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バージョンアップ:IPO初値買いスキャルピング(IPOセカンダリー瞬殺小銭稼ぎ)考

2018-09-08 08:13:19 | 株式投資・資産運用
バージョンアップ:IPO初値買いスキャルピング(IPOセカンダリー瞬殺小銭稼ぎ)考

 以前に書いていますが、最新の状況も含めてバージョンアップします。

 IPO初値買いスキャルピングは新規公開株を公開日に初値で買って、ごく短時間、短い場合
は10秒程度、長い場合でも数時間以内ぐらいには売却をして利益を確定することを目指す売買です。
利益は、ま、数千円から数万円です。

 一昨年から、このようにIPO初値買いスキャルピングの売買をしていますが、
これは勝率が高く、今年の成績は11勝1敗です。

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2018
損益 4,744+25,450++15,744+8,244+6,244-69,756+11,154+59,224+5,012+17,244+9,744円+11,244円=104,292

09/06 ○9275ナルミヤ・インターナショナル 1501円1,000株買→1513円売 1分2秒 公募割れだが初値からは上昇
08/02 ○5699イボキン 2310円300株買→2345円売。33秒は今年では最速? +9,744円
07/27 ○7034プロレド・パートナーズ 7160円200株買→7270円売 38秒 17,244円
07/26 ○4395アクリート 300株 初値後の細かい上昇で微益。
07/10 ○7806 MTG 300株初値買いから200円上昇で売却
06/26 ○9274 国際紙パルプ商事 3000株 4円値幅で薄利
03/22 ×9270 SOU 初値買いも上昇一瞬で、損切りが遅く被弾で、利益吐き出し状態に。
03/20 ○3447 信和 公募割れからのスタートだが、初値からはやや上昇。46秒。500株薄利。
03/16 ○6569 日総工産 300株参戦。4分程度。ちょっと弱そうなので薄利で終了。
03/15 ○6586 神戸天然物化学 300株で参戦 1分で終了~ 
05/08 ○3487 CREロジスティック 5口で薄利
03/02 ○6567 SERIO 初値持ち越しも2日めはすぐ初値形成で200株参戦
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 9275ナルミヤ・インターナショナルの場合、時間は1分程度、利益は1.1万円ちょっとでした。

 IPO初値買いスキャルピングは新規公開株を公開日に初値で買って、ごく短時間、短い場合は10秒程度、長い場合でも
数時間以内ぐらいには売却をして利益を確定することを目指す売買です。

 利益(損失)は、どれだけの資金、株数で買いにくいかによりますが、ま、数千円から数万円というような場合が多く、
10万を超える利益(損失)となるようなことは、私の場合はまれです。

 IPO銘柄の初値形成がいつになるか、どの時間になるかはわかりません(だいたい、前場か後場か翌日以降に持ち越し
かぐらいの予測はつきますが)。

 ですから、この売買は前提として実際にリアルタイムで、初値形成がされるその時間にリアルタイムで場、板を見ることが
でき、即座に売買注文が出せる状況にあるということがまず必要です。

 形としては自動売買で、初値形成で買えたら、どういう条件で売却するということをあらかじめ設定しておくことも可能で
すが、実際、どんな状況でどれだけの初値がつくかによって判断が異なる場合もありますので、私はリアルタイムで初値形成
を自分で確認できる場合に限定しています。

 これができれば、この売買は勝率は高いです。

https://www.traders.co.jp/ipo_info/stockboard/stockboard.asp

 上記に今年のIPO銘柄の値動き一覧のストックボードがあります。これを見ると、いくつかほとんど初値天井の銘柄もあり
ますが、ほとんどの銘柄が初値後に多少、数%程度、であれば値上がりをしています。

 このわずかな値上がりを取りに行こうということですから、勝率は高くなって当然なのです。

 新規公開株は、公開時、成行を含む「どうしても売りたい」投資家の株が売られます。指値でも実態としてはほぼ成行売に近
い形での売りもあります。IPO銘柄で、公募をもらって初値売りというのは、利益確定、また、損失限定という意味でも、堅実
な売買方法ですので、こうした売りは今後、どの銘柄であっても比率的には相応の株数で出てくると考えられます。

