失言というのは、つい本心ではないことに口を滑らせてしまうことを言います。
中山成彬の発言は彼の本心であるのですから、失言ではありません。
したがって、そういう考えの人を大臣に据えた麻生以下政府自民党の責任は軽くない、ということです。
「日本は単一民族」
戦時中「半島人も日本人」という言葉がありました。朝鮮半島の人々を無理矢理日本人化して、天皇のために奉仕させようとしたのです。
朝鮮半島には「朝鮮族」という民族が住んでいて、むろん日本から見れば文化も歴史も違う異民族なのですが、そうした民族としての誇りを踏みにじって、創氏改名(そうしかいめい)や皇民化教育(こうみんかきょういく)で、無理矢理日本人にしようとしました。
古くは、日本列島には東北地方から北には先住民のアイヌがおり、南の南西諸島には琉球民族が住んでいました。
大陸からさまざまな異民族が朝鮮半島を経て日本に渡り、南北に勢力を拡大し大和民族と呼ばれるようになりました。
すなわち、日本人は単一民族どころか本来的にはごしゃまぜ民族。
これを単一民族とするのは、天皇を中心とした国体を強固なものにするための国粋主義的な考えです。
「成田(の農民)はゴネ得」
成田の農民が空港建設に反対したのはイデオロギー的なものでも、土地を高く売って儲けようとしたわけでもなく、その土地で農業を続けたいからです。
成田空港を建設したあたりの土地は実に豊穣で、土は綿のように軟らかく、肥料などほとんど使わなくても上質な作物を収穫することができました。
そんな、先祖伝来の自然の宝物を、コンクリートで固めてほしくなかったからです。
中山成彬の「ゴネ得」発言は、農民の心を踏みにじる無責任きわまりない発言です。
この手の人たちは、日本軍遺棄毒ガス兵器の被害者や従軍慰安婦の人たちを「カネが欲しいから言って来る」と人権を無視した発言をすることでも共通しています。
「日教組の強いところは学力が低い」
「文科省などによると、日教組の小中高校などの教員の組織率は全国平均で28%(昨年10月1日現在)なのに対し、全国最高の81%の福井県は、今年4月実施の同テストで国語、算数・数学とも平均正答率がトップクラス。小6の成績が全国最高だった秋田県の組織率も34%と比較的高い水準にある」(共同ニュース)
中山成彬の発言は無恥暴言ではありますが、これも失言ではありません。「日教組の強いところは学力が低くなければならん」と、本心で思っているのです。
日教組は日の丸・君が代に反対ですし、教育基本法の改悪にも反対して来ました。つまり、自分とはまったく反対の考え方を持つ先生が、子供の教育をするなど許せないわけなのです。
ヒトラーはまず、子供たちを教育してナチスに忠誠をつくす人間をつくりました。
大日本帝国は、「教育勅語」をもって天皇に忠実な臣民をつくりあげました。
現在の自公連立政府は、日本を新しい帝国主義国家として完成させるために、子供たちから教育していきたいのですが、日教組の存在はその実現のために大変邪魔なのです。
つまり、中山成彬は「確信犯」です。大臣になって発言が影響力を持った時に、必ず言っておこうという、“計画的犯行”なのです。
そうすることで国民の間に議論をまき起こそうとしたのでしょうが、残念ながら自民党内からも大批判を喰らって逆効果だったようです。
しかし、彼の後ろには、例の「神の国」発言をした森喜朗がいることを忘れてはいけません。
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『原爆詩集 八月』朗読You TUbe
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出版のご相談はメールでお気軽に galapyio@sepia.ocn.ne.jp まで
中山成彬の発言は彼の本心であるのですから、失言ではありません。
したがって、そういう考えの人を大臣に据えた麻生以下政府自民党の責任は軽くない、ということです。
「日本は単一民族」
戦時中「半島人も日本人」という言葉がありました。朝鮮半島の人々を無理矢理日本人化して、天皇のために奉仕させようとしたのです。
朝鮮半島には「朝鮮族」という民族が住んでいて、むろん日本から見れば文化も歴史も違う異民族なのですが、そうした民族としての誇りを踏みにじって、創氏改名(そうしかいめい)や皇民化教育(こうみんかきょういく)で、無理矢理日本人にしようとしました。
古くは、日本列島には東北地方から北には先住民のアイヌがおり、南の南西諸島には琉球民族が住んでいました。
大陸からさまざまな異民族が朝鮮半島を経て日本に渡り、南北に勢力を拡大し大和民族と呼ばれるようになりました。
すなわち、日本人は単一民族どころか本来的にはごしゃまぜ民族。
これを単一民族とするのは、天皇を中心とした国体を強固なものにするための国粋主義的な考えです。
「成田(の農民)はゴネ得」
成田の農民が空港建設に反対したのはイデオロギー的なものでも、土地を高く売って儲けようとしたわけでもなく、その土地で農業を続けたいからです。
成田空港を建設したあたりの土地は実に豊穣で、土は綿のように軟らかく、肥料などほとんど使わなくても上質な作物を収穫することができました。
そんな、先祖伝来の自然の宝物を、コンクリートで固めてほしくなかったからです。
中山成彬の「ゴネ得」発言は、農民の心を踏みにじる無責任きわまりない発言です。
この手の人たちは、日本軍遺棄毒ガス兵器の被害者や従軍慰安婦の人たちを「カネが欲しいから言って来る」と人権を無視した発言をすることでも共通しています。
「日教組の強いところは学力が低い」
「文科省などによると、日教組の小中高校などの教員の組織率は全国平均で28%(昨年10月1日現在)なのに対し、全国最高の81%の福井県は、今年4月実施の同テストで国語、算数・数学とも平均正答率がトップクラス。小6の成績が全国最高だった秋田県の組織率も34%と比較的高い水準にある」(共同ニュース)
中山成彬の発言は無恥暴言ではありますが、これも失言ではありません。「日教組の強いところは学力が低くなければならん」と、本心で思っているのです。
日教組は日の丸・君が代に反対ですし、教育基本法の改悪にも反対して来ました。つまり、自分とはまったく反対の考え方を持つ先生が、子供の教育をするなど許せないわけなのです。
ヒトラーはまず、子供たちを教育してナチスに忠誠をつくす人間をつくりました。
大日本帝国は、「教育勅語」をもって天皇に忠実な臣民をつくりあげました。
現在の自公連立政府は、日本を新しい帝国主義国家として完成させるために、子供たちから教育していきたいのですが、日教組の存在はその実現のために大変邪魔なのです。
つまり、中山成彬は「確信犯」です。大臣になって発言が影響力を持った時に、必ず言っておこうという、“計画的犯行”なのです。
そうすることで国民の間に議論をまき起こそうとしたのでしょうが、残念ながら自民党内からも大批判を喰らって逆効果だったようです。
しかし、彼の後ろには、例の「神の国」発言をした森喜朗がいることを忘れてはいけません。
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