富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

外棚

2014年05月30日 | 作について
まずはお知らせから。
あの高知の大御所がついに動き出しました。
ブログを始められたとのこと。
更に富貴蘭人気が高まりそうですね。
それでなくてもお忙しい方ですから毎日の更新を期待するのはかわいそうですが
それでも思いっきり期待して見てしまいます。
たぶんネタには事欠かないだろうと思いますから~






それに引きかえこちらのブログはお休み続き。
風蘭のお世話の方もいろいろと用事があった為かそれとも体力が落ちたせいなのか
遅れ気味でしたがようやく外の棚へ運び終えました。
置き枠を持って階段百数十回の往復はさすがに足に堪えます。
って、さっさと運んじゃえば良いものをその前に余計なことをしてしまいました。
あの時は置き枠主体でしたが今回は真ん中を吊り枠置き場にしてみました。
そしたらなんとスペースが余っています。
しかしあと400鉢は増やしても大丈夫かもしれませんが
そこまでしちゃうとホントに限界になりますので
ここは心のゆとりとして残しているほうが良さそうです。
ちょっと日陰の環境が作れますのでそこを好む品種を探すのが楽しみ。






それともうひとつ、天井のダイオネットもダイオミラーというヤツに張り替えてみました。
やはり作棚を3度も増築するとダイオネットも継ぎはぎだらけ。
所々の穴から直射日光が漏れ、それが原因で
黒牡丹など葉焼けさせてしまったと思っていましたから。
気に掛かっていましたのでようやく一安心です。
アルミ蒸着のものは20年以上前に使ったことはあるものの
数年でアルミが剥がれ落ちて使い物にならなかった記憶があります。
今回のものは進化したのでしょう、耐久性があるとのこと。
それさえクリアできれば棚は今までより明るく、しかも涼しい感じで
いくら猛暑になっても平気そうです。
でも、今年はなにやら冷夏とか・・・。


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春雷

2014年05月21日 | 縞物




来歴などはこちらに詳しく載っています。
(と、他人の褌で相撲を取るのはラクチンでいいですね)
雲龍滝の柄が結構好きなものですから
その青軸青根版のこの品種も気になっていました。
それを昨年秋にようやく入手。
姿はともかく柄はまずまずの上柄でしょう。






伸びた根はやはり青根でした。
といっても全部中に潜って直に見えなくなりそう。
姿を作り直せば観賞価値も高まりそうですが親木のほうはまだしばらく掛かります。






でも、仔のほうは1~2作で良くなるかも。






幸いアタリも2個覗いていますし。






親木のほうにもアタリが1個。
やや影作りの木は空き家が多いので
ウチの棚ではそこから早々に仔で出ることが多いようです。
棚が変わったらよく増えるというヤツでしょうか。
でも、最初の間だけなんですよね。
しばらくすると花芽だらけになってしまいます。

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羆の光

2014年05月20日 | 羆の光



あれから2週間。
親木から次の天葉が顔を覗かせました。
その下が派手気味でしたからどうなることかと気を揉んでいましたが



太い紺覆輪がばっちりと入りこれでしばらくは心配の種もなくなりました。






さて本題はこちらの仔の天葉。






紺覆輪と中透け柄の境界に白柄が垣間見えます。
今までにも有ったのかどうか定かではありませんがとりあえず初めての発見。
ますます羆の芸に近づきつつあるといったところです。









ところでこちらは今回の全国大会に展示されていた羆の光です。
本来のと言うべきでしょう。
長い時間を掛けてじっくりと育て上げられたのがわかると思います。
出品された方にもお伺いしましたが芸が安定せず苦労されているとのこと。
数はそこそこあってもこれと言う木との出会いがないのもむべなるかなといった感じです。

してみると葉幅引き紺覆輪も比較的安定しているこの手持ちの木は何だろうと考えてしまいます。
芸はだいたい合っていますがたぶん羆の光とは別のところで変化していますし
根は緑じゃなく全て薄い黄緑色で伸びますからこちらは星光殿由来の木ではないかと思い至りました。
姿は良く似ていますし星光殿も根先は象牙色と柄に呼応した色で伸びますので。
普通の羆の光とはスタートラインからして違うのかもしれません。
あまり細かく区別するのもどうかと思いますが新たに付けるなら
星光羆なんて名前も良さそうかと思っています。
いやいや、決して月光羆にあやかってなどと言う魂胆は毛頭ありませんから~。
そういえば元の持ち主の方は月光殿という名を付けておられましたね。

