富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

西出都

2017年12月28日 | 覆輪




先日の交換会で入手しました。
寄せ植えですが本数はたくさんあります。
ラベルは黄金鶴でしたが黄色い柄と小型な姿はいわゆる棚環境。
暖かい地方で強日作りすればこんな感じで育ちそうです。
それでもあまり日が強いと葉焼けしますし匙加減は難しいかも。

ただ、王冠のような深覆輪傾向の柄は固定しているようで
普通の西出の柄に戻ることはなさそうです。









というのも2年前に同じ方から入手したものも
深覆輪柄はそのままですので・・・。

とはいえ蘭舎作りですから姿は伸び気味、
柄も白っぽくなっちゃいました。

それでも深覆輪は変わらず華やかさを感じます。

もしスペースが許せば1本ずつにして
日強い外棚でじっくりと株立ちにしてみたいものです。
でも分けたら2鉢が20鉢になっちゃいますね。

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大冠

2017年12月27日 | 大冠



あれから1年と8ヵ月。
株分けしてから2作もするとどの株だったか分からなくなりましたので
画像はありのままに…。







こんな柄ですから本芸の仔は2本に1本出れば良いほうです。







この仔も紺中通しがあって本芸で育ちそう。
ルビー根ばかりじゃなく時々泥根も出ますから
それほど弱い木じゃないのですが







派手な仔は先々もこんな感じでダメなようです。

そういえば2年前、派手な仔を外して育てていますが
まだ枯れないものの生育は遅々としています。
しかし派手な仔でもすぐには枯れないくらいですから
紺中通しがあって泥根の出る木は見た目よりも丈夫なのでしょう。









こちらはちょっとバランスの良い株立ち。
派手な仔も付いていますがしばらくこのまま育ててみましょう。









素立ちにも仔が付きましたが若木の間はこんな感じで推移します。

ところで、これが最終芸であればそんなに鉢数を持つ必要はないのですが
紺地が転覆して仔が中透けで出ている株を見たことがあり
行った先でそうなったら悔しいなと手放せずにいます。

それに日作りすると柄が真っ黄々に変身し、それはそれは見事なものでした。
来年は久々にそんな表情も見たいかなと思っています。

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玉川錦

2017年12月26日 | 縞物




あれから8年。
仔吹き良く、その分、上柄の仔が当たる確率も高く
ちょっと華奢ながら華やかな株立ちが自分好みでした。

それに増えるということは木も丈夫なのかと思っていましたが
一度根腐れさせちゃってからはなかなか回復が難しくなってしまいました。

そのうち手に取って見ることもなくなり
更にうらぶれるという悪循環。
値段のお安くなった品種はこうして棚から姿を消していくのでしょう。

しかし、一応自分の看板木になっている玉川錦ですからそうはさせじと何度か植え替え。
上柄だけ寄せて何とか写真写りに耐えられる感じになりました。
ただ、まだ根が出来ていないので葉を重ねるにはしばらく時間が掛かりそうです。









こちらは昔(最初の画像の木から出たようです。)、増殖の副産物で出た玉川錦覆輪です。
これだけは枯らすまいと入念にお手入れしているのですが
斑の部分が多く一進一退。
10年以上経ってようやく最近、生育の目途が立ったのかなといった感じです。







仔は見ようによっては針葉の深覆輪。
母種の縞からは滅多に出ませんので大切に育てています。

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中野覆輪

2017年12月25日 | 覆輪











あれから1年と10ヵ月。
株立ちを1本立ちにしてみましたが
昨年は仔に恵まれず寂しげな姿でした。
ただ、その間、新根がたくさん出て勢いが付いたのか
今年はそれぞれの木にたくさん仔が出てくれました。

元々仔吹きの良い品種ということもありますが
雨水の当たる外棚に置いたのが良かったのかも。
中野覆輪に素立ち無しとか勝手に思っていたのですが
1年待ってようやくそんな感じになりました。

この調子で間延びさせずに育てれば
数年後にはいい感じの株立ちになってくれそうです。

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月光羆

2017年12月24日 | 月光羆




あれから1年と3ヵ月。
なんか親木の葉数は変わらないような気が・・・。







それでも仔を2本外していまして
残った小さな仔が勢い良く育ちました。







ただ、下のほうに付いていたのは養分が行き渡らないためかそれなりです。


蘭国さんの所では一部、ルビー根が出ていましたから期待しているのですが
今のところこちらではその気配無し。









柄の派手目な木ならそれを見られるかもと残してみましたが






天葉で普通柄に戻りつつありますから出るとしても数年以内の事でしょう。

それより三光中斑ということもありアッチの方にも期待したいところ。
まだ小さな木で花芽は付き難いでしょうし
下が派手で上で紺地が多くなり木勢が付くという理想のパターンではあります。

