるで揚げ足をとるようなしかたでに悪用されていたのです。
 その記述は、もともとは大江志乃夫さんの著作『花綵(はなづな)の海辺から』(朝日新聞社)にある証言のひとつで、このような事例もあった、ということで林さんが自身の著書に引用したもの。住民の一意見に過ぎず、軍の関与がなかったことを証明するものではありません。

 文科省は「ほら、あんたらの味方が書いてるんだよ」ということなんでしょうね。「つくる会」側の著作をわざと資料として採用せず、左派の資料の一部だけをピックアップして逆手にとっています。

 軍隊は常に正しい、絶対に間違いは犯さない、と思わせるための手段の一つです。

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 ところで、今日はことさら蒸し暑かったですね。
 近所のニャンコがランクルの下で涼んでいました。

Nyanko

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バス、ガス爆発&牛に化けた豚

2007年06月20日 | ニュース
 昨日、岡田半身浴君からメールが来て、一瞬何のことやらわかりませんでしたが、ネットのニュースで、それが渋谷にある「松濤温泉シエスパ」で起きた爆発事故だとわかり、ギョッ。
 バスはバスでもbathの方。
 岡田半身浴君は若い女性が亡くなったことが残念でたまらないようです。
 しかし、冗談を言っている場合ではない、これはとても重大な要素が含まれています。
 基本的には、エレベーターやジェットコースターの事故と同じ。
 「安全をないがしろにして、利益を優先している」からです。
 保守管理は業者まかせ、オーナー会社のユニマット幹部は何も答えられず、責任は下請けに押し付け、守るのは自分の利益。

 どいつもこいつも。
 加ト吉の牛肉100%であるはずのコロッケが、実は豚肉だった。しかもくず肉をミンチしたもの。
 下請けの加工業者がやったことだと言うけれども、ほんとうはどこの誰が指示したのか。
 これで最も儲かるのはどこの誰かを調べる必要がありそう。加ト吉側が言うように、下請けの責任なのでしょうか。ここにもある、守るのは自分の利益だけ。

 国会は与党の、と言うより自民党安倍内閣の身勝手で会期延長。強行採決ばかりか、それを阻止しようとした民主党議員を処分だって。守るのは自分の利益。

 社会保険の莫大な記録紛失には、さっさと与党が損をしないような法律を作る。守るのは自分の利益。

 増税ではないと言いながら、倍増の住民税。通知が来てびっくり! 何に使うつもりなのか。イラクの米軍支援かゼネコン支援のための増税としか思えません。
 あげればキリがない。これが「美しい国」なんですかね。まったく呆れ返って腹も立たない。イヤ、立ってます。

 「経済と環境や安全などのバランスがとれていることが大切」と、いかにもいいことを言っている風の大企業のお偉方がいますが、とんでもない間違い。環境や安全の方に圧倒的な比重がかかっていてあたりまえ。それが100パーセント確保された上での経済ではないでしょうか。儲かってる会社は多少利益を減らしてでも、環境、安全、福祉、教育などを充実させるべきです。

 国とは国民の利益と安全を守るものですが、日本の国が守っているのはどうもそうではないようです。
 いつまで続く「ライアー・ゲーム」。
 
 起きて半畳、寝て一畳。人間必要以上のものを手にすると、その倍以上の不幸が訪れるようです。

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「痛風」持ちなんです

2007年06月19日 | 健康・病気
 痛風という病気は、体内の尿酸が関節などに結晶化してたまり、大変な痛みを発します。
 風があたっても痛いところから、「痛風」という名前がつきました。
 よく、「年寄りがなる病気じゃないの?」と言われますが、あれは「中風」。間違えないように。
 僕がはじめて痛風の発作に出会ったのは25歳くらいの時ですから、長い付き合いになります。

 痛風は有名人や歴史上の人物の持病と知られています。
 アレキサンダー大王、フビライ、ニュートン、ダビンチ、ゲーテ、B・フランクリン、ダーウィン、モーパッサン、スタンダール、チャーチル。

 そんなわけで贅沢病とも言われていましたが、それは必ずしもあたっていません。なぜなら、十二指腸潰瘍で入院して、碌なものを食べさせてもらえなかった時も「発作」は起きました。
 たしかに、食習慣が原因になる場合もありますが、それはどちらかというと二次的なもので、必ずしも決定的な病因ではありません。
 一言で言ってしまえば、「体質」です。長年食生活が原因と言われ続けてきたために、病院に行くと「痛風手帳」なるものをくれて、食べてはいけないものがうんざりするほど並んでいます。
 特に尿酸になるといわれるプリン体を制限するために、大豆などの豆類(納豆や豆腐も)、肉類、魚類の内蔵(レバー、丸干し等)、エビ、鰹節、煮干し、アジやサンマなどの干物類、イワシ、イカ、タコ、サンマ、カツオ、牡蠣などなどなど、食べられるものがほとんどなくなります。

