フリースクールやすづか学園物語

新潟県にある不登校生の居場所「やすづか学園」での毎日がここに・・・。
すたっふ・ひろたが綴ります♪

まつりだ!

2017年11月28日 12時46分05秒 | Weblog
今年の収穫感謝祭ではいつもと違うことをやりたいと思っていました。
音楽で・・・。

そこで考えたのが、地域の方とのコラボです。
学園生同士では生まれない、新しい感情に出会いたいと思いまして・・・。

収穫感謝祭は菱里地域支援委員会との共催のような形で実施していますが、
音楽を共にしたことはありませんでした。

そこで、ピーンときたのが、菱里地域支援委員会副会長のNさんの存在です。
いつぞや、カラオケの歌声を聴いたことがありまして、その音の正確さを思い出しました。

子ども達にNさんの話をしたあと、さっそくNさんにTEL。
大工をされているNさんは
「俺はカラオケでしかやったことないからダメだろ~」
と言いますが、
「いや~、Nさんの歌声を覚えているのですけど、あれだけ歌えるなら大丈夫ですよ~」
と誘い、
「これから、ご自宅に伺いますので、ちょっと合わせてみませんか?」
と半ば強引に仕事を終えたNさんのお宅に寄せてもらったのでした。
ギターを持って・・・。

Nさん宅に到着。
奥さんに事情を話すと、なぜか大爆笑!
Nさんも、こちらの意図をくんでくださり
とりあえず、合わせてみようかということで
私が歌本を取り出し、
「普段はどんな曲をカラオケで歌うんですか?兄弟仁義とかですか?」
パラパラと本をめくりながら聞くと
「北島三郎だったら、だいたい歌えるかな~」
ということで、いろいろ相談したところ
「収穫感謝祭だから『祭り』でどうだい?」
「そうですね、これなら、子どもも耳にしたことがあると思います。」
すぐに決定。

ギターを取り出しさっそく歌ってもらいます。
「ま~つりだ、祭りだ、祭りだ、豊年祭り~」
ピッチ(音程)良し!
雰囲気良し!
「ちょっと、キーを変えますね!」
3つ程キーを下げて音を出します。
「ま~つりだ、祭りだ、祭りだ、豊年祭り~」
きっちり、合わせてくれます。
音感良し!
「このキーにしましょう」
「そうだな、このくらいが歌いやすいな」
がぜん楽しくなってきました。
「それでは、楽譜を作って子供らが演奏できるようになったら、
学園で音合わせをしましょうね。」

それから、楽譜作りです。
和太鼓のドンドコドッド、ドンドコドッド的リズムを、ドラムスのフロアタムで実現。
これはすべて、子どもには口で伝えて覚えてもらうことにしました。

イントロはドンドコドッド、ドコドンド、ドンドコドッ、ドンドン、カカカッカ、
Aメロはドンドコドッド、ドンドコドッド
サビはこう・・・、ってな感じで覚えてもらいます。
「太鼓の達人だ~」とうれしそうなプレイヤーたち。
あとは、キーボードとギターとベース。
ものすごくシンプルなことをやらせますが、
キーボードに主旋律を奏でてもらえば、それっぽく聞こえます。
演歌、楽しいです。

今回、やらせてみて分かったのは、前ノリの日本的な演歌リズムは、
子どもは合わせやすい!ということです。
日本人の血がそうさせるのでしょうか?
ズレが少ない。
しっくりなじむのも早いです。

そして、前日にNさんと音合わせをして、本番を迎えたのでした。

 すたっふ まるた