旧:鳳凰堂のランダムウォーカー <伏見の光>

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夜会Vol.15~夜物語~「元祖・今晩屋」(2)

2009-02-15 22:28:05 | 映画テレビメディア
鐘の音とともに幕があくと、そこは小さな縁切り寺。

大晦日に売れない暦を売る女。これが中島みゆき。

お寺の庵主が香坂千晶という女優さん。いかにも宝塚っぽい雰囲気。

で、そこに元・画家へホームレスのおじさん(コビヤマ洋一)が登場。続けて、脱走した禿(かむろ)。これは土居美佐子という女優さん。

結局、なんのことかというと、これは乳母、安寿と厨子王り生まれ変わりのような雰囲気です。

結局、このホームレスのおじさんを都?に逃がし、寺は炎上して崩れていきます。セットがガラガラと下に沈んでいくのはなかなかに圧巻。

歌の方は「百九番目の除夜の鐘」というのがたびたび出てきまして、この歌の内容がこの公演全体を貫く主題のように思われました。

中島みゆきの歌は、澄んだ透明感のある曲、歌声から、唐突にドスの利いた声、リズムにギアチェンジするように変わるところがあります。このあたりは独特というか独自のワールド。

で、ここで一幕終わり。1時間ちょっとかな。休憩20分。

二幕は唐突に水族館。

細かい網にオレンジや緑の魚がいっぱいつけたてあって、これがきれいに光っています。ちょっと毒々しい色合いでもあるけど、きれい。

ここでは水族館の飼育員とか逃げてきた花嫁なんかが登場。安寿と厨子王の生まれ変わりというキャラクターは一幕と同じ感じがしました。

つまり一幕と同じことを違う時代、状況の中で描いて見せたという印象でした。

で、ここから、なんか話は急展開で、中島がはちまき(たすき?)で目隠しをして、安寿と厨子王の母になったり、船が出てきて、そこに晴れやかな表情で安寿と厨子王が乗っていたり。

この二幕二場の船の場面っていうのは、開放感という解放感というか、とにかく、様々なしんどいしがられから解き放たれたような姿、表情が特徴的でした。

で、三場は「今晩屋」。これが今日の私のお話よという感じで、中島が歌います。上からスパーンときれいに光があたり、きれいです。

で、幕と・・・・。

最後、役者さんや音楽関係のスタッフの方なんかもみんな舞台上に出てくるのですが、ただおじぎをするだけでなく、中島がちゃんとお礼の一言みたいなのを言ってくれます。この語り口が、かつての「オールナイトニッポン」のしゃべりみたいな雰囲気。

「百九番目の除夜の鐘」っていうのは、つまりは、大晦日に人間の煩悩と言われる108つ鐘をついたところで、その人間の行いっていうのは、いいことも悪いことも消え去ったりはしない、むしろ、中島がパンフレットのあとがきで書いているように「今生で為したことは全部、次の生へと連なってゆくのかもしれない」というような意味と理解しました。

中島みゆきさんはいったいいくつなのかな?。50代後半?。しかし、まあ、このパワーはすごいです。

四半世紀以上の時を超えて、私の目の前に現れた彼女には、やはり圧倒的な存在感がありました。

「夜会」、私にとっては貴重な経験になりました。ありがとう。











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メジロ

2009-02-15 12:24:19 | インターネット・パソコン・デジカメ
 さっきですが、家の下の梅の花にメジロが来ていました。

 動きがコチョコチョとすばやく、なかなかうまく撮れません。














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関西ノムラ資産管理フェア2009(1)

2009-02-15 11:27:19 | 株式投資・資産運用
 並行してこっちも書いていきましょうか。

 例年のイベントで、大阪ドームで開催。今回は2月13日・14日。

 いつも思うのだけど、どうしてこういうイベントは土日に設定しないのかな・・・。まあ、土曜が含まれているので、そこが休みであれば行ける(私自身、いつも土曜の参加です)のですが、金曜とかは日中、普通の仕事があれば、まあ、行きにくいでしょう。わざわざ休んで参加するという人は少ないでしょうし。

