羆A
2025年06月28日 | 羆



あれから 1か月半。
まずまずの生育ぶりです。
今年の5月は寒かったのに6月に入っていきなり真夏の暑さは面食らいましたが
熱線吸収ポリカな屋根のおかげか蘭舎内は意外に涼しく
風蘭はすくすく成長しているようです。



特に仔が順調になって嬉しい限り。
3枚葉の方は附けが見えてきました。



4枚葉の方のちょっと柄が沈んだ天葉に安心感を覚えます。

まだしばらくは外せそうにありませんが
独り立ちした姿を想像するたびに愛着も湧いてきます。



ご無沙汰でした。

仁王殿はあれから 6年。
いい感じの株立ちになりましたので初めて花を咲かせてみました。


力強い葉姿に反してかわいらしい天咲き気味の小輪花です。


親木の天葉は仔育てのためか少し瘦せましたが
仔はいきなりすごい葉幅を引いています。

雄大な姿ですがキュッと締まったコンパクト感も魅力です。




あれから 6年。
普通の剣龍は一般的な縞物が覆輪に変わるように伯青龍が深覆輪になったものですが
美雪剣龍は三光中斑に変化したものです。
御城覆輪のような剣龍と聞かされても見た目はどこが

そのような感じの変化種です。

一昨年の猛暑でだいぶ下葉を落としがっくりと肩まで落としていたのですが

上の木はさすが古木ということで持ち堪えていました。


忘れた頃に仔が出たものの今回は派手柄でした。




こちらは下葉を落とした口の方。



しかし下葉を毟ったのと同じ効果かずいぶん仔が出てくれました。

明治15年の銘鑑に剣龍の前身である美雪覆輪の名を見かけますが
世に出てからこんな株になったのは初めてかもしれません。


さすが三光中斑芸の面目躍如といったところです。


こちらは小さく出来た木を寄せ植えしてみました。


よく増えますし

ここからでも作上がりする安心感もあり
愛らしさに溜息がこぼれます。

本来、剣龍という品種は名刀のような近寄り難い秘めた魅力を持っていますが
実際すぐ枯れるという特質が近寄り難くさせています。

それが姿はそのままにブレークスルーといえるほど中身が変化していて
それなりに丈夫でそれなりに増えるとなれば価値観はコペ転しますので
これは楽しまない手はないとしたものです。




あれから10か月。
某鉢作家さんから預かりの木です。
普通の豆葉な姿をしているのに花も咲かず仔も吹かず
長い間淡々と過ごしているのは不思議な気がします。
何か黄金虫的な性質があるのかもしれませんね。
とはいっても昨年以降新根が出揃ってくれて元気が出てきましたので
そろそろ何か動きがあっても良さそうです。


と思ったら撮影中、サクラさんが邪魔しに来ました。
こっちの動きじゃないっちゅうに。




あれから 10か月。
某鉢作家さんからの預かり品です。
人のだから枯れても惜しくないのでお気楽に・・・とはいかず

好待遇で育てています。

結果、新たに3本も仔が出てきてくれました。



前からの大仔は相変わらず派手なままですが


新たな仔は何となくいけそうな気がしています。


花芽予定位置からまで仔が出ています。
この元気さは根が良く出来たからなのでしょう。
大株立ちにして返却したいものです。