ヘイトスピーチを禁じる法案の審議

国連人権委員会が昨年７月、「差別、敵意、暴力をそそのかすような人種的優位の主張や憎悪をあおる言動」（ヘイトスピーチ）を禁じるよう日本政府に求め、現行法で十分対処できていないとして加害者を処罰する法整備を促したことを受けて、民主、社民両党などが今年５月に参院に提出した「人種差別撤廃施策推進法案」が４日に参議院で審議入りする。ロサンジェルス在住時代、日系二世や三世の方々が「ジャップ」という蔑称と闘っておられるのを目にしていた。第二次大戦後の長い戦いでやっとそのように呼ばれることがなくなったのだ。ヘイトスピーチを禁じる法案の審議が始まればネット上で「チョン」などという呼称も消えるのだろう。他者を貶めることばは日本自身を貶める。
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