monologue
夜明けに向けて
 




   ***

 月の娘は、皿を割った
 木星王は嘆いた
 赤い目をした大地の子供は笑った
「SOUNDとこの部屋の仲間へ」より


この「赤い目をした大地の子供」の特定は難しいが推量は可能である。
この連ではニギハヤヒをはじめに「月の娘」と呼びそして「木星の王」と呼び替えている。さすれば「赤い目をした大地の子供」もまたニギハヤヒの呼び替えの可能性がある。
もしそうであるならばどうしてそんなふうに呼べるのかが問題になる。
「赤い目」という表現は泣いたのかどうしたのか普通の状態の子供にふさわしくない。
「赤い目」という表現に似つかわしい存在とはなんだろう。「大地の子供」を普通に読んでいれば「ダイチのコドモ」だがここで地をツチと読み替えてみる。すると「大ツチノコ」が出現した。三輪山に祭られる蛇の精ニギハヤヒは「赤い目をした大ツチノコ」だったのである。
ニギハヤヒは新時代建設に着手し、嘆き、そして笑った。
fumio



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