富貴蘭と戯れる日々

富貴蘭の生長記録です。
画像はクリックで拡大できます。

弁慶丸

2010年05月31日 | 弁慶丸



このタイプの品種を種々育てていますが
棚で一番の難物がこの弁慶丸です。
下葉の振るうのが早くてなかなか大きくなりませんでしたが
昨年辺りからちょっと様子が変わりました。
下葉を振るわないのです。
冬の休眠期間は普通に2℃くらいまで温度が下がりますから
変わったことといえば休眠期間が短くなったことくらい。
長い休眠が苦手だったのかもしれません。
とりあえずこれが元気になってくれたのは喜ばしいことです。

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パイナップル芽について

2010年05月30日 | その他
パイナップル芽は時おり当ブログに出てくる言葉ですが
何のことやら分からない方も多いと思います。
言葉通り、パイナップルのような形状をした芽の事を指しますが
例えが合っているのかということもありますし
珍しい現象ですからたぶん定着することもないでしょう。
ということで忘れ去られる前にいま1度解説させていただきたいと思います。
まず、現象としてこれは花芽になり損ねた葉芽ということです。
そして本体(親木)のほうはその時点でまだ花芽と錯覚していますから
花茎を伸ばし、花を咲かせ、開花を維持して、結実するまでの
潤沢な養分をこの葉芽に注入することになります。
そうすると、秋に出るような普通の仔とは異なり
秋までに5~6枚葉繰りして、しかも相当大きく育ちます。
そして形状は獅子葉状というかパイナップルの葉のようになりますので
とりあえずそのように呼んでいます。
次の年には本体もこれは葉芽だったと気が付くのか普通の生長に戻りますが
それまでの葉数の分だけアタリがあることになります。
数年後にはそれからてんこ盛りで仔の出る可能性が高いという
オイシイ話でもあり出現は大歓迎といった所です。
本日の白妙や先日のなどはモロにパイナップル芽で出ましたから
芽数が一気に増える可能性があって先々楽しみという意味で
一人盛り上がりしている次第です。

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白妙

2010年05月30日 | 白妙


あれから伸びた仔の天葉はなんだか地味柄になりました。




最初の頃は派手過ぎかなと思ったほどですから
柄の推移は慶賀並といったところでしょう。
上柄が少ないわけです。




それから出たパイナップル芽はまだ上々の柄です。
そしてあちこちから柄のあるアタリは出ましたがほとんど花芽。




一本だけ上柄の仔芽が残りました
これだけでも大喜びのはずですが
柄の仔も3度目となると感激も普通になってしまいます。
慣れとは恐ろしいものですね。
とはいえ白妙の最上柄はやはりすばらしいものです。

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弁天

2010年05月29日 | 弁天



入手してから冬の間、しみじみと眺めていましたが
どこから見ても青軸と見まがうばかり。
これで青根だったら毘沙門天なんか霞んでしまいますが


やっぱり伸びたらちょっと泥根でした。

それにしても棚が変わると葉の長さは揃わないものですね。
頑張ったけれど、正直どう頑張ればよいのか分かりませんでした。
でも、欲しかったこのタイプの葉変わり品種も着々と棚に揃いつつあります。
単純に見比べるだけですが、それもこの趣味の原点でなぜか面白いんです。

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萩宝扇

2010年05月28日 | 萩宝扇



あの時のほうの木です。
数えてみると少し温度を掛けてから年に6~7枚葉繰りするようです。
これでも、一昨年までは株立ち候補だったのですが
仔を取ってからはすっかりお見限り。
このまま無駄に葉を重ねるならやるせなくなりますが
たぶんそうではないのでしょう。
光合成などで貯金される養分が必要以上に過剰になれば
どこからか仔として溢れ出てくるはず。
それまで無駄な消費は抑えるよう気をつけなくては。

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長門丸

2010年05月27日 | 長門丸



あれから半作。
冬眠期間を挟んでいるとはいえ
スクスクとした生長振りです。
親木は芯痛で花芽痕もありませんが
さりとて経験上、更に仔が吹く雰囲気でもありません。
へたに外してアブハチ捕らずで終わるより
最後まで親木の葉をしゃぶりつくさなければ~



