あれから半年。
しばらく植え替えがご無沙汰でしたので
ミズゴケと鉢がこんなになっていました。
木がきれいなのでまさに泥の中から出て花を咲かせる蓮のよう。
なんてフレーズを考えながら写真を撮っていると
ミケのサクラが邪魔・・・もといお手伝いをしに来てくれます。
このまま棚に戻すのもなんですからとりあえず植え替えました。
寄せ植えの仔を別に植えようかとも思いましたが
ここから3本立ちにするにはまた10年かかりますので
気が重くなり止めました。
本物の瑞晶から出た深覆輪芸で数は少ないもののたぶん人気なし。
人知れず棚でひっそりと愛でるのに向いている品種ではあります。
あれから1年半。
瑞晶が深覆輪に変化したためか性質が弱く仔が出てもユウレイばかりで
現状維持の日々が長く続きました。
が、昨年から親木の木勢が随分よくなっています。
ただ、今にも倒れそうなか弱い風情が好きだったのですが
元気一杯になりちょっと可愛げがなくなりました。
やっぱり肥料と植え替えの効果なのでしょうか。
昨年は1万倍の液肥を水やりの度にやってみました。
1万倍というと如雨露に目薬数滴程度ですからやった感じは全然しないのですが
続ければそれなりに柔らかく効いてくるのでしょう。
それでも仔のほうは相変わらず派手だったり小さかったり。
まだしばらくはこのか弱い姿を楽しめそうです。
あれから1年と4か月。
植え替えようとミズゴケを解いたら仔が1本ポロリと落ちてきました。
しかしブログを辿ってみたら10年前に出た仔でした。
軸の寿命を考えても外れるわけです。
入手して十数年、初めて2鉢になりましたが
根3本の仔なら入手した頃のように手こずることもないでしょう。
しかしながら今の時代の早い流れには付いていけない気もしますが
本来の富貴蘭趣味ってこんなまったり感を味わうことなのでしょうね。
あれから4年弱。
一応、仔は良く出るのですが出る仔は派手ばかり。
入手してから10年でようやく3本立ちになりました。
花が咲くくらいですから木も少し大きくなった感じです。
それにしても10年経っても一鉢のままでスペースを広げなくても良いし
たとえ枯れてもそれほど惜しくない値段ですし、しかも綺麗と3拍子揃った
富貴蘭栽培に打って付けの品種ではあります。
名前だけ見ると富貴殿のかわいらしくなったヤツといったイメージですが
それとは別種で、瑞晶が西出でいうところの王冠タイプになったものと理解しています。
ただ、それじゃ瑞晶の派手気味な柄が姫富貴かというとそうでもなさそうで、
というか瑞晶ですらややこしいのに更にややこしくなっちゃいますから
ここらへんで解説は止めときます。
たった一鉢を10年育てたくらいでわかった顔をするのも恥ずかしいですし・・・。
あれから1年半。
画像を見比べてみたら葉数も増えていないしさっぱりです。
無駄に大きくなっているのはこのユウレイ仔。
外してしまうと株のバランス的に寂しくなってしまうのでそのままにしていましたが
そうかこいつが脛を齧っていたようです。
養分を引っ張られているせいか紺地のある仔はやせ細り気味。
確か7,8年のお付き合いですが未だに一進一退です。
あれから一作半。
今まで一枚出たら一枚落ちるの繰り返しでしたが
ようやく葉が持ち始めました。
一本の仔も何とかなりそうです。
瑞晶やこの品種特有の付け付近の紅隅も健在。
でも、派手仔は何度か毟りましたがまた2本出てきました。
東出と大して変わりないと言われればその通りですが
風蘭に興味のない人には棚全部同じに見えるとも言われます。
とまれ、何か良いご縁がなければ入手できない品種で
なかなか挑戦し甲斐のある一鉢でもあります。