元は羆の抜けから出たものですし、これから更に真鶴芸が出たら
赤飯炊いてお祝いぐらいはしてみたいものです。

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雲龍滝

2017年12月23日 | 雲龍滝




あれから3ヵ月。
というかこれはこの夏に入手したばかりの木です。
まだ細身ではありますが全体的に柄が良くて子沢山。









そういえば前回の3鉢目の木も入手時は同じような雰囲気で
同じく大阪の交換会からでしたから荷主も同じ方なのかもしれません。
これぐらいの上柄をコンスタントに出せる方ってそうはいないと思いますから。

こちらのほうもまだ仔出しに精力を注ぎこんでいるようで葉幅までは手が回らなさそう。








それにしても雲龍滝って後冴えのせいもありますが日々新たな発見があって
特に最上柄は見飽きることがありません。









これが葉幅を引き始め締まった姿の親木になれば・・・。
当然、魅力度ではありますが途端に仔出しが悪くなっちゃいます。
この木もおひとり様歴10年ぐらいにはなっているかも。

まあ、これしか無いのなら増やしたいとも思うのでしょうがちょっと余裕がありますので
片側20枚ぐらいでキリっと引き締まった素立ちの古木を目指すのも面白そうです。

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満月

2017年12月22日 | 覆輪
先月の秋季大会の交換会はかなり盛況だったように思います。
最もたまにしか出席することがないので近頃はいつもそうなのかもしれませんが・・・。
特に往年の銘品、満月や富貴殿、大江丸縞などは
ちょっと前の5割り増しくらいのお値段だったかも。
たまたまその時だけなのかこれからも続くのかは不明ですが
富貴蘭が値上がりするなんて見たことのない方が大半だと思いますので
なかなか良い傾向かなとは思います。









その満月はあれから2年半。
親木になって柄が安定して来出したのか同芸の仔が何本か出ています。

ただ、この間、蘭舎生活が続いていましたから
姿はなんとなくダラァ~ンとしてしまいました。

画像を見比べてみると以前のほうが断然自分好み。
失ってみないと気が付かないことって色々あるものです。
取り戻すには倍以上の時間が掛かりそうですが
また作場環境が変わればなにかお土産がありそうですし
未完成な姿の期間が長いほど飽きも来ないというものです。

完璧な姿の木はちょっとでもそれが崩れたら嫌になりますからね。

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羆の光

2017年12月21日 | 羆の光




あれから4ヵ月半。
いくら紺覆輪があるとはいえ派手柄がいけないのか
また下葉が2枚落ちてしまいました。
まあ、人と同じで古いほうから順番ですから納得できる面もあったりして。







親木の天葉は今までと同じくちょっと紺を残して上がる後冴えの柄。
これが元気で葉幅引く源だったはずですが・・・。







ところで仔の柄はいつのまにか天冴えに変わったようです。
なんかよくわからない柄です。

少し気合を入れて頑張ってもらわなくては先々葉が無くなっちゃいそう。









一方、こちらは地味柄が混じっているせいか元気一杯。






仔はまだお出ましになりませんが天葉付近はかなり葉幅を引いてきました。
来年以降は期待できるかも。









更にこちらも紺覆輪が未完成で紺地が多いためか
下葉を落とさず頑張りました。







そして仔のほうについにその時がやってきました。






紺覆輪完成間近にもっともトキメキを感じます。

東海園さんもおっしゃっていますが普通の羆の光と柄の特徴は似てますが
出所も違えば木の性質も違うようです。
それにしてもよく色々見つけてくるものですね。


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松の誉羅紗

2017年12月20日 | 松の誉羅紗




あれから5ヵ月。
葉繰りは良さそうですが新たな仔はほぼ出ていません。







軸が湾曲し、それぞれの仔が折り重なっているせいかも。










ということで仔の間に木炭片を挟み込み、間をちょっと広げてみました。
といってもあまり代わり映えしませんが
これでそれぞれの仔の日当たり、風通しが良くなれば
またやる気が出てくるのかもしれません。
効果が表れたとしても数年後でしょうが・・・。

改めて特徴はというと地合いは金銀羅紗のような羅紗地でしかも豆葉、
しかも青軸青根という珍品で
しかも夢のような株立ちではありますが残念ながら人気は圏外。
縞も入ってないですし~
ただその分、株分けする理由も見当たらないということで
このままずっ~と育てて美術株にしてみたいものです。


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聖雲閣の縞

2017年12月19日 | その他の芸
ご無沙汰でした。
12月に入ってのパターンが続いています。
雪は結構降り積もりますが雨で消えますから積雪量はそれほどでもありません。
ただ、これからさらに寒くなって今の雨が雪に置き変わればかなりの豪雪になるのかも。
そういえば今年はラニャーニャが発生したとの報道もありました。
かなりの大雪を覚悟しなくっちゃ。








