富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

越冬小屋・・その3

2005年11月23日 | 作について
この小屋を建てたのは昭和53年。
当時は100鉢も持っていませんでしたから
がらんとしたスペースにパラパラと置かれたのを見て
果たしてここが一杯に満たされる日が来るのだろうかと
夢のまた夢のような気がしてため息が出たものでした。

なにしろその頃の富貴蘭は自分の給料と比べても
ものすごく高価なものだったのです。
まさかここが溢れ返って、さてどうしようとため息が出るとは
夢にも思いませんでした。

ただ有るのはもう人気がなく忘れ去られたような品種が大半。
今のところ植え替えもままならず置いてあるだけですが
姿の良い株立ちにすればきらりと光る魅力を持っていますので
いつか場所が拡張できたらていねいに作り込みたいものと思っています。

なんか画像がないと寂しいので九州産の縞。
一昨年だったかな?ヤフオクで入手しました。
ハデで育つかなと思っていましたが
ちょっと後暗みの柄が良かったみたいです。



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越冬小屋・・その2

2005年11月15日 | 作について


ここに入れると、もう春まで水遣りも含めて手間要らず。
というのも仕事で泊まりもあるし
小屋が雪に埋もれて何日か行けないこともあるからです。
それでサーモで換気扇も回るし温度も入るようにしています。

水は春までやりませんが棚下にこんな容器を置いて
熱帯魚用のヒーターとブクブクをセットしています。
これで暖も取れるし湿度も高めになって一石二鳥。
ヒーターを一晩作動させてもぬるま湯になる程度ですが
それで小屋の中は凍らないくらいの保温になっています。
水苔はカリカリにならずしんなりした感じにとどまっていますので
風蘭はそんなにひどく皺を引かずに冬を越します。

天井には攪拌扇を設置してみましたがこれがなかなかの優れもの。
柔らかい風がゆっくり上から降りてきます。
ただそれでも始終くまなく回していたのでは木が疲れますから
自動タイマーで何分おきに何分という具合に回したり止めたりしています。
首振りの扇風機は春に水をやった後、葉の水を早く飛ばす為のものです。

水苔の空洞植えというのは冬眠したい虫たちの絶好の棲家のようで
ナメクジは元よりダンゴ虫、ヤスデ、ムカデなどよく入り込むもの。
ダンゴ虫は集団で住み着き水苔や根をボロボロにされたことがありました。

棚の足の部分に水を貯めているのはその対策。
これで虫は一匹も上がってこなくなりました。

手が掛からないから退屈というわけでもなく
じっくり手に取って眺めながら今年の反省と
来年はああしようこうしようと考えるのもなかなか楽しいものです。
なにしろ春まで時間はたっぷりあります。

いずれ夏は枯れることが滅多になくても
冬の間に何鉢か痛めてしまいますので万全を期したいものですね。

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越冬小屋・・その1

2005年11月12日 | 作について


越冬小屋に収納し今年の栽培も一段落
二、三年前まで棚は一段でしたがやむにやまれず二段に・・・。
上の段には280鉢並べられますが
それもあっという間に一杯になってしまいました

以前はここで通年育てていたのですが午前中しか日が当たらず
それでだめという訳ではありませんが育つ感じは良く見る普通の姿。
まあ、知らないうちはそんなものかと思っていたのですが
目覚めて夏作用の外棚を作ってからはここで育てる気がしなくなりました

栽培地の条件として秋田は劣悪な部類に入ると思うのですが
それでも良く繁ってくれるもので
横から見ると鉢が見えないほどになっています。

他の植物ならここで手入れをしないと全滅の憂き目に会いそうなものですが
そこは風蘭、一鉢に1本でも30本でも同じスペースに収まりますから
生命力が強いというか、やはりたいしたものです。

(次号に続く・・・かな)
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大聖海

2005年11月10日 | 縞物


フラスコの中でも結構大きく育っていましたが
それから出して二作。
仔も出て繁ってくれました。

ハデに見えるのにずい分元気なのは
ウイルスフリーというヤツのおかげなのでしょうか?

