ひまわり博士のウンチク

読書・映画・沖縄・脱原発・その他世の中のこと

「元沖縄県知事・大田昌秀氏講演会」のお知らせ

2011年06月27日 | おしらせ
【転載転送歓迎】
 元沖縄県知事・大田昌秀さんの講演会のご案内です。
 東京での単独講演は滅多にない機会ですので、ぜひご参加ください。
 今年86歳の大田さんは、日本と沖縄の将来に向け、ますます力強くメッセージを送られます。
 
 大田昌秀さんは、アジア・太平洋戦争末期、鉄血勤皇隊として学徒動員され、千早隊という情報宣伝部隊に配属されました。住民や兵士が隠れる壕から壕へ、砲弾の嵐の中をかいくぐりながら飛び回ったのです。こうした危険な業務は、満足な装備をもたされない鉄血勤皇隊の学徒たちが行ったのです。そのため、多くの若者たちが戦場で犠牲になりました。
 敗戦後、大田さんは沖縄だけでなく、日本を平和に導くために活躍され、現在に至っています。修学旅行で沖縄に行けば必ず訪れる「平和の礎(いしじ)」は大田さんの努力が実ったものです。
 
 現在沖縄が抱える基地問題は、決して沖縄だけの問題ではなく、日米安全保障条約というきわめて不平等な条約のもと、日本国民全体が被っている悲劇です。そして、これは「今」だけの問題ではなく、遠い江戸時代に琉球王国が島津藩によって侵略支配されたときから400年以上にわたり綿々とつながる、差別の歴史でもあります。
 
 沖縄那覇と東京は1580kmの距離を隔て、沖縄の基地問題を対岸の火事と思っている人も少なくありません。しかし、沖縄は日本のひな形とも言え、沖縄で起きていることは、多かれ少なかれ日本全体で起きていること、あるいはその可能性を秘めていることです。
 日本と沖縄の歴史証人、大田昌秀さんのお話をぜひ聞きにおいでください。
 
大田昌秀 
戦争体験から
沖縄のいま未来を語る

日時:7月10日(日)14;00開演(開場13;30
場所:JR荻窪駅前タウンセブン8階
資料代:500円(高校生以下無料)
お問い合わせ:090-1500-9886(新城)
*予約は不要ですが満員の場合お断りすることがございます。お早めにご来場ください。
 
下のチラシはA4サイズで作られています。画像クリックで拡大の後、デスクトップにドラッグして保存し、プリントアウトしてご利用ください。
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嗚呼『プリンセス・トヨトミ』

2011年06月27日 | 映画
Toyotomi1
 
 家族で行こうということになっていたものだから、全員のスケジュールが、とくに学校イベントの好きなカミさんとのスケジュールがあわずに、打ち切りすれすれの週になってしまった。
 
 友人のSさんがブログでぼろくそ言っていたので、「いや、そんなことはない、絶対元をとってやる」と意気込んで観に行ったのだが、どうやら今週でほとんどの上映館が打ち切り。なんか嫌な予感がした。
 
 ならば、どうせすいているだろうと、新宿ピカデリーに上映時間の40分ほど前に着く。
 ところが、メッセージボードの目的の上映時間には「×」がつけられ、すでに満席。
 この日はテレビドラマ『JIN-仁-』の最終回があり、どうしても9時前には帰りたかったので、「◎」がついている最終回は無理。一応録画は仕掛けてきたものの、リアルタイムで見たいじゃないですか、あれは。
 
 あわてて、別の上映館、新宿バルト9に移動。
 「ピカデリーが満席だったらバルト9は絶対無理だよ」とカミさんが言うのを「行ってみなきゃわかんないじゃない」と長女に押されて、急ぎ足で新宿三丁目に向かう。
 すると、メッセージボードに「18」とあり、18席空きがあるという意味だ。
 席はばらばらになったけど、とりあえず、観られた。
 今週で打ち切られるのに、なんでこんなに満員なのか訳が分からない。
 
 で、感想。
 
 Sさんの評価は当たってた。「読んでから観たのが失敗だった」と言っていたが、読む前に観ても、やっぱりダメだった。
 最初は「会計検査院」の隠し財産摘発物語に見えた。偽の従業員を仕込んで人件費をごまかす手口など、高木彬光の『白昼の死角』を思わせるスリリングな導入に、つい期待してしまったら、それはなんとなく尻切れとんぼで消滅。
 さまざまな大仕掛けが、大阪独立にあるというのだが、その根拠がわからない。
 沖縄が独立するなら根拠は明白だが。
 豊臣家の末裔(王女)と言われる少女は、自分ではそれを知らず、ただ乱暴な少女で、その割には活躍しない。金属バットを背負っているので、『シャングリ・ラ』の北条國子みたいにやくざ相手に大活躍するのかと思ったら、十分な活躍の場を与えられないまま、「終了!」。
 原作では少女の、性同一障害と思える少年も、果たしてその必要があったのか不明だし、王女とされる少女との関係もうやむやなまま。
 ようするにすべてが中途半端なのだ。
 
 会計検査院の調査官の一人、綾瀬はるかが顔に似合わぬ結構な巨乳で、ゆさゆさ走ったり、たこ焼きを落としたときの表情が可愛かったので、差し引きゼロとはいかないけれど、まあ、救われた。
 
 いずれ、気をとりなおして万城目学の「最高傑作」(若い作家なのに評価が早すぎると思うが)と言われる原作を、いずれ読んでみたい。一応単行本が手元にあるが、この映画を見せられたあとではいささか手に取り難い。

 ところで、トヨトミのシンボルとして瓢?が登場する。大阪国民決起の印でもある。
 豊臣秀吉の馬印が「千成瓢?」だからだ。
 なんと、カミさんも長女もなぜ瓢?なのかわからないという。
 そうか、最近の若者(カミさんは若者ではないが)は『太閤記』など読まないのだ。だから知らない。
 
 ここでちょっと解説しておこう。
 豊臣秀吉は、馬印として瓢?を用いた。
 「馬印」というのは、武将が自分の位置を知らしめるために、自分のいるそばに立てる。火消の纏(まとい)はこれが起源だ。
 織田信長の配下にいた秀吉は、戦で味方を招き入れる合図に棒の先にくくりつけた瓢?を使っていた。瓢?は当時、酒を入れる目的で広く使われていた。
 信長は秀吉を一人前の武将と見なしたとき、その瓢?を「馬印にするとよい」と、秀吉に馬印を用いることを許した。
 そこで秀吉は瓢?を馬印とし、戦果を挙げるたびに瓢?の数を増やしていった。
 やがて、秀吉の馬印の瓢?は鈴なりになり、「千成瓢?」となったのだ。

 Umajirushi
 
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【お知らせ】
 元沖縄県知事の大田昌秀さんの講演です。86歳になられて、日本と沖縄の将来に向け、ますます力強くメッセージを送られます。東京での単独講演は滅多にない機会ですので、ぜひご参加ください。
 予約は不要ですが、満員の場合はお断りすることもございますので、お早めにご来場ください。
 お問い合わせは:090-1500-9886(新城)まで

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『JIN?仁?』最終回を見る

2011年06月27日 | テレビ番組
Jin
 
 TBSとしては久々の大ヒットドラマ『JIN?仁?』が、今度こそ本当に完結した、と思う……。
 このドラマはご存知の通り、現代の外科医が幕末の江戸にタイムスリップして、医学の発展に貢献するというドラマである。近頃低調な連続ドラマとしては空前の最高視聴率29.8%(第一期最終回)を達成した。

