monologue
夜明けに向けて
 





<21>

蟹星の夜に降りる星
朱き星の力の裏に、こっそりと降りる星
これが、私達の * の星
これが 私達の暁の星
真空の空に風が起こり
胎児は 再び私達の手の中に
死か生か
三番目の鐘は もうすぐに鳴り終わる
受け入れるか 拒むか
新たなる蕾か 古い蕾か
巨石の輪 元の力を得るか 否か
石像の中の真の姿を見る者よ
静かに 静かに 時を待つ事
何もせずとも 全て行われる
用意の時を静かに待つ事
その日が近い
「光の黙示録」より


「巨石の輪」といえばだれでも思い出すのはイギリス、Wiltshire(ウィルシャー)州Salisbury(ソールズベリ)平原のStonehenge(ストーンヘンジ)である。なぜあんなに変わった形なのだろう。
 別に奇をてらっているわけではなくそれはトリリトン(三石塔)と呼ばれる門のような形をしている。上に渡されている石は木偏に眉、で目草(まぐさ)石という。その形はどうみても鳥居のよう。
 夏至の日にそこから太陽が昇るように設計されていて、そのとき、太陽が眉の字のチョン、鳥居の額束(がくそく)の部分から昇る。それは籠の中の鳥が大空に昇って行く姿である。すなわちあの「巨石の輪」は太陽の再生装置として機能していたのだ。
日本(ひのもと)に生まれる胎児は世界の太陽として再生しその元の力を再び得るか否か。
fumio






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