仔には早くも丸々とした花芽が付いています。
果たして咲いてくれるかどうか。

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2010年05月26日 | 建国殿



あれから更に少しの生育。




気になるアタリはどちらも仔として生長しています。
更にどちらもパイナップル芽。
今年の葉繰りは何枚になるのか楽しみです。
更に更にどちらにもバッチリ紺覆白中透けが~~。
これで柄は6連勝。10割街道を驀進中です。

付き合ってみないと分からない所はありますが
この木は類まれなる良系等だったかも。
今年の増え木はこれだけでもう十分・・・かも~

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作棚

2010年05月19日 | その他
週間天気予報では最低気温がようやく10℃を上回るようになりました。
そこで待ちに待った夏作用の外棚へ搬出です。
全国大会で疲れた身体に鞭打って全部出し終えました。






そういえば今年は遅れているのか田植えもまだ始まっていませんね。


天井もポリカの波板の下に市松模様のダイオネット。
本当は波板の上に張るのが常識でしょうが
そうすると冬に積もった雪が滑り落ちてくれません。

真夏もこれ以上は遮光せずに通しますが日差しは相当強めかも。
さて、今年も機嫌よく育ってくれるかどうか
コメント (2)
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行ってきました全国大会

2010年05月18日 | その他
近頃はすっかり出不精が身に付いてしまいましたが
やはりこの全国大会だけは外せません。
皆様に年に1度お会いするのは本当に嬉しいことですし、
すばらしい作品に接することも刺激的で
今年一年作をするための原動力になっています。
こんな機会、場を与えてくれる日本富貴蘭会に感謝です。
これで不満があったら確実にバチが当たりますね。

今回はとりあえず近場の横浜ということもあって
何か出品してみたいと思い準備をしていました。
でも困ったことが一つ。
それはたくさん出品しようとすると
荷物が多くて一人では持てないということです。
そこで名案が閃きました。
連れ合いを荷物持ち係に任命するということです。
でも、思えば一緒に行くのは初めてです。
たぶんリスクを考えて今まで連れて行かなかったのでしょう。
そして、そのリスクは後述しますが現実のものとなりつつあります。

とりあえず、せっかくの旅行ですから金曜日に到着。
ホテルのチェックインを済ませ
風を通すべく部屋の窓辺に出品する鉢を並べ


会場の赤レンガ倉庫を覗いてみたり
名物のランドマークタワーにも行ってみました。

高いだけあって見晴らしが良くきれいな夜景でした。


次の日は大会会場の赤レンガ倉庫へ。
出品する品の受付のお手伝いをしていて驚きました。
例年の全国大会よりもかなりハイレベルです。
たぶん、これが・・と思うような美術株が
たくさん賞から洩れてしまったのではないでしょうか。
おっそろしいことです・・・。

自分のは16鉢持っていって落ちたのもたくさんありましたが
少しは賞に入って何かしら頂くことができました。
やはり嬉しいものですね。

これは賞状を頂いた萩宝扇です。


一応、鉢や植え方にも気を使ったつもり。
でも、ピンクのラベルが減点とか~

それと自分のじゃありませんが面白そうなものを少し。
白翁(はくおう)は長生殿の芽変わりで白覆輪になったものです。


三生に一度巡り合うかどうかくらいの珍事かも

華山は雪山の実生とのこと。


白虎が出ているかどうかは不明ですが
覆輪柄が深く入り小型に決まった姿がナイスでした。

弓張月は連城丸の付けが変化して
姿も大姫葉というか湾曲葉に変わったもの。


なんだか興味のある品種です。

月破。


柄にアントシアニンが乗るとやはりきれいです。
でも、こちらの方言でげっぱはビリのこと。
なんだかすごく受けそうな名前です。

さて、次の日、日曜日は交換会。
さすが全国大会だけあって荷が多く
良いものがたくさん持ち込まれていました。
しかも、昨年までよりも結構高い値段で競り落とされていました。
景気は回復しつつあるのかな?