 2009年10月11日から12月20日まで放送された、今思えばこれは第一期といえるものなのだが、視聴者はその最終回の時点で、第二期の放送があることは知らされていなかった。だものだから、その終わり方に不満を感じた視聴者が少なくなく、「これは完結編を映画にするつもりだろう」とか「完結編の前振りだ」などと噂されたものだ。そして、もったいぶらせて第二期の放送が正式にアナウンスされたのは、翌年2010年6月のことだった。
 今年、2011年4月から始まった第二期は、一時フジテレビの「まるもの掟」の宣伝攻勢に視聴率を食われかけたが、それでもずっと上位をキープし続けた。
 高視聴率を得たのは、医者のタイムスリップという奇抜な発想もさることながら、南方仁(大沢たかお)と橘咲(綾瀬はるか)の主役二人の人柄のよさだろう。(実際の彼らたちの人柄は知る由もないが)

 南方仁は、三船敏郎の「赤ひげ」のように貧しいものからは治療費をとらず、治る可能性にある患者には献身的に治療を施す。(赤ひげほど偉そうではない)
 
 そして彼には、常に苛立がついてまわった。現代のような治療器具も薬もないということだ。
 やがて仁は、「自分の腕が優れていたのでなく、医療器具や薬で助けられていたのだ」ということに気づく。
 なければ作ればいいと思いついた仁は、点滴の道具や聴診器、人工呼吸器までこしらえてしまう。
 そして、江戸を襲ったコレラを撲滅し、ペニシリンを作って感染症を治療する。
 
 「助かる人は助けたい」、ただひたすらそれだけを目標に、十分な設備のない江戸で奮闘し、次第に評判を上げていく仁の前に立ちはだかるのは、権力とカネの亡者たちだ。
 権力や権威が欲しいわけではない、金を儲けたいわけではない、ただ治したいという思いは、3・11の惨禍にみまわれた日本で、それでもカネと権力にしがみつこうとする政財界の人でなしたちと真逆の位置にあり、それが、人々の共感を呼び、いっそう視聴率を押し上げたと見られる。
 
 そうした彼を、歴史を変えてしまうのではないか、というジレンマが襲う。事実、最終回では彼によって変えられてしまった歴史のため、「現代」に戻った彼は別のパラレルワールドで生きることになるのだが。
 
 橘家の娘、咲は、兄の命を助けられたことから、医学に興味をもち、南方仁のもとで助手を務めるうちに、仁に強く引かれていく。
 しかし、南方仁が未来から来た医者であることを知り、仁の告白を涙ながらに断る。
 
 第二期の最終回は、橘咲の感染症を治す特効薬を探しに、未来から来たときに落としたと思われる場所、最初自分がタイムスリップしてきたあたりを探し歩いているうちに、暗殺された坂本龍馬の声に誘導されて、現代に戻ってくる。
 戻った世界で目にした歴史書に、自分が作った治療所「仁友堂」の名前を見つけるが、どこにも南方仁の名はなかった。
 戻った現代で、橘医院を経営する、かつての恋人友永未来(みき)そっくりの、橘咲の子孫橘未来と出会う。
 
 彼女は「あなたが来るのを待っていた気がする」と、一通の古い巻き紙を渡す。そこには、橘医院の祖先である橘咲の、南方仁への思いがしたためられていた。
 だが、150年前から届いたラブレターに、南方仁の名は書かれていなかった。
 「……確かにいらした方なのに、どうしても名前を思い出さないのです」
 
    ◇
 
 最終回の印象は、相当苦労して練り込んだのであろう、実に丁寧で印象深い。感動的で見事な最終回である。
 南方仁が、江戸にわたって医学の本当のあり方を心に刻んだように、ちらりとだが、65歳の高齢者(後期高齢者ではない)の治療費が無料になっているシーンがある。この、国民会保険制度は坂本龍馬が発案したことになっている。劇中では、龍馬に南方仁が提案するのだが。
 やんわりとではあるが、「医は仁術」ならぬ「医は算術」と言われる現代を、ちくりと風刺しているところが心憎い。
 
 冒頭に「完結した、と思う……」と意味ありげに書いたのは、橘未来の脳腫瘍を執刀するシーンで終わるところだ。そもそもこの物語は、南方仁が手術に失敗して恋人の友永未来を植物人間にしてしまうところから始まっている。
 したがって、第三期の可能性を残したという、スケベ根性があるのではないかともとれるのだ。
 まあ、同じ柳の下に、どじょうが三匹もいるはずはないので、せっかくよい終わり方をしたのだから、これでやめておいた方がいいだろう。
 
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ゴーヤの苗

2011年06月26日 | 日記・エッセイ・コラム
Gohya
 
 遅ればせながら、ゴーヤの栽培をベランダではじめた。
 本来なら4月の末から5月にかけて植えれば緑のカーテンになるのだろうけれど、いくら成長が早いと言っても2、3カ月はかかるので、この夏にはまにあわない。
 まあ、実験である。
 
 以前からベランダを緑のカーテンにしようと考えてはいたのだが、いろいろ揃えるのが面倒くさくてなかなか踏み切れなかった。
 そしたら先日、カミさんが「安かったから」といって、苗を買ってきてしまった。急いで植えなければならないのだが、ちょうど仕事が立て込んでいた時期で、自分で買い物に行けず、必要最低限のものを指示して買いにいかせた。
 
 順序が逆なのだ。
 まず植える場所をきちんと整えて、それから苗を買えばいいものを、いきなり「安かったから」と買ってきてしまっては、有無を言わせずである。
 
 本格的な緑のカーテンをつくるには、大型プランターや培養土、蔓をはわせる網、それを支える支柱など、広さにもよるが結構な買い物になる。
 
 苗が二本だったので、とりあえず、深さ40センチのプランター1つ、それに入れる土、蔓をはわせる網を買っておくことにする。実がなると重たくなるので、網を支える支柱がさらにいるのだが、それはあとでもいい。
 
 プランターと土と、網は100円ショップで売っていたといって買ってきたカミさんが、ベランダで一時間ほどかけて苗を植えていた。
 夕方になって、仕事が一段落したのでベランダに出てみると、なんと、しおれているではないか。
 土が乾いているし、第一その土がえらく少ない。プランターの半分ほどしか入っていないのだ。
 
 「水やったの?」
 「やったよ」
 「どのくらい?」
 「コップで2、3杯」
 「……… な、なんで?」
 「とりあえずいいかな、と思って」
 「窓際の植木鉢じゃないんだから。マニュアル見なかったの?」
 事前にネットでダウンロードした、イラスト入りのマニュアルを渡しておいたのだ。
 「見たけど」
 「最初はジャブジャブになるくらい水をやれって書いてあったでしょ」
 「うん、書いてあった」
 「何故あげなかったの?」
 「とりあえずいいかな、と思って」
 
 あわててジョーロを持ってきて、たっぷりと水をやった。一時間ほどでやや持ち直したが、土が足りないので明くる日追加を買ってこさせて植え直した。
 
 深いプランターで栽培するということはわかっていたらしく、それは買ってきたのだが、何故深いプランターが必要なのかが、わかっていない。というか、「そういうもんなんだ」と思いこんだら、理由までは考えがおよばない。
 ゴーヤはものすごく水を吸うので、浅いプランターでは水分が保てないからだ。
 12リットル入りの袋では、一袋と三分の二ほどいる。
 
 で、今日は5日目である。蔓は支柱を伝っているが、まだ網まで届かない。まるまる一カ月はおくれているので、収穫は早くて8月の末、あるいは9月に入ってからだろう。
 今年うまくできたら、来年は本格的に緑のカーテンにしようと思う。
 全面拡げるには、プランターが三つは必要だし、網も100円ショップのでなく、重さに絶えられるしっかりしたものを用意したい。
 
