旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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で書いています。 

IRセミナー 7776セルシード 事業内容の意義と投資対象としての意識

2017-09-02 22:00:54 | 株式投資・資産運用
IRセミナー 7776セルシード 事業内容の意義と投資対象としての意識

細胞シート培養のバイオベンチャー。

ここについては東洋経済・会社四季報オンラインに去年の記事がありました。
こちらの
http://shikiho.jp/tk/news/list/drugdiscoveryventure

ここ
http://shikiho.jp/tk/news/articles/0/138235

上記の記事にもある招聘された社長さんが来て話をしてくれました。

ここの開発している食道再生上皮シートというものは既にかなり開発が進み
来年に販売申請、再来年には承認予定とか。

軟骨再生シートはその後という形ですが、変形性膝関節症などに有効ということで
こちらは適用になる患者さんの数はすごく多そうです。

ここ15年ぐらいで、当初は開発費負担による赤字が継続することが最初から想定され
ている創薬ベンチャー系の企業の上場というのがかなり多くなりました。

それまではベンチャーキャピタルによる投資とか、大手製薬会社の研究部門という
形でしかなく、一般の投資家からは縁遠かったこうした企業への投資が可能になった
という点では、投資対象の広がりができたという意味で、投資家の立場からもこれは
いいことなのかもしれません。

が、開発にはかなりの時間がかかり、それが具体的にどういう形で成功するか、あるいは
失敗するかということを見通すのは、専門家でもなかなか困難です。

なので、とりわけこうした企業の価値、適正株価を推定することは非常に困難で、
事業の意味、意義、必要性というものは十分に理解できても、投資ということでは、いわば
「夢」なり「可能性」にお金を出すということになり、通常の株式投資と同列に扱うこと
はできず、リスクはかなり高いものと認識しておくのが適当かと思います。

国内、海外の似た企業の例と想定される市場規模等について質問してみました。

海外ではアンジェス社、国内ではアンジェスMGやジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
などをあげられていました。

市場規模については、例えばテルモの心臓用のハートシートは2200万、やけど用のもの←ジャパン・
ティッシュ・エンジニアリング、で600-800万といった薬価がついている。
そこからの推定することはできるかな・・・、といった回答でした。

近年では小野薬品のオプジーボ、また大手の製薬会社では一つの薬で莫大な売上、利益をもたら
すブロックバスターと呼ばれる様々な薬があります。

投資という観点からは、こうした、いきなりの「一発」がある薬品株というのは、ディフェンシブ
なようで独自の面白さもあるかとは思います。

ただ、個人的には、現在保有している武田、アステラスを継続して保有するとともに、今年にな
ってアルツハイマーのエーザイを少し買い始めているので、バイオベンチャー、創薬系の赤字企業
にまで投資対象を広げようとは思っていません。
これはいいとか悪いということではなく、好き嫌いとか投資スタンスということだと思います。

IRセミナーを実施する企業の側からいえば、ここに限らず同種の新薬開発系の企業については、
開発している薬等がどれだけ意味の大きなものなのか、その意義、意味と「夢」を丁寧に語ること
がやはり重要で、あまり極端な「はったり」的内容は当然まずいでしょうけど、
例えば、患者さんがどれだけいて、これまでは難しかったこのようなケースで適用することができれば
生命の危機を脱することができる可能性が云々とか、あるいは、膝関節症だったら患者さんが非常に
多いでしょうから、とても多くの人の日常生活の様々な不自由の解消につながる可能性があるとか、
培養容器の販売云々よりも、その中心点というか本質の部分を熱く語ることが求められるでしょう。

今回のプレゼンは真面目さ、実直さみたいなのは伝わる感じがしましたが、
もう少しプレゼンとしてのパフォーマンス的なところも考えられ、強弱をつけながら「夢」を語る、
端的に言えば「これをやりたい、もう少しのところまできている、応援してください。」としっかり
伝える、それだけを頑張ればいいかとも思いました。

例えば、長期で株式を保有している株主については、もし株主本人及び一親等内の親族が開発が成功
した再生上皮シートを実際に手術等で使用した場合は、その実質の負担金額はすべて現金で返します
とか、現金はなにか問題があるなら、その相当額のギフトカードなどを贈呈しますとか、そういう
夢というか保険というか、そんな株主優待が設定されても面白いかなと思います。

なお、新株を発行したの資金調達は、基本的には株式数の増加による希薄化というのを伴うわけですよね。
となると、既存の株主にとっては不利なところもあります。
まあ、そんなことより、開発が本格的に成功して承認が取れ、販売が伸びるところまでいけば、希薄化
云々とかは関係なく株主も報われることにはなるから、本質はそこでしょうけど。

事業継続という意味では、別に大手の製薬会社との資本提携とか、あるいはM&Aで買収という形に
なっても、それはそれでよいのだと思いますが、その場合も既存の株主に対する配慮はいるのかな。

