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メディシノバ

2006-08-26 00:16:34 | 株式投資・資産運用
ストックウェザーでちょっと書いた銘柄。今週、買いました。

ヘラクレス:4875 メディシノバ

ここは、いわゆる製薬ベンチャーと言っていいのかな。

「弊社は十分な治療がまだ確立していない疾病を患う世界中の患者さんに、よりよい治療を提供することにより社会に貢献することを企業理念と掲げ、この理念を具現すべく、こうした疾病の問題を改善する医薬品の導入、開発、販売を手がけるグローバルな製薬企業を目指すことを基本経営方針としています。」ということです。(会社HPより)

つまり、薬の開発ということですが、まずは医薬品候補物質について、ライセンス導入(製品や製造の特許の使用許可を他から取得)を製薬会社から行い。それを臨床試験等を通じて新薬となるように開発をすすめるということですね。
研究段階で発見された医薬品候補物質が実際に医薬品になるのは1万分の1程度とか言われているそうです。
で、うまくいったらライセンス導出をする、実際に医薬品として販売するという方向になるわけです。

この企業の開発パイプラインの現状は以下のとおり
フェイズ3準備中というものもあります。

こうした医薬品候補の中で、何が有望で、実際に医薬品となる可能性がどれぐらいあって、その市場規模はどれぐらい、利益はどれくらいといった事を素人が想定するのは、まあ、不可能です。プロだってできない。わからん、率直に言って。

が、医薬品というのは「一発」があります。一つの医薬品の売り上げが大手製薬会社の利益のかなりの部分を支えるというのは、別に珍しいことではありません。比率でいえば、市販品、普通にドラッグストアで売っているようなものというのは、ほとんどどうでもいい程度で、重要なのは医療の現場でどれだけその医薬品が使われるのかということですね。

だったら、製薬会社が自分のところで全部、開発をすすめたらよさそうなものですが、えらく長い時間と手間がかかりますから、そういうのをいわばアウトソーシング、外部に委託してすすめさせるというのは、こうした時間、手間、コストを節約するということになるんでしょう。

なので、投資としてはこうした製薬ベンチャー企業に集中的に投資するのはリスクが高すぎで、通常はできません。

しかし、いわば「楽しみ」の部分として、最悪、0になることも想定した上で、こうした企業の株式をポートフォリオに加えておく事は悪くもないと思います。
ベンチャーキャピタルとかでなく一般の個人投資家もこうした企業に投資できるような環境になったということは基本的にはよいことだと思います。

現在、私自身の日本株のPFの時価総額は1500万程度、中国株、その他外国株を含めれば2000万程度。メディシノバは136円で1000株買いましたので、13.6万ほど。つまり株式PFの中での占める割合は1%以下です。
こういう形で、細かい利益を狙うのではなく、基本的に放置しておくというスタンスでPFの中においておくのならば、PF全体として見ればリスクは別になんということはないということになります。

この企業、当面は臨床試験などが続くことになり、ライセンス導出などはまだ先のことです。
ということは、当面は投資家から預かった資金を使ってこうした試験を継続していくということになり、赤字が続くことになります。
なので、通常の投資尺度での投資判断を行うことはできません。

まあ、5年、10年の長い目で見ておくようなスタンスが合っていると思います。

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