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青光墨黄縞

2014年05月19日 | 縞物




あれから3ヶ月。
常に地味柄になりたがるのが青光墨の特徴です。
しかしこれは黄縞に変化したものですが今のところ最上柄を維持。
いくら派手になってもそれが原因で倒れることのない青光墨ですから
この綺麗な柄をいつまでも見ていたいものです。








さて仔の柄ですがこちらは三光中斑風の稚葉から出た次の天葉は
深覆輪状の柄で伸びてきました。
規則性のある柄で固定されるのならこれはこれで楽しみです。






しかしこちらの仔の天葉は柄無し。
稚葉はしっかりした紺覆輪でしたので残念です。
でも下葉に柄があるということでまだ諦めるには早すぎます。




と、前置きはこれぐらいにしてここからが本題。


ふと鉢底を覗いていたらなんとキノコが生えていました。
白くてかわいらしい形のキノコです。
そこでこれはまだあるのかとあちこちの鉢底を見て回りました。
ただ、キノコこそありませんでしたが
ピートモスに白い菌糸が纏わり付いているのはたくさんありました。
もしかしたらこれがラン菌(木材腐朽菌)で、生えたキノコもそれ由来のものかもしれません。
ラン菌によってピートモスから分解された生成物や
菌糸そのものも根の栄養になるわけですが
なるほど、今年はまだ肥料もやっていないのに
いまだかつてないほど太い新根がたくさん出ているのは
もしかしたらこれのおかげかと納得している次第です。
この木も派手柄ですからいつもは細い根が少ししか出なかったのですが
今回はかなり勢いが違います。
いつも肥料や活力剤に頭を悩ませて来ましたが
本来、蘭の持っている能力をフルに発揮させる
ピート植えで無肥料が栽培法の決定版かも。
ピートモスは適度に栄養分が枯れ落ちリグニンやセルロースが成分の主体となっていますから
雑菌が繁殖して早々に腐ることもなくこれをラン菌が食べ尽くすまで3年は掛かりそう。
ということはその間、植え替えの必要はありませんし
ものぐさな私にとってはもってこいの方法かもしれません。
といってもまだやり始めたばかりで結果はせめて秋まで待たなければなりませんが・・・。
でも、それまでにビラビラした大きなキノコが生えてきたらどうしましょう。
おいしく食べられたら一石二鳥なのですが・・・。


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古都の雪

2014年05月18日 | 古都の雪



全国大会の交換会では残念ながら何も入手出来ませんでした。
しかしながら唯一入手できたのがこの古都の雪で
富貴蘭讃歌さんから譲っていただきました。
元が安い東出都の変化種ですからこの値段もお財布に優しいのが嬉しいところ。
高く売りさばいて値段ががた落ちになっても後は知らん振りなんてことはよくありますが
これは面白い品種ですから良心的な値段で人気が末永く続いて欲しいものです。

いわゆる三光中斑芸ですがたとえば都鳥などのように比較的紺覆輪が伴い易い品種とは柄が別物。
濃紺のしっかりした紺覆輪を身にまとい、いうなれば錦紺冠の芸に相通じるような気がします。







その芸は葉の表から見ても綺麗ですが








葉裏も更にメリハリがあって今まであまり見たことのない新鮮な美しさがあります。
遠目に見る分の華やかさにはやや欠けますが
手にとって見るとしっとりとしていて心の琴線にびんびん響いてくる芸ではあります。
それにしてもこんなふうにまだまだ出番を待っている品種がたくさんあることを思うと
富貴蘭の世界は面白すぎて困ってしまいます。

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全国大会その4

2014年05月17日 | その他
大会の前日の役員会のあと、富貴蘭讃歌さん、風蘭堂さん、編集長さんなどが集い
定例?の会議を行いました。
こちらは裏日本富貴蘭会ということで面白い情報が飛び交い楽しいの何の。
皆さん発信するというチャンネルをお持ちですから
考えが深く視点も違っていて勉強になります。
でも、お酒が入っていますから、あくる日には何を聞いたのか半分以上忘れているのが残念です。