 その売りをこなして初値が成立した直後は、少なくとも一時的には需給的に売りが減少し株価は上昇しやすくなることが
多いと考えられます。

 但し、これは初値水準にもよるところがあり、初値が事前の予想よりもかなり高くなった場合は、様子を見ていた公募組の投資家
が「だったら売っておく」とばかりにあわてて利益確定の売りを出してくる場合があり、株価は初値水準から若干下押しする場合も
わりとあります。

 あまりにも初値水準が高いと、そこからこれを上回る買いが入らずに株価は一気に急落ということもなくはないです。
 逆に公募割れであっても初値後の株価動向は堅調に推移する場合もあります。

 ですから、初値買いスキャルの場合は、事前のその銘柄の人気の度合いや、初値の水準が公募価格と比較してどれだけの騰落率
だったかといったことは、いわばどうでもいいわけです。

 初値が高めの場合でも、若干の下押し後は、とりあえず売りたい株主は売ってしまい、初値買いを含む買った投資家は短期売買で
の利益確定をめざすとしても、スキャルピング的な細かな値幅よりもっと上で売りたいと考えている場合が相応にあると思われるの
で、いきなり、新規の成売の勢力にはなりにくいです。無論、初値買い投資家以外に、VCなど大きな売り勢力が存在している場合
はこうした売りが株価を引き下げる可能性はありますから、需給面の状況、特徴は確認しておくことが望ましいです。

 一般論的には、IPO銘柄の初値形成後の株価は、多少なりとも、それなりには上に向かいやすくなると考えられます。

 この場面をとらえて短時間で利益を確保しにいこうというのがIPO初値買いスキャルピングです。

 実行する場合は以下の条件、留意点の中で行います。

・初値示現時及びその直後は、リアルタイムで株価をウォッチすることができ、売買注文もすぐに 出せる状態であること。
 私の場合は、これはスマホではだめで、パソコン、それも自宅のデスクトップPCが望ましいです。

 早い場合は買ってから10秒程度で売却になります。あらかじめ、売買条件を設定しての注文を出しておくことはせずに、基
本的にその時々での裁量、感覚での判断をするので、このリアルタイムで株価が見られるという条件は私には必須です。

 逆に言えば、旅行中などモバイルの環境では、これはスルーということになり、自宅にいても他に用事があったりして初値形成を確認
できない場合もスルーとなります。

 売買は最初から大きな値幅での利益は狙いません。ですので、上がろうが下がろうか、買ったまま放置するようなことはしません。
買ってすぐに売却してしまいますから、その後の株価変動リスクとは無縁です。

 無論、投資のスタンスとしてIPO銘柄でも中長期でポートフォリオに組み入れるようなこともあります。
が、この売買としてはとにかくすぐに決着するのが基本です。
 当初の思惑通りにいかなかったから、ポートフォリオ組み入れというように、ご都合主義でスタンスを変えることはしないようにしたい
です。

・当初から、公募割れなど極端な不人気が予想される銘柄、あるいは、対公募価格では極端に株価が上昇 しそうな品薄人気銘柄などは避ける。

 午前の比較的早い目の時間に穏当な初値をつけるような銘柄が望ましい。
 マザーズの品薄というよりは、東証一部、あるいは二部、ジャスダックの銘柄の方が適している場合が多そう。

 当初から不人気が予想される銘柄は、主幹事が公募割れでもそれなりの引き受け価格ところで初値形成をアシストするような場合はありますが、
場合によっては、そこからさらに株価がズルズルと下落し、初値買いでは利食いする機会がほとんどないような場合があります。
 但し、このケースはまれです。

 逆に公募割れしたところで、初値から若干上昇すればそれでいいというところもあります。直近のナルミヤの場合はこれに該当します。
 ナルミヤはわずかな値幅の利食いでよしとしていたため、逃げ遅れることなく売買できたということになります。

