monologue
夜明けに向けて
 



昨日の「SONG to SOUL」はイギリスのロックバンド、ディープ・パープルの楽曲ハイウェイ・スター(英題:Highway Star)を採り上げていた。

あの曲のすごい疾走感はどうして生まれたのかと以前から不思議に思っていたが、1971年ロンドンからポーツマスのライブの会場へ行くバスの中で同乗していた業界紙ニューミュージックエクスプレスの記者リチャード・グリーンに「曲はどういう風に作るのか」と尋ねられてギターの練習をしていたリッチー・ブラックモアがリズムを刻み始め、それに合わせてイアン・ギランが「ノーバディ・ゴナ」と歌いだしたという。あの疾走感は高速道路を走るバスのドライブ感をギターとヴォーカルでそのまま写したものだったのだ。イアン・ギランの独特の切り裂くような高音は前のバンドの女性コーラスの穴が開いた時、カバーするためにトライして身に着けた唱法と言っていた。なにが幸(さいわ)いするかわからない。そのステージを観たディープ・パープルのメンバーが引き抜いてディープ・パープルのリードシンガーとなったのだから。女性コーラスが全員休まずまともならわたしたちはハイウェイ・スターでイアン・ギランの声を聴くことはなかったのである。
fumio

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