さて次の日は富貴蘭会の懇親会を早めに切り上げ
東海園を囲む会のメンバーが集まって東海園さんにご馳走になりました。
以前はしゃれで被害者の会などと言っていましたがそれを受け流すほどの太っ腹。
お客さんを喜ばすことにかけては天下一品の蘭商です。
もちろん東海園さんのことですが・・・。
ここでもまた楽しい話を聞くことが出来ました。






こちらはその東海園さんのお客さんが出品した豊明殿の縞。
ブログを拝見すると仔はもう売れたらしいですね。
富貴蘭讃歌さんもおっしゃっていますがやはり美しい木でした。







話し変わってこちらは私の棚から四国の大棚に渡ったものです。
軸と葉先に紅を差し、いかにもというネーミング。
こっちもいろいろ考えていましたが杏里という名がぴったりです。
行ってからそんなに年数は経っていないのに良くぞここまで増やしたものと感心しきりです。
こちらの木は痛めてしまいましたので、こんなに良い雰囲気に仕上がるのなら
これはがんばって作り直さなければと思っています。

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全国大会その3

2014年05月16日 | その他
さて、来年の全国大会は東京。
会場は浅草ビューホテルで5月23,24日に行われます。
今までにない画期的で斬新な展示会形式になるようですので今から待ちどおしい限りです。
すばらしい美術株が一同に勢揃いすることと思います。
富貴蘭を趣味とされていてまだ日本富貴蘭会に入会されていない方は
これを機会にご入会いただき、ぜひ全国大会のすばらしい作品を堪能していただければと思います。
以下、展示作品をランダムに並べてみました。


























































ふ~~、コピペするだけでも疲れます。
以下、次回へと続きます。

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全国大会その2

2014年05月16日 | その他
今年は珍しく写真をたくさん撮りました。
というのも昨年買ったOS付きマクロ105mmの威力を試してみたかったからです。
でもやはり三脚を使わず手持ちでの撮影ですからクッキリとは撮れませんが
それでもそこそこ見られる画像にはなりました。
定番の品種も力作ぞろいでレベル高かったです。






卑弥呼は一番上の木が内閣総理大臣賞でした。





富貴殿です。
少なくともこれ以上の美術株でなければ銅賞(3位)以内には入れません。
恐ろしいことです。








大江丸縞です。







水晶覆輪です。










西出系もたくさん出品されすばらしい株立ちが揃いました。
以下、次回に続きますです。

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全国大会その1

2014年05月14日 | 黒牡丹、金牡丹
月曜日の夕方、家に帰り着き次の日は朝からお仕事。
それもようやく一心地付きパソコンの前に座っています。
3泊4日遊んできたつもりですが、その余韻が残っているというか
なんとなく体が疲れています。
それにしてもすばらしい作品が揃った全国大会でした。
会場の設営も見事で四国富貴蘭会の皆様もさぞご苦労されたことと思います。
ありがとうございました。
今大会では金牡丹、黒牡丹の仲間は出品されたもの全部を展示しましたので
なるべく多く写真に撮ってみました。
改めて画像で見ますと出品数と多彩な芸に圧倒されてしまいます。。
一品一品何かコメントを入れたいところですが
人様のものですから、心で思う程度に留めておきます。
尚、撮り忘れたもの、手振れで没になったものなどもあるかと思いますのでご了承ください。


























コメント (2)
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黄金虫

2014年05月11日 | 黄金虫



あれから5ヶ月。
横からの日差しが強い春先はほのかにアントシアニンが乗って
懸命に生きているんだなあという感じが堪りません。






昨年はこの品種にしては新根がたくさん出てくれましたが今年はそれ以上。






そのおかげかアタリにもスイッチが入ってくれました。






ふと見るとその下にもアタリが・・・。
そういえばはずいぶんと増やしていたようですが今はこれ一鉢のみ。
昔の画像を見ると寂しさが募ってきて、これはちょっとがんばらなくては~と思っています。


