ひまわり博士のウンチク

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見つかってしまった!

2010年08月17日 | まち歩き
Takenaka
 
 図書館に行ったついでに、竹中書店に寄ることにした。
 漱石全集の35巻の探求を頼んであったので、手に入ったことを言っておいた方がいいと思ったからだ。
 
 店に入ったら、おばちゃんとおじちゃんがなんだかニヤニヤしながらこっちを見ている。
 「あ、来た来た」
 何のこっちゃ。
 「見たよ見たよ」
 見たよって、何を? 何か見られてまずいことでもやらかしたのか? 身に覚えが無い。
 「見たって何?」
 「インターネットよ。お客さんがね、教えてくれたの」
 「え、ブログ見たの?」
 「あたしたちコンピューターなんて全然出来ないからね、全然知らなかったんだよ。そしたらお客さんが見せてくれた」
 きっと、ラップトップで見せてくれたんだろう。
 「日本の古本屋ってのあるだろ。組合じゃ皆入ってるんだけどね、ウチはさっぱりわからないからやってないんだ」
 「ウチはやっぱりね、店に来てもらって、手に取って買ってくれる人を大事にしたいからね」
 「まあ、ネットを始めると大変だ。売上げは上がるかもしれないけど、面倒なことが倍以上になる」
 
 「ところでね、35巻手に入ったんで」
 「知ってるよインターネットで見たから」
 「あ、そうか。ときどき話題にしてるんだよ、ブログで。けっこう反応があって、場所教えてくれってメールが来ることもあるよ。少しは宣伝になってるかな」
 「ありがとね」
 「おばちゃんが親切に対応してくれるって、また宣伝しとくから」
 「おばちゃんじゃないよ、お姉さんでしょ」
 「????」 
 
 
 「思いのほか簡単に手に入った。その気になると手に入るもんだね」
 「そりゃついてるんだよ。後の巻が欠本になってると手に入りにくいからね。前の方だったらいくらでも出るんだけど」
 「そうだよね。実は『久保栄全集』を10巻まで持っていて、11と12がなかなか手に入らないんだ。一度ネットで見つけたけれど、タッチの差で先をこされた」
 「そうか、じゃ今度探しとくよ」
 「1冊4000円くらいだと思う」
 「じゃ、安く入れて安く譲るよ」
 「それは嬉しいな。よろしくお願いします」
 
 結局、おじちゃんにお願いしてしまった。
 もし揃ったら、それこそ長年の念願が叶う。
 ちなみに『久保栄全集』は12冊揃っていると、安くても5万以上する。ぼくが持っている10巻までは、昔書店でアルバイトしていた時に、三一書房の営業から、「在庫整理でね、揃いでなくて良かったら上げますよ」と言われてただで貰ったものだ。
 これが揃えばちょっとした宝物になる。
 まあ、あまり期待しないで、少しは期待して待っていよう。
 
 しかし、これからはあんまりいい加減なことは書けないなあ。見つかっちゃったし。
 
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