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沖縄・慰霊の日

2011年06月24日 | 日記・エッセイ・コラム
Okonawa1
 
 6月23日は沖縄・慰霊の日である。
 66年前のこの日、3カ月におよぶ激しい戦闘が、沖縄守備軍(第32軍)牛島司令官、長参謀長の自決によって事実上終わった。
 アジア・太平洋戦争中、国内で唯一地上戦が行われた沖縄では、多くの住民を巻き込み、軍民あわせて20万人以上が犠牲になった。このうち半数近くが沖縄住民である。
 日本軍は住民の投降を許さず自決を強要したために、多くの住民が犠牲になった。いわゆる集団自決、強制された集団死である。
 また、投降しようとする住民を、日本兵が銃や日本刀で殺害したり、赤ん坊の泣き声で敵に見つかるからと、赤ん坊を銃剣で刺し殺した。
 
 Okinawa2
 
 沖縄では、ひめゆり学徒や鉄血勤皇隊など、15歳から18歳ぐらいの少年少女まで戦場に送られた。徹底した皇民化教育によって、少年少女たちは、「神国日本が負けるはずがない」「天皇は神の子孫だ」と教えられ、戦争に協力するのは国民の義務と信じていたのである。
 学徒たちが従軍することは法律で義務づけられていたわけではない。「志願」が立前であったが、断れるような状況ではなかったと言う。 
 
 今年の式典には約5000人が参列し、糸満市摩文仁の平和祈念公園にある平和の礎には、敵味方、国籍を問わず沖縄戦の犠牲者の名が刻まれている。今年新たに205人が刻銘され、石碑に刻まれた戦没者の数は24万1132人になった。

      ◆◆◆

【予告】元沖縄県知事・大田昌秀氏講演

大田昌秀さんは今年86歳。東京での独演会としてはめったにない機会ですので、ふるってご参加ください。
講演内容は「鉄血勤皇隊」「米軍基地返還と沖縄経済」を依頼する予定です。
日時:2011年7月10日 午後2時より
場所:JR中央線荻窪駅前 タウンセブン8階
*参加費、申し込み方法は未定。決まり次第このブログでお知らせします。

リンク→大田昌秀さんと「鉄血勤皇隊」

 
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めんどくさいやつら

2011年06月22日 | 日記・エッセイ・コラム
石原慎太郎
日本核武装だ? 東京オリンピックだ? 懲りないなあ。
ああめんどくさ。

渡部恒三
菅総理にやめろやめろって、お前こそやめたらどうだ。
ああめんどくさ。

石原伸晃
反原発を決めたイタリア国民をヒステリーだと。親子で何やってんだか。
ああめんどくさ。

谷垣禎一
復興よりも政権奪回。何やってんだよもう。
ああめんどくさ。

NHK、フジテレビ
ばればれのウソニュース、もういい加減にしろ。
めんどくせえなあ。
 
フジテレビ「知りたがり」の解説者
だれが「教えて! わかる人」だ。この連中に教わったらバカになる。
ああめんどくさ。

それから、このブログに意味不明の文句をつけて挑発してくるオバカさん
もう少し建設的なことしたらどう、自分で恥ずかしくない? 何が楽しいんだか、ヒマなやつ。みっともないし。
めんどくさい。
めんどくさいんでIPアドレスブロックしたからもう届きません。残念だったね。

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南京歴史学習と友好の旅

2011年06月21日 | おしらせ
 松岡環さんより、「南京歴史学習ツアー」のお知らせ。

 1937年12月、日中戦争中日本軍は南京攻略の際、多数の捕虜、投降兵士、女性や子ども、老人を含む非戦闘員を多数虐殺した。その数は中国側の主張では30万人、日本の研究者も、推定15~20万人の犠牲者を出したとしている。
 犠牲者の数が明確でないことの理由は、まず、敗戦時に日本軍が記録をすべて廃棄してしまったこと、あまりに犠牲者の数が膨大すぎて、家族のすべて、あるいは一族のすべてが亡くなり、実数が把握できないことにある。

 この事件は、三光政策、朝鮮・韓国の従軍慰安婦と並んで、日本軍の三大戦争犯罪とされている。
 これらと沖縄の集団自決(強制された集団死)問題は、右翼団体がもっとも神経を尖らせる問題でもある。
 
 中国には南京事件の証言が多数残され、また、松岡環さんの献身的な努力で、南京事件にかかわった元日本軍兵士の証言も収集され、書籍にまとめられている。
 
 真実を知るために、可能であれば自らの目で確かめ、平和な未来の構築に役立てていただきたいと思う。
 
 松岡環さんの著作として、次の三冊をお薦めする。
『南京戦 閉ざされた記憶を尋ねて 元兵士102人の証言』
『南京戦 切りさかれた受難者の魂 被害者120人の証言』
『戦場の街 南京 松村伍長の手紙と程瑞芳日記』

 また、入門書として、笠原十九司教授の2冊を推薦する。
『南京事件』(岩浪新書)
『南京事件論争史』(平凡社新書)

 もう一冊、参考資料として、
『南京第虐殺を記録した皇軍兵士たち』小野賢二・藤原彰・本田勝一(大月書店)

 以下は案内の詳細である。

   ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 第26次銘心会南京スタディーツアーは「侵略と抵抗」を学びます
 私たち「銘心会南京」友好訪中団は、毎年8月15日に、南京大虐殺の犠牲者への追悼集会を南京現地で開催し、南京大虐殺の歴史事実と受難者の証言を記録してきました。私たちは、日中両国の市民同士の理解と真の友好をめざして、南京大虐殺の事実を明らかにする研究と運動を進めてきました。日本国内では、1996年より毎年12月に南京の受難者を招請し、東京から福岡までの各都市(10カ所)で「南京証言集会」や「パネル展」を開催してきました。
 今年のメインは、中国河北に足を伸ばし日本の侵略に抵抗した抗日の村々を訪問します。地下道を掘り「空室清野」の戦いを展開し、日本軍のせん滅、毒ガス投入にもあらがった農民達、抗日兵士たちのお話を聞きとります。南京では、侵華日軍南京大遇難同胞紀念館見学、追悼集会、これまで来日された幸存者、ご家族達との交流会を主催します。また、南京大学の学生と交流しさらに、受難者からの聞き取りを現地でします。
 多くの市民(どなたもご参加可能)が友好訪中団に参加して新しい学びと新しい出会いをもちました。
 私たちは、本年も3名の大学生を南京へ招待し、歴史の学習と中国の大学生との交流派遣を企画しました。選考方法は論文と面接審査です。大学生は、応募理由、学校学年をA4版1000字以内に記述し下記にファックスしてください。後、電話または面接による二次審査を行います。学生援助費用はすべてカンパです。
 FAX(06-6628-8172)
 
 経済発展のかげに戦争の傷跡が癒えないまま受難者たちは今も苦しみを抱えて暮らしておられます。私たちは「事実を知ることと真の友好を築く」意義を知るまたとない体験をすることができるでしょう。 真の歴史を学び過ちを繰り返さないことが平和への第一歩です。学習意欲のある多くの市民のみなさんと大学生の応募をお待ちしています。
 1、期間 2011年8月14日(日)~21日(日)8日間
 2、人数 一般参加15名大学生3名(旅費179000円+空港使用税とサーチャージ=未定と保険費用約4000円)
 3、必要経費 上記旅費、大学生 は、50000円と空港使用税とサーチャージ=未定+保険費用4000が必要です。
 4、申し込みはfaxで、 一般7月8日、学生は7月3日必着。(住所氏名、電話、応募理由論文、学生証コピー)
 5、旅行企画 「銘心会南京」友好訪中団・南京大虐殺60ヵ年大阪実行委員会  担当松岡環
 6、申し込み連絡先  大阪市北区天神橋3-10-8-404 ファクス06-6628-8172携帯 090-9986-0972
 ※現地交通機関や日程、内容については予定や現在交渉中のことであり、変更の場合もあります。
 ※旅行中の団体での宿泊、食事、交通は全て旅費に含まれています。(費用設定は4月5日現在、些少の変更有)

