monologue
夜明けに向けて
 



1964年は高校2年になったわたしにとって衝撃的な年だった。ビートルズの出現世界的成功以来「ブリティッシュ・インヴェイジョン」と呼ばれる英国ロック音楽の米国進出が始まりそのなかでも「ユー・リアリー・ガット・ミー」(You Really Got Me)で出てきた、キンクスに心が奪われた。パワーコードという荒々しいロックギターの弾き方がこの曲によって始まった。ミュージックライフ誌に載ったかれらの姿を見て靴がカッコいいと思った。それはブーツというらしかった。ブーツを履いているからいい音が出るわけではないだろうけれど京都駅のそばの靴屋でその写真を見せて作ってもらった。そのブーツを履いているとクラスメイトは悪魔の靴と呼んだ。ブーツを履いているだけでまだまともにギターを弾けなかったけれどかっこうだけはマネしたかった。
fumio

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