 しかし最近は研究の進展で、外因性のプリン体の影響は少ないことがわかり、このような制限を強要する医者はほとんどいなくなりました。(稀にいますが)

 「ああ、以前はそうだったね。あんな食餌制限をやったら、栄養失調になっちゃうよ。ストレスがたまってかえって不健康だ。普通でいいんだよ普通で。でもね、普通ってことは、普通じゃないことはやっちゃダメなんだよ。暴飲暴食はだめだからね。特に飲み過ぎはだめだよ」

 10年ほど前に、虎の門病院の痛風専門のお医者さんを紹介されて行った時、こう言われました。
 「今までのはいったいなんだったんだ!」
 ものすごく損をした気分になったものです。

 ここ数年、発作がないと思っていたら、昨年暮の引っ越しからあと、どうも調子よくありません。激しい肉体労働は尿酸値をあげるので、実はよくないんですね。

 そしてとうとう、昨日の夜はひどい痛みで目が覚めて、それから眠れませんでした。朝になるのを待って病院に行こうとしましたが、痛くて歩けません。かみさんに、“タナカ・マキコ”先生から痛み止めをもらってくるように頼みました。

Voltaren 座薬です。ものすごく強い薬なので、めったなことでは使いません。常用すると危険なのです。
 1本入れただけで、数十分後には楽になりました。まるで麻薬ですね。
 今回は、8時間おきくらいに3本使えば納まるでしょう。残りは緊急の場合に備えて保管しておきます。

 くそ忙しい時に限って、こういう事態になります。イヤ、忙しいからなんだろうな。

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桑迫賢太郎『銃を鍬に』

2007年06月18日 | 本と雑誌
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 今日、桑迫賢太郎君から、楽しい絵本が送られてきました。
 桑迫君は絵本『日本国憲法前文』の絵を書いてくれた人です。
 鹿児島県生まれの28歳、今は長崎在住。
 自然農をするかたわら、創作と学習塾で教鞭をとっています。

 彼独特のユーモアで、平和な世の中で銃がいかに役立たないものかを表現しています。
 一部紹介しましょう。

Ju_nakami_1

 「こんな気持ちのいい秋の日に、銃を使って何をするというのだ!?」

Ju_nakami_2

 「銃は棒高跳びの棒としては使えない」

 こんな絵が、15枚綴りの絵葉書になっています。でも、絵葉書としてはもったいなくて使えません。

 「おっ、ちょっといいな」と思った人は、ぜひお求め下さい。
 書店では売ってないと思いますので、直接以下の発売元へ。
 1部1000円です。

Ju_okuduke

 彼の絵は個展を開けばどこでも大人気です。東京でもぜひ個展を開きたいと思っているのですが、運賃や滞在費を考えるとなかなか実現に踏み切れません。
 「協力するよ」という人がおられましたら、ひまわり博士までご連絡下さい。

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今日は高校の同窓会

2007年06月17日 | 受験・学校
 高等学校の同窓会は、毎年母校の体育館で行われていて、住まいの近所なのでほとんど毎年参加しています。
 子どもの頃から地元ですから、中学から一緒の仲間や、ずっと杉並に住んでいる同期生が何人もいて、事前に誘いあって参加します。

 昨今学校の廃統合が盛んに行われていますが、母校もその波にのみ込まれ、全日制を廃止、3部編制の定時制高校になり、70年の伝統に幕が閉じられます。

 学校名はそのまま、校章もそのまま、しかし校歌は変わるそうです。

 同窓会員は今年の卒業生が最後の新卒、これからは少なくなる一方。
 だというのに、今年の参加者は例年に比べてとても少人数でした。
 統廃合のごたごたなのか、同窓会の連絡が来るのが遅く、案内が発送されたのは今月に入ってから。連絡が来ないので、学校がなくなるからもう同窓会はないのだろう、と思った人もいたのでしょう。