ところで、連れ合いに退屈だろうから買い物でもしてきたらと言ったら
ここで見ているとのこと。
しばらくしたら、品種と落札金額を熱心にメモっていました。
とても面白かったとのこと。
なにやら興味を持たれてしまったような。
今後はへそくりをひねり出すのが困難になったかも。
これは大変なリスクを背負ってしまいました~。
とまれ、来年の浜松にも一緒に行くことにしています。
また、よろしくお願いします。
コメント (11)
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もう直ぐ全国大会

2010年05月12日 | その他
昨日までのお天気はどこへやら
今日から肌寒い日がしばらく続きそうです。
お天気が良い時には蘭舎の中もそれなりに日が強いものですから
ちょっと葉色の黄ばんだものや、アントシアニンの目立つものがチラホラ。
早く外棚に出して調節したいのですが、この寒さではまだ無理です。
あと1週間といった所でしょう。

おっと、その前に全国大会への出品の準備です。
鉢合わせに苦慮していますが、
それより正直なところ合わせるような鉢がありません。
それでも十数鉢、持参していきたいと思っています。

品種が何かは開けてからのお楽しみ。
ここで紹介して、それやったらもっと良いのがあるで~
なんて持って来られたら敵いませんから。
それでは皆様、会場ではよろしくお願いします。
ということで、次の更新は来週になりま~す。
コメント (10)
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仁摩錦覆輪

2010年05月11日 | 覆輪


あれからちょうど2作。
枯れそで枯れない覆輪です。
仔が大きくなって分株できれば
見込みはありそうです~。
そして面白いのはこれの出た親木。




ずいぶん繁りましたが柄抜けになった木は無いみたいです。
でも柄は耳摺り片覆輪状であまり面白みがないような・・・


と、思っていたら親木の天葉に久々に白縞がお目見えしました。
まだ何か出ないかなと楽しみに育てています。

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黄金虫

2010年05月10日 | 黄金虫
風邪を引いてしまいました。
これが意外に重体で2日間寝込む羽目に。
外はお天気も良く色々やることがあったのに・・・
なんて思ってもしょうがありません。

でもラッキーなのはちょうど仕事が休みだったことと
タバコと縁が切れたことです。
秋には値上がりするというしこのまま禁煙状態が続けば良いのですが。




黄金虫はあれから1ヵ月半で
あっという間に根が伸びています。
昨年は親木からの新根がほとんどでしたが
今年は仔からの新根がほとんどです。
親離れの早いことで・・・
(まだ割る予定はありませんが

懐いてくれるのは嬉しいものです。
もっともこちらが歩み寄ったのかも~
富貴蘭のご機嫌生育環境は意外にピンポイントかもしれません。
コメント (2)
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毘沙門天

2010年05月09日 | 毘沙門天



新根が伸びて頼りなかったあの姿からは様変わりです。


早くもアタリは盛りだくさんですが、どうも花芽くさい感じです。
今後、これを外して育てるのかそのままにしておくのか思案のしどころ。


下の仔のほうが意外に生育良さそうな感じで、
こちらのほうが早く独立できそうです。

でも、芯痛の親木からはもう仔は出ないでしょうから
このまま脛をかじらせといたほうが良さそうです。

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舞鶴

2010年05月08日 | 舞鶴



あれから葉が半分成長しました。
さすが舞鶴、生育は遅々としています。
昨年は新根がたくさん出ましたので今年はおとなしくしてくれそう。



親木の上のほうからたまたま仔が出てくれましたが
仔も含めて意外に律儀に花芽が付きますから空き家がほとんどありません。
時折、ぽつんと仔が出てくれる程度です。
更なる株立ちを目指すには
気が遠くなるほどの時間が必要でしょう。
たぶんまだ30年はこれ一鉢のままで行けるかも
途中で誰か若い方にバトンタッチ・・・となるのでしょうね。

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幽谷錦

2010年05月07日 | 幽谷錦




あれからちょっとの生長。
幽谷錦とはずいぶん長いお付き合いで、何度か入れていますが
10年前にこの木と巡り合ってからは
1度もお払い箱にすることなく経過しています。

柄は派手にもならず地味にもならず絶妙な所に留まっていますから
おそらく系統的に抜群なのでしょう。



上柄で出た仔はそのまま上柄に



派手に出た仔も次の葉は上柄っぽく出てきました。
あわてて毟らなくて良かった~~

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