 ●26次銘心会南京友好訪中団日程
8月14日
 関空から上海、新幹線で南京へ移動、虐殺跡地FW(フィールドワーク)、ガイダンス 南京宿泊                  
8月15日
 朝、侵華日軍南京大遇難同胞紀念館での追悼集会、紀念館の見学
 揚子江下流虐殺地のFW(フィールドワーク)現地で幸存者から聞き取り、碑の清掃活動 南京宿泊                                                                    
8月16日
 虐殺跡地見学、南京大虐殺幸存者達と「心のケア」交流会、幸存者からの聞き取り 南京宿泊                   
8月17日
 南京大学学生との交流 午後南京から飛行機で石家庄へ 石家庄宿泊

8月18日
 石家庄強制連行関係跡地フィールドワーク、国際救援活動家のべチューン・カレファ紀念館、
 日本への強制連行幸存者からの聞き取り 夕方保定へ移動 保定宿泊                                        
8月19日 
 河北の冉荘(ランチュアン)「空室清野作戦」の当時の地道戦を体験、地道戦紀念館見学 保定宿泊

8月20日
 河北満城県の村で村民や抗日兵士抵抗の聞き取り、生存者と虐殺跡地をFW 北京宿泊 

8月21日
 北京で少し観光 午後、北京空港から関空へご帰国。お疲れさまです。


 *申込は、以下をはっきりと記入の上、FAXしてください。 
  FAX06-6628-8172
                          
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劇団燐光群『推進派』

2011年06月20日 | アート・文化
Suishinha
 
 久しぶりの芝居見物にいった。
 社会派の劇団による風刺劇で、沖縄普天間基地移籍問題に絡むストーリーである。
 下北沢の駅前でこの芝居を紹介してくれた区会議員と待ち合わせ、スズナリへ向かう。
 
 入れ込み時間になると、係員にいつもと違う入り口に誘導された。
 搬入口である。
 舞台裏から舞台上を通って客席へ。
 開始前の前振りが始まっても、遅く来た客が舞台上を通過する。
 何の意図があってこんな演出をしたのか、理解に苦しむ。
 これはあまり感じよくない。
 
 舞台となる場所の設定は、幸之島という奄美群島の離島である。
 島の人口は27000人とされ、空港があり陸上自衛隊の訓練が行われたことがある。
 もちろん、フィクションの島であるが、モデルはあきらかに徳之島とわかる。
 
 沖縄普天間基地の辺野古移設が暗礁に乗り上げた2006年、移転代替候補地として名があがったが、島民の半数以上である1万6000人が集まる大規模な反対運動が起こり、計画は頓挫している。
 反面、この基地移転を島興しの千載一遇のチャンスとして受け入れを歓迎する町議や住民など、いわゆる「推進派」もいた。

 そうした「推進派」の一人の男のもとに、3・11大震災で被災した地域の人々が集まってくる。
 
 「基地を呼んだらいいことがあるなんて間違っている」
 「よそに移せばいいという考えは、もっと間違っている」
 そういって、訪れた人間たちは男の考えを正そうとするが、ひたすら島の繁栄を願う男は頑固に自分の考えを変えようとはしない。
 「基地を受け入れれば交付金が入り、雇用も増える」
 「今のままでは、島はなくなってしまう。島を守るには基地を誘致するしかない」etc.
 といった、基地推進派の常套句が並ぶ。
 
 基地問題と重ねて、原発と放射能の恐ろしさにも言及する。
 「人間の限界を超えるようなものをつくることは、みんな恐い」
 
 重いテーマを、ときどきジョークを交えながらすすめていく。
 役者さんたちはそれぞれ魅力的なのだが、3・11があって急遽震災・原発問題を入れ込んだという部分は、いささか苦しさを感じる。
 
 また、米軍の垂直離着陸器「オスプレイ*」や、本島北部の「高江*」などのように、多少知識が必要な用語が何の説明もなく出てくる。重要な単語であるだけに、劇中説明することが難しければ、パンフレットにでも用語説明集をつけたらどうだったのか。
 
 また「スズナリ」はキャパ160席ほどの小さな劇場である。最後列が最上の席と言っていいほど狭い。
 事実、いちばん後の席がおすすめだが。
 そんな狭い劇場で、特に若手の俳優たちが、声を張りすぎる。狭い劇場で声を張りすぎると、乱反響してかえって聞き取り難くなる。
 きちんと発生訓練された声なら、普通のボリュームで十分なのだ。
 動きの一つ一つも、演出によって計算されたものなのだろう。破綻が少ない。
 それが見やすいと言えば見やすいのだが、自由な動きが少ないので、動きの面白さにかける。
 
 パンフレットを読むと、制作が遅れ、講演を一週間ばかり先延ばししたらしい。
 そのせいか、脚本も稽古もともに詰めの甘さが感じられた。
 時事問題を取り上げているだけに、同じ芝居を何公演も重ねて上演することはないだろうから、大手劇団がやるように長年かけて練り上げて行くということは難しい。
 短期間でどこまで完成に近づけられるかが、課題の一つだろう。
 
 着眼点がよいだけに、惜しい公演である。
 
 *オスプレイ:ヘリコプターと飛行機の両方の利点を持った航空機。回転翼を水平・垂直に稼働させることができ、垂直離着陸やホバリングが可能である。しかし、訓練中から事故が多発し、住宅地への墜落事故などが懸念され、沖縄では導入に強く反対する運動が起きている。
 
 *高江:沖縄本島北部の森林地帯。豊かな水に恵まれた深い森には、天然記念物のヤンバルクイナやノグチゲラをはじめ、数多くの希少動植物が生息する。米軍と日本政府は、この自然を切り開き、広大なヘリパット建設を強行している。環境保護の観点からも、反対の声が強い。
 
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菅総理は本当にダメな総理なのか

2011年06月19日 | 日記・エッセイ・コラム
 マスコミばかりか、味方のはずの民主党内からも猛烈なバッシングを受けている菅総理。それでも、容易に引き下がろうとしない粘り腰。
 居座りだの延命だのと言われているが、ただ総理の座に座り続けたいがだけで、あそこまで頑張れるものだろうか。
 
 本当は、在任中に、どうしても成し遂げておかなければならないことがあるのではないか。
 誰に何と言われようともと、固く決めていることが。
 
 それは、原発の全廃!
 
 菅直人が総理の座から降りたとして、菅総理以上に政治力にすぐれ国民をうまく導くことのできる人材がいるとは思えない。
 「いい総理」ならぬ「都合のいい総理」ならいくらでもいるかもしれないが。
 
 そうこうしているうちに、強力な味方が現れた。
 ソフトバンクの孫正義氏である。
 「やめさせたいなら、『再生エネルギー法案』を通しなさい」と言えばいい」
 いい提案である。
 以前このブログで紹介したように、孫氏は雑誌『世界』の6月号で、「ソーラーベルト地帯構想」を述べている。
 リンク→『世界』6月号
 
 今、大勢は8~9割が菅総理退陣勢力で締められているように見受けられる。
 これだけ叩かれれば、「やっぱり菅直人ではダメなのか」とつい思いたくなってしまう。
 しかし、その理由は何なのかと問われて、明確に答えられる人が何人いるだろうか。
 
 菅バッシングが激しくなったのは、浜岡原発を止めてからだ。
 以前からも批判を浴びていたが、浜岡以降ほどひどくはなかった。
 つまり、このまま菅直人を総理に据えておいたら、日本の原発はすべて止められてしまう、という、原発推進派の危機感によるものであろう。
 自民・民主党の中堅以上の議員で、電力会社から献金も受け取らずパーティー券による資金集めも行わなかったのは、小泉純一郎と菅直人だけだったといわれている。つまり、東電を始め、電力会社に遠慮する必要がない、「原発を止めろ」と言える唯一の総理なのだ。

