monologue
夜明けに向けて
 



山崎豊子の『二つの祖国』が原作になったNHK大河ドラマ「山河燃ゆ(さんがもゆ)」に登場する米国の邦字新聞「加州新報」のモデルとなっている 邦字新聞社は「加州毎日」と「羅府新報」である。その「羅府新報」でLos Angelesを日本語でどう表記するかをめぐって論議されたことがあった。ロサンゼルス、ロサンジェルス、ロス・アンゼルス、ロス・アンジェルス、ロスアンジェルス等々。読者にとってはたいした違いではなくどうでもよいようだが当時、統一されていなくて記者たちも困っていたらしい。議論が百出したが結局、「羅府新報」の記事内では「ロサンジェルス」という表記を用いることになったような記憶がある。
「羅府新報」という名前自体は、中華街ではロサンジェルスは羅城と表記されているのでその「羅」と、日本語の「府」を合わせたようだ。日本ではロサンジェルスを略してロスで済ませたりするけれどアメリカ人たちはLA(エルエー)と略する。現地の英会話学校の先生に尋ねると「Los AngelesをLAと呼ぶのはあまり好きじゃないわ。この土地に住んでいる人はLAなんて呼ばないわ。ほかの土地の人がそう呼ぶのよ」ということだった。なるほど羅府はLA府でもあった。この曲LA.RAINBOW の映像に流れる町の景色は羅城、羅府、ロス、「ロサンジェルス」、いずれがふさわしいのだろうか…。
fumio

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