Shikishidai

 でも、ちゃんとありました。
 式次第は例年通り。会計報告も誰からも文句は出ず、シャンシャン総会です。

80sai

 宴会になると、例年通り、通過儀礼を迎えた卒業生に、お祝の言葉が送られます。以前は記念品が送られたのですが、予算の削減か最近はなくなりました。

 ことしは、還暦の参加者がなく(イヤ、いたはずですが逃げたのか)、傘寿(80歳)と古稀(70歳)だけ。
 写真のおばちゃんたちは、80歳です。大正15年の生まれで、戦時中勤労奉仕を体験しています。
 「一昨年ぐらいまでは、十何人も集まっていたの。でも身体のぐあいが悪くなったり亡くなったりしてね、こんなに少なくなっちゃったわ」
 昔を知る人がどんどん少なくなっていきます。

Bingo

 今日の僕は大当たりでした。
 ビンゴはトップで、そのあとじゃんけん大会でも景品をもらいました。

Poro

 ビンゴの景品のポロシャツは、けっこうよさそうです。

Bag

 じゃんけん大会の景品のバッグは、かみさんのお土産にと思ったのですが、使ってもらえそうもありません。(この柄じゃあね。フリマかな?)

Kohka

 完全消滅する校歌を、最後にみんなで歌いました。指揮をするU先生は僕が在校当時からいる音楽の先生で、もうかれこれ90歳になるのでは。頭も足腰もしっかりして元気です。

 同期がたくさん集まれば2次回もあるのですが、今回はしょっちゅう顔を合わせているM君とH君だけ。喫茶店で少しおしゃべりした後、僕の自宅の場所を確認するからと、家までついて来てその場で解散。

 M君は来年幹事だそうで、まあがんばってもらいましょう。

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天狗さまのバチが当たるぞ

2007年06月16日 | 社会・経済
 高雄山に穴があけられます!

Teng

 ●東京のオアシス
 高雄山(標高約600m)は東京の八王子市にあって、子どもの時から東京に住んでいる人なら、遠足やハイキングで一度は登ったことのある山です。
 僕も小学校の遠足で登ったし、うちの子どもたちは幼稚園の時から何度も登っています。

 高雄山は6世紀に行基という坊さんによって開かれ、寺が建てられました。薬王院有喜寺です。
 その後、戦国時代を経て江戸、明治と、高雄山は神聖な山として守られてきました。
 1967年、国定公園に指定され、東京近郊としては稀な、豊かな自然が維持されています。
 高雄山には日本全国の3割、1300種もの植物種が自生していることでも、この山がいかに大切にされてきたかがわかります。

 ●環境破壊
 その山に、首都圏中央連絡道(圏央道)のトンネルを通そうとしています。
 トンネルが通されると滝が枯れたり生態系に異変が起きることが予測され、実際に実例もあります。

 住民は「環境権、自然景観権、自然享有権」を求めて東京地裁に提訴していました。

 昨日その判決が出て、工事差し止め請求は棄却。判決理由は「環境権、自然景観権、自然享有権」などが「工事差し止めの根拠にならない」ということでした。
 環境よりも経済効果優先、というわけです。

 圏央道の延伸による排ガス汚染や騒音など、住民に直接影響のある環境破壊の危険性は、ろくな調査もしないででっちあげた、国の「環境に影響はない」という環境評価を鵜呑みにしています。

 住民の利益をないがしろにして、何百年も守られ続けてきた自然を破壊する。あきらかに、政府と癒着したゼネコンを守る判決です。

 ●どっちがいかれてる
 映画『不都合な真実』でブッシュがゴア氏に対して語った言葉「経済より環境が大事だと言う、まったくいかれてる」。
 政府も裁判所もブッシュと同じです。
 環境が破壊され人も植物も動物も住めなくなれば、経済どころではなくなることなど、子どもでもわかることです。

 ●天狗の住む山
 僕が子どもの頃、高雄山に遠足に行く時に祖母から言われたことがあります。
 「高雄山には天狗が住んでいるからね。お山でいたずらをしたり、木や花をとったりすると、天狗さまに連れてかれて、天狗の子にされるからね」

 山を破壊する大人に、天狗さまはどんな罰を与えるのでしょうか。

 住民側は、この判決を不当として控訴を表明しました。

 温暖化はかなりヤバい状態になっています。しかし、日本人の多くはきっと、どこかが実際に水没しない限り、いや実際に水没しても、不要なダムや原発や道路や森林伐採が原因だとは認めないでしょう。

 ●能天気
 テレビで、「今、怒りや不安はありますか?」というのインタビューがありました。
 年金問題や強行採決などに怒りを覚えると答えた人に混じって、こんな答えもありました。
 「今? 怒りなんてないねえ、幸せだから。子供が生まれたんですよ」
 「怒り? 上司がむかつく。それだけ」
 「別に。平和だから日本は」

 そんなささやかな平和や幸せが、いろいろなところからほころび始めていることに、そろそろ気がついてもいいのでは。

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