 逆に人気銘柄ですが、まず初日に初値が形成されないと、さらに翌日も初値形成をウォッチする必要があります。

 こうした銘柄は初値形成後、さらに株価がぶっ飛ぶ可能性も高いものの、逆に初値が高すぎると、ナイアガラ的に、一気に利食いに押さ
れて下落する可能性も高くなり、値動きの幅という点ではリスクが高くなります。

 二日目にいきなり前日の気配からは売り気配で初値買いでいいかどうか判断がつきづらいこともあります。

 もちろんそこを狙いに行くスタンスもありますが、細かく穏当に利益を確保するのであれば避けるのがよいとも言えます。これは個人の投
資、売買スタンスによるところであり、ぶっ飛び高騰銘柄のさらなる大きな値幅での上昇を狙っていくというのも、好き好きであるかもしれません。

・大きな値幅は当初から狙わない。若干でも、利益を得て売買を完了できればそれでよしとする。
 当然、売却後にさらに株価が上昇すると「あー、持ってればもっと儲かったなー。」とは思います。が、それは思うだけ
の結果論で、そこでマジで後悔したりしない、そもそも目標が最初から違い、低リスクで多少でも確実に利益を得ることを目標
にしているのですから。

・株価が下落した場合の撤退の目処を明確にしておき、厳格に適用する。

 初値形成後に、公募組で様子を見ていた投資家が、極端というほどではなくても、相当の利幅で
利益を確定できる初値を見て「だったら売っておく」的な売りが出て、株価は初値からやや下押しする
場面があります。ここは一応スルーして、売りたい人が売り切ってしまい需給がすっきりしてから
の上昇を狙いたいところですが、そこからズルズルと株価が下げる展開も当然ありえます。

 このあたりの見極めがかなり難しいです。
 この場合は撤退のメドを明確にしておく必要があります。

 この売買は勝率は高いですが、私自身の実際の売買でも、ポイントはこの勝ち方ではなくて、むしろ「うまく負ける」負け方
の方です。

 勝率は高くても、一敗が大敗であった場合、トータルの金額ではマイナスになってしまういうようなこともありえます。利益を
えるための売買ではこれは意味がないですから。だから、これを避けるためには、損切りは厳格に行うべきでしょう。
 実際、上記の自分の売買の場合も、損益額で最大となっているのは、-7万の損失を出している売買になっています。

 確率は低くても、初値から利食いの機会がなくズルズルと株価が下落してしまう場合も当然ありえます。
 「ゾーン 最終章」的に言えば、この場合の損失確定の売りと必要な取引コストです。希望的観測でポジジョンを放置することが
ないようにしたいです。この売買は、とりわけ最初の頃は、ここが難しいと思います。私も、今も苦手です。

 最近は、初値買いは1単位ではなくて複数単位買うことが多いです。こうするとその後の売買戦略の幅も広げられます。

 公募で当選している場合も、初値買いで買い増しして、利益も少し追加するような方法も有効でしょう。直近のMTGがこのケース
です。高い株価でも買うというよりも、株数を多く買う、そうすると細かい値幅でも、利益がそれなりには多くなります。

 ただ、この注文の株数増加、複数単位化については、信用取引などで過大なポジジョンを取ることは避けたいです。

 信用取引は現物と比較して売買手数料が有利な場合があるのでそれを利用するのはいいのですが、メンタル的に負担感、プレッシャー
が大きくなりすぎるような株数、金額だと、そのことにより売買の判断が異なってしまうことがあったりしますので。
 気楽とまではいかなくても、プレッシャーが大きくなりすぎない程度にしておくのがよいです。

 また、私は慣れているSBI証券の信用売買を使うことが多いですが、時々で証券会社の様々なキャンペーンがあったり、手数料体系
が変更になったりしますので、とこを使うのが有利かなどは検討しておきたいです。

 で、これまでと違う証券会社を使う場合は、迅速な売買注文の出し方などについては事前に確認しておくのがよいかと思います。

 この売買については引き続き実施、検証していきます。






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