投資はともかく、事業の今後の推移については注目しておきたいと思います。

ありがとうございました。




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Dプロジェクト(24)書籍等運び出し準備

2017-09-02 21:32:14 | 株式投資・資産運用
Dプロジェクト(24)書籍等運び出し準備

 Dプロジェクトの方はちょっと停滞中です。

 というのは、周囲のお家の方から建築の同意書のような書類をもらうことになっている
そうですが、現地には住んでいなくて現在は空き家となっている家があったりして、
書類がなかなかそろわない等の事情があるようです。
 こういう許認可関係は、こちらではどうこうしようがないので、おまかせ状態です。

 別にこちらとしては多少着工が遅れても、募集が予定どおり開始できて、年度内にはきちんと
借りる人が決まるような段取りでしてもらえばいいだけなので。

 ただ、自宅の荷物の引っ越し、預かり等をいつまでにどうすればいいのかが確定しないのが
ちょっと困ります。

 今日は亡くなった親父さん関係の書籍や資料などを引き取ってもらうということで、関係の
方が来られてダンボールの箱詰め。うーん、100箱つめても、まだ足りない・・・。
 これは来週に運び出しということになります。


 また、来週後半には賃貸関係のリースの契約をする予定になっています。
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来週の方針 9月優待早期確保、IPO・REIT支店ブックも、IRセミナー SBIの10万無料

2017-09-02 21:15:05 | 株式投資・資産運用
来週の方針 9月優待早期確保、IPO・REIT支店ブックも、IRセミナー SBIの10万無料

 さて、今週、PFの方はとりあえず木曜に年初来高値を更新。
週末にはやや下落しましたが、高い水準を保っています。

 9月になってカブドットコムのゴールドプラン適用ということになりました。
 手数料の縛りがないというのは、やはり気分的には楽ですね。

 ということで、早期に9月優待を取りに行くと、結局のところ金利負担がかさんでしまい、
あまり売買手数料の負担と変わらないというような場合もありそうです。
それでも、早めに優待を確定できるメリットというのはかなりあります。
→カブドットコムはこういう企画を時々するので、それもあって金融収支の部分の利益というのが
他の証券会社よりもかなり比率が高くなってますね。それはそれで一つの戦略としてはありかなと
は思います。これも「不合理」な株主優待をうまく利用している一例と言えるでしょう。

 引き続き、来週も、9月優待の早期確保には取り組んでおきます。
 ただ、今週の名鉄のように確認不足でやらかすことがないようにしないといけません(^_^;)。

 銘柄としては、木曾路、モス、トリドール、オートバックスあたりは1000株で考えてますが、
金額が大きくなるので、その分、金利負担が大きめにはなります。それでも、自分のところで使う
場合も、オークションに回す場合も、利益は残りますが。ただ、木曾路はなかなか当たりません。

 対象銘柄については、もう少し広げてあれこれ考えてみましょう。

IPOの方は、とりあえず目先の注目はREITです。三菱UFJモルガン・スタンレー証券はネットでは
ブックがないですが、支店へのブックは可能なようで、今年IPOで当選した資金がそのまま残っている
ので週明けに申し込んでみましょう。大和支店は配分比率が少なく、営業くんのコメントからも、あまり
期待はできそうにありません。
 REITはもとより株式のように初値がぶっとぶような展開は考えられませんが、今回の銘柄について
は基本的には堅く立ち上がってくると見ています。

 あと株の方の2銘柄がブック期間入りで、基本は全参加ですが、まあ、なかなか厳しい状況に変化は
ありません。

 IRセミナーの方は火曜に大阪、水曜はと木曜は京都であります。全部参加するかどうかはわかりませんが。
 木曜、支店の営業くんがつかまったら、ちょっと話をしてきましょうか。


 あと、SBIの方、アクティププランの10万未満手数料無料が開始になりますね。
 まずこの適用を受けるためにはアクティププランに変更しておかないといけません。
 が、通常の一回のみの取引だとアクティププランはむしろ手数料が割高になるケースがあります。

 これによって、松井の10万以下銘柄を売却し、同値でSBIで買っても、双方とも手数料かかからない
ので、市場を通しての実質的な瞬時移管が可能になります。
 SBIに移すとほとんどの銘柄が貸株対象ですので、まあ0.1%金利の銘柄がほとんとですから、
10万では年間で100円にしかならないですが、それでもなにもしないよりはましかもしれません。

 ただ、含み益がある銘柄については売却するとその時点で売却益の税負担が生じることになります。
うーん、これはどう計算するのかなー、同値でクロスの場合は。買ってから売った場合と、売ってから
買った場合では計算が違うのですが。選択できるのだろうか・・・。

 まあ、機会があれば、何かの銘柄で実行してみましょう。

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IRセミナー 4762エックスネット それではわからない、伝わらない

2017-09-02 07:33:25 | 株式投資・資産運用
IRセミナー 4762エックスネット それではわからない、伝わらない

 昨日のIRセミナーでは、最後に登場したこちらから。
 株価はこちら。
https://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=4762.T 

 この会社の話を聞かせてもらうのは初めてでした。

 事業内容について、ヤフーファイナンスでは以下のように記載されています。
「生損保や銀行向け資産運用、融資システムサービス提供が主力。09年NTTデータの子会社に」

 全体の印象は、配当利回りが3%強と比較的高く、NTTデータの子会社であり、
事業内容は機関投資家等を顧客として高いシェアを得ている分野もあり、業績は堅いという感じです。

 株価3桁で100株単元のため、売買はしやすく、別に悪くもないが、ここからの成長性については
実感しにくく、積極的な投資対象としては意識しずらいという感じです。

 ここの社長さんは野村證券の出身ということで、大阪で株式関係のセミナーの講師として話をされ
ていたような時期も長いということだったのですが、それにしては、このプレゼンの内容、また資料も
わかりやすいものとはいいかねるところが多々ありました。これは最後の質問でもツッコんでおきまし
たが。

 全体として個人投資家向けのIRセミナーとしてのプレゼンに慣れていないという印象が強かった
です。

 まず、事業内容そのものが直接消費者に届く具体的な商品があるわけでもなく、目に見える品物が
あるわけでもありません。

 「資産運用、融資システムサービス提供」といっても、それが実際に顧客の企業の中でどのように
使われて、このサービスがどう優れているのか、そのことが個人投資家としては極めてイメージしにくく
わかりづらいのです。

 それは事業内容からしてしょうがないところはありますが、であれば、それを一般の個人でもイメージ
できる、例えば、中学生でも、「あ、こんな仕事をしている会社なんだ」ということがわかるような
プレゼンの工夫が欲しいところです。
 しかし、話の内容からも資料からも、そうした工夫の余地というのはあまり感じられませんでした。

 もちろん、内容としてはかなり噛み砕いて丁寧に説明をされているということではあるのでしょうが、
個々の出てくる言葉が一般の個人には馴染みのないものが多く、イメージを持つことが難しいです。

 まあ、50代半ばの私にしてそうなのですから、さらに高齢のアナログ世代の人には、なかなかついて
いきづらい内容であったと思われます。

 業界の中にいればごく当たり前の表現とか説明であったとしても、それはその「内輪」の中での話で、
違う世界の人には通じません。

 個人向けのIRに注力することはいいと思いますが、ここは要改善です。

 事業内容に目を向けると、まずはここの資産運用管理システムが生損保の業界で極めて高いシェアを
保っていることが目立ちます。

 また、アプリケーションの提供から、相手先企業へ人まで派遣したのアウトソーシング、自社内で顧客
の業務を担う形のアウトソーシングなどへサービスの幅を広げつつあります。

 一度顧客となった企業は、合併等の影響などはあるものの、継続的にサービスを利用してくれる場合が
ほとんどであると思われ、とりわけ生損保業界においては当社のこの分野でのサービスは事実上の標準的な
仕様となっているとも考えられます。

 相手先企業に人を派遣するようなアウトソーシングは必ずしも効率としてはよくないです。
 そのため、こうした分野の成長に伴い、売上高は伸びているが、営業利益率はアプリケーションが中心だ
ったころと比較して半減近い数字になっています。

 が、新規顧客の開拓に加えて、これまでの顧客に対して、新しい内容、新しいサービスを付け加えていく
ことによって、高い成長とまでは評価できなくても、一定の成長を保っていける可能性は相応にあるようには
感じました。ただ、繰り返しますが、それがわかりにくい、実感しづらいです。

 ここは2004年からは東証一部上場ですが、日々の出来高は2000-1000株程度しかありません。

 出来高を増やす、注目されるためには株主優待の設定は有効でしょう。

 例えば、100株で1000円のクオカードでも提供すれば、それだけで100株保有での配当+優待利回りは
現在の株価であれば1%以上上昇することになります。
 クオカードは、できたら会社の事業内容がちょっとはイメージできるようなオリジナルのもがいいと思い
ます。

 株主公平の原則からは優待設定は疑問があるというのは承知で、いわばマーケットへの宣伝費的に優待
を設定するというのは方法としては十分ありえると思うので、検討してみてほしいですね。

 それから、ここの企業のサイトを見て「問い合わせ」というところをクリックしても、IRの問い合わせ
窓口が見当たりません。ここはすぐに改善する必要があるでしょう。 今時、サイトに問い合わせ先の記載
すらないのは、IRの「やる気」が疑われます。

会社の方にこの記事のURLは伝えておきましたが、さて、リアクションはどうでしょうか。
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