富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

裏甲龍

2015年12月31日 | 裏甲龍



あれから半年。
姿は乱れたものの何やら力は付いてきたように思います。
この品種は葉が硬くてアタリが発生しても潰れてしまいそうな感じです。
それでも夏頃に下葉の葉元に少し隙間が開いていましたので
このままでは不味いような気がして下葉2枚毟ってみました。






案の定、アタリが膨らんでいましたが
なんとかセーフでその後徐々に大きくなってきました。

特望の仔です。
こんな小さな頃から甲龍芸の気配を感じられるのが頼もしく思えます。







この下にもアタリはあるものの
そして、まだ先っぽが青く枯れずにいるものの動き出す気配は無し。
ひとつといわず序にふたつでもみっつでも動き出して欲しいものです。

とはいうものの親木は小さな木でおまけに姿は作落ち風。
物が裏甲龍ですからこんな木が増えてくれるのはたいしたものとは思っています。


今年一年も途切れ途切れの当ブログを見ていただきましてありがとうございました。
何かの折にお会いする方々にお声を掛けていただき嬉しく思っています。
また来年もよろしくお願いします。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建国の縞

2015年12月30日 | 建国の縞




あれから8ヶ月。
1枚半の葉繰りでしたがそろそろ棚慣れし、葉数も増やしましたので
来年はもっと勢いが出てくれるものと思います。
相変わらずそれなりに良い柄は続いていますが






下の方から苦労して出た仔は柄無しのよう。
この親木の柄ならいけそうと思っていたのですが。






ただ、最大の楽しみは最上柄の葉元に花芽が付かなかったことです。
ここから仔が出ることになりそうですが
果たして2度あることは3度あるのかそれとも3度目の正直と相成るのか。
運次第ではありますがこれは普段の行いがモノを言うのかも。
決して品行方正ではないものの次は良い報告をしたいものです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建国の縞

2015年12月29日 | 建国の縞




あれから2作。
本当に久々に仔が出てきました。
古木ですのですべての葉元は花芽跡。
当然、仔の出る場所は上のほうの花芽予定位置となります。
上から出た仔はあっという間に大きくなってくれますから楽しいんですが
建国に関しては次のハードルが待っています。
そしてこの仔はそのハードルを越えられず踏み倒してしまいましたとさ。






・・・柄がありません。
(画像では光の加減であるように見えますが・・)
・・・残念です。
再挑戦といっても次の仔に恵まれるのはまたしばらく先の話になりそう。

これを思えば柄の仔とルビー根がビシバシ出る系統は
超貴重な存在と改めて理解できたりします。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建国の縞

2015年12月28日 | 建国の縞




あれから8ヶ月。
今年は夏も蘭舎の中でしたので天葉はちょっと伸びてしまいましたが
柄のほうは順調のようです。
ただ、蘭舎内に紫外線が入らないので柄の冴えがイマイチなのは残念なところです。
まあそちらのほうは外棚に出せば解決することですから置いといて
葉持ち良く木勢の付きそうな蘭舎内栽培を続けてみようと思っています。

それにしてももうひとつ残念なのが仔出し。
建国系は古い品種のせいか古木は相当に頑固です。
しかし仔出しのためにいろいろ対策を練ってみても結果が出るのは数年後。
例え結果が良くても数年前にやった何が良かったかなんてとっくに忘れています。
結局、何もわからないまま栽培を続けることに・・・。







ともあれ、この木は植え替えしてから丸2年放置。
ミズゴケはスカスカでピートモスに苔まで生えてきました。






鉢も当然汚れていますがこの表面に付いた青いのを食べてくれるがいますので
これ以上汚れることはないようです。







鉢底から見る限り根腐れも無さそう。
あと数年はこのままで大丈夫そうです。

・・・という心のゆとりがとってもイイ感じ。
もっと鉢数増やしても植え替えに追われることなく
余裕で管理できる気にもなろうというものです。









と、忘れるところでしたがこれから出た覆輪は






下葉を落としたもののまた覆輪の仔が出てくれました。







覆輪にしては超珍しくルビー根が出ますので
そこらへんがアピールポイントかと・・・。
でも、根以外は羆覆輪と混ざれば判らなくなりますから
自分だけの密かな楽しみになってしまうのでしょうね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建国殿No.1

2015年12月27日 | 建国殿No.1出
またご無沙汰してしまいました。
今年も残すところ後数日となりました。
先日まで暖かい日が続いていましたが
昨日はうって変わり本降りの雪。
一面の銀世界でスキー場も喜んでいることでしょう。
もうこれで根雪となりそうです。
これからは毎日雪と格闘しなければ。
最近運動不足気味なのでちょうど良いかも。








