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3141ウエルシアホールディングスのIRセミナー

2016-10-20 21:45:46 | 株式投資・資産運用
3141ウエルシアホールディングスのIRセミナー

 本日午後、ウエルシアホールディングスのIRセミナーに参加してきました。

 ここはドラッグストアチェーンの大手です。ドラッグストア関係の話を聞くのは初めてです。
 投資はIPOでサッポロドラッグの売買をしたぐらいで、他は投資対象としたことはありません。

 単純に店舗数が飽和状態という印象が強く、成長性に乏しいイメージがありましたが、そうでもない?。

 まず、このドラッグストアの業界はM&A等の合従連衡が盛んで、グループ数は集約されつつある過程です。
 「過程」というところがポイントで、「コンビニが3つのグループに集約されました」というような完成形的
なところに至るにはまだ期間があるようです。

 ということは、そこのチャンスがあり、成長のエンジンはM&Aということになります。

 事実ウエルシアについても、大きなM&Aを繰り返して成長を続けてきており、株価の推移も堅調です。

 PERはなんと直近で30倍、株価は7450円となっています。

 このPER30倍というのは、ドラッグストア関係の上場企業の中でも最も高い方となっています。
 ということは、逆に言えば、成長期待がそれだけ高いということになりましょう。
 また、さらに言えば、その成長期待が剥落すると、株価の下落リスクは大きいとも言えましょう。

 配当は50円、2月には買い物券等の優待もあります。が、株価が高いため、優待利回りは低いです。
 配当性向も20%程度でしょう。

 あれこれ資料を用意してもらつていましたが、その中で小売業の売上高の規模というのがあります。
 2015年だと、ドラッグストア業界は6.1兆円、それに対してコンビニ11.0兆円、百貨店は6.8兆円です。
 ドラッグストアがコンビニの5割以上の売上があるというのは意外でした。
 意外というのは「そんなに多かったのか、ドラッグストアは。」という感じです。

 また、品目区分別売上高構成比のグラフも示されていました。
 医薬品が20%、調剤15%、化粧品18%、食品22%、雑貨15%というような比率です。
 これはドラッグストアでも各社によって違いがあるところでしょう。調剤の利益率が高く、またウエルシアは
食品の利益率も高いそうです。食品はすごい安売りをしたりしているということではないようです。

 「すでに東証の最低投資額以上の株価(7500円程度で100株単位)ですが、分割はどうですか、自社株買いはどうですか、
会社の成長性と株主還元のバランスについてどう考えますか。」といったことを聞いてみました。

 イオンの子会社でイオンが株式の半数以上を持っていて、(浮動)株数が少ないので、(さらに流動性を乏しくする
ような)自社株買いは当面しません、というようなコメントがありました。

 そうかなー、比率の大きな分割をしつつ、自社株はM&Aに活用というのはあると思いましたが。

 分割については2014年にしたのだけれど、その後に株価が上昇したので、考慮はしますというようなコメントでした。

 投資判断としては、ここは業績は堅いと思いますし、相応の成長性も、業界の中でも、あるのだと思います。
 が、PER的に株価はすでに高い水準にあり、配当+優待利回りの水準も低いです。
 そのため、ここでの買いは見送り、保有していれば、少しずつ利益を確定していくような売買をするでしょう。

 最低投資額が75万というのは、個人投資家としては抵抗感がある場合が多いのではないかと思います。
 望まれるのは1:2ではなく、もう少し細かく1:5程度の分割があると、1単位が15万程度になります。
 これだと分割して複数単位の売買をするのもしやすいです。流動性も向上するでしょう。
 分割はコストもかかるのでしょうけど、個人投資家を重視するなら、これぐらいは考えてもよいと思います。

 で、配当は同比率で引き下げるとしても、優待の方は現状の株数での対応に近いような形を維持すれば、
そこ(優待利回り)を評価するような個人投資家もあると思いますね。

 なお、実験的に中国に少し進出しているようですが、薬を店舗で販売できる体制が現状ではない(規制等)ため、
すぐに業績に関係してくるようなことはまずなさそうです。

 以上、私の印象なり感覚で書いているところが多いので、内容は不正確な部分もあると思います。
 ご容赦ください。

 なお、他社でもですが、IRセミナーなのに、どうも、会社紹介的に終わってしまっているところが多く、ここに
ついてもそういう印象を受けました。

 企業の成長性ということならば、M&Aの戦略や方向性についてもっと突っ込んで話せばいいし、収益性という
ことならば、他社とは違う独自の強み、あるいは課題とその解決の方向性などについて詳しくふれればいいのにと
思います。また、せつかく、地元のダックスの役員さんが来ているのに、まったくなにも話さないというのはどうなの
でしょう。5分でも時間をあげたらいいのにと思いました。

 あ、そうそう、クッキーとかインスタントスープとかマスクとか、あれこれおみやげをいただきました。
 お土産の量、質はIRセミナーの中では最もいい部類でした。そこは評価(^_^;)。




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