monologue
夜明けに向けて
 



イベント当日、12月11日午後5時前に大塚真代OTがやって来てパソコンをナースステ-ションに運んでくれた。ナースステ-ションはすでに小川政明整形外科医長を初めとする看護師、ヘルパー、セラピスト、薬剤師さんたち聴衆でいっぱいだった。わたしが車椅子で入ってゆくとみんなが手を振って歓声を上げた。まず、パソコンとラジカセの用意をしたが、先に「きみよ、幸せに」を歌ってわたしを送ってくれるはずの山田眞莉OTの姿が見えなかった。リハビリテーション科の人たちが探しに行ったが見つからなかった。時間がただ虚しく過ぎるのでわたしがその場を取り繕って、そのパフォーマンスをすることになった経緯を説明してから「レィディズアンドジェントルメン、お父(と)っつぁんお母(か)っつぁさん、」とイベントを始めた。だれでも姓名で呼んで冗談ばかりいっているただの変なおっさんとしてわたしを認識していた人たちはどうしてこのおっさんが仕切るのかと不思議だったかも…。そのとき、磯山真緒ヘルパーがフェイスブック用にビデオを撮影し始めた。お返しで歌う予定の「誰もが幸せに」を歌って、最後の「♪誰もが幸せに」というコーラスのパートを宇宙へ発信するメッセージとしてみんなで歌うように頼んだ。川上PT主任は曲作りの段階から関わって知っているのでコーラスで盛り上げてくれた。終わってしばらくしてから山田OTは姿を見せた。それで山田OTが歌うことになっていた「きみよ、幸せに」を歌唱指導しながら一緒に歌った。とにもかくにも退院する患者が病棟で作った歌を歌うという前代未聞の退院セレブレーションはこのように遂行されたのである。その時のオーディアンスは十分満足してくれたようで、小川政明医師は今度いつ山下さんは歌ってくれるだろうかと次回のパフォーマンスを期待しているという。いつかそんな機会が訪れるだろうか。
fumio

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