さて、建国殿はあれから8ヶ月。
木勢が付き、順調に葉繰りしています。
順調だと手に取って見る回数が減るのか
画像を見て初めて皺を引いていることに気付きました。
まあ、蘭舎内は夜で2~3℃、日中でも7~8℃といったところですから
これぐらいのほうが安心です。
逆に瑞々しい葉でいられたら心配になりますので。

縞から変わったばかりの木ではありますが






仔も中透けになって固定性も良さそうです。
来年はもっと葉幅が欲しいし仔も出て欲しいと期待に切りはありませんが
まずは順調な生育振りであれば恩の字。
なにせ縞からタダで出てくれた良運のかたまりみたいなものですから
これ以上期待するのは罰が当たるというものです。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪観月

2015年12月14日 | 雪観月



先日の美咲園さんの入手品です。
名付けが安易という気がしないでもないのですが
雪山の白縞とのことです。
虎斑と縞の2芸品は珍しいのでしょうが
虎が冴えると縞が目立たずイメージはなんとなくイマイチでした。
ところがこの木は台が雪山。
なかなかクッキリとは出ない虎斑がかえって幸いし
白縞が良く目に付きます。
これなら何度も手にとって愛でることが出来そう。






その白縞ですが上でちょっと少なくなっているものの下葉は最上です。
ここから覆輪でも出てくれるようなら雪観月の名にふさわしいのかも。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

金牡丹

2015年12月13日 | 金牡丹




先日の美咲園さんの忘年会での入手品です。
関東では黒金牡丹と呼ばれていて
黒牡丹から変わった金牡丹の一系統です。
葉幅引き大きく育つのが特長とか。
ただしこれは小さな木から育てたのでまだその片鱗が見えず
目を引かなかったのかちょっぴり安く入手できました。
それでも葉にほとんど墨を引かないところなど、いかにも大きくなりそうといった感じですし
その割には天葉の柄が冴えて綺麗で大型金牡丹にありがちなつまらなさは感じられません。
小苗から丁寧に作上がりさせたせいか仔出し、木勢の良さは抜群ですから
今後の作上がりにも期待が持てるというものです。






画像では見えなかったのですが黄縞もあちこちの下葉に残し見所満点。
まずは棚慣らしして更に木勢を付け
その後株分けして鉢数をいっぱい増やしましょうとか思っています。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年12月12日 | 




先日の美咲園さんの忘年会では楽しいひとときを過ごすことができました。
忘年会がメインで交換会は余興のつもりで行ったのですが
なんとなんとそんなレベルではありませんでした。
良い品もたくさん出ましたが皆さん、お酒も入って和気藹々としたムードの中
普通は引くでしょといった金額でもまあいいかとなりますから面白かったです。
それにしても羆まで出てくるとは想定外。
で、つい買っちゃいました。
根もそれなりに多く力感溢れる木ですからウチの棚でもたぶん大丈夫かと・・・。
それでも心配で毎日眺める日々が続くことでしょう。






付け付近の斑の浮き上がり具合がイイ感じです。







仔の背筋に白柄が確かに見えたのですが
光や角度のせいか画像では良くわかりませんね。
とまれ、それは宿題としても来春の生育開始が楽しみです。
それまで枯れなければ・・・ですが。








光の加減を変えたりして撮ってみました。

ようやく左のカテゴリー欄に羆が復活し、にぎやかになりました。
ついでに品種も小分けしてみたのですが返って見難くなったかも。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mさんの蘭・・その2

2015年12月11日 | その他



預かり品の琥珀殿です。
よそから来ると一旦葉が短くなるのはウチの棚と一緒ですが
日が強いので下葉まで篩ってしまったようです。
琥珀そのものは丈夫な品種なのですが
それの覆輪ですからやはりちょっと弱いのでしょう。






しかし芯痛の仔があったりしますが仔吹きは良さそう。
数年もすればにぎやかな株立ちになってくれるかも。








こちらは白牡丹。
だいぶ小さくなっちゃっています。
しかし剛直な性質を持った品種でもあり
ここからすくすく成長してくれればその生育振りを楽しめるというもの。
柄については良い思い出がなかったりしますが
この木は柄が続きそうな性ではあります。








花観月とのことです。
これだけ真黄々になると紺中通しも見えなくなってしまい
それが虎斑プラス柄物の2芸品の弱点ではありますが
日弱にして果たして本芸に戻るのか楽しみです。
とりあえず葉が篩わないよう祈るのみ。

生育開始まであと3ヶ月ですか。
手間が掛からずしばし忘れられるのは良いとして
それでもやっぱり冬は長いですね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Mさんの蘭・・その1

2015年12月04日 | その他
今日は今年初めての本降りで一面銀世界となっています。
ただ、週間天気予報ではまだ先々暖かい日がありそうで
あとしばらくは楽できそうです。
これもエルニーニョの影響でしょうか。
さて、明日は美咲園さんの忘年会と交換会。
久々に参加させていただきますので楽しみにしているところです。
おいしいお酒を持っていきます。