 本当は、すべての原発を止めたかったのだろうと思う。しかしそこまではできなかった。
 本人の勇気のなさもあるだろうが、周囲の圧力が半端ではなかったからだと思う。
 
 被災地の復興が遅々として進まないという批判もある。
 しかし、これは明らかに周囲が邪魔をしているように見える。
 邪魔をされたら、どんな名総理も仕事ができない。
 「一つになろう」(この言葉は嫌いだが)と言っているときに、自民党の谷垣は、「民主党の延命になるから協力できない」などと平然と言う。
 古い言葉だが、、これこそ「非国民」である。
 
 被災地の復興は、超党派で一丸となって行わなければできるものではない。
 強力はしないでおいて、「何もできていない」はないだろう。
 万能な人間などいないのだから、足りないところはもてる人物が協力してこそ物事はうまくいく。
 どんなに優秀な社長でも、すべてを一人で切り回しているわけではないことは、誰でも知っていることだ。
 
 いま、野党の自民党も総選挙を渋っている。
 ほとんどの国民が菅下しに向いている今なら、自民党にとっては願ってもないチャンスのはずだが、なぜか、総選挙には消極的だ。
 
 それは、マスコミを支配して反原発の流れを弱めようと躍起になっているにもかかわらず、「脱原発・反原発」の勢いは強まるばかりだからだ。
 
 NHKが、さる6月11日の全国デモの報道で、東京の参加者があたかも2400人しかいなかったように伝えても、それが嘘であることはバレバレで、NHKは逆に信用を失った。
 新聞各紙はアンケートの質問を操作して、反原発が極端に大きな数字にならないようにしても、国民は自分のまわりを見渡して「なんか変だ」と思いはじめている。
 
 つまり、菅総理が反原発を掲げて総選挙にかって出たら、自民党が勝てるかどうかわからない、ということを、実は自民党は知っているのだ。
 
 ●原発がなくても電力は足りている。
 ●原発の発電コストは本当は安くない。
 ●原子力が環境に良いなどお世辞にも言えない。
 ●「想定外だった」とは、原発事故は「想定できない」ということだ。
 ●使用済み核燃料は捨て場がない。原発は「トイレのないマンション」。
 ●効率の良い代替エネルギーの開発は可能である。
 ●原発の目的は、一部の人間の金儲けにすぎない。
           etc.
 これらの事実を、皆が理解しはじめてきているのだ。
 
 もう少しだ! 頑張れ、居座れ菅直人!
 
 「脱原発」を掲げて総選挙!
 
 脱原発を実現させれば、歴史に残る大総理だ。
 
 以下は、反原発運動についての提案。
 ●事実を伝えること。
 ●原発推進派とその信奉者には、何を話しても納得はしないから、相手にしないこと。
 ●彼らは、自分で気づくしかない
 ●迷っている人にはきちんと説明し、自ら判断させる。
 ●つまり、日和見菌を味方に付けること。
 
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『殺しの烙印』の真理アンヌ

2011年06月15日 | 映画
Koroshi1b
 (『殺しの烙印』の真理アンヌ)
 
 CATVのチャンネルNECOで、鈴木清順監督の『殺しの烙印』を見た。
 以前見たときは映画館のスクリーンであったから、40年以上も前になる。
 
 主演は宍戸錠だけど、この映画を見に来る観客の目的は、真理アンヌ、小川真理子の裸であった。
 ところが残念なことに、当時は規制がきびしくて、カンジンなシーンは画面のほとんどが黒べたでマスクがかかっていた。
 チャンネルNECOではそんな無粋な黒ベタはすべて取り払ってあったから、それはもう、チャンと見ることができた。今見れば、何をそれほど神経質になるのかと思えるほど、ウツクシイ画面である。
 
 ストーリーはなんということはない。殺し屋にランク付があって、宍戸錠演じる花田五郎はナンバー3。
 依頼された仕事をこなしながら、自分より上のランクの殺し屋を倒して、のし上がって行くという、なんともマンガチックなシナリオだ。
 
 鈴木清順監督は、つまらないストーリーに独自の手法でアイデンティティを表す。自身、これが日活という会社に挑戦状を突きつけることになると知っていてやったフシがある。どこかで体制の枠をぶっ壊したかったのだろう。
 「会社の利益が何だ、ふざけんじゃねえ」という〝気概〟が感じられるのだ。
 そういうところは、当時の全共闘世代にすこぶる受けた。
 
Koroshi2b
  (左から真理アンヌ、宍戸錠。小川真理子)
 
 鈴木清順ファンならだれでも知っている名作であり問題作なのだが、よく知られたエピソードと、あまり知られていないエピソードがある。
 よく知られたエピソードは、この映画を作ったことがきっかけで、鈴木清順監督は日活をクビになった。
 
 当時の日活は、吉永小百合・和泉雅子を主演とする青春路線に、そろそろ翳りが見え始めて映画五社(東宝・東映・松竹・大映・日活)の中でも大映と並んで経営状態が悪く、ギャングものとエロチック路線に活路を見出そうとしていた。
 そんなときに、特に客足が落ちる夏休み前の中途半端な時期に鈴木清順に作らせたのが、『殺しの烙印』である。
 試写を見た当時の堀久作日活社長は、「スジも何もわからん、会社のカネで勝手にゲージュツ作品など作りやがって」と頭から湯気を出して怒りまくった。
 
 たしかに、その後『ツィゴイネルワイゼン』や『陽炎座』などで見られるように、説明的なシーンを排除して、象徴的なシーンをポイントごとに挿入し、あえて連続性を拒否した作りになっているのだ。たとえば、『ツィゴイネルワイゼン』では鶴岡八幡宮の丸橋に出演者全員を並べて花火を見せたり、『陽炎座』では大きな樽の底に女優を沈めてホウズキを水面いっぱいに吐き出させたりするようなことだ。
 視覚的効果であるとともにメタファでもあるのだが、リアリズムとは乖離している。
 したがって、物語風の映画に慣れた人には何がなんだかわからないかもしれない。
 
 一言でいえば、「なんでここにこんなシーンが入るんだ?」というようなところが各所にあるのだ。
 『殺しの烙印』では、真理アンヌがヌードでポーズをとっている体に、大きなフィルム・リールのシルエットが回転していたり、宍戸錠の女房役である小川真理子が、セックスのあと、素っ裸で家の中を「どすけべ~!」と叫びながら走り回ったりする。
 
 そして、これが決定的に社長を怒らせたらしいが、主役の殺し屋である宍戸錠が、飯の炊ける臭いが好きだと言って、レストランの厨房に入り込んで、大きな電気釜のふたをずらせて鼻を近づけたりする。
 クールな殺し屋と飯の炊ける臭いというギャップが、いまならそれなりに面白さがあると思うのだが、まあ、当時の年寄りには理解できなかったのだろう。
 実はこうした手法は、ATG映画などでよく使われるようになるのだが。
 
 あまり知られていない方のエピソードは、無名の女優小川真理子に宍戸錠の女房役という大役が振られたときのことだ。
 シナリオを読んで、大胆シーンの連続に当時交際中の彼氏に猛反対され、自分をとるか仕事をとるかと、選択を迫られた。
 当然彼女は仕事を選んだわけだが、それで彼女が女優として大成したかというと、そうでもなかった。
 『新・居酒屋幽霊』など小さな役で数本出てはいるが、『殺しの烙印』が唯一役らしい役だったようだ。
 彼氏を振ってまで選んだ仕事が、よかったのかどうなのか。
 
 それはそれとして、このころの真理アンヌ(当時19歳)は美しい。「平凡パンチ」や「週刊プレイボーイ」などのグラビアにも登場して、当時の若い奴ら(自分もその仲間だったが)に大人気だった。吉永小百合や和泉雅子のような清純派でない、アブナイ雰囲気がよかった。
 その真理アンヌが、最近『ジョゼと虎と魚たち』で、冒頭の麻雀屋のシーンにちょい役で登場しているのを見つけた。なまじ面影があるだけに、ぐちゃぐちゃに崩れた彼女を見たくなかった(失礼)。
 
 往年の美人女優、原節子がファンの夢を壊したくないからと、あるときからまったく人前に姿を見せなくなった。ファンの間ではいつまでも「永遠の処女」なのだ。それも女優としての一つの美学だろう。

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「原発なくせ!」6.11アクション

2011年06月12日 | ニュース
 梅雨の雨が上がった11日の午後、カミさんと1時半頃に新宿西口公園に着くと、もうかなりの人が集まって、各所にのぼりが立ち、プラカード代わりの風船が配られていた。
 
 何を勘違いしたか日の丸を掲げた一団があり、スピーチにヤジを入れて小競り合いになったが大事には至らず。
 次々に、スピーチやパフォーマンスが行われた。
 
61101
 風船配りのお手伝い。風船と一緒に飛んで行きそうだ。
 
61102
 目の前は都庁。そこには原発推進派の知事、石原慎太郎がいるはずだが。
 
61103
 小熊英二氏。「狭い日本に54基もの原発があることをおかしいと思わなければ」
 
61104
 雨宮処凛さん。今日はヒラヒラファッションがやや抑え目。「原発は、そこに存在するだけで、命と健康が脅かされるのです」
 
61105
 ワンコだって原発反対!
 
61106
 パフォーマンスもいろいろ。これは「制服向上委員会」。「清く正しく美しく」。
 
61107
 新宿中央公園の会場を見渡したときには、午前中天気が悪かったせいか、少なくはないがそれほど驚く人数ではなかった。ところが、デモ行進が始まろうとしたときに道路に出てみると、すでにものすごい隊列ができていた。外で待っていたらしい。
 
61108
 機動隊の隊列も半端でなかった。ここ以外は警備が手薄になって、空き巣狙いにとってはチャンスだったかもしれない。
 
61109
 どこまで続いているんだろう。最後尾が見えない。
 
61110
 原発全休符。
 
61111
 沿道からも声援。
 
61112
 新宿西口の商店街を行進。このコースはいささか強引だったかも。
 
61113
 歩道橋にもプラカードを持った鈴なりの人。歩道橋が落ちやしないかと心配になった。
 
61114
 新宿大ガード下で。子どもの頃に、父親に肩車されてメーデーに行ったことを思い出した。
 
61115
 デモの終点、アルタ前でアピール。アルタのメッセージボードに、「みんな幸せになるはずだった・・・ あの事件さえなければ」の文字が。
 
61116
 雨宮処凛、がんばる!
 
61117
 デモ隊が続々と到着。アルタ前は大変なことになった。警官の「流れ解散してください」の声も、アピールと歓声でかき消される。警官の指示に従っていたのでは強いアピールはできない。次々に壇上にあがった人々の、力強くも切実な訴えに、警官の声も次第に弱々しく。
 
61118
 集会に参加しようと新宿駅地下通路から階段を上がろうとしていた外国人男性が、警官に阻止され、猛抗議をしていた。
 
 今日行われたアクションは、全国で130カ所以上。空前の規模だが、ちゃんとニュースで取り上げたのは、TBSのみ。他の局は確認できなかった。
 ネットではエキサイトニュースが取り上げていたが、ヤフーはなし。
 大手マスコミは、何が何でも無視を決め込むつもりか。
 原発村がよほど恐いと見える。
 
 本格的なデモに参加したのは何年ぶりだろうか。さすがに足腰にきた。
 しかし、とてもいい体験だった。かつての全共闘や労働組合のデモ行進のように、シュプレッヒコールも隊列も、まったく統一がとれていないバラバラだが、かえってそれがいいのかも。
 理屈ではなく、雰囲気で行動するから、若者がついてきやすい。
 まあ、その分勘違い人間が結構含まれてはいるけれど、今日の程度なら、ご愛嬌だろう。
 


6.11 誘い合わせて参加しよう

2011年06月08日 | おしらせ
611action
 
 すでに各方面からの情報で周知されていると思うが、6月11日(土)は、「日本全国一斉100万人反原発デモが行われる。
 原発事故の恐ろしさは、放射線の影響が何十年も影響し続けることにある。
 「即座に健康に影響を及ぼすものではない」という政府発表にごまかされてはならないのだ。
 政府は、莫大な土壌処理費用によって東電をつぶさないために、学校の校庭の安全基準を信じられないほど危険な数字に引き上げた。
 20ミリシーベルトの放射線にさらされた子どもたちは、成人してからもがんを発症する危険性が何倍も高まる。
 政府は、子どもたちよりも一企業を守ることを優先させた。
 
 「原発事故は繰り返す」。同じ事故はなくても、他の事故が起きる可能性は大きい。いや、必ず起きる。
 そのときも、政府や電力会社は「想定外」と言って片付けるだろう。
 想定できない危険をはらむ原発は、地球上にあってはならない。
 
 当日は都内各所で多数のイベントが開かれるが、その一部を下記に紹介する。
 
 
◆芝公園 13:00集合、14:30デモ出発 解散地:日比谷公園

◆新宿中央公園 14:00集合、15時デモ出発

◆新宿アルタ前大集会 18:00~20:00
 そのあとデモ。


■アルタ前大集会 
 宣伝カー数台による新宿駅周辺での街頭アピール。
 国会議員や著名人などによるリレートーク。
 一般参加者による1人1分間アピールも。
 全国各地のアクションを巨大モニターで放映予定。
 
■シンボジューム
 日時:6月11日(土)午前10時20分~午前11時30分
 場所:四谷区民センター(地下鉄「新宿御苑前」駅徒歩5分)
 主催者:「市民連帯の会」
 
*ところで、表示の画像は、アシのYが船橋駅前でもらってきたチラシの一部を流用した。
 千葉アクションのものなので、ご案内する。
 
■原発をなくせ! ちばアクション
 千葉市葭川(よしかわ)公園 6月11日(土)午後3時(デモ4時出発)
 

 さてこの大集会、マスコミはどの程度報道するだろうか。

 この報道の仕方でマスコミ各社の立ち位置が分かる。

 

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『世界』7月号??大江健三郎「沖縄戦裁判を終えて」

2011年06月06日 | 本と雑誌
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 大震災から間もなく判決が確定した「大江・岩波沖縄戦裁判」の大江健三郎氏による総括が、掲載されている。
 相変わらず特集のメインは東日本大震災だが、それがなければ当然、特集が組まれていなければならないニュースである。
 
 これまで、朝日新聞のコラム「定義集」で三度書いたと前置きしてあって、そのコラムは三度とも読んでいるので、目新しい内容は期待できないと思っていたが、あらためてまとまった文章を読むと、一層詳細な理解を呼び起こすことができた。
 まず一つは、この裁判のきっかけが、曾野綾子『ある神話の背景』によって引かれているということを、いっそう明確に語っている。そして、その文中、曾野綾子が「塊」と「魁」を「誤って引用したこと」については、一切追及していない。これは、作家として著名な曾野綾子が、二つの文字の意味を知らないはずはないと、尊厳を擁護したと同時に、「読み替える」ことに意図があったことを強調しているように見える。

