monologue
夜明けに向けて
 

巨岩  


海龍王ポセイドーンが海から浮上して激しい竜巻が起こり浜のほとんどの人々が荒ぶる波にさらわれ海に引き込まれたかと思うと今度は海底火山が新島を造る勢いで溶岩を噴き上げる。そして足元の地面が揺れて地震が起こる。やがて地面が割れ始めた。どうしょうもない。災害は軍団で来るらしく今度は見たことのないようなでっかい岩の落下に直面。
それは宇宙神霊アーリオーンがジャイアントロックと呼ぶ巨大な黒い岩だった。竜巻に海に引き込まれるのを免れて残っていた運のいい人々は自分の頭の真上に落ちてこないように祈りながらギャーと叫んで逃げまくった。ハジマーシュはオーホホと笑い、モノリス モノリスと歌いだした。生き残っている人々はモノリスとはなんだと思った。
fumio

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mono  


ハジマーシュこと森宗意軒は誕生の時からUFOに見守られていた。アーティストとしての才能に恵まれ、幼い頃から音の出るものなんでも好きで太鼓三味線、尺八、笛、琴、銅鑼、琵琶なんでもかんでも鳴らしまくって稽古していた。幼名は「宗」だったが元服の時、父の森長意軒から意軒を継いで森宗意軒となったのであった。
ハジマーシュの名前の由来は「明日を創む主」であるが、かれは朝鮮を目指す船が難破して南蛮船に助けられて渡ったオランダから、日の本の国の「明日を始める」ために帰国したのである。その時、巨大な黒いモノリスがどこからか落下してきた。
fumio



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