タイトルは趣向を変えてMさんの蘭。
仮にMさんとしておきますが熱烈な富貴蘭愛好家です。
ただ実家は近所なのですが国を護る仕事をしているため
年に数回しか実家に帰郷出来ません。
そして蘭は実家に置いてあり家の方が世話しています。

棚は午前中の日が直射でよく当たり
建国殿などは綺麗に柄が冴えていますが
虎物や弱い品種にはちょっと厳しそうな環境です。
自然作りですから生育期間は短く姿は小型になる傾向はあるものの
仔出しは良好のようです。

しかし、弱い品種などはせっかく出た仔が潰れちゃいそうでしたので
いくつか預かってもいいですよということで
何鉢か預からせてもらうことにしました。
ネタも切れ気味でもありますしそれを紹介したいと思います。








建国殿です。
小型になっていますが柄は良く冴え綺麗なものです。
仔も本芸していますから性は良さそう。






アタリも更に2個ありますが
全部仔だったら5本立ちですか。
何作かすればウチの棚では葉丈が倍近くになって
見事な株立ちになりそうです。








金牡丹は最近入れたもののようですが
日強い自然作りではちょっと環境が厳しかったようです。






早くも皺引いてますがとりあえずは間に合ったかも。
金牡丹ですから元気になるまでちょっと時間は掛かりそうです。

忘年会参加のため次のご紹介は数日後となります。
って断りを入れなくても時々休んだりするんですけどね。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

豆ん棒

2015年12月03日 | その他


ボウランの豆葉、豆ん棒です。(検索用です。)
あれから4ヶ月。
軸が長くなると天辺まで栄養が行き届かないのか
ますます葉繰りは思わしくありません。
若木の間は生育旺盛で良く仔を出しますから
株としては長命でも木自体は意外に短命なのかもしれません。
まさか葉のあるところだけ取り木や挿し木は出来ないでしょうし。

とりあえず様子を見るしか手立てはありませんが






じっと様子を伺っていましたら一番下の仔が何とか息を吹き返してきました。
下葉を枯らして相当苦労した様子ではありますが・・。





しかももうだめかもとあきらめていた上の仔も
まだ葉先に青味があって生きているようです。

親が身代わりになってもこの仔達が活動開始してくれたら
なんて思っていましたが・・・。







軸の枯葉を剥いてみたらパラパラと葉の数だけアタリがあります。
これが全部仔吹きしたらエライことになりますが
そうなるためにはやっぱり親木が元気でいてくれなきゃ。








こちらはさすがに若木だけあって葉繰りもよく元気です。
過去記事を参考にすれば来年はもっと葉繰りが良くなり
その次の年には仔が何本か出る予定。

風蘭ではないのですが
このシンプルでコンパクトな姿に惹かれます。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

大江丸縞

2015年12月02日 | 大江丸縞




あれから1年と5ヶ月。
青の仔を早々に毟ったからといって次の仔が出ないのは
シンビ系と違い風蘭の定石ではあります。

とはいっても2作して出ないと
もう仔は出ないんじゃないかとなにやら不安になったり。
しかし、このままの状態でこの超古木に仔を出そうと
いろいろ試みることが他の木に良い影響を与えることも確かです。
素立ちの古木でも作の点ではしっかりと役に立っているのかも。

それに柄は中斑の帝芸と縞が合体した二芸品。
大江丸縞の中でもたぶん滅多にない芸と思いますので
ぜひ、若木で仔沢山でこの芸でというのを見てみたいものです。
その為にはこの木から同芸の仔が欲しいとなるわけですが
果たしていつの事になるのやら。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2015年12月01日 | 
さて12月。
月日の経つのは早いもので今年も残りわずかとなりました。
ピートモス植えに変えて2作目。
また、今年からは作場も変え、栽培が俄然楽しみになってきました。
来年は蘭舎を増築して鉢数を増やし
もう少し小回りを利かせることが出来たらいいなと考えています。









帝はあれから1年と2ヶ月。
8鉢に増やした中からようやく該当するのを見つけました。









これは前回の2枚目の画像の木。
大江丸縞から変わったばかりの中斑は仔に青ばかりがパターンですが
これは昔からの淘汰をかいくぐった木ですから
仔にも柄はよく継続しています。

始めは細くても古木になるに従い太い中斑となるというのは解説書の言ですが
先々はそんな風になるのでしょうか。









こちらはちょっとした子沢山な株。
4年前に大株を一本ずつ分けたはずですが
それなりに差がつくのは面白いところです。

ただ、恰幅の良い姿を楽しむならこれぐらいが限界。
あまり株にしても葉が痩せて細くなってしまいますので。

大株が自慢にならない・・・そんな品種もあったりします。
と、言いつつ以前の良くできた姿をまた見てみたいと思ったり。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする