旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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時間を稼ぐ

2012-01-09 09:59:39 | 株式投資・資産運用
株式投資を始めたのは、記録を見ると1996.2.1。
買った銘柄は、これはおぼえているのだけれど、富士重工に北陸電力、株式ミニ投資でアルパインとオリンパス。
ついでにTAA200という、実質ブル型の投信も買いました。

それからだいたい16年たったということになります。この1996.2.1の日経平均の終値は、調べてみると20935円でした。
この週末の日経平均の終値は8,390.35円。約60%の値下がり。

長期投資とかいって、ただバイ&ホールドで運用していたのでは、これでは、まあ、利益は出ません。

実際のところ、どうなっているかというと、この期間での利益は、時価評価で若干減少したかもしれませんが、
約4000万。16年の期間とすると、月では平均20万程度の運用益が出ています。

これは自分の運用がうまかったというのではありません。利益の多くはIPOに依存していますし、たまたま中国株が上昇
した時に部分的に利益を確定しておいたことも大きいです。
つまり、利益を確保できる時には確保するという「びびり」の運用をしてきたので、このようになっているということ
です。

たまたま利益が出たりすると、なにか自分は「うまい」と感じてしまう場合もあるようですが、
自分の場合はむしろ逆です。大きな損失が出た場合は、自分が下手だったからと感じ、逆に利益が出た場合は、たまたま、偶然
と感じることが多いです。

性格的に「一発勝負」的なことが苦手だったということもあります。
というか、そうした自分の性格に合ったスタイルが実際に運用をする中で定まってきたということかもしれません。

まあ、結果的には偶然にも恵まれ(「運」という言葉はあまり好きではありません)、ここまでの運用はトータルとしては成功
してはいます。無論、方法によってはもっと大きな利益が得られた可能性もありますが、逆に損失が大きくふくらんだ可能性
もあるわけです。

さて、結局のところ、この運用はなんのためにしているかといえば、「金儲け」です。この語感はなにかいやらしい感じがあります
が、そういうこと。「お金を稼ぐ」でも「お金を得る」でもいいですが。仕事もこういう面が大きいです。
もちろん、投資であれば、商品選択や株式投資の銘柄選び、売買などは楽しみという面もあります。また、いろいろ人とのつながりが
広がったりしたことも嬉しいことでした。でも、本質は「金儲け」。

では、それはなんのためにするのか。儲けてなにかすごい贅沢をしようというような発想は薄いです。実際、IPO一発で大きく利益が
出た時も、その利益は温存しましたし。でも、若いころと比較すれば、いいものを食べて、いいところに泊まろうというような志向
は強くはなりました。極端に高いもの、高級なものとまではいかなくても、それなりの余裕ができたということかと思います。

つまり、運用の目的は「金儲け」、そして、それが達成されることにより、精神的にも物理的にも余裕ができること、これが運用の
ひとつの目的。

それとともに大きいのが「時間を稼ぐ」ということ。今後、どんな出費がかさむような状況になるかはわかりませんが、それなりに
将来を見通して、安定した生活ができるめどがつけば、必ずしもフルタイムでの仕事を継続する必要はないわけです。
完全に仕事をやめてしまうことはなくても、セミリタイヤ的に自分の時間を使い、ポランティア的なこともしながら、収入はわずか
でも自分がしたいと思う仕事をそれなりの時間でする、そうした生活に移行する。
そのためには、今後の経済の動向いかんで状況が大きく変わったりすることは当然あるわけですが、とりあえず現状で考えられる
範囲で、将来への経済的な見通しが立てられていないといけません。

つまり、「金儲け」は時間を稼ぐためにするというわけです。

今のところ、自分の中では55歳定年制というのを考えています。この時点でフルタイムの仕事からは退くということです。
今年で51ですから、ここまであと4年。ただ、これはもう少し早くしようと思えばできないこともないかもしれません。

例えば、あと1年と2ヶ月、再来年の3月末でフルタイムの仕事から退いたとします。
この時点で退職金が入れば、それを去年の3月に退職したうちの奥さんとほぼ同額とすると、この時点での金融資産は1.2億程度になる
でしょう。
例外的な支出や子どもの学費などを除いたとして、月間40万、年間480万の通常の生活費がかかると仮定すると、この金融資産の運用を続けな
がら、必要な分は取り崩すという方法で、20年程度は大丈夫という計算にはなります。

つまり、来年4月からの仕事は「今年度で最後」という気持ちを持ってのぞむというようなことにしようと思っています。

これでもなんとかはなるし、大事な事は、自分の人生を豊かに生きるということですから、このことをその時々でしっかり考えながら進むと
いうことですね。その経過の中では、いろいろ考え直したり、整理をしたり、後戻りしたりすることがあるかもしれません。
それはそれでいいことなのかなと。

こういう発想になるのは、やはり、この間の、脱臼、骨折から入院、手術、3ヶ月休みという経験も影響していると思います。
コメント (9)
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