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轡虫実生

2014年05月10日 | 轡虫実生



あれから11ヶ月。
仔出しの為に株分けしたのを再度合体させてみました。
なかなかいい感じです。
愛嬌のよさは抜群で数はたくさんあると思いますが
ひとりで楽しむにはもってこいの品種でしょう。
小苗を入手してから5,6年経ちましたがまだ花芽の来る気配もなく
この木勢を維持していればしばらくはポコポコ仔を生んでくれそう。
大株立ちでも絵になりそうな姿をしていますから楽しみです。

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轡虫の縞

2014年05月09日 | 轡虫の縞




あれから11ヶ月。
何を隠そう、豆葉系の縞はこれが初めての入手なのです。
これはちょっと期待してしまいますが、
入れ込みすぎると得てして枯れちゃうこともありますから知らん振りが肝心です。
しかし知らん振りが過ぎたのか大きくなった天葉はその後作落ち風に短くなっていました。
ま、適度な距離感が大切かと・・・。
でも、伸びすぎるより短くなったのは返って良かったのかもしれません。
葉繰りも良かったことですし~。
たくさん葉繰りした分、今年はたくさんの仔出しに期待です。


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豆羅紗

2014年05月08日 | 青物



あれから1年半。
附け変わりの豆葉でありながら羅紗芸もするという珍しい品種かも。
半羅紗になった親木は出遅れ気味で無芸の仔が大威張りしている感じです。







ところで植え替えしていましたら下に付いていた仔がコロンとこぼれ落ちてしまいました。
生まれてから7,8年経ちますから自然に外れていたのでしょう。
今でこそ似たような雰囲気の実生木はたくさんありますが
これはそんなに簡単に世に出たわけではなさそうですから大事にしない訳にはいきません。
でも、果たして育つかなあ。

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幽谷錦

2014年05月07日 | 幽谷錦



あれから10ヶ月。
柄が派手になって悪い予感はしていましたがとうとうやってしまいました。






春先、葉の皺が戻り損ねて葉痛みです。
これが仔なら何とでも出来ますが親木の天辺ですから如何ともし難いものがあります。
株立ちとしての体裁はなくなってしまいましたが今は新根が伸びている時期。
それでなくとも根はこんがらかっていますので株分けは来春以降、
気が向けばということになるのでしょう。
長らく最上柄を維持し続けお気に入りではありましたが
やはり幽谷錦ということで何れはこうなる運命なのでしょうね。
柄物の株立ち作りは難しいものです。
ただ、株分けするにしても鉢数は10倍に増えてしまいますので置き場所の心配が・・・。
いっそ、もう一個蘭舎を建てればゆとりも出ようというものですが
段々息切れしている自分の体の方が置き場よりも心配ではありますね。

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羆の光

2014年05月06日 | 羆の光



あれから7ヶ月
親木の天葉がビヨ~~ンと伸びています。
柄も派手気味になったり
また紺覆輪が深くなったりとずいぶん気まぐれのご様子です。
星光殿とも縁ある品種ですからしょうがないのでしょう。







一番仔は春先の目覚める頃、黒いポチが付いてしまいました。
数の中ですからいくつかこうなるのは想定内と諦めてはいるのですが
黄色い柄に黒ですから目立つのが癪の種です。








2番仔、3番仔は今のところ正しい姿で生育中。
親木の姿の塩梅がよろしくないのでばらばらに株分けできる日を楽しみにしています。









こちらの木は突然天葉の紺覆輪が太くなり次がどう出るのか目が離せません。
両側が太い紺覆輪ならとりあえず大成功なのですが・・・。





2本の仔は今のところ最上芸で何より。
ただし向こう側の仔の天葉は青くなってしまいました。
それほどポンポン増える品種ではなさそうです。







こちらはあれから1年2ヶ月。
同じ増え芽ではありますが天葉が白柄で出る変り種です。
葉姿はかなり暴れていますがその割りにしっくりと心に響く面白さもあって
パソコンの壁紙などに使っています。






こちらの仔は親と同芸、正しく伝わっていますが






こっちは柄が抜けちゃいました。
仔出しに期待するしか手はなさそう。

普通の羆の光は天冴えの黄中透けですが
いつでも入手出来ると思ってもなかなか気に入ったのに縁がありません。
手持ちは後冴えの黄中透けと天葉が白柄で出るもののみです。
それにしてもこの品種に最低3タイプあるとは驚きですね。

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