 さて、この株安、「経済危機」の中での開催ですが、例年と比較して、確かに混んではいるのですが、人出そのものはいつもより少な目という感じがしました。企業の出展ブースも、例年よりも面積が狭いところも多く、配布しているグッズ関係も全般的な傾向としてはしょぼくなっている感じがありました。

 まあ、そんな中でも個人的にはF1ルノーのミニカーがもらえた(写真)ので、これでほとんど満足だったりしましたが・・・。



 さて、大阪ドームに着いたのは9時過ぎで既に開場しています。特に混雑もなくスッと会場には入れました。野村の若い兄ちゃんなんかが案内やらなにやらに駆り出されています。私の支店の担当さんはいないかなと思って見回しましたが、見かけませんでした。

 これも行くたびに思うのだけど、このドーム、建物も内部も中もどうも好きにはなれません。

 入場して、とりあえず企業のブースや投信・保険関係のブースをざっと見て歩きます。

 コニシがちっこいボンドを配っていたり、ラウンドワンがストラップ入りの袋を配っていたりするのは例年どおりです。ただ、ラウンドワンは去年だったらボーリングの無料券が入っていましたが、今年は入ってない・・・・。このあたりからも、昨今の厳しい状況が伺われる感じでした。

 つづくよ。
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夜会Vol.15~夜物語~「元祖・今晩屋」(1)

2009-02-15 11:10:06 | 映画テレビメディア


 さてと、昨日は朝から毎年恒例のイベント、大阪ドームでのノムラ資産管理フェアに行き、その後、中島みゆきの「夜会」という、「濃密」な一日になりました。

 どっちから書こうかなと考えましたが、資産管理フェアが基本的に例年どおりの内容だったのに対して、「夜会」の方は、いわば非日常体験でしたので、こちらから。

 ちなみに中島みゆきさんを「生」で見るには29年ぶり(!)ぐらいになります。大学入学前にコンサートに行ったことがあるので。

 以後も、コンサートに行く機会はありませんでしたが、中島みゆきとは同時代を歩いてきたという感覚があります。LPレコード(!)も、初期のものが多いですがかなり持ってます。

 「夜会」は通常のコンサートの形式ではありません。お芝居と歌が組み合わさったような独特のもので、既にVol.15にまでになっています。

 以前、いつの回のものだったか忘れましたが、スカパーで一度見たことがあります。

 このチケットは、日経の広告で追加発売を知って買ったものです。追加発売でしたが、席は中央のど真ん中で、見やすい席でした。まあ、そもそも、劇場のシアターBRAVAというところはキャパがそんなに大きくはありませんので、どこから見てもよく見えるのですが・・・。まあ、この「夜会」の公演そのものが大きなホールではなく小さめのところでするというのをコンセプトのひとつにしているようです。

 劇場の場所は大阪の京橋の近く、大阪城ホールの向かいあたりになります。資産管理フェアでMIDリートが出展していましたが、ここがもっているパナソニック系のビルなんかもあるところです。

うちの奥さんと京橋駅で待ち合わせして、ラーメン食べてから劇場へ。京橋駅から10分くらいです。

 お客さんはさすがに自分と同世代ぐらいの人が多く、それよりも上の人も見受けられました。学生さんのような人は少なかったです。まあ、チケット2万円というのは高いですし、この公演の内容からして若い人が主要なお客さんの層ではないというのは納得できるところです。

 で、幕が開くのですが、舞台効果の関係で非常口の緑の表示の明かりまで消していました。

 ゴ~~ンと響く鐘の音で幕が開くと、お寺のセット。左右の崖?からは実際に水が流れています。

 と、内容に入る前に、この公演は予備知識なしに見ると、いったいなんのことやらよくわかりません。そういう見方(予備知識なしに舞台のみを見る)というのもありだと思いますが、今回は「山椒太夫」「安寿と厨子王」の話がモチーフになっており、とりあえずその内容がわかっていた方が意味がわかりやすいものです。

続くよ。
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