富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

羆(ただいま冬眠中)

2008年01月30日 | 建国殿
ずいぶんご無沙汰でした~。
気がつくと1月もあっという間に終わろうとしています。
相変わらず寒い日が続いていて水はやれませんから
風蘭達は相当皺を引いています。
羆も前年並みとはいえちょっと気持ちはそわそわし出してきました。

春まであと一ヶ月の辛抱です。
思えば生育期は仕事のスケジュールや先々の天気を見ながら
常にタイミングの良い水やりを心掛けていたのですが
ここ、三ヶ月ほどその作業がすっぽり抜けています。
風蘭と一緒に冬眠状態ですね。

それでも今年は雪が多いので体は動かしています。

先日、久々に屋根に登りましたが
遠くの景色を見ながらの雪下ろし作業もたまには良いものです。
ここをめがけて降ろすのですが
になった雪をまた移動させる作業が待っているのです。
まだしばらく雪の日は続きそう
夏作用の蘭棚には当然ながら何も置けませんです。

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兜丸

2008年01月17日 | 青物


ほとんど姿に変わりはありませんが
根がたくさん出て環境には慣れてくれたと思っています。
小さな仔もそこここにちらほら。
数年後にはびっちりと株の隙間を埋めてくれそうです。
大株は持ち崩すことが多いし、植え替えなど今まで苦手意識がありました。
しかし、4号の大きなラッパ鉢のおかげで下根が傷むこともなくなり
ますますよく育ってくれますから最近は大歓迎といった感じです。

素立ちから育て上げるといっても気の遠くなるような年月が掛かりますから
裾物になってしまった品種でも大事に作りたいものです。
そういえば銘鑑の下の方の品種で姿の良い株立ちってなかなか無いですね。

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南国

2008年01月15日 | 


寒波来襲で寒い日が続いています。
温暖化といっても秋田でミカンが育ったり
裏山の木々に風蘭が群がる日が来るのはまだ先のようです。

寒い時期にはちょっと名前が恨めしい南国ですが
小さな木ですから皺々になるとかわいそうというか
がんばっているという感じが伝わってきます。
水遣りが出来るまであと一ヶ月半です。

この品種は年に4枚くらい葉繰りするようで
昨年からでは代わり映えしなくても
一昨年からだとずいぶん賑やかになってくれました。

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竜王の剣

2008年01月05日 | 青物

いろいろな名前で呼ばれているようでも葉姿、付け、花が独特で
特徴を話せば、ああ、あれねと、分かってもらえる
類似品の無い個性を持った品種です。

最近は竜王の剣という名前を目にすることが多くなりましたので
これで落ち着くのかもしれません。

ところでこの名前というものを考えてみると不思議な気がします。
富貴蘭は変異の幅といってもごく狭いのですが
その中でひしめき合っている多くの個体に
当然ながらそれぞれの銘が与えられています。

しかもそれが長い間人々に共通の認識で
正確に受け継がれてきているというのは
実は驚異的なことなのです。

よく途中で混じらないものだなあと感心してしまいます。
これがこの品種だという根拠といってもあやふやなことが多いものですから。

解説文や写真、刺さったラベルくらいではどこかで間違えるに決まっていますから
これは人と人との付き合いの中で伝えられていることなのでしょう。

ネットや通販での入手は便利でも、そこがショートカットされていますから
たまには詳しい方に棚を見てもらうというのも必要かと思います。

昔からですが、どうでもよい木に付けられた名前は人の心に残るはずも無く
あぶくの様に現れては消えていきました。(今もそうです。)
身銭を切ってアブクを買わないよう心掛けたいものですね。



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松の誉羅紗

2008年01月04日 | 松の誉羅紗

8月からは葉が一枚。
これくらい大きな木になれば普通に育ってくれるようです。
下の方から仔が一度にたくさん出て
一見良く増えそうな感じもしますが
それは実生苗のなせる技という事なのでしょう。
その後、仔吹きはほとんどありません。
花は昨年初花でしたが、今年はなし。
来年の花芽もなさそうです。
なかなか癖のある品種みたいですね。

親木の松の誉の種を蒔くと3割くらい羅紗が出るとのことでしたが
その生育は遅々としていて大きくならず
採算が取れないと伺いました。
今後広まるにしても今ある個体を細々と増やしてということになるかも。

青軸、完全豆葉、羅紗と多芸の珍品で
世が世ならかなり珍重されたことでしょう。
いや、今でも入手難だとは思いますが・・・。

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十二単

2008年01月01日 | 十二単
明けましておめでとうございます。
昨年中は、皆様にお目を掛けていただきましてありがとうございました。
今年もまた皆様と共に富貴蘭を楽しんでいきたいと思っていますので
よろしくお願いします。

新しい年となりましたが
それにふさわしくすがすがしい雪景色となっています。
ほこりが立たないので空気が澄みますし
吸音効果もあって外はシィ~ンと静か。
あまりたくさん積らなければ雪は良いものです。

十二単ですが
以前、親木の葉を痛めてバラバラ落とし
ガックリと肩まで落としたものでした。
いっそ、株分けして作り直そうかとも考えましたが
短気を起こさなくて正解でした。

鉢数こそ増えませんでしたが
痛んだ痕跡もなくなり、なかなかの株立ちになりました。

何本でも入手したくなる品種というのはむしろ例外で
ほとんどの品種は一度きりの出会いです。
と、そんな心構えで育てることが上作に繋がるのではと思っています。

枯れたらまた買えばとか、お金を出せば買えるとか言っているうちは
いつまで経っても作に力は入らないものです。

今年はアレコレ欲しいと考えずに
棚にある木をもっと見直すことが出来たらなあと考えています。
皆様も良いお年をお迎えください。


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