そういえば大聖海から泥軸もまれに出るそうです。
仔が出すぎて軸が見えなくなってしまいましたが
これがなかなか魅力的な品種。
根も柄のところからは冴えた赤根が出てきます。
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曙光

2005年11月10日 | 


higumaaoさんに解説していただいて改めて見直してみましたが
なかなかよい感じになっていました。

というのも買ったときは割り仔ですからちょっと痩せ気味の木で
大枚はたいたけど似たようなもので安いのもあるし失敗したかなと
ほとんど手に取って見ることもなかったのです。

でも良く見ると軸は上から下まで黄色いし仔も黄色
段々葉幅も引いてきたようです。

根色は記憶にないので来年見てみようと思っています。
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国光殿

2005年11月09日 | 中斑


富貴蘭では少ない紺覆輪芸です。
時おり天葉にハッとするようなを現すのですが
その後、地合と混じりあうように判然としなくなり
遠目にはどこが変わっているの?といった感じになってしまいます。

おまけに葉持ち悪くその葉も伸びたがり
姿良く育てるのが難しいとくれば
見向きもされないのはしょうがないのかもしれません。

でも、本領を発揮させれば葉肉厚くボリューム感たっぷり
その割りに癖のないスッキリした姿になって魅了させられます。
並フウランと変わらない値段みたいですから
ぜひ手元に一鉢置いていただきたいものと思います。

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御剣

2005年11月08日 | 御剣


やはり次は御剣でした
といってもこんなの一鉢しか持っていないのですが・・・

同じ木なのですが一昨年秋の画像とは姿が様変わりしています。
葉数が少なくなっていますが縞っぽい下葉は振るってセイセイ。
バランスよく覆輪が回って素直な姿になりました。
剣のイメージはこの品種が一番しっくり来るように思います。

花芽を忘れたようにがどんどん上がっていますが
ユウレイが多いのは落ちた下葉が派手っぽかったからでしょう。
本来はこの品種の固定性が一番なのですが

昔は羆を持つより三剣を揃えるほうが困難でしたが
今ではその気になりさえすれば容易です。

ただ、やはりしっかりした上木でないと作が困難で
買っていきなり損することが多いような品種達ですから
ずっと維持して育てるという意味では昔と変わらないのかもしれません。

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宝剣

2005年11月04日 | 宝剣


11月に突入したというのに今日は暖かい一日でした。
寒い朝もありましたがまだ霜は降りず、晩秋の景色にも程遠い感じです。

風蘭を植え替えたときに使用済みの水苔がたくさん出ますが
お金で買ったと思えば捨てるのがもったいなく
貯めておいてコンクリートに敷きタイリントキソウを植え込んでいます。

今頃は霜に当たって葉が黄ばんでしまいますが今年はまだ青々としたまま。
以前は赤花と白花、上柄と柄抜けなど分けていたのですが
興味がなくなったら全部混じってしまいました。

何か秋らしいものをと探したらちょうど赤い実に
アネコムシがとまって日向ぼっこをしていました。
よく見るときれいな虫ですが寒くなると家の中に入ってきて
間違って触ると臭くて閉口します。

富貴蘭もなるべく外で水遣りしたいと取り込むのを我慢していたのですが
来週の天気についにマイナスの気温の予報が出てきました。
もう待ったなしですね。

前置きが長くなってしまいましたが剣竜の次はやはり宝剣
以前枯れそうになって半分諦めかけた木ですが
なんとか生き返ってくれました。

まだ病み上がりで貧相な姿の親木ですが
木勢の落ちたのが幸いしたのか花芽が付かず
たくさん出てくれました。
派手柄の仔が多く、物になるのは2本といったところかも?
宝剣らしい、ごつい姿に育ってもらいたいものです。
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剣龍

2005年11月01日 | 剣龍



春先は今年も絶好調かなと楽しみにしていた剣竜。
ようやく懐いてくれたと油断していたわけではないのですが
中間の葉がポロリポロリと落ちてしまいました。
柄の良い仔が一本出ましたので
残った下の葉三枚と葉柄を取って植え込むと格好が良くなるのですが
下葉はさらに上の葉が落ちない為のストッパーの役目をしているかもと
毟るのに躊躇してしまいます。



こちらも中間の葉がポロリ。
縞から変化したばかりですからやはり固定は難しそう。
仔もユウレイですしだんだん派手になって終わるかも?



この木は姿が悪くなりましたが仔はたくさん出てくれました。
三光中斑芸ですから葉持ちも良さそう。
物になってくれればと思っています。

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