monologue
夜明けに向けて
 



昨日、10月16日将棋第73期順位戦A級4回戦▲行方 尚史(なめかた ひさし)八段(40歳)(3勝0敗)対△久保利明九段(39歳)(1勝2敗)の同世代の一戦が関西将棋会館御上段の間で行われた。
行方尚史八段はここまで全勝でここで勝てば今期名人挑戦者レースの最右翼に飛び出し、久保利明九段が勝てば名人挑戦者レースは大混戦に陥る将棋ファン注目の一局。
久保の四間飛車から三間飛車に変化する43飛車に対して行方は角交換して臨んだ。久保の堅い片美濃囲いに対して行方は最後まで玉の守備の金を固めず破られてしまった。粘ることができず72手という短手数で投了したがこの戦法を用いて深く研究している久保九段の研究勝のように思えた。これでいよいよ今期の名人挑戦者レースの全勝者が消えて混沌としてきた。ファンにとってはもつれる方が楽しい。
fumio

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