monologue
夜明けに向けて
 




わたしの最も親しかったケイオン仲間川井鶏造(ケーゾー)が手紙で、カリフォルニアにやってくるにあたってなにかおみやげを持っていきたいけれどなにがいい?と尋ねる。なにがいいか考えた結果アメリカでは手に入らないものをと思って1983年当時、日本で発売されたばかりの「 YAMAHA MUSIC COMPUTERヤマハミュージック・コンピューター 「CX5」定価59,800円を頼んだ。アメリカでは発売されていないので興味があったけれどわたしの手にはとても入らなかった。久しぶりに会ったケーゾーから直接「CX5」の箱を手渡された時は本当にありがたくうれしかった。今にして思えばそれがわたしにとって大きなモニュメントだった。コンピューターの勉強になってまだDTM(デスクトップミュージック)ということばもない時代だったけれど「CX5」はその後のわたしの音楽作りの中心機器として大活躍することになる。水面に書いた物語シリーズの多くの曲はこのコンピューターに音源をつないで作ったものである。感謝。
ケーゾーとは日本でも縁があって近畿放送テレビ「山崎弘士のお昼は天国」に呼ばれて出演した時もケーゾーを途中で拾ってスタジオに車で行ったのだった。ケーゾーはスタジオでわたしが歌う姿を見ていてくれた。そして番組が終わるとテレビ放送を録画しておいたからとVHSビデオカセットテープを渡してくれたのだった。ずいぶんあれこれ世話になった。感謝…。
fumio

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