 以下は『世界』7月号大江論文の、曾野綾子『ある神話の背景』について書かれた部分の引用である。
 
 曽野氏の著作『ある神話の背景??沖縄渡嘉敷島の集団自決』から、もっと詳しく氏の考えていることを写します。
《大江健三郎氏は『沖縄ノート』の中で次のように書いている。
「慶良間の集団自決の責任者も、そのような自己欺隔と他者への瞞着の試みを、たえずくりかえしてきたことであろう。人間としてそれをつぐなうには、あまりに巨きい罪の巨塊
(これを曾野綾子は「巨魁」と表記:ブログ管理人)のまえで……(後略)」(省略されている部分は、『沖縄ノート』ではこう続いているところです。「あまりに巨きい罪の巨塊のまえで、かれはなんとか正気で生き伸びたいとねがう。」後に詳しくのべますが、かれとは慶良間の守備隊長のことです:これは大江氏による注)。
 このような断定は私にはできぬ強いものである。「巨きい罪の巨塊」という最大級の告発の形を使うことは、私には、二つの理由から不可能である。
 第一に、一市民として、私はそれほどの確実さで事実の認定をすることができない。なぜなら私はそこにいなかったからである。
 第二に、一市民として、私は他人の心理、ことに「罪」をそれほどの明確さで証明することができない。なぜなら、私は神ではないからである。》
 私は法廷で証言しました。それに先だって証言された原告赤松秀一氏は、『沖縄ノート』のことを知ったのは曽野氏の著書をつうじてであり、『沖縄ノート』を入手はしたが、飛び飛びにしか読んでいない、といわれていました。もうひとりの原告梅沢裕氏は、後に、裁判が始まるまで『沖縄ノート』を読んではいなかった、とも証言されます。両原告は、慶良間列島の両守備隊長を、私が「極悪人」としているむねのべられましたが、それはむしろ曽野氏の表現に影響されてのことかと思われます。私は『沖縄ノート』に、極悪人はもとより、悪人という言葉も使っていません。原告たちの、名誉毀損をいわれる根拠は、おおかた曽野氏の著作にもとづいており、訴訟を準備し、かつ押し進め、高裁で「虚言」と一蹴された新証言者まで作り出したのは、政治的動機の持主たちでした。

 
 この裁判が、原告ではなく、「特定集団によって、あきらかな政治的意図を持って起こされた」ことは、60年度の教科書検定事件を見てもあきらかであることを分かりやすく証明している。
 
 最後に大江氏は、3.11の大震災に伴う核と原発の問題に言及し、さらにこれに関連し、いま脱原発へ向かって行動を始めた「若い人たちの仕事」が在日米軍基地問題へとつながることを求めている。
 
 
原発と基地、発想の原点は同じ
 
 過疎の地域に「毒まんじゅう」を盛って原発を建設することは、沖縄の基地建設と酷似している。
 いちど毒まんじゅうを口にした地域は、それがなければ生きていけないという錯覚に陥る。
 それが自らの身を滅ぼすかもしれないと知りながら、「現在」の悦楽を捨てることができない。覚せい剤と同じである。
100nin
 この件について、元沖縄県知事の大田昌秀さんが、『AERA』臨時増刊号「原発と日本人」のなかでインタビューに応え、次のように語っている。
 
  東京電力は東京ではなく地方に原発を置いてきました。僕らから見ると、これはいかにも沖縄に対する日本政府のやり方と似ています。進駐軍が日本に来る際、日本政府は嘆願書のようなものを出しました。それには進駐軍も基地も東京からできるだけ遠く離れた場所に置いてほしいと書かれてあった。戦争で犠牲になった沖縄のことは一言も書かれなかったのです。
 知事在職中、(普天間飛行場の移設先に挙げられた)名護市辺野古の主婦から「普天間は人口が多いから人の少ない辺野古に基地を移せというのは、辺野古の人間の命を軽く見ているのではないか、命は平等ではないか」と言われました。
 これはまともな理屈であって、原発を地方に置いて、「経済的なメリットを与えるから問題は認めて」というやり方はおかしい。痛みを引き受けようとしないで、よそに負担させて平然としているのです。
 本当に安全で人間らしく生きるために必要なものなら、まず自分の所に造るべきです。感性が豊かな日本人になぜこうした鈍感さがあるのか。それを考える非常にいい機会だと思います。

 
 大田さんはこのインタビューの冒頭で風力などの代替エネルギーについても述べているが、それについてはいささか短絡的な感が否めず100パーセント支持はできないが、沖縄から自然エネルギーへの移行を始めることは、かなり可能性として高いと思う。なぜなら、沖縄に原発はないのだから。

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佐藤友哉『デンデラ』

2011年06月06日 | 本と雑誌
Dendera
 
デンデラ
佐藤友哉 著
新潮文庫

 深沢七郎の名作『楢山節考』を知っている人は多かろう。
 
   楢山祭りが三度来りゃよ
   栗の種から花が咲く

     (中略)
 この唄は三年たてば三つ年をとるという意味で、村では七十になれば楢山まいりに行くので年寄りにはその年の近づくのを知らせる歌でもあった。(深沢七郎『楢山節考』)
 
 七十歳になり「お山」に捨てられた斎藤カユは、これで安心して極楽浄土に行けると「充実した」、「安堵した」気持ちで「お山」に置き去りにされていた。
 ところが、間もなくあらわれた老婆たちの集団によって「救出」されてしまうのである。
 連れて行かれたところは、山を隔てて村とは反対側にある集落であった。
 デンデラと名付けられた集落には、捨てられた老婆ばかり50人が暮らしていた。
 デンデラのなかは、大きく三つの派閥に別れていた。
 自分たちを山に捨てた村に対する復習に燃え、機会を見て襲撃しようとする「襲撃派」。
 デンデラを安心して暮らせる村に発展させようという「穏健派」。
 そして、極楽浄土に行くのをデンデラの老婆たちに邪魔されたと思っている「死にたい派」であった。
 
 デンデラには畑もなければ猟をするための武器もない。食糧の調達は最大の問題であったが、それは山に君臨する羆も同じであった。
 ある日、デンデラは食糧に窮した巨大な羆に襲われ、老婆たちの何人かが羆のえさになってしまった。
 敵はそれだけではない、数年に一度、突然吐血して死に至る疫病が流行ることがあった。斎藤カユがデンデラに来て間もなく、その二つの事件が起きたのだ。
 デンデラは、羆と疫病、二つの難敵に立ち向かわなければならなかった。
 
 ストーリーの主軸は羆との戦いである。
 たとえ50人いたとしても、70歳を超えた老婆が巨大な熊と戦えるわけがないのだが、ここに登場する老婆たちは実にたくましく、勇敢ですらある。
 少女が巨大システムに立ち向かって戦う池上永一の『シャングリ・ラ』と重なった。
 老婆たちは勇敢に羆と戦い、次々に死んでいく。物語はテンポよくスリリングだ。
 羆の犠牲になって首を飛ばされたり胴をえぐられたり、何とも残虐なシーンの連続だが、なぜかその残虐性から目を背けることができなかった。
 その理由は、物語を構成する「村」「デンデラ」「老婆たち」そして「羆」などが、それぞれ何かのメタファーであると思わずにいられないからだ。
 ところが、どう読み方を変えてもそれぞれが何を隠喩しているのかがわからない。したがって、作者が言わんとすることが何なのかよく分からない。なのに、ただの娯楽小説と切って捨てられない、読後に妙な感覚を残す作品である。
 
 映画化されて来る25日に封切りだそうだ。
 キャストが超豪華で、斎藤カユを浅丘ルリ子が演じ、主要な登場人物に倍賞美津子、山本陽子、草笛光子がいる。
 見るからに羆と戦いそうなメンツだが、果たしてこの小説、映画にして面白いのかという疑問がわく。
 