さて聖雲閣の縞はあれから3ヵ月。
これが後冴えの楽しさ面白さというべきか
今まで見えなかった柄があぶり出しのように浮き出てきました。








その柄は文句なしの最上。
よくぞこんな柄が生まれてくれたものです。

一応これでも聖雲錦が全斑になったもので
全体に虎状の黄斑を浮かべるのが所定なのですが
こちらではあまり柄が冴えてくれません。

しかし、虎が冴えるとせっかくの縞が目立たなくなりますから
作場的にかえって幸いしているようです。

この親木からはもう柄の仔は出ないでしょうから
この仔を大事に育てるしかありません。
柄の揃った株立ちになって独り立ちしてくれたらさぞ見事かと・・・。
棚の中で超お気に入りの一つではあります。


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紫水晶

2017年12月06日 | 紫水晶
一昨日は1日中雨降り。
昨日は晴天でそれまで降った雪はだいぶ消えていたのですが
一転、今日は朝から雪が切れ間なく降り続いています。
これから先も毎日雪マークが続いていますからもう根雪になっちゃうかもしれません。
風蘭が目覚めるまであと3か月。
今年は長い冬になりそうです。









紫水晶はあれから4ヵ月。
小さな親木に仔沢山の割にはよく生育してくれました。






天葉が派手になってしまった仔は次の天葉を待つばかり。
そっちも派手になればガックシ肩を落とすのみですが
片側だけでも紺地が渡ればまだ希望が持てそう。







真ん中の仔はいい感じに勢い良く育っています。







最後に出た仔も木勢上々。
葉裏の墨は少なめですがどちらの仔にも入っていてまずは一安心です。
あまり多く墨が出ると急に生育が鈍りますから
小さな間はこれぐらいがちょうど良いかもしれません。

それにしても絶えるかもという所まで行ったのによく復活してくれたものです。
めでたしめでたし。


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剣龍

2017年12月02日 | 剣龍
12月に入ったばかりというのに本降り。
一晩で20cm以上積り、外はすっかり銀世界です。
今朝は除雪車が来ましたので久々に雪寄せ作業で汗を流しました。








そんな雪景色にも似合う剣龍はあれから8ヵ月。
三光中斑ですから柄の構造、姿かたちは御城覆輪に似ていても
すぐに同芸の仔ばかり出て株立ちになってくれるほど甘くはないようです。







この仔は下葉で良い柄でしたのに上で派手になってジ・エンド。







それとは逆に春に派手柄で出ていた仔は上で紺が乗ってきています。







それほど花芽の付かないことが幸いしてもう1本仔が出てくれました。
ただ、春からこれぐらいしか生長していませんのでかなりデリケートな品種ではあります。










極小の木は葉が1枚出て1枚落ちプラマイゼロ。
しかし普通の剣龍なら速攻枯れちゃうほど小さな木ですから
現状維持なら御の字です。








棚で一番大株の木は一枚も下葉が落ちませんでした。







紺の乗りも良くご機嫌そう。








アタリもたくさん付いてくれます。








一方、普通の深覆輪剣龍はあれから半年。
一番下の画像の木です。
下葉はバラバラと盛大に落ちてしまいましたが天葉の紺乗りは良くなってきた感じ。






でも、仔はこれからもこんなのばかり出ることでしょう。
それにしても普通の深覆輪剣龍と三光中斑剣龍はこんな仔が出たときくらいしか見分けが付かないのは
にゃんとも悩ましい所ではあります。
まあ、自分がわかっていればそれだけで十分に自己満足感は満たせますが・・・。

ところでこの品種はここ数年の通年蘭舎内栽培でうまく育ってくれたクチですが
これを来年外棚に置いたら果たしてどうなるのか
以前は日が強すぎて葉を焦がしてしまっていましたが
今回は西日を遮るなどの工夫をしていますからちょっと楽しみです。

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轡虫実生

2017年12月01日 | 轡虫実生



あれから1年と7ヶ月半。
これをヤフオクで入手したのは8年ぐらい前だったと思います。
厳選して何タイプか入れた中で更に一番葉幅引き、葉肉のあるタイプだけ残しました。
それが一番良いと思ったのですが







どうも葉持ちが良くないしせっかくの仔も潰れちゃったりします。
やはり過ぎたるは及ばざるがごとしなんてフレーズはこんなことにも当てはまったり。









同じ増え木ではこれが一番力強く育っています。
コロコロというより踏ん張って頑張って生きている感じが伝わってくるようですが
やっぱり仔吹き、葉持ちは良くないようです。








ただ、微細な芸ではありますがなんと剣がダブルで出ています。
これはもしかして二重剣かな~~
それで姿とか生育面でいろいろ影響が出るのかも・・・

などと取るに足らないようなことに思いを馳せつつ
この究極の鈴虫剣に独り悦に入っている今日この頃ではあります。
(最近、自虐ネタが多いのでたまにはハッピーエンドで終わらなくちゃ。

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