 柳田国男の『遠野物語拾遺』に以下の記述があると解説にある。

   「昔は老人が六十になると、デンデラ野に棄てられたものだと謂う。」
 
 『遠野物語拾遺』は蔵書していないので、どのような逸話のなかの一節か確認できていない。
 
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『これでいいのか福島原発事故報道』

2011年06月05日 | 本と雑誌
Akebi_genpatsu
 
これでいいのか福島原発事故報道
丸山重威 著
あけび書房 刊

 3.11の大震災からまもなく3カ月が経とうとしている。しかし、被災地の復興は遅々として進まず、福島第一原発の事故も不安要素を残したまま、こう着状態が続いている。
 国会は国民の不安を解消することよりも、党利党略に血道を上げ、国民は置き去りにされたままである。
 マスコミは菅総理の非を攻撃するばかりで、まるで茶番の菅おろしをあおるような報道ばかりが目につく。
 
 菅総理に対する攻撃に拍車がかかったのは、浜岡原発の停止を要請し、中部電力がそれに従って停止を決めてからである。
 社民連出身の菅総理は、基本的には「反原発」(のはず)である。したがって、浜岡原発の停止は当然のことで、本来ならばすべての原発を停止するべきだったであろう。周囲の強力な圧力のなかで、ほとんど独断で浜岡停止を決めたことは、恐らく精一杯のことだったのではないか。本当は、「すべての原発の停止を要請する」といいたかったのではないか。「何を何と言われようと、最低これだけはやりたかった」ことが浜岡原発の停止だったのだと思う。
 しかし案の定「何の相談もなく」とか「唐突に」と非難された。相談したらできるはずないのにである。
 
 しかし、「それをされては困る」人々がいて、その人たちが絶大な権力を持っているのが日本の政財界なのである。
 そんな菅総理を野放しにできないのが、自民党と民主党内にいる旧自民党である。
 
 権力に支配された大手マスコミは、反原発の勢いを押さえ込むことに必死で、現実に各地で起きている反原発・脱原発の動きを報道することはない。たとえ報道しても、新聞ではコラム的なちいさな記事だけ、テレビのニュースではせいぜい数秒である。
 
 秋葉原ではガイガーカウンターが飛ぶように売れている。スーパーにおかれた野菜に、カウンターが反応したという話も聞く。福島から遠く離れた大阪で、空気中の放射能濃度が越えているという報告を、一般の市民が伝えている。
 
 政府は、土壌のクリーニングにかかる経費を惜しんで、子どもたちが活動する校庭の放射能基準値を20ミリシーベルトとした。
 これは長期間滞在すれば、大人でもがんや白血病の危険率が高まる数字である。まして子どもは甲状腺に放射性物質が蓄積しやすく、甲状腺がんの危険におかされるのだ。
 東京大学大学院工学系研究科原子力国際専攻教授で内閣官房参与の小佐古敏荘氏は、この決定に異議を唱え涙の辞任表明をした。

 国民は、真実を何も伝えられていない。
 この本には、私たちに何が伝えられ、何が伝えられていないのか、そして、マスコミを支配する「原子力村」とは何か、私たちが未来のエネルギーを語るときに欠くことのできない真実が満載されている。
 
 以下、目次。

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  まえがきに代えて―福島原発事故とジャーナリズム 丸山重威


第1章 「想定」されていた原発事故 伊東達也
 地震による多発事故は今回事故の予兆であった? 
 大津波に耐えられないことは「想定されていた」 
 満腔の怒りをもって告発したい 
 東京電力と福島県の明治以来の親密関係 
 福島県が原発政策を大きく変える
 プルサーマル計画実施を認めた後で今回の事故発生 
〈コラム〉巨大地震による原発事故を予見した共産党吉井英勝議員の国会質問 

第2章 原子力開発における言論抑圧と安全神話の形成 舘野 淳
 研究機関における言論抑圧 
 わが国での原子力研究の開始 
 安全神話の形成と教育問題 
 産官学癒着体制が今日の事態を招いた 
〈コラム〉小佐古敏荘氏、内閣官房参与辞任の理由 

第3章 低線量被ばく報道はこれでいいのか 崎山比早子
 心配ないと言う「専門家」たち 
 事故による放射能汚染の拡がり 
 外部被ばくと内部被ばく 
 放射線量1ミリシーベルトとは? 
 放射線量と放射線傷害の関係 
 被ばく線量と発がんの関係 
 どのようなリスク評価を採用すべきか 
 低線量被ばくの過小評価がもたらすもの 

第4章 原子力、報道と広報の限りなき同化 塩谷喜雄
 東電の明確な違法行為に寛大なメディア 
 経営と編集が一体となった権力構造への接近 
 振り回されているメディア 
 いまだに「安全神話」の垂れ流し 
 財界の賠償責任逃れを助けるメディア 
「国策民営」という奇妙な言葉 

第5章 原発労働者〝被曝〟の実態 布施祐仁
 どのぐらい内部被曝してるのか……人生半分、諦めた 
 安全よりも利益優先の東京電力 
 会社からの〝赤紙〟で呼び戻される 
 高濃度に汚染された個所を雑巾で拭き取る!? 
 末端労働者の賃金は元請けの数分の一に 
「問題は起きないものと認識している」東電
第6章 「原子力安全キャンペーン」の系譜と「がんばろう日本」の仕掛け人 三枝和仁
 東電広告の目的 
 原発安全キャンペーンのルーツ 
「安全神話」をソフトに説得する電力会社のテレビCM 
 3・11後のACテレビCM事情 
「がんばろう日本」CMの仕掛け人 
〈コラム〉日本原子力文化振興財団の事業報告書に見る「原子力安全キャンペーン」 

第7章 「脱原発」の声と運動はどう報道されたのか 齊藤春芽
 巻原子力発電所建設計画
 巻町の住民投票と「共有地主」 
 巻町住民投票をめぐる報道 
 上関、狙い撃ちされる過疎の自治体
 女性たちの反原発の力 
 六ヶ所村の核燃料サイクルとむつ小川原計画 
 抵抗と脱原発のアクション 
 土地の買い占めと環境アセスメント法 
 エネルギー自給、発電コスト、地球温暖化対策 

第8章 バラ色の原発推進論とメディアの責任 丸山重威
「浜岡」と「エネルギー」で分かれる論調 
「脱原発」の論拠 
「原子力平和利用」を扇動したメディア 
 事故にも動ぜず…… 
「イエス・バット」とは何か 
「原子力村」はどうつくられたか 
 アメリカの影、財界の主張、どさくさの「非常事態条項」改憲論 
 問われるジャーナリズムの姿勢 

?資料編―メディアが重視しなかった大切な声明集
 世界のリーダーに対するノーベル平和賞受賞者による呼びかけ 原子力より再生可能エネルギーを選んでください 
 原子力推進科学者による緊急建言 福島原発事故についての緊急建言
 日本学術会議幹事会声明 東北・関東大震災とその後の原子力発電所事故について 
 日本科学者会議緊急アピール 緊急アピール
 日本環境学会緊急提言 震災復興と脱原発温暖化対策の両立を可能にするために 
 日本弁護士連合会会長声明 「福島県内の学校等の校舎・校庭等の利用判断における暫定的考え方について」に関する会長声明 
 日本反核法律家協会見解 原発「安全神話」の崩壊と新たなヒバクシャの発生に対する日本反核法律家協会の見解 
 日本原水爆被害者団体協議会事務局長談話 東北関東大震災・大津波災害と福島第一原発災害にあたって 
 核戦争に反対する医師の会(PANW)声明 福島原発事故についての声明
 法律家・ジャーナリスト等有志声明 福島第一原発事故に対して適切な対策を求める 
 日本ジャーナリスト会議声明 放射能汚染の拡散阻止へ叡智結集、真実の報道に全力を 

  あとがき 丸山重威

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